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第一章
世代交代
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「ねぇ。ミューエさん」
「どうしました?」
「あのミミズてなに?」
カイさんが甘いホットミルクを飲みたいと呟いたのを聞いた俺とミューエさんはキッチンでホットミルクを作っている最中にあのキモい生物を思い出してしまい、今訪ねてしまった。
「あれは‥災い。と私達は読んでいます」
「災い?」
「ええ。一般の人達が魔物と呼ぶものです」
「‥‥魔物じゃないの?あれ」
「違います」
真剣な顔でミューエさんは俺を見つめてくる。鍋に入れた牛乳のポコポコとなる音とほのかに甘い香りが聴覚と嗅覚を刺激する。
「じゃあ。災いて一体‥?」
カチリと火を止めてからミューエさんに振り向く。彼女は少し躊躇いながら重い口を開いた。
「災いは‥女神リンデルのせいで発生しているんです」
「リンデル?」
「え?もしかして‥知らないんですか?」
「‥‥‥‥‥はい」
ミューエさんはポカーンと口を開けて驚いている。すみません、俺神様とかに興味なくて調べてませんでした。許して!!。
「女神リンデルは」
「はい」
「アメジストのような美しい紫の髪をしている」
ん?
「光の女神様ですよ!!」
「‥‥‥‥髪型てドリル見たいなパーマかかってます?」
「?どりる?は知りませんが綺麗な巻き髪ですよね」
え?あいつ‥信仰されてるの!?。嘘だろ?終わってんな!!。あ、いやいやまて。確か、あいつのせいで災い?てのが起こってるんだよな?。‥‥‥やっぱ駄目な女神だったか。
「そいつ「一応女神さまなので‥」あ、はい」
「め、女神様が原因てどういうこと?」
「実は今のリンデルは世代交代された方なんです」
せだいこうたい?経営者とかが変わったりするあの?女神にも世代交代とかあんのね。ふっしぎー!。
「世代交代前のリンデル様はそれは、それは。素晴らしい方だったそうです。民が苦しんでいたら力を与え、戦いが起こりそうになったら自ら止めに入り、必ず月初めに神託をさせれる女神様と聞いています。」
「‥‥‥めちゃくちゃいい女神様て事?」
「そうらしいですよ。女神でありながら地上におり沢山の人々を救ったと」
へーー。話だけでも凄さが伝わってくるな。そんな素敵な女神様が変わったのがあれなの?嘘だろ。
「えーーと‥今の女神様てどうなんですか?」
「全て真逆です。」
ミューエさんはスプーンから手を離し下唇を噛み締める。その表情からは怒りを感じる。
「あの方は!!女神でありながら問題しか起こしません。戦争の引き金になったり、民が苦しんでいるのに手を差し伸べることさえしない、月初の信託すら行わない。それに‥‥」
「"災禍の門"を開けた」
「「!!!!」」
無理向くと白いシャツと黒いジャージズボン姿のカイさんが柱に持たれながら腕を組んでいる。けれど少し怒っていらっしゃる?
「ホットミルク作るのに30分もかかるのか?お前らは」
「「あ」」
鍋に入った牛乳は少し冷めていた。
◇
「‥‥‥甘い」
「そりゃ、スプーン10杯は入れましたから」
「限度があるだろ。馬鹿」
あのスプーンて確か大さじ一杯くらいだから。うわぁ。絶対胃もたれしそう。
「んで?女神の話してたのか?」
テーブルに蜂蜜の匂いしかしないホットミルクを置いたカイさんは不思議そうな顔をして話しかけてくる。
「ですね」
「うっす」
「ふーん‥」
‥‥?。え?終わり?。説明とかしてくれるんじゃないの。会話終わっちゃったよ?!。
「え、えっと。災禍の門てなんですか?」
「災禍の門ていうのは世界で発生した毒素を閉じ込めた場所だ。」
「と、言いますと?」
「この異世界はかつて外なるもの。て呼ばれてる奴らによって支配されてたらしい。それを初代リンデルと異界の勇者達によって解放、異世界リンデリアが作られたそうだ。けれど、外なるもの達の死後の念は強く世界に災いと呼ばれる毒素を作った。それを吸った生物はあんな風になる。」
カイさんはそう言ってホットミルクを何食わぬ顔をして飲む。‥‥じゃあ、あのミミズは元々普通のミミズで毒を浴びたからあんな化け物になった。て事なのかな?。
「まあ、それもリンデルと勇者が門を作って封じたんだけどな」
「‥‥‥そ、それを二代目が」
「開けた。なんでかは知らないけどな。」
カイさんの顔に影が落ちる。理由が分からないか。何考えてんだろ、あの女神は。
「私達聖騎士団‥。あ、シルバ部隊は二代目リンデル様を守る聖騎士から外されたのでああやって時々、小さいパーティを開くんです。」
「外された?」
「団長のシルバはああ見えて500年生きているヴァンピールだ。」
「え!!」
「けど、二代目が災禍の門を開けた時。女神を殺そうとしたらしい。顔に出来た傷は女神に顔面吹っ飛ばされた時に出来たんだと。」
思ったより、ヤバイ理由じゃないか。あのおっさん、凄い人だったんだな。ていうかあの女神害悪じゃねーか!!。
「でも、シルバさんはこの世界で5本指に入る強さを持ってるので解雇されなかったそうです。けど、シルバさんは初代リンデル様を信仰されているそうなので、いつか戻って来た時、すぐに会えるように聖騎士を続けているそうです」
「お、重い‥重すぎるぞ。おっさんんんん」
「他のメンバーも今のリンデルを憎んでたり、迫害されたりした奴らばっかりだ。」
じゃあ。ミューエさんも、カイさんも女神を恨んだり、迫害されたりしたて事か?。信用ないんだな、あいつ。
「どうしました?」
「あのミミズてなに?」
カイさんが甘いホットミルクを飲みたいと呟いたのを聞いた俺とミューエさんはキッチンでホットミルクを作っている最中にあのキモい生物を思い出してしまい、今訪ねてしまった。
「あれは‥災い。と私達は読んでいます」
「災い?」
「ええ。一般の人達が魔物と呼ぶものです」
「‥‥魔物じゃないの?あれ」
「違います」
真剣な顔でミューエさんは俺を見つめてくる。鍋に入れた牛乳のポコポコとなる音とほのかに甘い香りが聴覚と嗅覚を刺激する。
「じゃあ。災いて一体‥?」
カチリと火を止めてからミューエさんに振り向く。彼女は少し躊躇いながら重い口を開いた。
「災いは‥女神リンデルのせいで発生しているんです」
「リンデル?」
「え?もしかして‥知らないんですか?」
「‥‥‥‥‥はい」
ミューエさんはポカーンと口を開けて驚いている。すみません、俺神様とかに興味なくて調べてませんでした。許して!!。
「女神リンデルは」
「はい」
「アメジストのような美しい紫の髪をしている」
ん?
「光の女神様ですよ!!」
「‥‥‥‥髪型てドリル見たいなパーマかかってます?」
「?どりる?は知りませんが綺麗な巻き髪ですよね」
え?あいつ‥信仰されてるの!?。嘘だろ?終わってんな!!。あ、いやいやまて。確か、あいつのせいで災い?てのが起こってるんだよな?。‥‥‥やっぱ駄目な女神だったか。
「そいつ「一応女神さまなので‥」あ、はい」
「め、女神様が原因てどういうこと?」
「実は今のリンデルは世代交代された方なんです」
せだいこうたい?経営者とかが変わったりするあの?女神にも世代交代とかあんのね。ふっしぎー!。
「世代交代前のリンデル様はそれは、それは。素晴らしい方だったそうです。民が苦しんでいたら力を与え、戦いが起こりそうになったら自ら止めに入り、必ず月初めに神託をさせれる女神様と聞いています。」
「‥‥‥めちゃくちゃいい女神様て事?」
「そうらしいですよ。女神でありながら地上におり沢山の人々を救ったと」
へーー。話だけでも凄さが伝わってくるな。そんな素敵な女神様が変わったのがあれなの?嘘だろ。
「えーーと‥今の女神様てどうなんですか?」
「全て真逆です。」
ミューエさんはスプーンから手を離し下唇を噛み締める。その表情からは怒りを感じる。
「あの方は!!女神でありながら問題しか起こしません。戦争の引き金になったり、民が苦しんでいるのに手を差し伸べることさえしない、月初の信託すら行わない。それに‥‥」
「"災禍の門"を開けた」
「「!!!!」」
無理向くと白いシャツと黒いジャージズボン姿のカイさんが柱に持たれながら腕を組んでいる。けれど少し怒っていらっしゃる?
「ホットミルク作るのに30分もかかるのか?お前らは」
「「あ」」
鍋に入った牛乳は少し冷めていた。
◇
「‥‥‥甘い」
「そりゃ、スプーン10杯は入れましたから」
「限度があるだろ。馬鹿」
あのスプーンて確か大さじ一杯くらいだから。うわぁ。絶対胃もたれしそう。
「んで?女神の話してたのか?」
テーブルに蜂蜜の匂いしかしないホットミルクを置いたカイさんは不思議そうな顔をして話しかけてくる。
「ですね」
「うっす」
「ふーん‥」
‥‥?。え?終わり?。説明とかしてくれるんじゃないの。会話終わっちゃったよ?!。
「え、えっと。災禍の門てなんですか?」
「災禍の門ていうのは世界で発生した毒素を閉じ込めた場所だ。」
「と、言いますと?」
「この異世界はかつて外なるもの。て呼ばれてる奴らによって支配されてたらしい。それを初代リンデルと異界の勇者達によって解放、異世界リンデリアが作られたそうだ。けれど、外なるもの達の死後の念は強く世界に災いと呼ばれる毒素を作った。それを吸った生物はあんな風になる。」
カイさんはそう言ってホットミルクを何食わぬ顔をして飲む。‥‥じゃあ、あのミミズは元々普通のミミズで毒を浴びたからあんな化け物になった。て事なのかな?。
「まあ、それもリンデルと勇者が門を作って封じたんだけどな」
「‥‥‥そ、それを二代目が」
「開けた。なんでかは知らないけどな。」
カイさんの顔に影が落ちる。理由が分からないか。何考えてんだろ、あの女神は。
「私達聖騎士団‥。あ、シルバ部隊は二代目リンデル様を守る聖騎士から外されたのでああやって時々、小さいパーティを開くんです。」
「外された?」
「団長のシルバはああ見えて500年生きているヴァンピールだ。」
「え!!」
「けど、二代目が災禍の門を開けた時。女神を殺そうとしたらしい。顔に出来た傷は女神に顔面吹っ飛ばされた時に出来たんだと。」
思ったより、ヤバイ理由じゃないか。あのおっさん、凄い人だったんだな。ていうかあの女神害悪じゃねーか!!。
「でも、シルバさんはこの世界で5本指に入る強さを持ってるので解雇されなかったそうです。けど、シルバさんは初代リンデル様を信仰されているそうなので、いつか戻って来た時、すぐに会えるように聖騎士を続けているそうです」
「お、重い‥重すぎるぞ。おっさんんんん」
「他のメンバーも今のリンデルを憎んでたり、迫害されたりした奴らばっかりだ。」
じゃあ。ミューエさんも、カイさんも女神を恨んだり、迫害されたりしたて事か?。信用ないんだな、あいつ。
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