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本編
14 ずっと一緒にいたい相手
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女性は死ぬとき、男と違って綺麗な姿での死を望むことが多いそうだ。それって気遣いだよな。中学にあがって間もない頃「だから俺はそこまで傷付かずにすんだんだと思う」そう言うと、親父はただ静かに笑って、いつものようにポンッと頭を撫でた。
親父の穏やかさは母さんが心にいつもいるからだ。親父は本当に母さんが大好きだったんだなって思う。
けれど俺と母さんの思い出は、そう多くない。
『ママは、ねるの、スキ?』
母さんが青夢病を発症したのは俺が一歳のときだった。そして亡くなったのは、俺が四歳で、母さんが二十九歳になった頃。
点滴を打たれている訳でもない、薬を飲んでいる訳でもない。なのに、母さんはいつもベッドで過ごしてた。
見た目はとても健康そうに見えた。なにしろよく寝ていたし、
だから単純に、四歳の俺は母さんは寝るのが好きなんだと思っていた。
『うん、寝るの好きなの。寝る子は育つのよ~、だからママ、はじめちゃんにも沢山眠って大きくなって欲しいな』
『はーい、ねるー』
一緒のベッドで毛布に包まれて寝るのが好きだった。
知らなかったんだ。いつもベッドで過ごしているのが、病気のせいだなんて。
一緒に布団の中で包まっていると、母さんが言った。
『はじめちゃんはママの宝物なの』
『ママの?』
『うん、ずっとずっと、ママの大事なはじめちゃんだもの。だから手を握って?』
『おてて、にぎるの?』
『そう、ママとおてて繋いで眠ってくれる?』
『うん、いいよ~』
手を繋いで、いつもよりひんやりした母さんの手の感触を不思議に思って、ゴシゴシ温めるようにした。すると──
『はじめちゃん、大好きよ』
にっこり笑って、それから穏やかな顔をして、母さんは眠った。そしてそれきり起きなかった。
疑いもしなかった。また起きると思っていた。でもこれが、俺と母さんとの最後の会話。
母さんの最後はとても綺麗な目をしていたのを覚えている。
母さんの目は透き通るように青くて、どんな青よりも青くて、綺麗なその最後を見た俺は、気付かないまま親父を呼びに行った。
『パパ~ママが、おっきしないよ?』
不思議に思って親父を呼びに行った後は、何だかせわしなく動く人たちを眺めていた記憶ばかりが思い出せる。
大切な人がいない喪失感を味わうよりも、いつもいる人がいないことが不思議で、訳も分からずボーっと空虚に天井を眺めていると──親父がやって来て抱き上げた。
片親で大変だったろうに、けれど俺はよそのうちに預けられることもなく、親父に育てられた。
母さんと一緒に過ごせた時間は四年と短かったけど、母さんがいなくなった世界は寂しいけど怖くないって、親父が教え続けてくれた。
青夢病が発症した後も、空より青い、沖縄の海が俺の最後なら悪くないじゃないか。そう思える優しさで最後まで包んでくれた母さんに、俺は感謝してる。
その母さんが俺といたとき何を思っていたのかは、中学を卒業したとき、母さんの手紙を親父に渡されて知った。
字は体を表す。というけれど、
母さんの字は女性らしい繊細な文字というより、字体は大きく、止め跳ねもハッキリとしたもので、元気でおおらかな性格が如実に表れている。
あとどのくらい俺と一緒に過ごせるのか、そればかりが頭を過っていたと、手紙には書かれていた。そして猫茶丸はじいちゃんの思い出の喫茶店で、母さんは猫茶丸で親父と出会ったことも。この寂れた喫茶店が、自分たちにとって大切な場所だと手紙に綴られていた。
正確には猫茶丸が親父と母さんの思い出の場所だって聞いたのは、母さんが亡くなる前の、まだ生きていたとき。でも俺は……手紙を読むまですっかり忘れていた。
ちなみに俺の字は親父に似ているとよく言われる。大きすぎず小さすぎず、誰が見ても読める癖のない文字なのだそうだ。
パスポート更新の代行を親父に頼んだとき、親父の字と俺の字が似すぎていて、本人ではなく父親が書いたものではないかと窓口で疑われたほどだ。
そういえば麗子さんも親父が書いた買い物リストをしげしげと眺めていた。似てると思われたのかもしれない。
俺の顔立ちは誰が見ても一目瞭然、母親譲りだ。でも中身は父親似らしい。親父に似てると親族に会うたび言われて、そこまで男っぽくないはずなんだけどなぁーと、思いつつ、憧れの人に似てると言われるのは嬉しい。
その憧れの親父が俺の前で弱音を吐くのを、俺は今まで見たことがない。
でも、本当に一度だけ、俺の前ではなく別の場所で親父が泣いているのを見たことがある。それは──
「青夢病が発症したようです……」
そう医師に告げられたのは、俺が高校三年生のとき。夏の甲子園が終わった頃。受験勉強に身を入れていたその頃から、何だか無性に眠くて起きていられない日が続いた。
受験生なのに勉強できない。そう親父に話したら即座に病院送りにされて、全身フル検査させられた。
その結果が息子の余命宣告。けど、親父は泣かなかった。代わりに重々しい沈黙の後で、親父は俺にこれからどう過ごしていきたいのか、一緒に考えるって言ってくれたんだ。
だけど俺は、たまたま見てしまったんだ。そうして話をした後親父が猫茶丸に来て、誰もいないがらんどうの店の中で一人、カウンター席に腰掛けながら母さんの名前を呟くのを。その瞼から涙が筋を引いて零れ落ちていくのを。
俺もあの後店に行ったから、
でも何だか……強い人でも泣くんだって、当たり前のことを知ったら、少し肩の荷が下りたみたいに楽になった。
猫茶丸は俺が通っていた高校と隣町。だから母さんの手紙を読んでからは、暇なときなんかに親父に内緒でチョロッと立ち寄るようになっていたんだ。
そして俺も、ここで大切な人に出会った。
ずっと一緒にいたいと思える相手と──
親父の穏やかさは母さんが心にいつもいるからだ。親父は本当に母さんが大好きだったんだなって思う。
けれど俺と母さんの思い出は、そう多くない。
『ママは、ねるの、スキ?』
母さんが青夢病を発症したのは俺が一歳のときだった。そして亡くなったのは、俺が四歳で、母さんが二十九歳になった頃。
点滴を打たれている訳でもない、薬を飲んでいる訳でもない。なのに、母さんはいつもベッドで過ごしてた。
見た目はとても健康そうに見えた。なにしろよく寝ていたし、
だから単純に、四歳の俺は母さんは寝るのが好きなんだと思っていた。
『うん、寝るの好きなの。寝る子は育つのよ~、だからママ、はじめちゃんにも沢山眠って大きくなって欲しいな』
『はーい、ねるー』
一緒のベッドで毛布に包まれて寝るのが好きだった。
知らなかったんだ。いつもベッドで過ごしているのが、病気のせいだなんて。
一緒に布団の中で包まっていると、母さんが言った。
『はじめちゃんはママの宝物なの』
『ママの?』
『うん、ずっとずっと、ママの大事なはじめちゃんだもの。だから手を握って?』
『おてて、にぎるの?』
『そう、ママとおてて繋いで眠ってくれる?』
『うん、いいよ~』
手を繋いで、いつもよりひんやりした母さんの手の感触を不思議に思って、ゴシゴシ温めるようにした。すると──
『はじめちゃん、大好きよ』
にっこり笑って、それから穏やかな顔をして、母さんは眠った。そしてそれきり起きなかった。
疑いもしなかった。また起きると思っていた。でもこれが、俺と母さんとの最後の会話。
母さんの最後はとても綺麗な目をしていたのを覚えている。
母さんの目は透き通るように青くて、どんな青よりも青くて、綺麗なその最後を見た俺は、気付かないまま親父を呼びに行った。
『パパ~ママが、おっきしないよ?』
不思議に思って親父を呼びに行った後は、何だかせわしなく動く人たちを眺めていた記憶ばかりが思い出せる。
大切な人がいない喪失感を味わうよりも、いつもいる人がいないことが不思議で、訳も分からずボーっと空虚に天井を眺めていると──親父がやって来て抱き上げた。
片親で大変だったろうに、けれど俺はよそのうちに預けられることもなく、親父に育てられた。
母さんと一緒に過ごせた時間は四年と短かったけど、母さんがいなくなった世界は寂しいけど怖くないって、親父が教え続けてくれた。
青夢病が発症した後も、空より青い、沖縄の海が俺の最後なら悪くないじゃないか。そう思える優しさで最後まで包んでくれた母さんに、俺は感謝してる。
その母さんが俺といたとき何を思っていたのかは、中学を卒業したとき、母さんの手紙を親父に渡されて知った。
字は体を表す。というけれど、
母さんの字は女性らしい繊細な文字というより、字体は大きく、止め跳ねもハッキリとしたもので、元気でおおらかな性格が如実に表れている。
あとどのくらい俺と一緒に過ごせるのか、そればかりが頭を過っていたと、手紙には書かれていた。そして猫茶丸はじいちゃんの思い出の喫茶店で、母さんは猫茶丸で親父と出会ったことも。この寂れた喫茶店が、自分たちにとって大切な場所だと手紙に綴られていた。
正確には猫茶丸が親父と母さんの思い出の場所だって聞いたのは、母さんが亡くなる前の、まだ生きていたとき。でも俺は……手紙を読むまですっかり忘れていた。
ちなみに俺の字は親父に似ているとよく言われる。大きすぎず小さすぎず、誰が見ても読める癖のない文字なのだそうだ。
パスポート更新の代行を親父に頼んだとき、親父の字と俺の字が似すぎていて、本人ではなく父親が書いたものではないかと窓口で疑われたほどだ。
そういえば麗子さんも親父が書いた買い物リストをしげしげと眺めていた。似てると思われたのかもしれない。
俺の顔立ちは誰が見ても一目瞭然、母親譲りだ。でも中身は父親似らしい。親父に似てると親族に会うたび言われて、そこまで男っぽくないはずなんだけどなぁーと、思いつつ、憧れの人に似てると言われるのは嬉しい。
その憧れの親父が俺の前で弱音を吐くのを、俺は今まで見たことがない。
でも、本当に一度だけ、俺の前ではなく別の場所で親父が泣いているのを見たことがある。それは──
「青夢病が発症したようです……」
そう医師に告げられたのは、俺が高校三年生のとき。夏の甲子園が終わった頃。受験勉強に身を入れていたその頃から、何だか無性に眠くて起きていられない日が続いた。
受験生なのに勉強できない。そう親父に話したら即座に病院送りにされて、全身フル検査させられた。
その結果が息子の余命宣告。けど、親父は泣かなかった。代わりに重々しい沈黙の後で、親父は俺にこれからどう過ごしていきたいのか、一緒に考えるって言ってくれたんだ。
だけど俺は、たまたま見てしまったんだ。そうして話をした後親父が猫茶丸に来て、誰もいないがらんどうの店の中で一人、カウンター席に腰掛けながら母さんの名前を呟くのを。その瞼から涙が筋を引いて零れ落ちていくのを。
俺もあの後店に行ったから、
でも何だか……強い人でも泣くんだって、当たり前のことを知ったら、少し肩の荷が下りたみたいに楽になった。
猫茶丸は俺が通っていた高校と隣町。だから母さんの手紙を読んでからは、暇なときなんかに親父に内緒でチョロッと立ち寄るようになっていたんだ。
そして俺も、ここで大切な人に出会った。
ずっと一緒にいたいと思える相手と──
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