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第一章~子供扱編~
004 運命の出会いの幕開け
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「やってしまった……」
不味い状況なのは分かっている。分かっているのだが、何とかなるだろうという現実感のない甘い考えが脳裏を過り、呑気にもそんな言葉が口から零れた。
まだ乙女ゲームをプレイしているようなゲーム感覚が抜けきれていないせいなのかもしれない。
通せんぼをするように私の前に立っている男達は楽しそうにこちらを眺めている。彼等の目的が何なのかは分かっているのだが、乙女ゲームの中でも王道パターンのこの展開。
正直なところ笑い飛ばしてリセットボタンを押せるものならば今すぐ押してしまいたい衝動に駆られて、私は思わず眉間に皺を寄せて額を押さえた。
「――冗談じゃない、ですよ?」
どうして早くフェルディナン・クロスの所に行かなかったのかと、今更後悔しても遅い。本当に最悪なことに、今起こっている事態はまさに自業自得というやつだ。こうして私は間抜けにも自ら目立つ行動を取って窮地に陥ってしまったのだった。
「君、ここら辺では珍しい異国の服を着ているね。あっそうか! ねぇっ、君って異邦人でしょ?」
「えっ? あのっ、わたしは……」
私の行く手を遮る見知らぬ男から親し気に話し掛けられて、私は答えられずに戸惑っていた。男の言う異国の服――つまりは私が今着ている高校の制服。これはこの世界では存在しないもので。私の恰好はこの世界の住人からするとかなり変わっているように見えるのかもしれない。
でもこれって日本では普通の制服なんですけど……。場所が変われば価値観も変わる。とはいえだ。
どうしようこれってかなり面倒な事態なんじゃ――
普通の女子高生が着ている制服。その恰好がこの世界ではこんなに目立ってしまうのかと、困り顔で黙っていると次々に別の男達が私に話し掛けてきた。
「異国の服を着た女の子って確か異邦人だよね?」
「すっげぇ! 俺初めてみたよ異邦人」
「どうして一人でいるの? こんなところに女の子が一人でいるのは危ないよ」
「ああっ! もしかして君、こっちの世界に来たばかりなのかな?」
「何処に行きたいの? 俺達が案内してあげるよ」
「そうそう、俺達と一緒に行くといいよ」
そういって優しい言葉を餌にして私に近づいてくる男達。10人はいるだろうか? 年齢は10代後半から20代前半くらいの若い不良の集まりのように見えた。
「あのっ、それはちょっと……」
両手を前に遠慮するような仕草で私は彼等から少し距離を取ろうと試みたが、男達は全く意に介していないようで、ぐいぐいと無遠慮に近づいて来る。
どこの世界にも似たような集団がいるんだなと妙に冷静なことを考えながらも、私はどうにかしてこの場を逃げ出さなければと必死に頭を巡らせていた。
なんにしてもこの男達が危ない部類の人種であることはハッキリしている。掛けられた言葉とは裏腹に彼等の目は全く笑っていない。そもそも案内してあげるよといいながらも数で圧倒しようとしている点からして、別の目的を持っていることは明らかだった。
「どうして? 何もしないよ。俺達優しいからさ」
「そうだよ。困っている女の子は助けないとね」
「大丈夫! 怖くないからさっ。俺達と一緒に行こうよ」
町の真ん中でそれも大声で叫んだりするんじゃなかったと後悔しても遅い。今更だった。自ら目立つ行動を取ったことが要因で危機に陥るなんて。どこのお馬鹿さんですか!? 自分で自分が嫌になるが、今は自虐的になっている場合じゃなかった。
「えっ……いえ、あの結構です」
かなり引き気味にそれでも何とか笑顔を作って私は丁寧に断りを入れた。ここで変に嫌がったりしたらそれこそ一気に襲い掛かってきそうだったからだ。
「そんなこと言って一人は危ないよ?」
「そうだよ俺達が行きたいところまで案内して行ってあげるからさ」
遠慮するなと更に距離を詰めてくる男達の目が妙にギラついている。
いやいやいやいや……これって案内してもらったらきっと私、美味しく頂かれちゃうコースですよね?
じりじりと距離を詰めてくる男達に私は恐怖を感じて数歩後退った。男達が私の体を狙っているのが手に取る様に分かってしまう。にやついている男達の顔が気持ち悪く思えて走って逃げ出したくなったけれど、そうしたところできっと逃げきれない。
私と男達とでは余りにも体格に差があり過ぎて逃げる気力を削がれてしまいそうになる――しかし私は状況に流されてしまうわけにはいかなかった。
圧倒的な力の差に私は虚勢を張ってキッと男達を睨みつけた。
「あのっ! 本当に私は大丈夫ですからっ! だからそれ以上は近寄らないで下さい!」
あと少しで、お願いします! と懇願してしまいそうな心を必死で堪えた。
それにしてもだ、どうしてこれだけ人だかりが出来ているのに誰も助けようとしてくれないのだろうか? そう思ってチラッと周りの様子を見ると、彼等もまた怖がっているように見えた。
同情と哀れむ様な瞳を向けられて――そうか、だからかと納得してしまった。明らかに自分よりも強そうな集団を相手に危険に飛び込んでくるような人はいないそういうことなのだろう。
「怖がることないよ。俺達は道案内してあげたいって言ってるだけなんだからさ」
そう言って男の一人が私の腕を掴んできた。実力行使に出た男が力尽くで引き寄せようとして――その男の指が私の腕に食い込んだ。
「イヤッ! 放して!」
あまりの恐怖に私は悲鳴を上げてこの場を逃げ出そうと試みたが男に掴まれた腕はビクともしない。
「異邦人が一人でいたら危ないんだよ? 俺達はただ親切にしてあげたいだけなんだからそう怖がらないでほしいな」
そう言って男はにっこりと笑い掛けてきた。飽く迄も良い人を装う男の偽善に満ちた言葉に鳥肌が立つ。男に掴まれている部分から熱い熱を感じて、男が興奮しているのが伝わってくる。それも汗ばんだ指先がねっとりと腕に絡つく感覚の気持ち悪さに、酷い吐き気を催して私は思わず顔を顰めた。
「だったら腕を放して下さい!」
「そんなに叫ばれる何て心外だな。俺達は親切にしてあげているだけなのに」
周りにいる仲間の男達もそれに賛同して楽しそうに首を縦に振っている。これではまるで狼の群れに放たれた羊と同じだ。彼等の中から下卑た笑いが聞こえてくる。耳を押さえてしまいたくなる衝動に駆られながら、私は足に力を入れて必死に引き寄せようとする男に抵抗した。
危険なのは貴方達でしょう! と言いたくても全身が震えて声が出せなかった。私の腕を掴んでいる男の手を引き剥がそうとしてもやっぱりビクともしない。そんな抵抗など何の意味も無いとでも言うように男は楽しそうに私を見て笑っている。
「お願い放して……っ!」
消え入りそうな声で懇願するまでに至ってしまった悔しさに、私は涙で目元を濡らした。もう少しで男達の群れの中に引き摺り込まれそうになって私は心の中で必死に助けを呼んだ。
お願い……誰か、誰か助けてくださいっ!
――刹那、
「何をしている!」
私の必死の願いに答えるように怒号が飛んだ。まるで映画のワンシーンでも見ているような気分だった――声の主は黒い甲冑を身に纏い、黒いマントを羽織った大柄な男性。その男性は黒いマントを翻し金の髪を靡かせながら颯爽と私の前に現れた。
「うわぁ――――――――ッ!」
私の腕を掴んでいた男のものと思われる悲鳴が聞こえてくる中、――ただ茫然とその光景に見入っている事しか私は出来なかった。
突如現れた大柄な男性は、私と男達との間に割って入ると私の腕を掴んでいる男の手を忽ちのうちに軽く捻じ伏せてしまった。
これが私とフェルディナン・クロスとの運命の出会いの幕開けだった――
不味い状況なのは分かっている。分かっているのだが、何とかなるだろうという現実感のない甘い考えが脳裏を過り、呑気にもそんな言葉が口から零れた。
まだ乙女ゲームをプレイしているようなゲーム感覚が抜けきれていないせいなのかもしれない。
通せんぼをするように私の前に立っている男達は楽しそうにこちらを眺めている。彼等の目的が何なのかは分かっているのだが、乙女ゲームの中でも王道パターンのこの展開。
正直なところ笑い飛ばしてリセットボタンを押せるものならば今すぐ押してしまいたい衝動に駆られて、私は思わず眉間に皺を寄せて額を押さえた。
「――冗談じゃない、ですよ?」
どうして早くフェルディナン・クロスの所に行かなかったのかと、今更後悔しても遅い。本当に最悪なことに、今起こっている事態はまさに自業自得というやつだ。こうして私は間抜けにも自ら目立つ行動を取って窮地に陥ってしまったのだった。
「君、ここら辺では珍しい異国の服を着ているね。あっそうか! ねぇっ、君って異邦人でしょ?」
「えっ? あのっ、わたしは……」
私の行く手を遮る見知らぬ男から親し気に話し掛けられて、私は答えられずに戸惑っていた。男の言う異国の服――つまりは私が今着ている高校の制服。これはこの世界では存在しないもので。私の恰好はこの世界の住人からするとかなり変わっているように見えるのかもしれない。
でもこれって日本では普通の制服なんですけど……。場所が変われば価値観も変わる。とはいえだ。
どうしようこれってかなり面倒な事態なんじゃ――
普通の女子高生が着ている制服。その恰好がこの世界ではこんなに目立ってしまうのかと、困り顔で黙っていると次々に別の男達が私に話し掛けてきた。
「異国の服を着た女の子って確か異邦人だよね?」
「すっげぇ! 俺初めてみたよ異邦人」
「どうして一人でいるの? こんなところに女の子が一人でいるのは危ないよ」
「ああっ! もしかして君、こっちの世界に来たばかりなのかな?」
「何処に行きたいの? 俺達が案内してあげるよ」
「そうそう、俺達と一緒に行くといいよ」
そういって優しい言葉を餌にして私に近づいてくる男達。10人はいるだろうか? 年齢は10代後半から20代前半くらいの若い不良の集まりのように見えた。
「あのっ、それはちょっと……」
両手を前に遠慮するような仕草で私は彼等から少し距離を取ろうと試みたが、男達は全く意に介していないようで、ぐいぐいと無遠慮に近づいて来る。
どこの世界にも似たような集団がいるんだなと妙に冷静なことを考えながらも、私はどうにかしてこの場を逃げ出さなければと必死に頭を巡らせていた。
なんにしてもこの男達が危ない部類の人種であることはハッキリしている。掛けられた言葉とは裏腹に彼等の目は全く笑っていない。そもそも案内してあげるよといいながらも数で圧倒しようとしている点からして、別の目的を持っていることは明らかだった。
「どうして? 何もしないよ。俺達優しいからさ」
「そうだよ。困っている女の子は助けないとね」
「大丈夫! 怖くないからさっ。俺達と一緒に行こうよ」
町の真ん中でそれも大声で叫んだりするんじゃなかったと後悔しても遅い。今更だった。自ら目立つ行動を取ったことが要因で危機に陥るなんて。どこのお馬鹿さんですか!? 自分で自分が嫌になるが、今は自虐的になっている場合じゃなかった。
「えっ……いえ、あの結構です」
かなり引き気味にそれでも何とか笑顔を作って私は丁寧に断りを入れた。ここで変に嫌がったりしたらそれこそ一気に襲い掛かってきそうだったからだ。
「そんなこと言って一人は危ないよ?」
「そうだよ俺達が行きたいところまで案内して行ってあげるからさ」
遠慮するなと更に距離を詰めてくる男達の目が妙にギラついている。
いやいやいやいや……これって案内してもらったらきっと私、美味しく頂かれちゃうコースですよね?
じりじりと距離を詰めてくる男達に私は恐怖を感じて数歩後退った。男達が私の体を狙っているのが手に取る様に分かってしまう。にやついている男達の顔が気持ち悪く思えて走って逃げ出したくなったけれど、そうしたところできっと逃げきれない。
私と男達とでは余りにも体格に差があり過ぎて逃げる気力を削がれてしまいそうになる――しかし私は状況に流されてしまうわけにはいかなかった。
圧倒的な力の差に私は虚勢を張ってキッと男達を睨みつけた。
「あのっ! 本当に私は大丈夫ですからっ! だからそれ以上は近寄らないで下さい!」
あと少しで、お願いします! と懇願してしまいそうな心を必死で堪えた。
それにしてもだ、どうしてこれだけ人だかりが出来ているのに誰も助けようとしてくれないのだろうか? そう思ってチラッと周りの様子を見ると、彼等もまた怖がっているように見えた。
同情と哀れむ様な瞳を向けられて――そうか、だからかと納得してしまった。明らかに自分よりも強そうな集団を相手に危険に飛び込んでくるような人はいないそういうことなのだろう。
「怖がることないよ。俺達は道案内してあげたいって言ってるだけなんだからさ」
そう言って男の一人が私の腕を掴んできた。実力行使に出た男が力尽くで引き寄せようとして――その男の指が私の腕に食い込んだ。
「イヤッ! 放して!」
あまりの恐怖に私は悲鳴を上げてこの場を逃げ出そうと試みたが男に掴まれた腕はビクともしない。
「異邦人が一人でいたら危ないんだよ? 俺達はただ親切にしてあげたいだけなんだからそう怖がらないでほしいな」
そう言って男はにっこりと笑い掛けてきた。飽く迄も良い人を装う男の偽善に満ちた言葉に鳥肌が立つ。男に掴まれている部分から熱い熱を感じて、男が興奮しているのが伝わってくる。それも汗ばんだ指先がねっとりと腕に絡つく感覚の気持ち悪さに、酷い吐き気を催して私は思わず顔を顰めた。
「だったら腕を放して下さい!」
「そんなに叫ばれる何て心外だな。俺達は親切にしてあげているだけなのに」
周りにいる仲間の男達もそれに賛同して楽しそうに首を縦に振っている。これではまるで狼の群れに放たれた羊と同じだ。彼等の中から下卑た笑いが聞こえてくる。耳を押さえてしまいたくなる衝動に駆られながら、私は足に力を入れて必死に引き寄せようとする男に抵抗した。
危険なのは貴方達でしょう! と言いたくても全身が震えて声が出せなかった。私の腕を掴んでいる男の手を引き剥がそうとしてもやっぱりビクともしない。そんな抵抗など何の意味も無いとでも言うように男は楽しそうに私を見て笑っている。
「お願い放して……っ!」
消え入りそうな声で懇願するまでに至ってしまった悔しさに、私は涙で目元を濡らした。もう少しで男達の群れの中に引き摺り込まれそうになって私は心の中で必死に助けを呼んだ。
お願い……誰か、誰か助けてくださいっ!
――刹那、
「何をしている!」
私の必死の願いに答えるように怒号が飛んだ。まるで映画のワンシーンでも見ているような気分だった――声の主は黒い甲冑を身に纏い、黒いマントを羽織った大柄な男性。その男性は黒いマントを翻し金の髪を靡かせながら颯爽と私の前に現れた。
「うわぁ――――――――ッ!」
私の腕を掴んでいた男のものと思われる悲鳴が聞こえてくる中、――ただ茫然とその光景に見入っている事しか私は出来なかった。
突如現れた大柄な男性は、私と男達との間に割って入ると私の腕を掴んでいる男の手を忽ちのうちに軽く捻じ伏せてしまった。
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