11 / 56
アクロ編
第10話 オークダンジョンの制覇
しおりを挟む
オークダンジョンの3FまではMAPを見なくても問題ない。散発的に見かけるオークの集団を蒼炎で片っ端から瞬殺する。
オークは簡単な皮の鎧や剣などを装備している時もあるけど蒼炎の後には全て灰になっている。鼻歌まじりに3階に着いた。
MAPを見ながら4階を目指す。寄り道をしなくても4階に向かう階段まで3キロルほどの距離がある。道中でオークを倒しながら行くので結構時間がかかる。
そうは言っても出てくる魔物はオークのみ。曲がり角などに注意すれば危なげなく進むことができる。
夜の時間帯と言っても他の冒険者が全くいないわけでは無い。そういう場合は回り道をして先に進んだ。
4階に降りる階段の前で水筒を出し喉を潤す。MAPを再確認してボス部屋までの道順を頭に入れた。結構距離がある。最短距離で5キロルくらいだろうか。道中にオークが出没するだろうけどMPは問題無く足りている。このまま進んで問題はないな。小休止を切り上げ出発だ。
4階の魔物もオークばかり。オークダンジョンの異名は伊達ではない。
1~2階は3~6匹の集団だが、3~4階は5~8匹の集団が多い。まぁ蒼炎一発で済むから問題は無いけど。
呆れた顔でミカがこちらを見る
「分かっていたけどオークソルジャーやオークロードも一発なのね…」
「??なにそれ??」
「筋肉質のオークやひと回り身体の大きなオークがいたでしょ。筋肉質なのがオークソルジャー、ひと回り身体の大きなオークがオークロードよ」
「そうなんだ。気が付かずに倒していたよ」
「オークソルジャーやオークロードは通常のオークよりスピード、パワー、耐久力が格段に上なの。おまけに集団の指揮も取るし倒すのが大変なのよ。そして最悪なのがオークと同じEランク魔石にしかならないから。倒すのが大変で得るものが普通のオークと同じだからオークダンジョンの4階は人気がないんでしょうね」
「ミカは良く知ってるね」
「帝国騎士団にいた時に【果ての森】でモンスター討伐をしていたからね。オークソルジャーとオークロードは討伐経験があるわよ。オークなら一対一で倒せるけど、ソルジャーとロードは数名で囲んで倒すしかないかな」
「取り敢えず格上のオークが出没してるってわけだね。今まで以上に索敵に注意していこうか」
そういいながらも蒼炎一発で灰になる集団。問題無くボス部屋の前に到達した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
冒険者ギルドの情報ではオークダンジョンの最終ボスはオークキング。通常のオークの1.5倍の大きさがあり、金属製の鎧を装備している。
またオークロードとオークソルジャーが数体一緒にいるとのこと。
「アキくんは部屋に入ったらオークキングに向けて蒼炎を撃ち込んでね。私は近寄ってくる敵がいたら盾で守るから」
そうミカは言ってカイトシールドを触る。
「分かった。まずはオークキング、その後に周りのオーク連中だね」
「扉は私が開けるから準備は良い?」
「問題無い。よし行こう!」
扉を開けるとモンスターハウスと同じくらいの部屋の大きさ。1番奥に一際大きなオークがいた。金属製の鎧と大きなバスターソードを装備している。あれがオークキングか。
周辺には合わせて10匹ほどのオークソルジャーとオークロードがいる。
【焔の真理、全てを燃やし尽くす業火、蒼炎!】
速攻で蒼炎をオークキング目掛けて撃ち込む。
こちらに気付いていないオークキングの脇腹に蒼炎がぶち当たる。当たった箇所から蒼い光が広がりその周辺は白から赤に変わっていく。
いつもどおりの光景。直接蒼炎に当たったオークキングは白い灰に変わり、金属装備は液体に変わった。比較的近くにいたオークソルジャーとオークロードも黒焦げになって崩れ落ちた。
奇襲を受けたオークの集団は何が起こったか理解できてないようで慌てている。
僕は落ち着いて生きている残りのオークの集団に蒼炎を2回撃ち込む。白い灰と黒焦げのオークだったものだけが残った。
周囲の温度は一瞬上がるがダンジョンがエネルギーを吸収し通常の温度に戻る。
10秒程するとオークキングがいた場所にひと回り大きな魔石と宝箱が現れた。
「これがD級魔石かぁ」
「魔石の級が一つ上がると価値が10倍になるからね。それでE級魔石10個分ね」
「宝箱は初めてだから緊張するなぁ」
「E級ダンジョンのボスの宝箱はお金しか入っていないそうだから緊張することないんじゃ無い?」
「ミカは冒険者の喜びを分かっていないよ! ダンジョンの奥深くにいるダンジョンボス! 激闘の末に逆転で討伐に成功! そこに現れる宝箱! 伝説の武器の封印が今開かれる!」
「はいはい。激闘ってなんなの。あれは殺戮って言うのよ。ここの宝箱に伝説の武器は無いからね。早く宝箱開けて帰るわよ」
冷静にミカに返されて大人しく宝箱を開ける。バルにして200,000ほどの金貨とダンジョン制覇を証明するメダルも入っていた。
ダンジョン制覇のメダルを冒険者ギルドに提出すると冒険者カードにダンジョン制覇の記録が記載されるようになる。
「金策にはE級ダンジョンのボスの宝箱は効率が良いかな?」
「そうね。でもここまで来るのに結構時間がかかるし、ボスが復活するまで半日はかかるから待つのも面倒じゃない」
「そうだね。やっぱりE級ダンジョンはもう良いかな。それにしても金属製の鎧も蒼炎には関係無かったね」
「まぁ予想どおりだったわね。私は今日も何もしてないわ」
「ミカは次のダンジョンから活躍するよ」
「まぁそうね。取り敢えず帰りましょうか」
僕達はオークソルジャーとオークロードの魔石を拾いボス部屋をあとにした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ボス部屋まで行って帰ってくると時間がかかるなぁ。今日の収穫を整理する。
D級魔石 1個
E級魔石 168個
200,000バル
バルは魔石分を入れて253,400。ギルドポイントは17,800ポイント。バルは2人のギルドカードに分けて入れてポイントはミカに全て入れてもらうか。
レベルはミカが1つ上がっていた。僕は上がらなかった。
冒険者ギルドの買取カウンターで女性の受付に今日の収穫を渡す。僕の冒険者登録をしてくれた20歳くらいの女性だ。オークダンジョンの制覇を示すメダルも渡すとビックリされた。
「アクロに来て1ヶ月も経たない内にオークダンジョンの制覇ですか!さすがファイアール家の方ですね」
「あまり家の名前は口にしないでください。目立ちたくないので」
「あ、すいません。それでもさすがにアキさんは冒険者の中で噂になってきてますよ。初めのうちはソロであれだけのE級魔石を納品してましたし、昨日からは綺麗な女性と一緒にいますからね」
「そんなに目立ちます?」
「中堅の冒険者は4人くらいのパーティを組んで1日E級魔石を50個くらいが平均ですからね。ソロで1日200個を超えるE級魔石を納品すれば目立ちますよ。単純計算で16倍の量ですから。それにDランク冒険者になるのはGランクから通常最低4年はかかります」
「そんなにかかりますか?」
「パワーと耐久力に優れたオークを倒すのが大変なんですよ。安定的に倒せるようにならないとDランク冒険者にはなれませんし。ここに明確な壁があるんです。オークが倒せなくてFランクダンジョンの水辺ダンジョンをメインの狩場にする人が大半ですから。オークダンジョン以上のダンジョンを狩場にしている冒険者は1割いるかどうかですよ」
改めて他人から自分がやってる事を聞くと悪目立ちするのが分かる。それでも早く冒険者ランクを上げたい。
「冒険者ギルドの立場でいえば大量の魔石を納品してくれるアキさんには助かっております。今後も頑張ってくださいね」
「了解しました。あ、Cランクの沼の主人ダンジョンとDランクの暴風雨ダンジョンのMAPはありますか?」
「ご購入されますか?どちらも5,000バルになります」
「どちらも購入します。お願いします」
「ありがとうございます。明日からはダンジョンのランクを上げるんですね。気をつけてください」
「頑張ってきます」
そう言って受付での用事を済ませ安らぎ館に寝に帰った。
オークは簡単な皮の鎧や剣などを装備している時もあるけど蒼炎の後には全て灰になっている。鼻歌まじりに3階に着いた。
MAPを見ながら4階を目指す。寄り道をしなくても4階に向かう階段まで3キロルほどの距離がある。道中でオークを倒しながら行くので結構時間がかかる。
そうは言っても出てくる魔物はオークのみ。曲がり角などに注意すれば危なげなく進むことができる。
夜の時間帯と言っても他の冒険者が全くいないわけでは無い。そういう場合は回り道をして先に進んだ。
4階に降りる階段の前で水筒を出し喉を潤す。MAPを再確認してボス部屋までの道順を頭に入れた。結構距離がある。最短距離で5キロルくらいだろうか。道中にオークが出没するだろうけどMPは問題無く足りている。このまま進んで問題はないな。小休止を切り上げ出発だ。
4階の魔物もオークばかり。オークダンジョンの異名は伊達ではない。
1~2階は3~6匹の集団だが、3~4階は5~8匹の集団が多い。まぁ蒼炎一発で済むから問題は無いけど。
呆れた顔でミカがこちらを見る
「分かっていたけどオークソルジャーやオークロードも一発なのね…」
「??なにそれ??」
「筋肉質のオークやひと回り身体の大きなオークがいたでしょ。筋肉質なのがオークソルジャー、ひと回り身体の大きなオークがオークロードよ」
「そうなんだ。気が付かずに倒していたよ」
「オークソルジャーやオークロードは通常のオークよりスピード、パワー、耐久力が格段に上なの。おまけに集団の指揮も取るし倒すのが大変なのよ。そして最悪なのがオークと同じEランク魔石にしかならないから。倒すのが大変で得るものが普通のオークと同じだからオークダンジョンの4階は人気がないんでしょうね」
「ミカは良く知ってるね」
「帝国騎士団にいた時に【果ての森】でモンスター討伐をしていたからね。オークソルジャーとオークロードは討伐経験があるわよ。オークなら一対一で倒せるけど、ソルジャーとロードは数名で囲んで倒すしかないかな」
「取り敢えず格上のオークが出没してるってわけだね。今まで以上に索敵に注意していこうか」
そういいながらも蒼炎一発で灰になる集団。問題無くボス部屋の前に到達した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
冒険者ギルドの情報ではオークダンジョンの最終ボスはオークキング。通常のオークの1.5倍の大きさがあり、金属製の鎧を装備している。
またオークロードとオークソルジャーが数体一緒にいるとのこと。
「アキくんは部屋に入ったらオークキングに向けて蒼炎を撃ち込んでね。私は近寄ってくる敵がいたら盾で守るから」
そうミカは言ってカイトシールドを触る。
「分かった。まずはオークキング、その後に周りのオーク連中だね」
「扉は私が開けるから準備は良い?」
「問題無い。よし行こう!」
扉を開けるとモンスターハウスと同じくらいの部屋の大きさ。1番奥に一際大きなオークがいた。金属製の鎧と大きなバスターソードを装備している。あれがオークキングか。
周辺には合わせて10匹ほどのオークソルジャーとオークロードがいる。
【焔の真理、全てを燃やし尽くす業火、蒼炎!】
速攻で蒼炎をオークキング目掛けて撃ち込む。
こちらに気付いていないオークキングの脇腹に蒼炎がぶち当たる。当たった箇所から蒼い光が広がりその周辺は白から赤に変わっていく。
いつもどおりの光景。直接蒼炎に当たったオークキングは白い灰に変わり、金属装備は液体に変わった。比較的近くにいたオークソルジャーとオークロードも黒焦げになって崩れ落ちた。
奇襲を受けたオークの集団は何が起こったか理解できてないようで慌てている。
僕は落ち着いて生きている残りのオークの集団に蒼炎を2回撃ち込む。白い灰と黒焦げのオークだったものだけが残った。
周囲の温度は一瞬上がるがダンジョンがエネルギーを吸収し通常の温度に戻る。
10秒程するとオークキングがいた場所にひと回り大きな魔石と宝箱が現れた。
「これがD級魔石かぁ」
「魔石の級が一つ上がると価値が10倍になるからね。それでE級魔石10個分ね」
「宝箱は初めてだから緊張するなぁ」
「E級ダンジョンのボスの宝箱はお金しか入っていないそうだから緊張することないんじゃ無い?」
「ミカは冒険者の喜びを分かっていないよ! ダンジョンの奥深くにいるダンジョンボス! 激闘の末に逆転で討伐に成功! そこに現れる宝箱! 伝説の武器の封印が今開かれる!」
「はいはい。激闘ってなんなの。あれは殺戮って言うのよ。ここの宝箱に伝説の武器は無いからね。早く宝箱開けて帰るわよ」
冷静にミカに返されて大人しく宝箱を開ける。バルにして200,000ほどの金貨とダンジョン制覇を証明するメダルも入っていた。
ダンジョン制覇のメダルを冒険者ギルドに提出すると冒険者カードにダンジョン制覇の記録が記載されるようになる。
「金策にはE級ダンジョンのボスの宝箱は効率が良いかな?」
「そうね。でもここまで来るのに結構時間がかかるし、ボスが復活するまで半日はかかるから待つのも面倒じゃない」
「そうだね。やっぱりE級ダンジョンはもう良いかな。それにしても金属製の鎧も蒼炎には関係無かったね」
「まぁ予想どおりだったわね。私は今日も何もしてないわ」
「ミカは次のダンジョンから活躍するよ」
「まぁそうね。取り敢えず帰りましょうか」
僕達はオークソルジャーとオークロードの魔石を拾いボス部屋をあとにした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ボス部屋まで行って帰ってくると時間がかかるなぁ。今日の収穫を整理する。
D級魔石 1個
E級魔石 168個
200,000バル
バルは魔石分を入れて253,400。ギルドポイントは17,800ポイント。バルは2人のギルドカードに分けて入れてポイントはミカに全て入れてもらうか。
レベルはミカが1つ上がっていた。僕は上がらなかった。
冒険者ギルドの買取カウンターで女性の受付に今日の収穫を渡す。僕の冒険者登録をしてくれた20歳くらいの女性だ。オークダンジョンの制覇を示すメダルも渡すとビックリされた。
「アクロに来て1ヶ月も経たない内にオークダンジョンの制覇ですか!さすがファイアール家の方ですね」
「あまり家の名前は口にしないでください。目立ちたくないので」
「あ、すいません。それでもさすがにアキさんは冒険者の中で噂になってきてますよ。初めのうちはソロであれだけのE級魔石を納品してましたし、昨日からは綺麗な女性と一緒にいますからね」
「そんなに目立ちます?」
「中堅の冒険者は4人くらいのパーティを組んで1日E級魔石を50個くらいが平均ですからね。ソロで1日200個を超えるE級魔石を納品すれば目立ちますよ。単純計算で16倍の量ですから。それにDランク冒険者になるのはGランクから通常最低4年はかかります」
「そんなにかかりますか?」
「パワーと耐久力に優れたオークを倒すのが大変なんですよ。安定的に倒せるようにならないとDランク冒険者にはなれませんし。ここに明確な壁があるんです。オークが倒せなくてFランクダンジョンの水辺ダンジョンをメインの狩場にする人が大半ですから。オークダンジョン以上のダンジョンを狩場にしている冒険者は1割いるかどうかですよ」
改めて他人から自分がやってる事を聞くと悪目立ちするのが分かる。それでも早く冒険者ランクを上げたい。
「冒険者ギルドの立場でいえば大量の魔石を納品してくれるアキさんには助かっております。今後も頑張ってくださいね」
「了解しました。あ、Cランクの沼の主人ダンジョンとDランクの暴風雨ダンジョンのMAPはありますか?」
「ご購入されますか?どちらも5,000バルになります」
「どちらも購入します。お願いします」
「ありがとうございます。明日からはダンジョンのランクを上げるんですね。気をつけてください」
「頑張ってきます」
そう言って受付での用事を済ませ安らぎ館に寝に帰った。
0
お気に入りに追加
214
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
無職で何が悪い!!―Those days are like dreams―
アタラクシア
ファンタジー
銀色の蝶が海辺を舞い、角の生えた狼が木を貪る。誰もが思い浮かべるようなファンタジーな世界。通称『ネリオミア』。これはそんな世界で巻き起こる、長くて壮大な冒険譚である――。
ちまちまと日銭を稼いで暮らしていた少女ヘキオン。突然失踪した父親を探すために旅を続けていたヘキオンだったが、ある日ウルフィーロードという魔物に襲われてしまう。
命の危機が眼前にまで迫った時――ヘキオンの前にある男が現れた。木の棒を携え、ウルフィーロードを一瞬で消し飛ばした男。その名は――カエデ。世界を揺るがす運命の出会いであった。
ひょんなことから一緒に冒険することとなったヘキオンとカエデ。道中で出会う様々な人々。そして強力な敵。
二人の旅はどうなっていくのか――。
ヘキオンの父親は見つかるのか――。
隠されたカエデの過去とは――。
――摩訶不思議な冒険ファンタジーを刮目せよ。
毎日19時更新予定!
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる