思いがけず聖女になってしまったので、吸血鬼の義兄には黙っていようと思います

薄影メガネ

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本編

05 好いた相手ができたら

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 なんとも言えない優しい雰囲気に、おっかなビックリでおそるおそる目を向けると、アイスブルーの目を細めて、こちらを心配そうに見つめているセオドア様と目が合った。
 拒絶され続けたその視界に、自分がいる……。傍にいることを許されたような気がした。
 途端、ツゥーっとせきを切ったように、次々涙がこぼれ出す。

「あっご、ごめんなさっ……」

 しかしセオドア様は少しの動揺も見せず、私の頭をポンポンでた。
 それでも涙が止まらないと見ると、今度は「おいで」と優しく抱き寄せられる。ベッドが少しきしんで、先ほどからセオドア様を押し倒した格好でいる私を、彼は躊躇ためらいもせず、その胸元にあっさり迎え入れた。

「っ!」

 ビックリして、固まって、困って、それから……
 あ、分かった。これって完全に子供扱いなんだわ。それもなんだか……
 吸血鬼ヴァンパイアって、毛布もうふに似てる。ふと、そんな考えが頭をよぎった。
 自ら体温を発生させているわけではないけれど、触れるとふんわりして心地よい。もぐり込むと次第に自分の熱が移っていって、最後はとても温かくなる。

 普段から体を動かすことが多いせいか、私は他の人より基礎体温が高い。吸血鬼のセオドア様には特段影響しやすいようだ。さっきまで少しヒンヤリしていたその手も体も、徐々に私の体温を移して温かくなっていって……セオドア様の腕の中は、まるでぬるま湯にでも浸かっているみたいで気持ちいい。その心地よさが毛布に似ていた。
 セオドア様の胸元の服をギュッと握る。強張こわばっていた体から力が抜けて、その美しい体にすっかり自身の体を預ける。すると、もう一度優しく頭をでられた。

 本物のお兄ちゃんみたい……

 こうしていると、私たちの関係は「蜥蜴とかげとお日様」みたいだ。体温調節の出来ないハ虫類は、日光浴をすることで体温を上げる。とすると、セオドア様が蜥蜴とかげで私がお日様ということになるんだけど……──ん? そもそも吸血鬼に日向ひなたぼっこなんかさせたら火傷やけどしちゃうし、アヒルちゃん雑食だから蜥蜴とかげなんか見つけたらモグモグ食べちゃいそうだし……
 というか、こんな美形をつかまえて毛布だの蜥蜴とかげだのと例えるのは失礼だと、途中で気付いた。

 私がセオドア様を怖がって話をさえぎってしまったせいで、セオドア様はあまり口を開かない。けれど、そのお陰で少し気持ちが落ち着いてきた。セオドア様の腕の中からチラッと、盗み見るように見上げると──目が合ってクスッと笑われた。

 何故この方はこんなに……私に優しくしてくれるの……? 

 まるで悪戯いたずらを目撃された子供の気分だ。その柔らかな表情を見ていると、なぜだかあやされているような感覚になり、酷くホッとする。
 さっきから赤くなったり青くなったり、涙ぐんだり、落ち着きのない弱い娘だと思われたのかもしれない。けれど挙動不審な私を、セオドア様はただ静かに抱き締めて、受け止めてくれて……

 知らなかった。恐ろしく包容力のある人だ。
 あんな出会い方さえしなければ、きっと普通の人なら一発で落ちている気がする。
 それも、こんなに怖々こわごわしているのは失礼かもしれないと思えるくらい、セオドア様は優しくて悠然ゆうぜんと構えていて……気まずい。
 しかしセオドア様は、私が落ち着いてきたのが分かったのか、ゆっくりと優しく、うながすように穏やかな眼差まなざしを向けてくる。

 如才じょさいなく振る舞うセオドア様に後押しされる形で、話をしていいタイミングを逃し続けていた私は、ようやく申し開きの機会を得たのだが……

「セオドア様……あの、私は……」

 情けない。何を話せばいいのか分からない。けれど、涙はいつの間にか止まっていた。
 
 唇を奪って、押し倒して、ごめんなさい……とか?
 いや、そんなこと言えるわけが……

 頭の中でぐるぐる混乱しながら、でもしっかりビクついていると、セオドア様がクスリと笑ったような気配がした。

「大丈夫、僕は君の敵ではありませんよ」
「…………」

 ごめんなさい。敵どころか毛布と蜥蜴とかげにたとえてました……とは流石さすがに言えないので黙る。
 今のセオドア様はなんとなく以前の彼とは何かが違う気がした。何かは分からないけれど……
 そうしてほとほと困り果てていたところで、ようやく待ちに待った助け船がやってきた。





 先刻、アヒルちゃんが蹴破ったドアをコンコンとノックする音。そして、開かれたそこから現れたのは──

「アヒルちゃんがいるせいでしょうか、今日の診療所は随分ずいぶんにぎやかですね」

 聞こえてきた穏やかな声にホッとする。
 落ち着き払った大人の物腰。私と同じ茶系の栗色の髪は短く綺麗に整えられ、穏和な性質を象徴するような新緑の優しい瞳。四十代半ばの、ただの一般人にしてはえらく品の良い男だ。
 背丈も立派でガタイもいい。厚い胸板は孤児院の経営をしているにしては抜きんでているが、着やせするタイプなのか、身なりはスラッとしていてそれでいて隙がない。
 程よくじゅくしたワインのように、熟年のまろやかさとしなやかさ、強靭きょうじんな意思としんの強さを兼ね備えた人物──そう、彼は超絶美形なセオドア様と年齢の差こそあれ、似たタイプの人間。そして、セオドア様の隣に立っても遜色そんしょくないほどの美丈夫びじょうふだ。

「フォンベッシュバルト公、それにエリカも、お二人とも無事で何よりです」
「院長先生!」

 助かったー。そう歓喜の声をあげてしまいそうになるくらい、院長先生はいるだけで安心できる、頼りになる存在だった。

 ちなみにこの院長先生は、リアードがセオドア様に連れていかれた、十四年前の騒動のときの先生とは別の人だ。
 あの雪の日に凍死しかけた事件からほどなくして、院長も副院長もいなくなった。その裏には、引く手数多あまたの神童のリアードを手に入れるために、セオドア様が陰で莫大なお金を積んだのではないかと言われている。そのお金で二人は何不自由なく、悠々自適な生活をどこかで送っているのだとか。

 きっとそういった噂を払拭ふっしょくするためなのだろう、リアードを引き取った後、セオドア様は孤児院に手厚い支援を行ってくれるようになった。そして、孤児院は徐々に住みよい場所へと変わっていった。
 子供たちをこきつかう短気で手の早い副院長も、それを見て見ぬふりしている気が弱くてズル賢い院長もいない。

 名目上は寄付ということになっているようだが、そもそもそういったチャリティーやボランティア活動は貴族のステータスの一部。打算的なセオドア様にとって、孤児院への支援は噂の払拭にもなって丁度よかったのかもしれない。
 けれど皮肉にも、そのお陰で手をあげられることはなくなった。前任者の代わりに新しくやって来た先生はとても有能で、優しい。

 セオドア様と似たタイプでも、新しい院長先生は私を基準値で計らずふところに入れてくれた。お前じゃないと閉め出さず、ここにいてもいいと受け入れてくれた。
 リアードにもう家族じゃないと言われて深く傷付いていた幼い頃の私にとって、それがどんなに嬉しかったことか。それにどんなに救われたか……

 血こそ繋がっていないけれど、院長先生は間違いなく最高の恩師だった。 
 そうしてリアードと引き換えに得られた豊かさに、時折、無性に孤児院から出たくなって、酷く悲しくなることもあるけれど……

 暗い時代が終わって孤児院は明るくなった。
 セオドア様の支援は十四年後の現在も、未だ途絶えることなく続けられていて、
 私は家族を失ったけれど、結果的には孤児院のみんなが笑顔で過ごせるようになった。それを見るたび、これでよかったのだと、みんなが幸せになったならそれでいいのかもしれないと思えるようになった。

「話は副院長とアヒルちゃんから聞いていますよ。大変でしたね」

 え、アヒルちゃんと今しがたどうやって意思の疎通そつうをこなしたのか教えてください。ではなく、
 実はこの、私といつも一緒にいる相棒バディのアヒルちゃんは、十四年前、雪の中で埋もれて一緒にひっくり返って死にかけたアヒルちゃんとは別のアヒルちゃんで、別名──セカンド・アヒル。と呼ばれている。
 そう、もうお気付きでしょう。孤児院には二羽、アヒルちゃんがいるのです。

 雪の中で一緒に死にかけたアヒルちゃんは先に孤児院で暮らしていた、先住せんじゅうアヒルのアヒルちゃん。別名──ファースト・フード。と呼ばれている。なぜならこちらのアヒルちゃん、大きく育ってその体型はちょっぴりふくよか。
 非常に面倒見がよく、なんでも受け入れてくれることから、子供たちに好かれている。孤児院の子供たちから与えられる餌を一度も拒むことなく食い続け、ゴミ箱に捨てられた痛んだ食材も平らげる。人のよいアヒルなのだ。

 その上、目付きも悪く。三角の目でよく孤児院のみんなを柱や樹木じゅもくの陰から陰気いんきにジーっと見守っていることから、院長先生を差し置き孤児院の首領ドンともいわれている。二つ名どころか三つ名を持ってしまった、非常に人のよい複雑なアヒルなのだ。

 院長先生は子供の遊びと、呼び名を全く気にされていらっしゃらないご様子だったが、首領ドンの肥満気味なえ具合は少々気にされていた……

 一方、その孤児院の首領ドンとは別のもう一羽。私の相棒バディであるおめめキラキラ~の、別名──セカンド・アヒル。アヒルちゃんは、院長先生が新しく就任してきたときに連れてきた連れアヒルなのだ。

 季節外れに農家で産まれたアヒルちゃんは、普通サイズよりちょっぴり小さく、首領ドンより一回りコンパクトサイズ。よく水掻きのついた足を折りたたんで床にぺったりアヒル座りして座り込み、更に小さく丸くなっては立ち上がりと、屈伸くっしん運動を毎日かかさず行っている。それもゆっくりではなく一定のリズムでアヒル座りからの立ち上がりがめちゃ早い。「いっちにいっちに」と屈伸くっしん運動を繰り返す素早さは、純白の胸羽むなばねをフワフワと揺るがすほどだ。

 小さくて首領ドンアヒルほどのインパクトはないものの、屈伸くっしん運動が習慣となっているアヒルちゃんは、体は小さいが足は強い。ドアを蹴破れるほどの筋力を手に入れた強いアヒルなのだ。

 そうして今では強いアヒルになったアヒルちゃんだが、季節外れに産まれてしまったため、小さくひ弱だった黄色いひなの頃は、仲間外れにされてつつき回されていたらしい。
 親からも兄弟姉妹からも見捨てられ、最後は一匹で街道をトボトボ歩いているところを保護して、院長先生が親代わりに育てていたのだが……
 いつの間にやら懐かれて、なぜか私の足元にべったりひっついてしまったのだ。つぶらな瞳のアヒルちゃんは甘えん坊で、私がどこへいこうとも無言で背後に付いてくる。小さい頃はベッドでは当然と一緒に寝ていた。最近はアヒル仲間と過ごしているのか、一緒に寝なくなったけれど。
 お陰でリアードを失った寂しさがまぎれて、アヒルちゃんにも沢山救われた。

 ピヨピヨちんまい黄色の雛鳥から成長して白いもふもふの立派な成鳥せいちょうになった後も、アヒルちゃんは変わらない。ずっと傍にいてくれて、
 私の後ろにいつもひっついて、だいたい足元でジーっとこちらを見上げているか跳ねている。

 私が孤児院を卒業すると話したら、一緒に出ていく準備を自ら率先して始めたりと、家畜小屋にいる普通のアヒルとは随分ずいぶん毛色が違う子だ。
 ちなみに孤児院を出るときにアヒルちゃんが背負っていた緑の唐草模様からくさもようのフロシキの中身は、アヒルちゃんのお気に入りグッツが入っている。入れてくれ催促さいそくされたので私が詰めてあげたのだ。

 そういった経緯もあってアヒルに熱弁をふるってしまったが、一番最初の飼い主である院長先生とアヒルちゃんとの間には切っても切れないきずなのようなものがある。二人がすこぶる仲が良いのは知っているのだが……いったいどこまで意思の疎通をされているのですか……? と少し気になるところではある。

「院長先生、今回の件は……」

 私のせいなんです。そうみなまで言う前に、セオドア様の事をあんに含んでいる内容だと察したらしい。院長先生はにっこり安心するように頷いた。要領のいい人だ。

「ここではなんですから、詳しくは後でお聞きすることにしましょうか」
「はい、分かりました」

 コクりと頷き、しかしいざ説明となると、胸の聖痕やら何やらどう話したものか、考えるだけで頭が痛い。
 事の経緯を説明するにしても、セオドア様を助けようとしたら聖女になってしまいました。だなんて吸血鬼のセオドア様に言えるわけがない。副院長先生とも話をして、そう私は主張したのだが……
 その点も含めて、どこまでをセオドア様に伝えるべきかは、一度、孤児院の経営者でお医者様でもある院長先生の問診後の診断を聞いてから決めた方がよいだろう、ということになったのだ。

「それにしても……」
「院長先生……? どうかされましたか?」

 院長先生が扉の前であごに手をやり、しげしげとこちらを観察している。

「いつの間に関係を修復してそのような仲になったのですか?」
「…………え?」

 私は未だベッドに半身を起こしたセオドア様の上に乗っかって、その腕の中にすっぽり抱き締められていた。
 セオドア様は嫌がったり、何も文句を言ってくれないから、すっかり院長先生の登場に流されて、自然と椅子に腰かけるみたいに座ってしまっていたけれど……

 院長先生の視線は、私の腰に回されたセオドア様の腕と、彼の胸元に遠慮がちに添えられている私の手、そのどちらにも交互に注がれている。
 これではまるで、恋人同士が仲睦なかむつまじく、触れあっているようではないか。
 ボッと顔が熱くなる。確かに、セオドア様の腕に抱かれ、彼の上に寄り添うように座っている姿は、甘い一時を味わう恋人同士の逢瀬おうせを連想させる構図ではあった。

「こっこれは違うんです……!」

 慌てて振り返ると、私を抱えているセオドア様とまたも目が合う。彼はこんな状況でも少しも物怖ものおじせず、優雅極まりない。

 静かな彼の端正たんせいな顔立ちを改めて間近で拝見してしまい、更に頬の熱が上がってしまう。顔がれたトマトみたいに真っ赤に染まっているのが自分でも分かるくらいだ。
 しかしセオドア様に「大変失礼いたしました」と謝罪して、その膝から降りる前に、院長先生が心底残念そうに嘆息たんそくをもらした。

「好いた相手ができたならいいなさいと言ってあるのに……あなたもみずくさいですね」
「そ、そんなんじゃありません──っ!」

 話の最中もずっと落ち着き払った様子でこちらを静観していたセオドア様から慌てて離れてベッドを下りる。

 これはそういうことじゃないもの……

 院長先生の茶化した物言いに、妙な緊張のようなものが一気に和んだのは確かだった。──が、

「ん……?」

 さっきまで私がいた場所の丁度後方──ベッドの上にある白い塊が目に入った。
 あの、真っ白いポンポンのお腹を天井てんじょうに向けて、両翼りょうよくを広げてひっくり返っているモノは……

「きゃー!? アヒルちゃん!?」

 ベッドの上で気絶して伸びているアヒルちゃんをそっと抱き抱える。良かった。頭にたんこぶができているけど、他はなんともなさそうだ。

「おやおやエリカ、あなた今気付いたのですか?」
「……院長先生は最初から気付いていましたよね?」

 思わず涙目でうらぶしを言う。

「さあどうでしたでしょうか、何分なにぶん、最近視界が悪くなったもので、私も四十過ぎですから。それにアヒルちゃんは毛布と同じ色ですし」
「院長先生!」

 頭突きダイビングヘッドバットによる衝撃に、頭にたんこぶを作って目を回し、
 私たちの会話中、ずっとベッドの上で、気絶して伸びていたアヒルちゃんのお陰で、「好いた相手」うんぬんの誤解はほどなくけたのだった。
 そして私は、目を覚ましたアヒルちゃんに「ごめんね、アヒルちゃん。あれだけ途中、思い出したり話題にしていたのにすっかり忘れていました」と謝罪して、この後めちゃくちゃキュウリとキャベツを振る舞った。
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