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第一章
光の魔力
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「あ、あの。嫌だったら帰って貰っていいんで」
「いえ!!嫌じゃないです!!」
「‥‥‥‥‥」
本当に二人がついてきてくれている。頼もしいな。いやね?あの声が聞こえてから実ば怖くて仕方がなかったから。普通にありがたい。ありがたいんだけど‥‥。
「えっと、カイさん。怒ってます?」
カイさん無口だとな人だけど。なんかこう怒ってる?みたいな表情していて心配だ。そりゃそうだよな。いきなり俺の護衛命じられたんだもん。そりゃね
「‥‥何故?」
「へ?」
「何故、怒ってるなんて思った?」
「え、えーと‥」
「もう!!カイさん!!すみません‥アストさん」
「え?あ、いや。怒ってないならいいんだ!!」
怒ってない‥のかな。と、とにかく家に向かおう。それがいい。
「お、お屋敷?!ということはき、き、貴族ですか!!」
「え?違います!!たまたま。そうたまたま格安で手に入れて!!」
「‥‥成る程」
やっぱり心配だよミューエさん。普通こんなの信じないでしょ‥。
「あ、じゃあドア開けますね」
「はい!!」
ガチャリと重々しい音を立てて屋敷のドアを開く。中はとても暗い。二人がいなかったから宿に泊まってましたねこれは。
「よし、光さが「我が魔力よこの手に輝きを」
「え?」
ミューエさんが手のひらで籠を作るとそこに小さな光の粒子が集まってくる。それは一つの小さな玉に変化してそれをミューエさんは屋敷の中に放り投げた。すると、屋敷は一気に明るくなる。天井にはシャンデリアみたいな形の物が形成されていた。というか────
「すっげぇぇぇぇ!!!」
「へ?凄いですか?‥えへへへ」
今の魔法だよな。初めて見た。てことはあれは魔法を発動する為の呪文てやつか!!。
「凄いよミューエさん!!」
「も、もうそれ以上は‥うぅ‥」
へ?顔が真っ赤になってる。まさか、呪文て熱とか出るのか?。だとしたら!!
「‥‥仲良ししてる所悪いが早く入ってくれ」
「「あ」」
カイのこと忘れてたわ。
◇
「どうぞ」
「ありがとうございます!!」
「‥‥‥‥ありがとうございます」
安物のコーヒーだけど口に合うかな。茶菓子でも出せれば良いんだけど、甘いもんが苦手だから買ってないしなぁ。
「よし!!これを飲んだら見回りしましょう。見回り!!」
「‥分かった」
「あ、俺もついて行って良いですか?案内いるだろうし」
ミューエさんは「お願いします!!」と元気な返事を返してくれる。カイさんは軽くうなづいた。クールな人だなカイさん。その後、俺は二人に屋敷を案内した。けれど結果は‥
「怪しい痕跡すらありませんね‥」
苦虫を潰したような顔をしてミューエさんは肩をがくりと落とす。‥実は初日みたいな怪現象?は起きていないのだ。たまにドアとか勝手に開くけど立て付けが悪かったとかが原因だったし。二人には申し訳ない
「あの、そろそろ23時なので‥寝ます?」
「もう少しだけお願いします!!」
「‥‥‥まだ地下室を見てない」
「‥‥へ?」
地下室?。え?この屋敷地下室あったのか。一ヶ月住んでたけど知らなかった。
「地下室‥?ありましたっけ?」
「キッチンに戻るぞ」
「え?あ、はい!!。行きましょうアストさん」
「お、おう」
カイさんに言われるがまま俺達二人はキッチンに戻る。別に隠し部屋なんかある感じはないけど‥。カイさん頑なに床を踏んでるな。
「‥見つけた」
「「え?!」」
カーペットを捲ると一枚だけ色が違う場所が?!。本当にあったよ地下室。驚きすぎて声が出ねぇ。
「‥‥アストさんはどうしますか?」
「い、行きます」
「ミューエ。護衛しっかりな」
「はい!!お任せください!!」
ギィ‥と床を開けるとあの嫌な音が耳を擽る。「うわぁ!!!」中からムカデみたいな奴とかうじゃうじゃ出てきた!!キモい、キモい!!
「燃えろ」
『ギィィィィィィ!!!!』
「おわぁぁ?!」
カイが「燃えろ」て言ったらムカデだけ全部燃えた?!。カイさん‥つえぇ。
「先導する。二人は後ろから。ミューエは保護術をアストさんに」
「分かりました。アストさん動かないで下さいね」
「あ、はい」
ミューエさんは俺に両手をかざす。青白い優しい光が俺を包み込む。体に膜?のような物がくっついた感覚を覚える。でも、ちょっと息苦しいぞこれ‥
「我が魔力よ。我の願いを聞き届けよ。かのものに邪悪を祓う光の鎧を授けたまえ!!」
「眩し‥!!」
目の前で懐中電灯の灯りをつけたような輝きが俺の視界を覆う。驚いて目を閉じる。あれ、息苦しくない?。
「もう、大丈夫です!!」
「‥‥起術が遅い。」
「うぅ、す、すみません。」
「い、今のは?」
「光の衣と呼ばれる魔術です!!実は私‥」
ミューエは後ろで手を組みながら、体を少し倒し俺の顔を下から覗いてくる。うわぁ‥よく見るとまつ毛なが。ていうかマジでファンタジー美少女だな!!。
「とっても貴重な光の魔力を持ってるんです!」
ニコリと笑う彼女の笑顔に不覚にも‥‥ときめいてしまった。
「いえ!!嫌じゃないです!!」
「‥‥‥‥‥」
本当に二人がついてきてくれている。頼もしいな。いやね?あの声が聞こえてから実ば怖くて仕方がなかったから。普通にありがたい。ありがたいんだけど‥‥。
「えっと、カイさん。怒ってます?」
カイさん無口だとな人だけど。なんかこう怒ってる?みたいな表情していて心配だ。そりゃそうだよな。いきなり俺の護衛命じられたんだもん。そりゃね
「‥‥何故?」
「へ?」
「何故、怒ってるなんて思った?」
「え、えーと‥」
「もう!!カイさん!!すみません‥アストさん」
「え?あ、いや。怒ってないならいいんだ!!」
怒ってない‥のかな。と、とにかく家に向かおう。それがいい。
「お、お屋敷?!ということはき、き、貴族ですか!!」
「え?違います!!たまたま。そうたまたま格安で手に入れて!!」
「‥‥成る程」
やっぱり心配だよミューエさん。普通こんなの信じないでしょ‥。
「あ、じゃあドア開けますね」
「はい!!」
ガチャリと重々しい音を立てて屋敷のドアを開く。中はとても暗い。二人がいなかったから宿に泊まってましたねこれは。
「よし、光さが「我が魔力よこの手に輝きを」
「え?」
ミューエさんが手のひらで籠を作るとそこに小さな光の粒子が集まってくる。それは一つの小さな玉に変化してそれをミューエさんは屋敷の中に放り投げた。すると、屋敷は一気に明るくなる。天井にはシャンデリアみたいな形の物が形成されていた。というか────
「すっげぇぇぇぇ!!!」
「へ?凄いですか?‥えへへへ」
今の魔法だよな。初めて見た。てことはあれは魔法を発動する為の呪文てやつか!!。
「凄いよミューエさん!!」
「も、もうそれ以上は‥うぅ‥」
へ?顔が真っ赤になってる。まさか、呪文て熱とか出るのか?。だとしたら!!
「‥‥仲良ししてる所悪いが早く入ってくれ」
「「あ」」
カイのこと忘れてたわ。
◇
「どうぞ」
「ありがとうございます!!」
「‥‥‥‥ありがとうございます」
安物のコーヒーだけど口に合うかな。茶菓子でも出せれば良いんだけど、甘いもんが苦手だから買ってないしなぁ。
「よし!!これを飲んだら見回りしましょう。見回り!!」
「‥分かった」
「あ、俺もついて行って良いですか?案内いるだろうし」
ミューエさんは「お願いします!!」と元気な返事を返してくれる。カイさんは軽くうなづいた。クールな人だなカイさん。その後、俺は二人に屋敷を案内した。けれど結果は‥
「怪しい痕跡すらありませんね‥」
苦虫を潰したような顔をしてミューエさんは肩をがくりと落とす。‥実は初日みたいな怪現象?は起きていないのだ。たまにドアとか勝手に開くけど立て付けが悪かったとかが原因だったし。二人には申し訳ない
「あの、そろそろ23時なので‥寝ます?」
「もう少しだけお願いします!!」
「‥‥‥まだ地下室を見てない」
「‥‥へ?」
地下室?。え?この屋敷地下室あったのか。一ヶ月住んでたけど知らなかった。
「地下室‥?ありましたっけ?」
「キッチンに戻るぞ」
「え?あ、はい!!。行きましょうアストさん」
「お、おう」
カイさんに言われるがまま俺達二人はキッチンに戻る。別に隠し部屋なんかある感じはないけど‥。カイさん頑なに床を踏んでるな。
「‥見つけた」
「「え?!」」
カーペットを捲ると一枚だけ色が違う場所が?!。本当にあったよ地下室。驚きすぎて声が出ねぇ。
「‥‥アストさんはどうしますか?」
「い、行きます」
「ミューエ。護衛しっかりな」
「はい!!お任せください!!」
ギィ‥と床を開けるとあの嫌な音が耳を擽る。「うわぁ!!!」中からムカデみたいな奴とかうじゃうじゃ出てきた!!キモい、キモい!!
「燃えろ」
『ギィィィィィィ!!!!』
「おわぁぁ?!」
カイが「燃えろ」て言ったらムカデだけ全部燃えた?!。カイさん‥つえぇ。
「先導する。二人は後ろから。ミューエは保護術をアストさんに」
「分かりました。アストさん動かないで下さいね」
「あ、はい」
ミューエさんは俺に両手をかざす。青白い優しい光が俺を包み込む。体に膜?のような物がくっついた感覚を覚える。でも、ちょっと息苦しいぞこれ‥
「我が魔力よ。我の願いを聞き届けよ。かのものに邪悪を祓う光の鎧を授けたまえ!!」
「眩し‥!!」
目の前で懐中電灯の灯りをつけたような輝きが俺の視界を覆う。驚いて目を閉じる。あれ、息苦しくない?。
「もう、大丈夫です!!」
「‥‥起術が遅い。」
「うぅ、す、すみません。」
「い、今のは?」
「光の衣と呼ばれる魔術です!!実は私‥」
ミューエは後ろで手を組みながら、体を少し倒し俺の顔を下から覗いてくる。うわぁ‥よく見るとまつ毛なが。ていうかマジでファンタジー美少女だな!!。
「とっても貴重な光の魔力を持ってるんです!」
ニコリと笑う彼女の笑顔に不覚にも‥‥ときめいてしまった。
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