7 / 12
第一章
光の魔力
しおりを挟む
「あ、あの。嫌だったら帰って貰っていいんで」
「いえ!!嫌じゃないです!!」
「‥‥‥‥‥」
本当に二人がついてきてくれている。頼もしいな。いやね?あの声が聞こえてから実ば怖くて仕方がなかったから。普通にありがたい。ありがたいんだけど‥‥。
「えっと、カイさん。怒ってます?」
カイさん無口だとな人だけど。なんかこう怒ってる?みたいな表情していて心配だ。そりゃそうだよな。いきなり俺の護衛命じられたんだもん。そりゃね
「‥‥何故?」
「へ?」
「何故、怒ってるなんて思った?」
「え、えーと‥」
「もう!!カイさん!!すみません‥アストさん」
「え?あ、いや。怒ってないならいいんだ!!」
怒ってない‥のかな。と、とにかく家に向かおう。それがいい。
「お、お屋敷?!ということはき、き、貴族ですか!!」
「え?違います!!たまたま。そうたまたま格安で手に入れて!!」
「‥‥成る程」
やっぱり心配だよミューエさん。普通こんなの信じないでしょ‥。
「あ、じゃあドア開けますね」
「はい!!」
ガチャリと重々しい音を立てて屋敷のドアを開く。中はとても暗い。二人がいなかったから宿に泊まってましたねこれは。
「よし、光さが「我が魔力よこの手に輝きを」
「え?」
ミューエさんが手のひらで籠を作るとそこに小さな光の粒子が集まってくる。それは一つの小さな玉に変化してそれをミューエさんは屋敷の中に放り投げた。すると、屋敷は一気に明るくなる。天井にはシャンデリアみたいな形の物が形成されていた。というか────
「すっげぇぇぇぇ!!!」
「へ?凄いですか?‥えへへへ」
今の魔法だよな。初めて見た。てことはあれは魔法を発動する為の呪文てやつか!!。
「凄いよミューエさん!!」
「も、もうそれ以上は‥うぅ‥」
へ?顔が真っ赤になってる。まさか、呪文て熱とか出るのか?。だとしたら!!
「‥‥仲良ししてる所悪いが早く入ってくれ」
「「あ」」
カイのこと忘れてたわ。
◇
「どうぞ」
「ありがとうございます!!」
「‥‥‥‥ありがとうございます」
安物のコーヒーだけど口に合うかな。茶菓子でも出せれば良いんだけど、甘いもんが苦手だから買ってないしなぁ。
「よし!!これを飲んだら見回りしましょう。見回り!!」
「‥分かった」
「あ、俺もついて行って良いですか?案内いるだろうし」
ミューエさんは「お願いします!!」と元気な返事を返してくれる。カイさんは軽くうなづいた。クールな人だなカイさん。その後、俺は二人に屋敷を案内した。けれど結果は‥
「怪しい痕跡すらありませんね‥」
苦虫を潰したような顔をしてミューエさんは肩をがくりと落とす。‥実は初日みたいな怪現象?は起きていないのだ。たまにドアとか勝手に開くけど立て付けが悪かったとかが原因だったし。二人には申し訳ない
「あの、そろそろ23時なので‥寝ます?」
「もう少しだけお願いします!!」
「‥‥‥まだ地下室を見てない」
「‥‥へ?」
地下室?。え?この屋敷地下室あったのか。一ヶ月住んでたけど知らなかった。
「地下室‥?ありましたっけ?」
「キッチンに戻るぞ」
「え?あ、はい!!。行きましょうアストさん」
「お、おう」
カイさんに言われるがまま俺達二人はキッチンに戻る。別に隠し部屋なんかある感じはないけど‥。カイさん頑なに床を踏んでるな。
「‥見つけた」
「「え?!」」
カーペットを捲ると一枚だけ色が違う場所が?!。本当にあったよ地下室。驚きすぎて声が出ねぇ。
「‥‥アストさんはどうしますか?」
「い、行きます」
「ミューエ。護衛しっかりな」
「はい!!お任せください!!」
ギィ‥と床を開けるとあの嫌な音が耳を擽る。「うわぁ!!!」中からムカデみたいな奴とかうじゃうじゃ出てきた!!キモい、キモい!!
「燃えろ」
『ギィィィィィィ!!!!』
「おわぁぁ?!」
カイが「燃えろ」て言ったらムカデだけ全部燃えた?!。カイさん‥つえぇ。
「先導する。二人は後ろから。ミューエは保護術をアストさんに」
「分かりました。アストさん動かないで下さいね」
「あ、はい」
ミューエさんは俺に両手をかざす。青白い優しい光が俺を包み込む。体に膜?のような物がくっついた感覚を覚える。でも、ちょっと息苦しいぞこれ‥
「我が魔力よ。我の願いを聞き届けよ。かのものに邪悪を祓う光の鎧を授けたまえ!!」
「眩し‥!!」
目の前で懐中電灯の灯りをつけたような輝きが俺の視界を覆う。驚いて目を閉じる。あれ、息苦しくない?。
「もう、大丈夫です!!」
「‥‥起術が遅い。」
「うぅ、す、すみません。」
「い、今のは?」
「光の衣と呼ばれる魔術です!!実は私‥」
ミューエは後ろで手を組みながら、体を少し倒し俺の顔を下から覗いてくる。うわぁ‥よく見るとまつ毛なが。ていうかマジでファンタジー美少女だな!!。
「とっても貴重な光の魔力を持ってるんです!」
ニコリと笑う彼女の笑顔に不覚にも‥‥ときめいてしまった。
「いえ!!嫌じゃないです!!」
「‥‥‥‥‥」
本当に二人がついてきてくれている。頼もしいな。いやね?あの声が聞こえてから実ば怖くて仕方がなかったから。普通にありがたい。ありがたいんだけど‥‥。
「えっと、カイさん。怒ってます?」
カイさん無口だとな人だけど。なんかこう怒ってる?みたいな表情していて心配だ。そりゃそうだよな。いきなり俺の護衛命じられたんだもん。そりゃね
「‥‥何故?」
「へ?」
「何故、怒ってるなんて思った?」
「え、えーと‥」
「もう!!カイさん!!すみません‥アストさん」
「え?あ、いや。怒ってないならいいんだ!!」
怒ってない‥のかな。と、とにかく家に向かおう。それがいい。
「お、お屋敷?!ということはき、き、貴族ですか!!」
「え?違います!!たまたま。そうたまたま格安で手に入れて!!」
「‥‥成る程」
やっぱり心配だよミューエさん。普通こんなの信じないでしょ‥。
「あ、じゃあドア開けますね」
「はい!!」
ガチャリと重々しい音を立てて屋敷のドアを開く。中はとても暗い。二人がいなかったから宿に泊まってましたねこれは。
「よし、光さが「我が魔力よこの手に輝きを」
「え?」
ミューエさんが手のひらで籠を作るとそこに小さな光の粒子が集まってくる。それは一つの小さな玉に変化してそれをミューエさんは屋敷の中に放り投げた。すると、屋敷は一気に明るくなる。天井にはシャンデリアみたいな形の物が形成されていた。というか────
「すっげぇぇぇぇ!!!」
「へ?凄いですか?‥えへへへ」
今の魔法だよな。初めて見た。てことはあれは魔法を発動する為の呪文てやつか!!。
「凄いよミューエさん!!」
「も、もうそれ以上は‥うぅ‥」
へ?顔が真っ赤になってる。まさか、呪文て熱とか出るのか?。だとしたら!!
「‥‥仲良ししてる所悪いが早く入ってくれ」
「「あ」」
カイのこと忘れてたわ。
◇
「どうぞ」
「ありがとうございます!!」
「‥‥‥‥ありがとうございます」
安物のコーヒーだけど口に合うかな。茶菓子でも出せれば良いんだけど、甘いもんが苦手だから買ってないしなぁ。
「よし!!これを飲んだら見回りしましょう。見回り!!」
「‥分かった」
「あ、俺もついて行って良いですか?案内いるだろうし」
ミューエさんは「お願いします!!」と元気な返事を返してくれる。カイさんは軽くうなづいた。クールな人だなカイさん。その後、俺は二人に屋敷を案内した。けれど結果は‥
「怪しい痕跡すらありませんね‥」
苦虫を潰したような顔をしてミューエさんは肩をがくりと落とす。‥実は初日みたいな怪現象?は起きていないのだ。たまにドアとか勝手に開くけど立て付けが悪かったとかが原因だったし。二人には申し訳ない
「あの、そろそろ23時なので‥寝ます?」
「もう少しだけお願いします!!」
「‥‥‥まだ地下室を見てない」
「‥‥へ?」
地下室?。え?この屋敷地下室あったのか。一ヶ月住んでたけど知らなかった。
「地下室‥?ありましたっけ?」
「キッチンに戻るぞ」
「え?あ、はい!!。行きましょうアストさん」
「お、おう」
カイさんに言われるがまま俺達二人はキッチンに戻る。別に隠し部屋なんかある感じはないけど‥。カイさん頑なに床を踏んでるな。
「‥見つけた」
「「え?!」」
カーペットを捲ると一枚だけ色が違う場所が?!。本当にあったよ地下室。驚きすぎて声が出ねぇ。
「‥‥アストさんはどうしますか?」
「い、行きます」
「ミューエ。護衛しっかりな」
「はい!!お任せください!!」
ギィ‥と床を開けるとあの嫌な音が耳を擽る。「うわぁ!!!」中からムカデみたいな奴とかうじゃうじゃ出てきた!!キモい、キモい!!
「燃えろ」
『ギィィィィィィ!!!!』
「おわぁぁ?!」
カイが「燃えろ」て言ったらムカデだけ全部燃えた?!。カイさん‥つえぇ。
「先導する。二人は後ろから。ミューエは保護術をアストさんに」
「分かりました。アストさん動かないで下さいね」
「あ、はい」
ミューエさんは俺に両手をかざす。青白い優しい光が俺を包み込む。体に膜?のような物がくっついた感覚を覚える。でも、ちょっと息苦しいぞこれ‥
「我が魔力よ。我の願いを聞き届けよ。かのものに邪悪を祓う光の鎧を授けたまえ!!」
「眩し‥!!」
目の前で懐中電灯の灯りをつけたような輝きが俺の視界を覆う。驚いて目を閉じる。あれ、息苦しくない?。
「もう、大丈夫です!!」
「‥‥起術が遅い。」
「うぅ、す、すみません。」
「い、今のは?」
「光の衣と呼ばれる魔術です!!実は私‥」
ミューエは後ろで手を組みながら、体を少し倒し俺の顔を下から覗いてくる。うわぁ‥よく見るとまつ毛なが。ていうかマジでファンタジー美少女だな!!。
「とっても貴重な光の魔力を持ってるんです!」
ニコリと笑う彼女の笑顔に不覚にも‥‥ときめいてしまった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
劇ではいつも『木』の役だったわたしの異世界転生後の職業が『木』だった件……それでも大好きな王子様のために庶民から頑張って成り上がるもん!
ハイフィールド
ファンタジー
「苦しい恋をしていた……それでも生まれ変わったらわたし、あなたに会いたい」
商家の娘アーリャとして異世界転生したわたしは神の洗礼で得たギフトジョブが『木』でした……前世で演劇の役は全て『木』だったからって、これはあんまりだよ!
謎のジョブを得て目標も無く生きていたわたし……でも自国の第二王子様お披露目で見つけてしまったの……前世で大好きだったあなたを。
こうなったら何としてでも……謎のジョブでも何でも使って、また大好きなあなたに会いに行くんだから!!
そうです、これはですね謎ジョブ『木』を受け取ったアーリャが愛しの王子様を射止めるために、手段を選ばずあの手この手で奮闘する恋愛サクセスストーリー……になる予定なのです!!
1話1500~2000文字で書いてますので、5分足らずで軽く読めるかと思います。
九十五話ほどストックがありますが、それ以降は不定期になるのでぜひブックマークをお願いします。
七十話から第二部となり舞台が学園に移って悪役令嬢ものとなります。どういうことだってばよ!? と思われる方は是非とも物語を追って下さい。
いきなり第二部から読んでも面白い話になるよう作っています。
更新は不定期です……気長に待って下さい。
迷宮の魔王物語
兎屋亀吉
ファンタジー
事故で死んだはずの俺の前に現れたのは、前世と来世の渡し守カンダタと名乗る男。
このままでは前世の記憶を持ったままチンパンジーに転生すると言われ、狼狽する俺。
なんやかんやで一か八かの異世界転生に賭けることに。
目を覚ました俺が転生したのは、迷宮の魔王でした。
このお話は、魔王に転生した俺がフェンリルをモフモフしたり、氷上で釣りをしたり、人間の国を侵略したりするお話です。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる