勇者パーティーを追放、引退、そして若返った二度目の人生でも、やっぱり貴方の傍にいる

薄影メガネ

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第二部

39 遺志を継ぐ者

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 セザンが敵の本拠地で一人、仲間と離れ行動できたのは、ラスクールの賢王と誉れ高き名君、前王エルラドの気に入りだったからだ。

 庶民出のセザンを騎士に任命したラスクールの前王エルラド。

 若かりし頃より彼は、王族としての責務を負うことに誇りを持ち。ラスクールの民を、国を、心の底から愛する王子だった。

 誰よりも国を思い、民の幸せを願う。

 王家の血筋として産まれるべくして産まれた、生粋きっすいの王子。

 希有けうなる気性は民に愛され、高い知性と叡智えいちは神より授かりし祝福とうたわれる。広い人脈と世事に精通するエルラドは、魔王討伐に出向く以前の、真の勇者を目指していた頃より名声をはくし。のちに多くを大成した王となった。

 賢王の治世によってもたらされた安寧秩序は、存命中続いていたが、

 王位継承より数えて二十年程の月日が刻まれた頃。四十歳を前にした賢王の早すぎる崩御ほうぎょに、沈む民を慰め、次代の王となったのは賢王の嫡子であった。

 嫡子の外見は賢王の若い時分に酷似しており、その戴冠たいかんに民の期待も高まりを見せたが……

 有能とは言い難い国の舵取りに、人々の不満は蔓延し、民の間では以前の輝きを求めてエルラドを懐かしむ声は日毎ひごと増すばかりであった。

 前王エルラド亡き後も、その威光は続く。

 そういった経緯が重なり、現王は勇者の紋章を喪失する以前から、没落寸前の貴族のように信頼に見放されていた。

 現王への期待は薄く。偉大な父王を越えられない葛藤と、その名声にあやかりたい顕在けんざい意識とのジレンマにあって、苦悩の色濃い現王を抑止できる人物。となると故エルラドの気に入りであり、騎士団のみならず民からも指示の厚いセザンをおいて他にいない。

 だからこそセザンは自ら進んで王の抑止となるべく役割を引き受けたのだ。

 ラスクールの民はセザンを裏切り者と激しく非難した。しかし彼らにとってセザンは前王の忘れ形見がたみのようなもの。とても憎みきれない相手だ。

 セザン・フォリンという前王の遺産──王家に僅かに残った良心を殺せば、全てが闇に染まる。

 民に愛され、前王亡き後も彼の威光に守護された騎士の意見を安易に無視すれば、多くのものを失うと本能的に理解していたのだろう。

 現王は、国王軍の動きを他方へ流しているセザンの裏切りに薄々気付いていた。加えて勇者の紋章を持つ子供の行方に、おそらくセザンが関与していることを知りながらも、現王は追求できずにいた。

 主従関係にありながら手出しできない歯痒さに、現王とセザンの間で次第に深まっていく軋轢あつれき

 そうして水面下の戦いが繰り広げられているさなかにも、表舞台では別の対立が生まれていた。

 当時の旧王族の中でも、新たな血筋を受け入れようとする新王派と、勇者の紋章を再び王家に取り戻そうとする現王派とで二つに別れていたのだが、

 交渉は難航の一途を辿り、話し合いの場は失われ、決裂し、やがて互いの勢力を示すようになっていった。

 血筋こそが正義と主張する現王派は新王派に対抗するため、城を去った騎士に代わり、出自しゅつじの定まらない不逞ふていやからを傭兵として雇うようになる。

 傭兵とは名ばかりの、元はスリに強盗、殺人に至るまであらゆる罪を犯してきた連中だ。

 さらには雇った傭兵を暫定的に騎士へ任命するようになると「何故そのような者を?」と、急ごしらえの騎士に対する強い反対の声は、新王派のみならず民の間からも上がった。──しかし、

 前王と比較され、それまで人の顔色をうかがうように生きてきた現王のなかの何かが、壊れてしまったのかもしれない。

 それらの声を、現王は力でねじ伏せた。

 痛みは憎しみに変わり、民への愛は憎悪に変わった。

 不信感が募る民の意に反して、現王の弾圧は加速していく。

 傭兵上がりの騎士が闊歩かっぽするラスクールの治安は悪化し、汚職が横行する街道は荒れ果て、民は息を潜めて耐え忍ぶ生活を送るようになる。

 現王の傭兵騎士は魔物と戦おうともせず、民を守ろうともしない。権力を笠に着て民の財産を奪っていく。盗賊とそう変わらない傭兵騎士の所業を、現王は全て看過かんかした。

 力で抑え込むことを覚えた現王の悪政に、不逞ふていやから蔓延はびこる汚れきった時勢。
 
 国の秩序を守るべき騎士団が、悪の温床と成り果てた。

 そんな憂慮ゆうりょすべき事態に、新王派は密かに反乱軍と友誼ゆうぎを結ぶ。

 王家を離脱した騎士によって形成された反乱軍は、一介の民から組織された素人のレジスタンスとはわけが違う。

 元より国の盾となるべく鍛えられた彼らの機動力は、傭兵上がりの騎士団を軽く上回り、統制の取れた動きは敵を翻弄ほんろうする。新王派の切り札でもあった。

 訓練された近衛兵団に匹敵する強さ、そして一個師団に相当する力を持つとまで言われるようになった反乱軍は、新王派の伏兵と共に国王軍を着実に追い込んでいた。──が、

 決戦を前にして、頼りとなるはずの反乱軍は、迫る魔王の軍勢から民を守り、逃す動きに注力させられてしまう。

 国王軍に、魔物に襲われている民を助ける気力はなく。逆に民の命を盾に反乱軍の動きを封じる道具とした。はなから現王は、新王派とまともに戦うつもりなどなかったのだ。

 現王が見捨てた民を守ろうとする反乱軍の動きは読まれていた。

 新王派の兵力は反乱軍を主体に構成されている。残された兵力だけでは、国王軍に到底太刀打ちできず。主力を失った新王派は孤立を余儀なくされる。

 新王派は最後の一人まで望みを捨てず、抵抗を試み、友軍の到着を待ち続けたが……

 国財は闇に流れ、拮抗する力は悪に染まり、敗戦を引き延ばすのみが助力を失った新王派にできる最大であった。

 友軍は来ず、新王派は壊滅した──





 ラスクールに進攻した魔王の軍勢を、反乱軍は度重なる攻防の末、撃退する。けれどそれと引き換えに、新王派に属する者たちは現王の命により全員処刑され、反乱軍は激戦によってその兵力を半数以下にまで減らしていた。

 遅きに失した。あまりにも多くのものを失い、消耗しきっていた反乱軍は影を潜め。表舞台から姿を消した……

 現王派をおびやかす戦力は、事実上もう存在しない。

 現王による新王派殲滅せんめつと弱体化による反乱軍の撤退は、民を戦慄せんりつさせた。興奮冷めやらぬ傭兵上がりの騎士たちが勝鬨かちどきをあげる。

 現王による完全な支配が成就じょうじゅされたのだ。

 そうしてラスクールの王城では、時を置かずして祝祭のうたげもよおされた。





 酒をみ交わす宴席えんせきに、次々料理が運び込まれていく。女たちが傭兵をねぎらう華やかな祝いの席にあって、しかし現王は勝利の余韻に浸るでもなく、物憂げに一人王座にいた。

 祝杯をあげ、喝采かっさいを送る臣下をよそに、場にそぐわない現王の不審。

 宴が始まってから、現王が虚ろに眼差まなざす先には、歴代の王の肖像が飾られた王の後宮がある。

 前王エルラドの死によって王位を継いだ現王は、勇者の紋章を持たない、暫定的な王であった。

 歴代のなかでもそういった形での王位継承は稀にある。けれど定期的に勇者を輩出するラスクールにおいて、王位継承は魔王討伐を果たした真の勇者にこそ与えられるべきものだ。

 どれほどの偉業をなしたとて、紋章を持たぬ仮初かりそめの王が、ラスクールの民に認められることは決してない。

 正規の継承を行えない現王では、真の王にはなりえないのだ。

 その仄暗い思考の闇に、セザンはいち早く勘付いた。

 処刑された新王派のなかに、意図せず何かしらの情報を漏らしてしまった者がいたのかもしれない。

 セザンは祝いの席を早々に離脱し、勇者の紋章を持つ子供へ標的を定めた現王の先回りをして、子供と共にいるローランドへ伝令を飛ばす。

 予感は当たり、彼らは辛うじて難を逃れた。けれど次なる標的として、その矛先ほこさきは弱体化した反乱軍へと向けられることとなる。

 新王派が一掃された衝撃も瘉えぬうちに、残党狩りが始まった──。

 次第に国王軍に追い詰められていく反乱軍の噂は、ラスクールのみならず隣国の大使の耳にも届くようになる。

 その頃になると、王城には現王が即席で任命した傭兵騎士ばかりとなり。叙任式じょにんしきを経て、正式に騎士の位をたまわった正騎士はセザン一人となっていた。

 今度こそ主に見切りをつけることもできたはずだ。反乱軍と合流し、共に剣が折れるまで戦う道も、別れた妻子と共に生きる道もある。

 だがセザンはそれを選ばなかった。

 多くの仲間を失い、実質的な味方のいない敵地に留まり、セザンは主に異を唱え続けた。主の悲しみに触れ、その過ちを正そうと死力を尽くし……しかしとうとう全滅の瀬戸際せとぎわまで追い詰められた仲間を救うべく、ついにセザンは動いた。

 残党狩りに明け暮れる王に、セザンは己こそが反乱軍の総指揮官であると名乗りを上げたのだ。

 現王は当然セザンを相手にせざるを得ない。

 本城に皆の意識が集中し、国王軍の勢いが止まった。その隙に反乱軍は窮地を脱することができた。けれどそれと引き換えに、セザンは命を落としたのだ。





 処刑される数日前。

 緊急の連絡があるときに落ち合う場所に指定していた、ラスクールの森の奥にある廃墟の教会へ、セザンはローランドを呼び出した。最後の別れを告げるためだ。

『ローランド、これより私は王城へ渡る。おそらく私はいなくなる。もうこうして君と話すこともないだろう』

 壊れた壁の間から教会の中に入ると、ローランドは先に来ていた。

 教会の外壁は半ば崩れて中も酷いありさまだが、ところどころ傷んで色褪いろあせた壁紙の模様から、剥がれかけた床板の軋む音まで覚えている。ここはローランドと幼い頃、二人でよく共に過ごした場所だ。

 互いに外套がいとうのフードを目深まぶかに被り、忍んできた格好でいる。

 ローランドはセザンと目を合わさず、興味なさげに窓際の壁に寄りかかり、壊れた窓の格子から外を見ていた。

 今は昼間だが、外は雨が降り止まず、当分日は出ないだろう。

 壊れた天井から落ちた水が、二人の外套を濡らす。

 一向に返事がないローランドの口が開くのを待って、教会の中程で突っ立ちながら雨漏りしている天井を眺めていたら、ふいに返事があった。

『人柱にでもなるつもりか? だとしたら遺言は聞かんぞ』

 彼の視線は相変わらず外に向いたままだが、セザンは穏やかな口調で語った。

『人柱ではなく私は国のいしずえとなるんだ。そして君たちが私の代わりに民を、そして国を守る要となり、君たちは希望となれ』

 途端、抑えていた感情を、彼は爆発させた。

『何故そうまでして、あんな王に仕える? 幼少より見知った相手でも、あれは民を見捨て、多くを殺した! もはや王などではないッ!』

 こちらを向いたローランドの怒声。元騎士団の団長だった男の迫力は凄まじく、一般人が目にしたなら気圧けおされてしまうところだろう。

『たとえどれほどの過ちを犯したとて、私はあの方に知らせなければならない。紋章などなくとも貴方は前王の宝だったと。その責任が私にはある』

 強くキッパリと言った後、ドンッ! と悔しげに壁を叩く音が響いた。

『何故お前はもっと器用に生きようとしないんだ……!』

 うつむき、振り絞るように嘆くローランドを前に、セザンは束の間、目を閉じる。

 長年共にあった男の頬に、光に反射して一瞬見えた。頬を伝って零れ落ちていく輝き。いつも兄代わりのセザンには強気で、かたくなな態度を崩さなかったローランドが初めて見せた、それは涙だった。

『ローランド、君のことは本当の弟のように思っていた』

 きっと彼なら、裏切り者と言われている自分の死を悼んでくれるだろう。別れた妻子と同じように……そう思うと、頬が緩んだ。自然と笑みが零れた。

『君は……我が人生にとって得がたい存在だった。ローランド我が弟よ、しばしの別れだ』

 雨が降りしきるなか、染み入るように刻まれた言葉は切なさを孕み、雨音に掻き消された後も痺れるような痛みとなって胸に残った。

 価値のある人生だった。何にも代えがたい多くのものに、出会うことができた。そして……命を懸けて守るべき多くのものに、私は恵まれたのだから。


 処刑台に登る前、父の残した手記の最後にそう記されていた。





 ──数日後。

 己こそが反乱軍の総指揮官であると名乗りを上げたセザンの告白は、側近の裏切りを長年見抜けなかったという現王の醜聞に他ならず。

 隠蔽を図った現王派に、王族の婚約者に不義密通ふぎみっつうしたと背徳の汚名を着せられたセザンは、ルーカスが幼い頃、目の前で極刑に処された。

 王家に残った最後の正騎士は、命を掛けて仲間を守り散った。

 新王派は壊滅し、痛手を受けた反乱軍はその力を弱体化させ、あまりにも大きな代償を支払った。勇者のいないラスクールに、もはや民を守る力は残されていない。

 いよいよ国の終わりが近付いている。そう思われていた。

 けれど一つだけ、現王の知らぬ力が残されていた。のちに王直属の近衛騎士団となる黒衣の騎馬隊キロプトは、団長のローランドの背信行為をとがめられ、解体寸前のまま留置されていたのだ。

 現王派の勝利による恩赦を受け謹慎きんしんを解かれたキロプトに、セザンは如何いかな状況下にあっても、時が来るまでけして現王の不興を買ってはならない。表立って動いてはならぬと指示した。

 それは、第二の影の騎士として民を、そして幼き勇者を守るようセザンが残した希望だった。

 騎士団の掃き溜めと呼ばれていた正騎士ではない彼らが、セザンの遺志を継いだのだ。

 現王の動向を反乱軍の生き残りに密かに伝え、民を、そして今はまだ幼き勇者を守るべく、キロプトは暗躍あんやくする。

 団員同士は反目していたが、キロプトの騎士たちにとっても、庶民でありながら国王直属の騎士団の団長にまで上り詰めたセザンは、憧れの存在だった。

 再び迫る魔王の軍勢を前に、焦がれた人物の死を見届けた彼らの進撃は凄まじく。烈火の怒りに満ちていた。怒れる獣のように血走る眼差まなざしは敵を怯えさせ、鬼神のごとき働きだったという。

 魔王の軍勢は撤退を繰り返し、そうしてキロプトが魔王の進軍を阻止するに十分な打撃を与えるも。勇者を失ったとされる世界は、ラスクールのみならず、全ての諸外国に魔物が放たれるようになり。暗雲の時代へとまれていく。

 ──戦力枯渇の時代の幕開けである。
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