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薄影メガネ

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第二章~恋人扱編~

♀050 俺のものⅡ

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 フェルディナンの部屋のベッドに両腕を紐状ひもじょうに引き裂いたシーツで縛られてベッドの左右の柱にしばり付けらたまま、彼に激しく身体を犯されて処女を喪失そうしつしてから大分だいぶ時間が経過していた。外の薄暗さに少しずつ朝の気配が混じり始めている。
 フェルディナンに抱かれてから少なくとも二、三時間はっていた。ズッズッと出入りを繰り返し突き上げるフェルディナンの巨大なモノを、悲鳴を上げながら受け止め続けてやっと少しずつ痛みが薄らぎ始めた頃。私の上げる声が悲鳴からあえぎ声に変わってくると、頃合いを見計らってフェルディナンは激しく腰を振って更に激しい突き上げを開始した。

「ひっ……っぁやぁっ……あんっ、フェルディ、ナ……やぁっ」 

 私の悲鳴を無視してパンパンと互いの股間がぶつかる鈍い音を立てながら、激しく私の秘所を突き上げるフェルディナンの動きに身体が小刻みにれてしまう。彼の大柄で完璧な肉体美をほこきたえ抜かれた身体からは、今までに感じた事がないくらいの、濃厚なおすにおいがただよってきてその雰囲気に飲み込まれてしまいそうになる。

 ――なんだかまるで……フェルディナンに食べられてるみたい。

 こんなに泣かされてフェルディナンの巨大なモノを無理矢理くわえ込まされているのに、ここまで強く抱かれて求められると許してしまう。そして私の中に射精を繰り返すフェルディナンの雄々おおしさにどうしてもかれてしまうのだから不思議だ。
 激しく求められている最中さなかにも、嫌だと否定する言葉にはんしてもっとフェルディナンが欲しくなってしまう。頬を桜色に染めてひたいを伝う汗をそのままに涙と熱をびてうるんだ瞳を上目遣うわめづかいにフェルディナンの顔をジッと見つめてしまった。その私が送っている視線に気がついてフェルディナンが動きを止めた。

「……どうした? まだ、痛むのか?」 
「ううん、ちがうの……」

 フェルディナンの問いかけにフルフルと首を振ってそれからもう一度、今度は明らかに物欲しげな目を向けるとフェルディナンは困惑したような表情を浮かべて首をかしげた。

「月瑠……?」

 私の真意しんいはかりかねている様子と少し戸惑うような声が返ってきて可笑しくて思わず笑ってしまった。

「わたしフェルディナンのこともっと欲しい。もっとわたしの事好きになって欲しい。ずっとこうして一緒にいたいの」
「…………」
「だからね。これ外してそうしないとフェルディナンのこと抱きしめられないでしょ?」 

 縛られたままの両手をほどいて欲しいと言った瞬間、フェルディナンが吹き出すように笑い出した。

「ふっ――はははははははっ」

 色っぽい雰囲気にそぐわないさわやかな笑い声がフェルディナンの口から出てちょっとびっくりしてしまう。互いの局部をまじわらせて。それも入れられている最中さなかに大笑いされては、熱くれそぼった花弁に挿入された巨大な肉塊が振動して変に刺激されてしまう。とんだ不意打ちに対応出来ず甘い声が出てしまった。

「っ……ふぁっ……ぁあっ、フェル、ディナン……? あの、わたしなにか変なこといった?」
「くくっ、まったくどうしてこう君は……本当に俺を退屈させない人だな」
「たいくつ?」
「抱かれている最中さいちゅうにそれも初めての行為に散々泣かされて参っている癖にどうしてそう君は余裕なんだ? 抱きしめられないから縄を解けと言われたのは初めてだ」
「他の人にも縄使ってたの!? あの、もしかしてそういうのが好きなの?」
「……誤解があるようだから言っておくが、俺は君以外にそんな事をした事は一度もない。する必要もなかったからな」
「えっ? どうし――きゃぁッツ!」

 話の途中でフェルディナンは行為を再開してしまった。フェルディナンの部屋の窓から差し込む外の光はまだ弱々しく薄闇と静寂のベールに包まれている。ベッドのきしむ音に混じって互いの荒い息遣いとフェルディナンの巨大なモノが動くたびに上がる私の鳴き声がえ間なく室内に響いて、終わらないセックスの最中さなかにもその激しさにまた逃げ腰になって身体が自然とフェルディナンから逃れようと動いてしまう。

「ひっ……い、いやあっ! ……やっ、やめ……」
「君はぐに俺から逃げようとする。一緒にいたいと言いながらもその言葉にはんしてあえぐ声は否定ばかりだからな。そう簡単に逃げられては困る」

 フェルディナンは私の裸体らたいいとしそうに眺めながらひっきりなしに腰を動かし続けている。私はひたすらフェルディナンを見上げて悲鳴のような声を吐き出して涙で頬をらし続けていた。

「……ああっ! ……ひっ……ひあぁぁぁぁっ」

 フェルディナンはズチュッと太く長いモノを深々と私の中に突き上げた。何度も何度も繰り返しパンパンという強く乾いた音を立てて突き上げられている局部からは、大量の愛液があふれ出して互いに結合した部分を中心に股間全体をらしながらベッドを汚し続けている。
 そんな室内に入る涼やかな外気が時折しの肌に触れて、室内に立ち込める性交の匂いを少しだけ薄めるけれどそれは一瞬の浄化に過ぎず。繰り返され続けている行為の空気は色濃く互いの股間が交わり続ける性交の匂いに圧倒されていた。

「君を抱いている間に交わす睦言むつごと全てを俺が欲しいと言わせるにはどうしたらいい?」
「そん、っな……っん……ひぁっ……わから、なっふあっ……」 
「――従順じゅうじゅんに抱かれてくれない君が屈服くっぷくするまで抱き潰すのもなかなか面白そうだが」

 ――それって今までフェルディナンに抱かれていた人は皆従順じゅうじゅんに大人しくフェルディナンに抱かれていたって事っ!? だから縄が必要なかったって事なのッ!?

「……っ! なに、いって……ひっあぁっつ」

 フェルディナンが以前抱いていた人達がどういう人達だったのか、どんな反応をしていたのかを聞ける状態ではなくて。仕方なく私はフェルディナンに身を任せた。
 フェルディナンに抱かれ始めてから、かれこれもう何時間経過したのか分からない。初めて私の中にフェルディナンのモノが挿入されてからこれまで、フェルディナンは一度もそれを完全に抜かなかった。何度たっしてもフェルディナンはずっと私の中に残ったまま射精を繰り返し続けていた。
 その行為の激しさに快感を覚えつつも逆にそのフェルディナンから与えられる快感がフェルディナンに抱かれている事が幸せ過ぎて怖くなる。だからそれから逃げ出したくなって涙に頬をらしながら必死に身体をくねらせてりもせずに私はフェルディナンから逃げようとしていた。

「月瑠、愛してる」
「……っぁ……、ぁ……」

 フェルディナンがゆっくりとした動作で私の中からズルッとそれを引き出した。赤くれて敏感になり過ぎた花弁からやっとそれが抜けた解放感と巨大なモノの喪失感に、思わず安堵あんどと寂しさの入り交じった吐息をついてフェルディナンにいとしい視線を送るとフェルディナンも同等の視線を優しく目を細めて返してくれた。

 それまでずっと私とフェルディナンがつながっていた局部からは、互いの性器をらしている愛液の他に薄っすらと赤い液体が混ざっている。処女膜が破られた事を示すそれを、完全に抜き取った後でまだ余韻よいんを残してヒクついているの私の花弁に目をやって、じっくりと無遠慮に確認してからフェルディナンはふっと唇のはしを引き上げた。

「……君は俺のものだ。それを忘れるな」

 そういってフェルディナンは満足そうに微笑むと、再度私の秘所に巨大なモノをあてがった。そして再びズッという低い音と共に再開される激しい挿入に私は悲鳴を上げた。

「ひっ! も、やだぁっ! フェルディナンもう……やめ、て……ひぃっ」
「駄目だ。俺は君が泣いても叫んでも止めないとそう言ったはずだ」
「そん、な……つぁあっ……」

 悲鳴を上げて鳴き続ける私をフェルディナンはずっとその紫混じった青い宝石のような瞳で見つめながら、私の秘所に大量の精液を流し込んで欲情よくじょうし続けている。止むことのないフェルディナンの情欲じょうよくを一身に受け続けているとその激しさに時折意識が薄らぐ。
 フェルディナンの精力がすさまじいことはなんとなく予想が付いていたけれど、まさかここまで絶倫だとは思ってもいなかった。

 フェルディナンは始めた時と変わらず私の両脚をがっしりとしたたくましい二の腕でベッドに押さえつけていて、180度どこからでも私の秘所が見える位に足を強制的に開けさせている。そこに深々と突き刺さっているフェルディナンのモノが、ズチュッという液体音と共に愛液と白濁した別の液体をからめながら花弁を割って中にぐちゅぐちゅと激しく出入りしている光景はあまりにも卑猥ひわいで私はフェルディナンから顔をらした。

「月瑠、顔を見せてくれ。月瑠のいく顔が見たい……」
「……やっ」
「月瑠……?」
「…………」
「……そうか」

 フェルディナンの呼びかけに応えないで顔をらしたままでいたら少し機嫌を悪くしたらしい。フェルディナンは更に速度を上げて激しくモノを出し入れし始めた。体内の粘膜にフェルディナンのモノが激しくこすれて突き上げられる圧迫感と激しさに私は再び涙をこぼしてしまう。

「あっ……あっああ! ……はぁ、はぁ……やぁあんっ」
「君を素直にさせるにはどうしたらいい?」
「……ん……んんっっ……いやぁあ!」

 フェルディナンの動きに小刻みにれる私の身体と私のあえぎ声を聞いて興奮したのか、フェルディナンは更に力強くそのモノを深々と突き上げてくる。フェルディナンのモノのあまりの太さと熱さに体をくねらせて反射的に逃げようとしてしまうと、その度にフェルディナンは私の腰をつかんで入れやすい位置へと戻してしまう。そうしてまた激しい出し入れを繰り返す。
 私の中を蹂躙じゅうりんして奪い尽くしていくフェルディナンの巨大なモノから与えられるあまりの激しさに、挿入部分から愛液が流れるように出て股間とその太腿ふとももの付け根を広範囲に渡ってらした。

「っく!」

 フェルディナンが耐える様に色っぽい声を出して私の中にドッと射精した瞬間、私も同時にたっしてしまう。

「あ――……ッ!」

 はぁはぁと息を荒くして、互いの汗を混ざり合わせながら肌を合わせて重なり合う。私の局部からこぼれ落ちていく愛液とフェルディナンが射精したものとが混ざり合ってシーツを汚していく。みだれきったベッドの上でフェルディナンと一緒にたっしてから今度こそ少し休むものだと思ってぐったりしていた私の腰をフェルディナンは再び強くつかんで引き寄せた。それからキュッと優しく抱きしめられてその心地よさに私は完全に油断していた。
 フェルディナンはズルッと巨大なモノを私の局部から引っ張り出すともう少しで抜ける寸前のところで勢いよくズンッと一気に私の中を貫いた。そして再び先程の位置にまでフェルディナンは戻って来た。

「あっ! いやぁぁぁあ!」

 あまりの衝撃に私は泣きながらフェルディナンを見上げた。彼の熱く太いものが出入りを繰り返す速さと激しさとそしてその行為から生まれてくる強すぎる快感に、私は再度体をくねらせて逃れようともがいてしまう。

「……ひっ……やぁぁっ……ひぅっ……ひぃぃ……!」

 そんな私の抵抗など少しも効いていないのだろう、フェルディナンは先程と同じ速度と同じリズムで激しくぐちゅぐちゅと私の中を太く熱いモノで犯し続けている。

「誓ってくれ……」
「な、……ひぁっ、に……を? ……あっんんっ」
「俺以外の男に抱かれることはないと……誓ってくれ」

 フェルディナンは行為に全ての感情を吸い取られてしまったかのような淡々たんたんとした口調でつぶやいた。流れ出る汗で顔に金の髪を張り付かせながら、全身に汗をしたたらせて動く度に筋肉の筋を浮き上がらせている姿はただただ綺麗で、何度見ても見惚みほれてしまう。
 フェルディナンは私の腰を両手でつかんでひたすらに突き上げ続けながら、全身からおすの濃厚なにおいをただよわせている。つながっている場所からぐちゅぐちゅと液体音を立ててかき混ぜるように突き上げ続けられては、どうしようもなく悲鳴にも似た声ばかりを上げてしまう。

 これではただのけだものじゃない……!

 そう思って彼を見上げると、私のあごにフェルディナンが手を掛けてきた。

「あっ……」
「返事は? 俺以外の男にこの身体を許すことはないと、俺以外の男に抱かれることはないと誓ってくれ」

 腰の動きはそのままに、私の中で激しく出し入れを繰り返しながら、フェルディナンは私に返事を強要した。

「ち、かう……あんっ……はぁっ……ちか、うから、……この手の……ひ、も……ひっ……ほど、い……て」

 私は誓う交換条件に、ずっとベッドの柱に結び付けられたままの両手の解放を提案した。私の局部にモノを深々と突き刺して私の提案を黙って聞いていたフェルディナンは、答えを返さないまま腰の動きを速めた。私の腰をつかんでいる手に一層力を込めて自身に引き寄せると、更に深い一番奥の場所にまでそのモノを到達させようと動き出す。

「ひあぁぁっ……あっああ! ……はぁっ、はぁっ……やぁっっ」
「っく!」

 あまりの深さに思わず股間に力を込めてキュッとフェルディナンを締め付けてしまった。そうして私に締め付けられて苦しそうに顔をゆがませるフェルディナンの切ない表情がとても綺麗で魅了されてしまう。ギシギシとれるベッドの上で、私の締め付けに耐えながらフェルディナンのモノは激しく私の中で暴れまわった。ずちゅっずちゅっと大きな液体音が打ち付けるたびに室内に響いてその行為の激しさに再び私はたっしてしまった。

「ああっ!」

 フェルディナンの肉体のおりの中でたっして、彼の腕の中で力無くぐったりとしている私を見下ろしながらフェルディナンはズルッと私の中からモノを引きりだした。

「ひぅっ……」

 思わず声を出した私を一瞥いちべつしてから、フェルディナンは私の両手を拘束こうそくしていた紐状ひもじょうに引き裂かれたシーツをほどいてくれた。

「あっ……」

 解放された私は疲れ切った両腕でフェルディナンの背中にそっと腕を回して抱きしめた。先程までの行為の最中さなかには叶わなかったけれど、どうしてもフェルディナンを抱きしめて、彼へのいとしさを伝えたかった。
 そして私はフェルディナンを抱きしめながら彼の首筋に唇を押し当てて強く吸い付いた。何時いつもフェルディナンが私にしているように見様見真似みようみまねでやってみると、私の首筋にある赤いあとと同じものがフェルディナンの首筋にも出来た。 

「!?」

 私の行動に驚いたような反応を見せてフェルディナンはビクッと肩を震わせた。

「これでフェルディナンはわたしのものだよね?」

 私に言った台詞せりふをそのまま返されてフェルディナンは紫混じった青い瞳を大きく見開いて呆然ぼうぜんと私を見つめている。私にまさか同じ事をされるとは思ってもいなかっただろう事がハッキリとその表情から見て取れる。

「君は……本当に信じられないなまったく……」
「フェルディナンあのね。貴方を愛してるの。だから貴方としかこんなことはしない。わたしだけを見て。わたしだけに夢中になって? ちゃんとフェルディナンが気持ちよくなれるように頑張るから。どうすればいいのかやり方を教えて欲しいの」
「……ハァッ、またそんなことを平気で口にするなんて。君はよっぽど俺に壊されたいみたいだな」

 呆れたように深い溜息を付いて、フェルディナンは苦虫にがむしつぶしたような顔をしながらも困ったように私の頬を優しくでてくる。

「うん、フェルディナンになら壊されてもいい。フェルディナンがくれるものなら何でも嬉しい。だから私の中に一生消えない傷跡をあかしに残して欲しいの」
「月瑠……?」
「それにフェルディナンなら癒やしの魔力で傷付いても治してくれるでしょ?」

 先ほどからずっと驚いた顔を張り付かせているフェルディナンが可愛くて、くすくすと悪戯いたずらっ子がするように楽しそうに笑ってそう言うと、フェルディナンに両手の指をからめ取られて交互に結ばれてしまった。

「あっ……」

 両手を重ねられて互いの指をからめ合わせながら視線を交わすと、フェルディナンはその抜いていた巨大なモノを再び私の秘所にあてがって挿入を開始してしまった。

「あっ! まって! フェルディナン! ……きゃっ」
「愛してる。月瑠愛してる……」

 フェルディナンのモノは更に私の中に入って暴れまわった。ズッズッと私の股間からはフェルディナンのモノが出入りする音が響いている。ギシギシと激しくれ続けるベッドと触れ合う肌の心地よさと互いの汗にまみれながら、そこを突き上げるあまりの激しさに私は意識を失いそうになった。内部をこすれる彼の太く熱いモノが激しく突き上げる快感に、私はまたたっしてしまった。

「あっ、ああっ……!」

 私がたっして放心状態でくったりとしているとフェルディナンは私の両足を持ち上げて股間が広がるように肩の上に乗せた。丸見えの局部にはまだフェルディナンの大きなモノが深々と突き刺さり、その周りには半透明の液体が大量に付いている。その生々なまなましいれそぼって湿った花弁にフェルディナンは目をやると、ふっと綺麗な顔をゆるめた。

「まだだ……まだ足りない」

 野生の獣のような光をその紫混じった青い瞳に宿して、フェルディナンはモノを私の中に入れたまま停止していた動きを再開した。また激しく腰を動かして私の中にその太く熱いモノを深々と突き上げる。

「ひぁっ、あっ……ひぅっ、あっいやぁ……あっ」
「――君をもっと深く抱きたい」

 余りにも容赦ようしゃのない突き上げにぐちゅぐちゅと股間から液体の音が聞こえてきて、フェルディナンとそこがつながっていることを嫌でも意識させられてしまう。

「あっ! いやぁ! もう、やめて……許して、くださ……っ」

 懇願こんがんする私を無視してフェルディナンは更に速度を上げて突き上げる。

 ……フェルディナンってセックスする時はどうしてこんなに鬼畜きちくになるのっ!?

「ひぁぁぁあっ!」
「……俺はもっと鳴いて感じて乱れている君の姿が見たい」

 そう言うフェルディナンはその端正たんせいな顔立ちにふっとやんちゃな子供のような笑みを浮かべた。筋肉のついたしなやかな肢体したいには弱々しさは欠片かけらもなく。その容姿は彫刻のように整っている。汗にれる身体がぬめっとした光沢を放っていて男性なのにいやになまめかしく色っぽい。

「な、にを、いって――ひっ! いやー! はぁ、……あ、あぁっ…………」
「君が俺の形を覚えるまでもうこれ以降は完全には抜かない。眠っている間もずっと、そうやって君に俺の形を覚えさせる」
「フェルディ、ナン、それって……?」
「分かるだろう?」

 そう言いながらフェルディナンに中を突き上げられた。矯正器具のようにフェルディナンの巨大なモノを日夜問わずずっと入れ続けることを強制すると言われている。それもフェルディナンのモノの形を覚えるまでずっと。

「……ひぁっ!」

 更に激しく秘所を突き上げられてぐちぐちとそこかられる淫靡いんびな音を聞きながら、この後も私はフェルディナンが宣言した通り日夜問わず抱かれ続けた。
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