思いがけず聖女になってしまったので、吸血鬼の義兄には黙っていようと思います

薄影メガネ

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本編

08 お義兄様の自覚

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 今の私は村娘A。いや、B。いやいや、もしかしたらC、かもしれない。いやいやいやいやいや──って、そもそも、こんな村娘ABCな私が、セオドア様と共同生活? 恋愛のABCすらしたことないのに……ん? Aって確かキスよね? あ、じゃあそれはもう、事故だけどさっき……

「二人が身をひそめる場所は早急に用意させよう。明日にでも診療所ここを出てもらうことになる。つまりこれは、人前に姿を現すことを禁じさせてもらうということだ」
「そんな……!」

 混乱しながらも、今すぐスカートのすそつまみ上げ、アヒルちゃんと一緒にすたこらさっさと逃げ出したくなる。そんな状況だった。

 私の足元であんぐりくちばしを開けて放心しているアヒルちゃんのお口を閉め直す暇もない。
 スピアリング卿からの突然の行動制限、ほとんど強制的な命令そのものの話に、院長先生が間に入った。

「お待ちください、スピアリング卿。それは当初うかがっていたお話と違います。このまま診療所でお二人を預かるはずでは」
「状況が変わったということだ」
「当初、指揮は陛下が直々にられるはずだった。しかし運悪く外交上の理由で陛下は今王都にいない」
「外交上の理由……? まさかローツェルルツのイヴリン王女が獄中死した件と関わっているのでしょうか」

 重々しく頷くスピアリング卿の様子に、院長先生の顔色が変わった。どうやら院長先生はそれで全てを察したらしい。すっかり口を閉ざしてしまったが、それもそのはず。
 ローツェルルツはスピアリング卿の故国であるが、国王陛下の右腕と言われていたユイリー様のお父上様であるフィリスティア卿を殺害するため、王女、イヴリンを差し向けた。シンフォルースと因縁の深い国なのだ。その国との問題となると、お互いただでは済まされないだろう。

 それもフィリスティア卿の死は、当初、流行はややまいとされていたが、のちにイヴリン王女に毒殺されたことをご息女であるユイリー様があばき、イヴリン王女は捕らえられた。
 そしてそれが決定打となり、ローツェルルツとの国交を断絶することを陛下はくだされのだが、そうするよう進言したのはセオドア様だという話だ。

 また、奴隷が王権を奪い、王座についたローツェルルツの治世はもろく。近隣諸国との交易もままならなかったようだ。
 崩壊まで時間の問題と言われていたローツェルルツは数ヵ月前、反乱により王権を奪った奴隷出身の国王の崩御ほうぎょにより、ついに崩壊。そこから沢山の難民が近隣諸国やシンフォルースにも流れているそうだ。

 そんな折、つい数日前にイヴリン王女が獄中死したと噂が流れて、ローツェルルツの民の間ではシンフォルースへの反感が高まっているときだった。

「我が国との国境付近で小競り合いが起こっている。戦いが起こっているのはどれもローツェルルツとの境にある国境付近の村だ。陛下はその鎮圧と視察に向かわれたのだが……今回はオーガが混じっているからな。おさまるまでしばらくかかるだろう」

 オーガは人型で外見もほぼ人間と同じ異種族だが、普通の人間よりも倍のガタイで力も強い。それを相手にするとなると骨が折れるだろう。
 それも一箇所にとどまらず、連鎖するようにあちこちで戦闘行為が勃発ぼっぱつしているそうだ。

「ローツェルルツは多くの異種族が奴隷として扱われていたと聞いたことがあります。なかにはオーガが多く混じっていたというのは本当なのですね?」

 沈黙ののち、院長先生が再び口を開いた。そういえば、院長先生をはじめとする町のみんなも異種族の対応に追われていると聞く。今回、院長先生が参加されていた会合もそのためだとか。

「ああ、陛下は異種族の中でも最強の竜人、その陛下の保護なくしてはフォンベッシュバルト公、そしてエリカ譲も無駄に命を狙われることになるだろう」
「なるほど、このまま町中にいるのは危険ということですか……」

 建国して千年の歴史を持つシンフォルースの領土は他国と比べ、遥かに広い。国境付近といえど遠征と同じ意味を持つ。出兵すれば数日は戻れない。

 国王陛下不在の今、それはつまり国王陛下直々の保護下から外れたということを示している。
 異種族最強とはいっても、相手を無差別に全滅させるわけにもいかないだろう。シンフォルースの国王は無益な殺生を好まない。穏やかな竜人なのだ。

 しかし敵を生かしたままの鎮圧にはしばらく時間がかかる。それもローツェルルツに禍根かこんのあるスピアリング卿は陛下より直接関わることを禁じられているようだ。

「俺は陛下より代理をつとめるようつかわされた。これより、近衛兵団隊長にかわり俺が指揮する。伝えられる指示は全て陛下の意向と思って聞くように。そして──エリカ譲」

 褐色の肌に映える黄金色おうごんしょくの瞳。黒豹を連想させる獰猛な肉食獣のそれに見据みすえられて、あまりの迫力に腰が抜けそうになる。

努々ゆめゆめ逃げようなどと思わないことだ」
「!」

 スピアリング卿の性急な念押しにも似た威圧感に戸惑って、怖くなって──思わず同じ境遇にあるはずのセオドア様の顔を見た。途端、目が合って、とても気まずい気分になる。
 けれどセオドア様は単に関心がないだけなのか、それとも元来肝のすわった方なのか。冷静そのものの顔で、話が始まってからもずっとベッドで上半身を起こした体勢のまま、ほとんど微動だにせず、相変あいかわらず動揺の一つも見せない。
 いつも怯えてビクついている私とは真逆の、物怖ものおじしない淡白な反応。しかし今回はほんの少しだけ、ほんのわずかにこちらを注視ちゅうしするような目で、セオドア様が見たような気がした。

 それからセオドア様はゆっくりと考えるように目を閉じた。一瞬、整った唇の端──口角こうかくかすかに上げて笑ったように見えたが、次にアイスブルーの美しい瞳を開けたときには、元の淡白な様相ようそうのセオドア様に戻っていた。

「……退屈しのぎにはなるかな……」
「は……?」

 ふいに聞こえたつぶやきに、セオドア様の顔をまじまじと見てしまう。

「いえ、こちらの話です。なんでもありません」
「あの……」
「こんなに可愛らしい妹ができて僕は運がいい。そう思ったのですよ」

 この方今、にっこり極上の笑みを浮かべて、私のこと可愛らしいとか言った? と、注がれるセオドア様からの視線をかわすこともできず、見つめ合うような状態でビキッと固まってしまう。

 院長先生の言う通りだった。セオドア様はあっさり承諾した。爆風に汚れた奉仕服は着替えたし、顔や体についたすすは綺麗にぬぐった。とはいえ、今の姿は貴族とはほど遠い。ただの村娘Aそのもの。それも地味で貧相な部類の私が義妹と紹介され、更には二人きりで共同生活と聞いたのに、まるで気にしていないように見える。

 そうしてしばらし無言で、視線を交わしたままでいると──

「フォンベッシュバルト公、エリカ譲、二人とも異論はないな?」

 スピアリング卿の執拗な催促に、セオドア様がクスリと笑う。

「異論はありません」
「お義兄様!?」

 どうしてそんな平気なんですか! と、八つ当たりしたくなるくらいあっさりと、セオドア様は承諾した。

「ですが──彼女は僕の妹です。彼女を怖がらせるような発言は控えていただきたい」
「!」

 怖がっているのを気付かれていた。それも今、私、スピアリング卿からかばわれた……?

「……分かった。以後気をつけよう。それでは俺はこれで失礼する。手配しなければならないことがあるのでな」

 謝罪の内容とは裏腹に、スピアリング卿は不敵に笑って扉へと歩き出す。

「あっ……お待ちください! スピアリング卿」

 立ち止まり、スピアリング卿はその鋭い黄金色おうごんしょく眼差まなざしだけで「なんだ?」と聞いてくる。

「私たちはその……どれくらいの期間隠れていないといけないのでしょうか……?」

 ごくりと唾を飲む。意をけっして話しかけたものの、足を止め、こちらを見たスピアリング卿のあまりの迫力にされてすっかり逃げ腰になる。怖くてもうすでに半泣き状態だ。情けない……

「当面の間だ」
「当、面……」

 少しの間があって、それから一言だけサラッと告げると、スピアリング卿は再び歩き出した。そして──

「……どうやら彼は、貴女を守るべき者として認識したようだ」
「え?」

 すれ違いざまに、スピアリング卿から小さく話しかけられて驚く。
 どういう意味ですか? そう聞こうとして……けれど気付いた時にはもう、スピアリング卿は部屋から出て行ってしまっていた。

「大丈夫ですよ、エリカ。当面と言ってもおそらく今回の件が落ち着くまでの期間だけでしょう。数週間ほどで解放されますよ。彼の……スピアリング卿の手腕しゅわんが良ければ」

 君とか彼女とかではなく、初めてセオドア様に名前を呼ばれた。

 もしかして、私を安心させようとしてくれている……?

 それも、狙われると聞いて動揺している私をなぐさめるついでに、優雅に紅茶でもすすっているような顔して、何気に挑発めいたことをおっしゃりませんでしたか? スピアリング卿がここにいなくて良かったとドキッとした胸をなで下ろす。──と、今度は何かにツンツンと足をつつかれた。

 下を見ると、いつの間に放心から目覚めたのか。アヒルちゃんが「ぐわっ」とくちばしを開けっぱなしのまま、おめめをキラキラ輝かせている。どうやら退屈たいくつな話が終わって嬉しいらしい。行こうと言っているようだ。

 気付けば院長先生も扉の前で私が来るのを待っているし、セオドア様は目を覚ましたとはいえ、病み上がりだ。もう少しお休みになられた方がよろしいだろう。

 私たちはお邪魔みたいね……

 セオドア様に「失礼します」と一礼して、私もアヒルちゃんと院長先生に続いて部屋を出た。

 どうやらアヒルちゃんの方が私よりよっぽど空気を読んでいるらしい。空気を読むことの難しさを痛感する。空気読めないはKYけーわい、私のイニシャルはエリカ・ダックワーズED。幸い一致はしていない。でも、これは昔から思っていたことだけど……
 すみません。私、空気を吸うのは得意ですが、読むのは得意じゃないんです。





 セオドア様との話がまとまった後、あれには少し続きがあった。

「緊張して全然しゃべれなかった……」
「みんなそんなものですよ。受け答えができただけ上出来です」

 セオドア様が休んでいる部屋から出てしばらく廊下を歩いていると、隣を歩いていた院長先生がせきを切ったようにクスクス笑い出した。

「やはり義理とはいえ、兄妹なのですね」
「院長先生? なんの話ですか?」
「貴女がスピアリング卿の迫力に圧されていたとき……フォンベッシュバルト公がああも目に見えるくらいハッキリとスピアリング卿に貴女が妹であることを示したのは、貴女を守るためです」
「私を守るため……」
「貴女に脅すような物言いをして怖がらせたスピアリング卿に怒ってらしたからですよ」
「怒って……お義兄様がですか?」

 私にはむしろ笑ってらしたように見えたのですが……

たしなめるていどですが、フォンベッシュバルト公は貴女を妹とはっきり自覚されたようですね。怯えている妹を守るのは兄の役目つとめですから」
「っ…………」

 恥ずかしい。そんなに分かりやすかっただろうか……

 セオドア様がお義兄様の自覚をした。そういえばスピアリング卿も去り際に似たようなことを言ってらしたけど……

 確かにセオドア様は始終優しい。私が唇を奪ってしまったことも、私が泣いてしまったからだろう、責めるどころか一度も話題にしようとはなさらなかった。

「あ、院長先生! ちょっとまってください!」

 ごくりと唾を飲み込む。

「当面、二人で隠れるとはその、他に人はいないと言うことですか?」
「そういうことになりますね」
「それは……アヒルちゃん抜きで、ということですよね……?」

 私たちと一緒に歩いている、足元のアヒルちゃんを指差す。院長先生がピタリと足を止めた。

「それはそうでしょう」
「…………」

 アヒルちゃんはことの重要さを理解しているのか「なぜ仲間外れにする?」と若干目を三角にして、院長先生を足元からジーっと見上げている。これはアヒルちゃんの抗議の目だ。アヒルちゃんはちゃんと感情を伝えられる、非常に頭のいいアヒルなのだ。

「あのっ院長先生、このままだと……」

 アヒルちゃんがグレてしまう。
 目が若干から更にすさんで鋭い三角になっている。流石さすがファースト・フードこと、通称首領ドンと一緒に一つ屋根の下で暮らしていただけのことはある。彼を思わせる目付きの悪さだ。

「はあっ……仕方ないですね。負けましたよ。では、アヒルちゃんも一緒に連れていっていいことにしましょう。スピアリング卿には私から話しておきます。ただし、邪魔だと判断したら即刻アヒルちゃんは連れ帰りますよ? それでもよろしいですね?」

 でないとさっきから向けられている抗議の目を、一日中向けられ足元をうろつかれ、追い回されそうですからね。と、院長先生がげんなりしている。

「はいっ!」

 アヒルちゃんが一緒なら大丈夫だ。それに吸血鬼ヴァンパイアの、本来のセオドア様は怖いけど、今のセオドア様は……さっき目が合ったときも思った。きっと私を傷付けるようなことはしないだろう。なぜだかそう確信できるだけのものが、今のセオドア様にはあった。
 これもセオドア様にお義兄様の自覚が芽生えたからだろうか?

「貴女のアヒルちゃんへの信頼は絶大ですね……」
「はい?」

 なぜだか、院長先生が感心したようにこちらを見ている。

「いえ、それはそうとアヒルちゃんはエリカとフォンベッシュバルト公の仲を邪魔してはいけませんよ? 今回ばかりは可愛いからって甘くはしませんのでそのつもりで……」
「グー」
「…………」

 珍しくアヒルちゃんが「ぐわっ」と言わない。どうやらご不満らしい。

「二人の仲を取り持ってあげてくださいね。でなければ邪魔とみなして連れ帰ることになりますよ」
「…………」

 無言で渋々頷くアヒルちゃん。「ぐわっ」といつもの元気なお返事はない。ということは、やっぱりご不満らしい。最後は私の足の間に頭を埋めて固まったまま動かなくなってしまった。

「アヒルちゃん、後で差し入れでも持って行きますから、機嫌を直してください」
「グー」

 いつも毅然きぜんとして滅多に態度を崩さない院長先生も、アヒルちゃんには弱いようだ。ご機嫌とり、ではなく、ご機嫌取りをしている姿を見るのはちょっぴり楽しい。しかしこのままの体勢ではなだめるのも大変だろうと、私は私の足の間に挟まっているアヒルちゃんを抱っこしたのだが──

「………………ん? あ、院長先生」
「なんでしょう」
「寝てます」
「…………」

 不機嫌なのかと思っていたら、「グー」はただのイビキだった。どうやらアヒルちゃんは私の足の間でふて寝してしまったらしい。非常に寝付きのよいアヒルである。

 やれやれと、と院長先生が苦笑している。院長先生はセオドア様と同じ美貌の持ち主だけに、栗色の髪に新緑の優しい瞳、そのうるわしさといったら……

 四十過ぎの院長先生と私は二回りほど年が離れているし、何より私は幼少期に同レベル以上の大陸一と称される美貌の持ち主、セオドア様から拒絶されている。お陰でその点、美形に関しては妙な期待を抱かない程度に免疫がついている。
 美形慣れしていなければ、男女問わず、院長先生の言うことならなんでも聞いてしまいたくなるだろう。

「──こほんっ。エリカ、冬の蝶と同じですよ。厳しい寒さが過ぎるまで、木の葉の裏に隠れてじっと冬が去るのを待っていてください」
「はい」

 ふて寝したアヒルちゃんの頭を院長先生も一緒によしよしでると、私たちは各々の自室へ戻った。

 そして翌朝──
 昨日は一緒に寝ていたはずのアヒルちゃんが、いつの間にか緑の唐草模様からくさもようのフロシキを背中に背負しょって、部屋の前で目をキラキラ輝かせ、待っていた。遠足前の子供のようなおめめだ。待ちきれないといった様子でお尻をフリフリ振っている。

 そしてどうやら、今回荷物を包むのは院長先生にお願いしたらしい。そしてやってあげる辺り、やはり院長先生もアヒルちゃんには弱いのだった。

 フロシキを再び背負せおったアヒルちゃんと村娘Aの格好の私、そしてセオドア様は、スピアリング卿が用意した馬車に乗って、院長先生に見送られる形で診療所を後にした。
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