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第二部
10 受け継がれるもの
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「ごめん、ルーカス。僕も何だかよく分からないんだけど……」
──さっきからずっとああなんだ。
オルガノ達との会談を終えたルーカス達は、夕食には丁度いい頃合いで屋敷へ戻った。
しかし何やら物々しい雰囲気に不安を覚え、急ぎ夫婦の寝室へ行くと、立ち尽くし困り果てた様子のガロンとドリスがいた。
クーペはルーカスが数日前に誕生日プレゼントとして買ってやった、クーペ憧れの白蛇大蛇の魔獣、アンナダコンダにそっくりの巨大なぬいぐるみ特別注文品に向かって「きゅいきゅい」話し掛けていた。
ぬいぐるみの大きさはクーペの倍くらいはある。クーペはよく白蛇のぬいぐるみを自らの体にくるくる巻いて遊ぶのが好きなのだが……
「いや……いいんだ。ガロン、クーペを見てくれてありがとう」
お気に入りのぬいぐるみに愚痴っているような我が子にルーカスは近寄り、その後ろまで行くと屈み込むように話し掛ける。
「クーペ、ただいま」
ピクッとクーペは反応した。ゆっくり振り返り、それから──
ビタンッ
ルーカスに引っ付こうとしたところで、足がもつれて盛大に転んだ。顔から床に打ち付けて倒れたまま動かない。
顔から床にいっても平気なのは、拾ってから暫くの行動を見てルーカスは知っている。
これまで散々、蝶々を追っかけて木に突っ込んだり、蛙を追っかけて崖から落ちたり、蛇を追っかけて首をキュウッと絞められているときですら、新しい体験にクーペは楽しそうにおめめをキラキラさせていた。
ルーカスはどれも酷く慌てて青い顔になったが、何といっても相手は魔獣最強品種だ。ケロッとした顔で全てやり過ごす。
クーペはめちゃめちゃ丈夫だった。ただ一つ、お腹を冷やしやすいことだけは例外だったが。
クーペは出た腹を上に食後のお昼寝を縁側でするのが好きでいつもそうしている。けれどこれ、少々規格外だったのだ。
お天気のいい日中などはいい、曇り空でもまあ大丈夫だ。問題は天気の悪いときだった。
嵐の日でも気にせず、豪雨の中をクーペが縁側で雨風に打たれながら爆睡しているのを見たときは、流石にルーカスも凍り付いた。
その後、盛大にお腹を冷やして一日腹を押さえて「キューキュー」鳴いているのを体験して以降、ルーカスは天候に注意するようになった。
そんな自由奔放で快活な息子が、けれど今回は違うようだ。
「よしよしどうした?」
床に顔を伏せてペッタリと倒れているクーペを抱き上げる。目の高さを同じくらいまでにするも、クーペは目を合わせてくれない。泣きはしなかったが、完全にいじけている。こんなクーペは初めてだった。
しまった、どこか痛くしたのか? と、腕に抱えて怪我の具合を見る。やはりすっきり無傷だった。
大丈夫か? 痛かったのか? と聞いても、ぐったりと落ち込むように目を下か別の方に向けてしまうクーペは「きゅいっ」とも言わない。心配になっていると、その小さな手に何か持っているのに気付いた。
「ん? これは……?」
クーペが持っている物。それは……ルーカスの下着だった。
「それ、どうにか回収できないかと思ったんだけど、ごめん無理でさ」
「…………」
隣で一緒に様子を見ているラーティがキョトンと目を二、三瞬いたので、ルーカスはほんのり頬を熱くする。
ガロンが言うには、ルーカスの居場所を吐かないガロンに見切りを付けたクーペはルーカスの衣装棚を引っ掻き回し、最後はルーカスの衣服にまみれて満足していたところをガロンが掘り出したそうだ。
掘り出されたクーペは、眼前でせっせとお片付けをする使用人達にルーカスの衣服を全部持ってかれまいと、衣服の中でもおそらく一番持ちやすいサイズ感の物を選んだだけのようだ。
けれどそれは何とルーカスの下着であり、最初は何とか別のもので代用できないかと屋敷の者達総出であれこれ試してみたものの、どうにも掴んで離さなかったのでそのまま放置するしかなく……
他の散乱していた衣服は全て使用人達と一緒に片付けたそうだ。
下着を片手に白蛇大蛇のぬいぐるみに愚痴る子ドラゴンを前に、ガロンとドリスそして屋敷中の使用人達が立ち尽くし、ルーカス達の帰宅を心待ちにしていたという。
クーペを拾ってからのほぼ二年間ずっと一緒にいて、クーペが起きているときに長時間傍を離れることはほとんどなかったのがやはり大きいのだろう。
今日はタリヤもいなかったしな……
クーペの扱いを心得ているものが一人もいない屋敷は混沌としていたようだ。
五ヶ月ほど前、新居の屋敷へ結婚して移住した当初、クーペはきょときょとと落ち着きなくしていた。
といっても数日も経たないうちにクーペは新居の生活に慣れ、ラーティがルーカスの警護に雇ったガロンへ興味を持つようになった。そしてタリヤの次に、クーペはガロンに懐いたようだったので今回彼に預けたのだが、タリヤへの懐き方とはやはり何かが違うようだ。
おそらく今のクーペは……黙って出かけてしまったルーカスがいないのを我慢して待っていたのに、やっと会えたと思ったら止めに転んでしまったことで、もう何もかもが嫌になったらしい。
「この子一度も部屋を出なかったのよね。きっとナディル様のところに居ればルーカスが帰ってくるって分かってたからじゃない? ガロンを突きながら待ってたもの」
「そうか」
ドリスに言われて得心する。やはりガロンは突かれていたか……ではなく、なるほどクーペは成長したのだなと。
昔はルーカスを探して城中を浮遊していたクーペが、まるで本当に人間のやんちゃな子供のようだ。
ドリスと一緒に近くでこちらを傍観しているガロンを見ると、突かれていた彼はいつものことと戯けたように肩を竦める。
掛けている眼鏡をクーペに持ち逃げされて大騒ぎしたときに比べたら、ルーカスの下着を手にぬいぐるみに話し掛けられている方がまだましらしい。
「クーペ、私の息子でナディルのお兄ちゃんであるお前にしか頼めないことがある。聞いてくれるか?」
根気よく待つと、クーペはようやく文句を言うように小さく口の先を尖らせ「キュルキュル」鳴いた。
「私はこうしてたまに屋敷を留守にすることがある。その間、私の代わりにクーペには弟のナディルを守ってほしい。これはその約束の証だ」
ルーカスはポケットから取り出したある物をクーペに差し出す。
盾の形を模した手の平サイズの鉄のプレートに、ラスクールの国鳥が描かれた──騎士の称号。
クーペに渡そうとしているそれは、ルーカスが持っている物の中で何よりも大切な、思い入れのある持ち物だった。
以前住んでいた小屋は全焼してルーカスの持ち物はほとんど灰になってしまったが、本当に大切なものは非常用のお金と一緒に別の場所にとってあった。ラーティと結婚してから一度取りに戻ったそれを託す相手ができたことに、ルーカスは感慨深く心が震えるのを感じた。
オルガノの代で王族の代替わりが起こる以前にいたラスクールの旧王族。それに仕えていた騎士、ルーカスの父セザン・フォリンの形見。
父セザンは庶民の出でありながら、努力だけで王族付きの騎士の、それも騎士団長にまで上り詰めた。しかし王族の婚約者に不義密通したと背徳の汚名を着せられ、ルーカスが幼い頃、目の前で極刑に処されたのだ。
──さっきからずっとああなんだ。
オルガノ達との会談を終えたルーカス達は、夕食には丁度いい頃合いで屋敷へ戻った。
しかし何やら物々しい雰囲気に不安を覚え、急ぎ夫婦の寝室へ行くと、立ち尽くし困り果てた様子のガロンとドリスがいた。
クーペはルーカスが数日前に誕生日プレゼントとして買ってやった、クーペ憧れの白蛇大蛇の魔獣、アンナダコンダにそっくりの巨大なぬいぐるみ特別注文品に向かって「きゅいきゅい」話し掛けていた。
ぬいぐるみの大きさはクーペの倍くらいはある。クーペはよく白蛇のぬいぐるみを自らの体にくるくる巻いて遊ぶのが好きなのだが……
「いや……いいんだ。ガロン、クーペを見てくれてありがとう」
お気に入りのぬいぐるみに愚痴っているような我が子にルーカスは近寄り、その後ろまで行くと屈み込むように話し掛ける。
「クーペ、ただいま」
ピクッとクーペは反応した。ゆっくり振り返り、それから──
ビタンッ
ルーカスに引っ付こうとしたところで、足がもつれて盛大に転んだ。顔から床に打ち付けて倒れたまま動かない。
顔から床にいっても平気なのは、拾ってから暫くの行動を見てルーカスは知っている。
これまで散々、蝶々を追っかけて木に突っ込んだり、蛙を追っかけて崖から落ちたり、蛇を追っかけて首をキュウッと絞められているときですら、新しい体験にクーペは楽しそうにおめめをキラキラさせていた。
ルーカスはどれも酷く慌てて青い顔になったが、何といっても相手は魔獣最強品種だ。ケロッとした顔で全てやり過ごす。
クーペはめちゃめちゃ丈夫だった。ただ一つ、お腹を冷やしやすいことだけは例外だったが。
クーペは出た腹を上に食後のお昼寝を縁側でするのが好きでいつもそうしている。けれどこれ、少々規格外だったのだ。
お天気のいい日中などはいい、曇り空でもまあ大丈夫だ。問題は天気の悪いときだった。
嵐の日でも気にせず、豪雨の中をクーペが縁側で雨風に打たれながら爆睡しているのを見たときは、流石にルーカスも凍り付いた。
その後、盛大にお腹を冷やして一日腹を押さえて「キューキュー」鳴いているのを体験して以降、ルーカスは天候に注意するようになった。
そんな自由奔放で快活な息子が、けれど今回は違うようだ。
「よしよしどうした?」
床に顔を伏せてペッタリと倒れているクーペを抱き上げる。目の高さを同じくらいまでにするも、クーペは目を合わせてくれない。泣きはしなかったが、完全にいじけている。こんなクーペは初めてだった。
しまった、どこか痛くしたのか? と、腕に抱えて怪我の具合を見る。やはりすっきり無傷だった。
大丈夫か? 痛かったのか? と聞いても、ぐったりと落ち込むように目を下か別の方に向けてしまうクーペは「きゅいっ」とも言わない。心配になっていると、その小さな手に何か持っているのに気付いた。
「ん? これは……?」
クーペが持っている物。それは……ルーカスの下着だった。
「それ、どうにか回収できないかと思ったんだけど、ごめん無理でさ」
「…………」
隣で一緒に様子を見ているラーティがキョトンと目を二、三瞬いたので、ルーカスはほんのり頬を熱くする。
ガロンが言うには、ルーカスの居場所を吐かないガロンに見切りを付けたクーペはルーカスの衣装棚を引っ掻き回し、最後はルーカスの衣服にまみれて満足していたところをガロンが掘り出したそうだ。
掘り出されたクーペは、眼前でせっせとお片付けをする使用人達にルーカスの衣服を全部持ってかれまいと、衣服の中でもおそらく一番持ちやすいサイズ感の物を選んだだけのようだ。
けれどそれは何とルーカスの下着であり、最初は何とか別のもので代用できないかと屋敷の者達総出であれこれ試してみたものの、どうにも掴んで離さなかったのでそのまま放置するしかなく……
他の散乱していた衣服は全て使用人達と一緒に片付けたそうだ。
下着を片手に白蛇大蛇のぬいぐるみに愚痴る子ドラゴンを前に、ガロンとドリスそして屋敷中の使用人達が立ち尽くし、ルーカス達の帰宅を心待ちにしていたという。
クーペを拾ってからのほぼ二年間ずっと一緒にいて、クーペが起きているときに長時間傍を離れることはほとんどなかったのがやはり大きいのだろう。
今日はタリヤもいなかったしな……
クーペの扱いを心得ているものが一人もいない屋敷は混沌としていたようだ。
五ヶ月ほど前、新居の屋敷へ結婚して移住した当初、クーペはきょときょとと落ち着きなくしていた。
といっても数日も経たないうちにクーペは新居の生活に慣れ、ラーティがルーカスの警護に雇ったガロンへ興味を持つようになった。そしてタリヤの次に、クーペはガロンに懐いたようだったので今回彼に預けたのだが、タリヤへの懐き方とはやはり何かが違うようだ。
おそらく今のクーペは……黙って出かけてしまったルーカスがいないのを我慢して待っていたのに、やっと会えたと思ったら止めに転んでしまったことで、もう何もかもが嫌になったらしい。
「この子一度も部屋を出なかったのよね。きっとナディル様のところに居ればルーカスが帰ってくるって分かってたからじゃない? ガロンを突きながら待ってたもの」
「そうか」
ドリスに言われて得心する。やはりガロンは突かれていたか……ではなく、なるほどクーペは成長したのだなと。
昔はルーカスを探して城中を浮遊していたクーペが、まるで本当に人間のやんちゃな子供のようだ。
ドリスと一緒に近くでこちらを傍観しているガロンを見ると、突かれていた彼はいつものことと戯けたように肩を竦める。
掛けている眼鏡をクーペに持ち逃げされて大騒ぎしたときに比べたら、ルーカスの下着を手にぬいぐるみに話し掛けられている方がまだましらしい。
「クーペ、私の息子でナディルのお兄ちゃんであるお前にしか頼めないことがある。聞いてくれるか?」
根気よく待つと、クーペはようやく文句を言うように小さく口の先を尖らせ「キュルキュル」鳴いた。
「私はこうしてたまに屋敷を留守にすることがある。その間、私の代わりにクーペには弟のナディルを守ってほしい。これはその約束の証だ」
ルーカスはポケットから取り出したある物をクーペに差し出す。
盾の形を模した手の平サイズの鉄のプレートに、ラスクールの国鳥が描かれた──騎士の称号。
クーペに渡そうとしているそれは、ルーカスが持っている物の中で何よりも大切な、思い入れのある持ち物だった。
以前住んでいた小屋は全焼してルーカスの持ち物はほとんど灰になってしまったが、本当に大切なものは非常用のお金と一緒に別の場所にとってあった。ラーティと結婚してから一度取りに戻ったそれを託す相手ができたことに、ルーカスは感慨深く心が震えるのを感じた。
オルガノの代で王族の代替わりが起こる以前にいたラスクールの旧王族。それに仕えていた騎士、ルーカスの父セザン・フォリンの形見。
父セザンは庶民の出でありながら、努力だけで王族付きの騎士の、それも騎士団長にまで上り詰めた。しかし王族の婚約者に不義密通したと背徳の汚名を着せられ、ルーカスが幼い頃、目の前で極刑に処されたのだ。
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