思いがけず聖女になってしまったので、吸血鬼の義兄には黙っていようと思います

薄影メガネ

文字の大きさ
上 下
25 / 32
本編

23 血の約束

しおりを挟む
 ──セオドア様と仲直りをした激しいセックスの後、
 沢山射精されて愛液と精液で濡れたそぼった秘所には、未だにセオドア様のモノが埋め込まれたまま、私はセオドア様の腕の中にいた。

 昨日からずっと抱かれ続けていて、もう、今が朝なのか夜なのかも分からない。カーテンはいつの間にかセオドア様がきっちり隙間なく閉めてしまわれたから、蝋燭ろうそく暖炉だんろの炎以外の明かりは、小屋の中に差し込まない。
 セオドア様は外の時間を私が知らないようにした方が、セックスに専念できると分かっているようだ。今の私はセオドア様にほぼほぼ軟禁状態に近い形にさせられていた。

 ベッドから下りることは、ほとんど許されず。ずっとあそこにセオドア様を受け入れている。
 逃げようとするたび、シーツに両手を縫い付けられ、中を突き上げられる。セオドア様が激しく腰を動かし、獣のように後ろから何度も行為を繰り返されて……。

 私の中でずっと脈打っているセオドア様の屹立きつりつは、えることを知らないようだ。セオドア様はまるで、私がセオドア様のモノであると、分からせようとしているかのように、私を離さなかった。
 
「あっ……あの、まだするのですか……?」
 
 行為の休憩に入ったとき、私はおそるおそる聞いた。しかしいつもなら必ず明瞭めいりょうな答えを返してくれるセオドア様からの返事はなく。
 一緒にベッドで横になりながら、眠るようにして私を後ろから抱き締めているセオドア様を、私は顔だけ動かして振り返る。セオドア様は目をつむっているかいないかのギリギリのところで、私の背中や首筋に、時おり甘噛みするようなキスをしながら、ウトウトしていた。

 起き抜けのセオドア様は男の人なのに可愛い。見ているだけで、幸せな気持ちになる。心なしか、日中遊びすぎて眠りに落ちる寸前の、寝落ねおち間近の子供のように見えた。
 もしかして、甘えてくれている……? と、ちょっぴり嬉しくなる反面、私の中にくわえ込まされている屹立きつりつえる気配はなくて、やっぱり男の人なんだなぁと、くすりと笑う。
 いとしさに、胸元に回されているセオドア様の腕をキュッと握る。すると、中のセオドア様が動いた。クチュッと少し突き上げられて、私の口から甘い声がこぼれると、セオドア様は私の背中から唇を離して、眠たそうに目を開けた。それからやはりトロトロと、少し間を置いてから口を開いた。

「……駄目ですか?」

 淡白な表情は変わらず、けれど少し不安そうに首をかしげるセオドア様に、私は小さな子を相手にするときのように微笑ほほえんだ。

「ダメじゃないです……」

 どうしよう。いとしさが増してしまう……もっと甘えてほしいなと思いながら、セオドア様の髪を指でゆっくりかして、その鼻先にチュッと優しくキスをする。

「ふふっでも、眠いのですよね? セオドア様」
 
 セオドア様、少し寝ぼけているみたい……吸血鬼のセオドア様が眠そうにしていると言うことは、今はきっと朝ね。
 逆に人間の私は朝だと目がえる。といっても、体はとてもだるくて重い。なのに目が覚めてしまうのは、朝早く起きてしまう習慣のせいだ。

 ──続きはまた後でしましょう? セオドア様のほほを優しくでながら微笑んで、眠るよううながす。しかし掛けた言葉とは逆に、唇を合わせられて、そのままシーツに沈められてしまった。
 少し休憩してはまた開始される抽送ちゅうそう。セオドア様を受け入れるよう、また足をひらかせられる。

 私におおい被さるセオドア様と互い合わせに身体を重ねて、夢現ゆめうつつにしながらも、中にいるセオドア様がゆるやかにそこを突いてくる。セオドア様を見上げると──目が合った途端にまた深く唇を重ねられた。舌をからませ互いの唾液を飲み込むように口をふさがれながら、セオドア様に愛されることに慣れた体からは、愛撫に応えてぐに甘い蜜が流れ出してしまう。

 昨晩の激しさが嘘のように、今のセオドア様は穏やかで可愛い。昨晩はあんなに沢山……私の中に子種を植え付けて、まるで全身をセオドア様に食べられているみたいな行為だった。足を開いてセオドア様を受け入れ続けるよう、太股を押さえ付けられて、ただひたすらセオドア様のモノを受け入れさせられていたのに。

「私……セオドア様と、一緒に……ぁっイキたい、です……」
「……分かりました」

 そういうと、セオドア様がゆっくりと抽送ちゅうそうを始め、程なくして言葉通り一緒にイッてくれた。
 ……優しいし、何だかスゴく素直で……やっぱり朝のセオドア様は動きがトロトロしていて……可愛い。何だか子供みたい……
 やっぱりセオドア様は……寝ぼけていらっしゃるんだわ。うん。困った。可愛い。すごく可愛い。

 夢現ゆめうつつなセオドア様が満足するまで腰を打ち付け、私の中に射精を繰り返すのを受け入れる。私がセオドア様を欲しがっているのと同じで、セオドア様も私を欲しがっているのをじんわりと感じてしまう心地よさに、この時間がいつまでも続けばいいのにと思ってしまった。
 





 ゆるやかなセックスが終わった後で、私は言うべきことを口にするのを躊躇ためらっていた。
 セオドア様の迫力に負けて、セオドア様の記憶が戻るかどうかで傍にいると承諾してしまったけれど、よくない。全然よくない。だって私はまだ、セオドア様に自分が聖女だってこと話してないのに、将来の約束なんて……どうすれば……
 ベッドの上で葛藤かっとうさいなまれながら、私は隣で一緒に横になっているセオドア様の髪を、指に巻いてクルクルする。

 セオドア様の記憶が戻ったら、元の冷えきった義兄妹に戻るはずだったのに……
 記憶が戻らず、逆に離さないとまで言われてしまい……
 幸せすぎて、とても自分は聖女です。だなんて、今更言えなくなってしまっている。でもそろそろ胸元の聖痕せいこんを隠すための包帯を付け続けるのは難しくなってきた。
 お掃除の時に負傷した、という言い訳をずっと続けるのは無理があるし……今のところセオドア様が包帯について何も聞いてこないのが、せめてもの救いだ。

 終わらないセックスの合間にも、胸元の包帯がゆるみそうになると、セオドア様が少し休憩を入れてくれる。ときには行為中に何度か巻き直して、セオドア様も手伝ってくれたりしたから、聖女だとはバレないで済んでいるけれど……

 胸の聖痕せいこんは、意識するだけでチリチリと熱を発する。多分、あのときと同じように強く願えば使えるはず。日に日に力が体に馴染なじんでいく。意識しなくても、いずれは使い方を自然と覚えてしまう。そんな気がしていた。
 でもこんな危険な力を自然と使えるなんて……不味いわよね。それも一回切りだし……何より私、使ったら死んじゃう……

 そうして悩みながらセオドア様の髪を指にからめていたら、隣でもうすっかり目を覚ましているセオドア様に見つめられていたようだ。気恥ずかしさに目をらし、誤魔化ごまかすために、考えていたこととは別の疑問を口にする。

「どうしてずっと、離してくれないのですか……?」

 今もそう。必要最低限の用以外のときはずっと、セオドア様の腕の中にいるか、腰に手を回されている。向かい合い、けれど目を見ようとしない私に、セオドア様が耳元でささやきかけた。

「離したら君は消えてしまいそうですからね」
「っ!」

 考えを読まれているような気がして、今度は別の意味で目をらす。

 でも、聖女と吸血鬼の恋人なんて、どう考えてもあり得ない。叶わない恋物語のような関係なのに……それも……子供を望まれてしまうなんて……本当に、どうすればいいの……?

 沢山迷って、でも最終的にはセオドア様の記憶が戻ったときのことを考えた。
 私の事をきっとセオドア様は忘れてしまわれる。だから問題ない。異種族間での子供はそもそも出来にくいと言うし、そうよ、きっと大丈夫……そう結論づけて、今度は自分を誤魔化した。

「最も僕は、君から逃げられるようなヘマをする前に、君が逃げられないようにしますが……」
「……え?」
「──例えば」

 あごを指でクイッと上向かせられる。

「君の両手足を拘束こうそくして、屋敷に君専用の地下牢を特設した中に軟禁するとか。君の生まれ育った孤児院の財政を圧迫するよう仕向けて、その援助を申し出る代わりに、君を差し出すよう要求するとか。他にも君を手に入れる方法ならいくらでもあります」

 セオドア様が甘く美しい、極上の笑みを浮かべて、獲物を狙う獣のような目でこちらを見ている。ゾクリとして、思わず自分を自分で抱き締めた。

「それって脅しじゃ……」

 言葉のない私に、セオドア様がクスクス笑っている。どうやらからかわれたようだ。

「冗談、ですか……? もうっ酷いです」

 良かった本気じゃなかったのねと、緊張が少しほぐれる。

「すみません、寝起きの吸血鬼は気が立っているのですが、エリカの前だと少しゆるみやすいようです……酷い冗談を言いました」

 そういえばさっき寝ぼけていたとき……背中にキスする以外に、私の肩や首筋を甘噛みされていたわね……。朝と言えばご飯。ご飯と言えば……あ、そうか。もしかして、セオドア様はお腹がいているのかしら……?

「セオドア様、必要なら私の血を飲んでください」

 好きな人がお腹をかせている。そう思ったときには、スルスルと言葉が出ていた。
 こんな私でも、血を差し上げることならできる。
 それに、吸血鬼へと転化するには自らの血を吸われた上で、吸血した相手の吸血鬼から血をもらう必要がある。互いの血を交換して、初めて吸血鬼に転化する条件が整うと、一般的には言われている。だから血を吸われるだけならおそらく大丈夫だ。うん、多分。人間のままでいられる。

「君こそ、酷い冗談を言う……」
「……え?」
「吸血鬼相手にえさになると自ら志願する愚か者だと言ったのですよ」

 セオドア様がそっぽを向いてしまった。どうやら少し怒っているらしい。ちょっとずつだけれど、セオドア様が感情を素直に出してくれるようになってきた。嬉しくて、思わず微笑ほほえんでしまう。それに怒られても、もうセオドア様なら怖くない。

「セオドア様、私は大丈夫です」

 とは言ったものの。聖女の血は最高の美酒だと確かスピアリング卿が言っていた。普通の血とは違うということは……もしかしたら、聖女の血の影響で、セオドア様の記憶が戻ってしまわれるかもしれない。一瞬、その考えが頭をよぎった。
 私の血が、ただの美味しいご飯であってくれればいいのだけれど……

 まだ、甘噛みすらされていないのに、緊張に今から体が震えてしまう。私はやはり小心者しょうしんものだ。情けない。

「エリカ……無理はおやめなさいと僕は言っているのですが……」

 そう言うセオドア様は、怒っているのに何故だか心配そうな顔をして、震える私の体を胸元に抱き寄せた。背中を優しくさすってくれる。制止をかけるのも、怒っているのも私のため。私はセオドア様にとても大事にされているんだわ……。

 私はセオドア様の胸元からゆっくりと出た。上半身を起こして、セオドア様が吸いやすいように、首筋にかかっていた髪を背中に流し、さらけ出す。

「私だったら多少、多めに血を吸われても平気です。体力には自信があるん……」
「──お断りします」
「断るの、早いですね……」

 話途中なのに、即座にきっぱりと、断られてしまった。

「これは……私の我が儘です。こうして一緒にいる間は、私以外の人の……特に女の人の血は飲まないで欲しいのです。それが例え、スピアリング卿から渡されたモノだったとしても……」
「知っていたのですか……」

 スピアリング卿から渡されているという血の入った小瓶。中身は全てセオドア様の信奉者のモノらしい。男女問わず信奉者の多いセオドア様だが、特に女性が多いのは否定できない。そうスピアリング卿から渡された書簡に書かれていた。
 何故そんなことをスピアリング卿が教えてくれたのかと言うと、決まっている。きっと私に嫉妬させて、セオドア様との仲を深めさせるためだ。

 元プレイボーイのスピアリング卿は色恋沙汰いろこいざたに関しても、やることなすこと全部が一枚も二枚も上手うわてだ。スピアリング卿の思惑を知りながらも、私は見事にめられてしまっていた。
 血の約束をしてしまえば、もう、記憶が戻るまでの間はセオドア様から逃れられない。知っていてなおも、こうしてセオドア様に約束を迫ってしまったのだから。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

婚約破棄の甘さ〜一晩の過ちを見逃さない王子様〜

岡暁舟
恋愛
それはちょっとした遊びでした

僕の主治医さん

鏡野ゆう
ライト文芸
研修医の北川雛子先生が担当することになったのは、救急車で運び込まれた南山裕章さんという若き外務官僚さんでした。研修医さんと救急車で運ばれてきた患者さんとの恋の小話とちょっと不思議なあひるちゃんのお話。 【本編】+【アヒル事件簿】【事件です!】 ※小説家になろう、カクヨムでも公開中※

エンド・オブ・ブラッド〜戦闘最強品種『火竜』最後の生き残りに転生したら、むにむにほっぺの赤ちゃんだった件〜

薄影メガネ
ファンタジー
 弟の友達の趣味に付き合い、マッスル頂上決戦を観戦した会場の帰り道。マッチョが運転するトラックに引かれ、弟と死別した主人公。  非業の死を遂げ転生した先が、戦闘最強品種「火竜」最後の生き残りだったことから、運命は大きく動き出す──!  まだ主人公が卵の中にいた千年も昔。  外の世界から到来した外来生物に、殲滅されようとしていた人間を守って、全滅したといわれている火竜。  その火竜の姫が産み落とした最後の卵に主人公は転生した。  そしていざ、孵化しようとしてみたところ……殻が硬くて割れない!?   あれこれ試行錯誤してみたものの、殻が硬すぎて孵化できず。  親が亡くなっているのを知らずに、殻を代わりに割ってくれる親を卵の中で待ち続け、そうして卵の中で居眠りすること千年。  偶発的な出来事によって殻が割れ、目覚めた世界は、帝国の侵略に対抗するレジスタンスの飛行船が空を飛ぶ。死と隣り合わせのファンタジー世界だった……!  そうして第二の赤ちゃん人生をヨチヨチと歩き始めたのも束の間で、  さらには、竜の特性である「刷り込み効果」によって、孵化した直後に一番最初に見てしまった青年、巨人の神族の末裔である異世界の王子、アルトリアルス。通称アルスを本能的に親と思い込み。気付けば物陰からアルスをジーッと傍観し、無意識的にその後を短い足でチョコチョコ追いかけてしまう、アヒルの子状態に陥ってしまった!  途中、何とか理性を総動員して自制したものの。油断すると、仮親となったアルスを物陰から傍観してしまう日々を送っている。  とりあえず、帝国への抵抗勢力に組するなかでもリーダー格的存在である仮親、アルスに害をなす相手を踏み潰せるくらい大きくなることを目標にしたのだが──!?  風を切り、空を進む飛行船内で、美形で巨大な神属の仮親の後をチョコチョコ追いかけてしまう、主人公の異世界ライフが始まった!

義兄の執愛

真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。 教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。 悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。

恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。 パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。

だってお義姉様が

砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。 ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると…… 他サイトでも掲載中。

捨てられた王妃は情熱王子に攫われて

きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。 貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?  猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。  疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り―― ざまあ系の物語です。

【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね

江崎美彩
恋愛
 王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。  幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。 「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」  ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう…… 〜登場人物〜 ミンディ・ハーミング 元気が取り柄の伯爵令嬢。 幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。 ブライアン・ケイリー ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。 天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。 ベリンダ・ケイリー ブライアンの年子の妹。 ミンディとブライアンの良き理解者。 王太子殿下 婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。 『小説家になろう』にも投稿しています

処理中です...