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アクロ編
第29話 水宮のダンジョンの事前考察
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Bランク冒険者になってからだいぶゆっくりして休めたな。そろそろダンジョンに行ってみようかな。
こないだ考えていた水宮のダンジョン。蛟がどれくらいの強さなのか。試してみないと駄目だな。
ミカと相談してみるか。ミカはリビングでゆったりしている。
「ミカ、水宮のダンジョンに挑戦してみたいんだけど」
「お、アキくんもやっと動き出しますか」
「まぁね。ダンジョン探索は嫌いじゃないよ。作業になると嫌になってくるけどさ」
「水宮のダンジョンなら蛟ね。口から吐く水流対策が大事ね」
「ミカの防壁の魔法だとどうなるかな?」
「私の使う魔法は金属性だから水とは相性は悪くないわよ。たぶん強度は大丈夫だと思うけど水流の攻撃スピードがどうなるかでしょうね」
「【昇龍の盾】だとどうなるかな?」
「【昇龍の盾】は水属性の装備だから相性は普通ね。試してみないと分からないけどね」
「硬い尻尾の叩き付けと巻き付きは近寄らなければ大丈夫だよね。ダンジョンが広ければ良いんだけど」
「B級ダンジョンからはギルドでもMAP売ってないからね」
「え、そうなの?」
「1階層くらいならデータがあるけどそれ以上は探索した人が少ないからね。挑戦するのは跳ねっ返りの命知らずの冒険者くらい。ここ何年も水宮のダンジョンに挑戦した人は皆んな帰ってきてないわ。挑戦する人もほとんどいないけど」
「了解。結局は行って見ないと分からないって事だね。早速明日行ってみようか?」
「分かったわ。準備しておくわね」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
水宮のダンジョンはアクロの東門を抜けて6キロルほどにある。また自宅は西門の近くで東門まで距離がある。行くまでに時間がかかる。
実は冒険者ギルドで貸し馬をやっている。それを使う事にした。貸し馬はギルドの施設のためBランク冒険者は無料だ。
残念ながら僕は乗馬ができない。実家ではいないものとして扱われていたため誰も教えてくれなかった。ミカはカンダス帝国の騎士だったため乗馬はお手の物だ。
気が付いた人もいるとは思うけど僕はミカの後ろに乗せてもらうことになった。また水宮のダンジョンまでもう一人ギルド職員が付き添ってくれる。ダンジョン探索中の馬の世話をするためだ。
Bランク冒険者になると本当にサポートが手厚い。
貸し馬の施設は冒険者ギルドの裏にある。行ってみたら既に2頭の馬が用意されていた。大きめの馬の方には2人乗り用の鞍が装着されていた。
今日はこの馬に乗るのかなっと思っていると若い男性に声をかけられた。
「初めまして、冒険者ギルド職員のクラドルです。本日はよろしくお願いします」
とても丁寧な男性だった。年齢は20歳くらいで髪色は僕と似ていて青色を薄くした感じ。全体的に柔らかい印象を受けた。
「あ、こちらこそよろしくお願いします。アキと申します。馬に乗るのは初めてなので緊張しています」
「そうですか。あんまり緊張するとそれが馬に伝わりますから自然体でリラックスすると良いですね。今日乗る馬は気性が穏やかで安全ですよ」
初めての馬の上は目線が相当高くそこそこ怖かった。僕はミカの腰にしっかりと捕まっていた。
慣れてくると馬の上も良いもんだなぁ。僕も乗馬の練習をしようとこの時決めた。
冒険者ギルドから東門を通り水宮のダンジョンまでは半刻と少しかかった。やっぱり馬は早いな。
馬から降り、少しずつ強張った身体をほぐすため一回身体を伸ばす。
ダンジョン入り口近くにある木に馬を繋げる。
装備をもう一度点検して準備万端。よし頑張るぞ。
「それではクラドルさん、行ってきます。今日は軽い下見ですからそんなに遅くはなりません。よろしくお願いします」
「気をつけて行ってきてくださいね」
こないだ考えていた水宮のダンジョン。蛟がどれくらいの強さなのか。試してみないと駄目だな。
ミカと相談してみるか。ミカはリビングでゆったりしている。
「ミカ、水宮のダンジョンに挑戦してみたいんだけど」
「お、アキくんもやっと動き出しますか」
「まぁね。ダンジョン探索は嫌いじゃないよ。作業になると嫌になってくるけどさ」
「水宮のダンジョンなら蛟ね。口から吐く水流対策が大事ね」
「ミカの防壁の魔法だとどうなるかな?」
「私の使う魔法は金属性だから水とは相性は悪くないわよ。たぶん強度は大丈夫だと思うけど水流の攻撃スピードがどうなるかでしょうね」
「【昇龍の盾】だとどうなるかな?」
「【昇龍の盾】は水属性の装備だから相性は普通ね。試してみないと分からないけどね」
「硬い尻尾の叩き付けと巻き付きは近寄らなければ大丈夫だよね。ダンジョンが広ければ良いんだけど」
「B級ダンジョンからはギルドでもMAP売ってないからね」
「え、そうなの?」
「1階層くらいならデータがあるけどそれ以上は探索した人が少ないからね。挑戦するのは跳ねっ返りの命知らずの冒険者くらい。ここ何年も水宮のダンジョンに挑戦した人は皆んな帰ってきてないわ。挑戦する人もほとんどいないけど」
「了解。結局は行って見ないと分からないって事だね。早速明日行ってみようか?」
「分かったわ。準備しておくわね」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
水宮のダンジョンはアクロの東門を抜けて6キロルほどにある。また自宅は西門の近くで東門まで距離がある。行くまでに時間がかかる。
実は冒険者ギルドで貸し馬をやっている。それを使う事にした。貸し馬はギルドの施設のためBランク冒険者は無料だ。
残念ながら僕は乗馬ができない。実家ではいないものとして扱われていたため誰も教えてくれなかった。ミカはカンダス帝国の騎士だったため乗馬はお手の物だ。
気が付いた人もいるとは思うけど僕はミカの後ろに乗せてもらうことになった。また水宮のダンジョンまでもう一人ギルド職員が付き添ってくれる。ダンジョン探索中の馬の世話をするためだ。
Bランク冒険者になると本当にサポートが手厚い。
貸し馬の施設は冒険者ギルドの裏にある。行ってみたら既に2頭の馬が用意されていた。大きめの馬の方には2人乗り用の鞍が装着されていた。
今日はこの馬に乗るのかなっと思っていると若い男性に声をかけられた。
「初めまして、冒険者ギルド職員のクラドルです。本日はよろしくお願いします」
とても丁寧な男性だった。年齢は20歳くらいで髪色は僕と似ていて青色を薄くした感じ。全体的に柔らかい印象を受けた。
「あ、こちらこそよろしくお願いします。アキと申します。馬に乗るのは初めてなので緊張しています」
「そうですか。あんまり緊張するとそれが馬に伝わりますから自然体でリラックスすると良いですね。今日乗る馬は気性が穏やかで安全ですよ」
初めての馬の上は目線が相当高くそこそこ怖かった。僕はミカの腰にしっかりと捕まっていた。
慣れてくると馬の上も良いもんだなぁ。僕も乗馬の練習をしようとこの時決めた。
冒険者ギルドから東門を通り水宮のダンジョンまでは半刻と少しかかった。やっぱり馬は早いな。
馬から降り、少しずつ強張った身体をほぐすため一回身体を伸ばす。
ダンジョン入り口近くにある木に馬を繋げる。
装備をもう一度点検して準備万端。よし頑張るぞ。
「それではクラドルさん、行ってきます。今日は軽い下見ですからそんなに遅くはなりません。よろしくお願いします」
「気をつけて行ってきてくださいね」
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