転生したら性別変わっていたから、男装したのに何故か婚約者が出来た？

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プロローグ

目を覚まして、眠い目元を擦ると小さな手に違和感を抱いていた幼女は、頬にかかるサラリとした綺麗な銀髪に頭に何か着いていたのかと引っ張ると痛かった。

銀髪は髪の毛？
小さな手…は？

可愛らしい部屋を見回して、全身が見える大きな鏡を見つけ小さな体にはベットから降りるのも苦労をしながら何とか降りて鏡に向かった。


鏡には銀髪紫眼の3歳位の女の子が映っていた。

誰もいなかった室内だったけど、振り返り思わず確認したけど、鏡に映る姿は明らかに可愛い幼女だった…。
えっ？ちょっと待って！どういう事？
転生したって事？幼女は頭を抱え狼狽えた。
前世は……男だったって位しか覚えてない？
クソめんどくさい、女の格好なんてしてられるか！と幼女は部屋の中、服を探した。

クローゼットを開いてフリルの可愛らしいドレスばかりを見つけ頭が痛くなった、そこに侍女が朝の仕度の手伝いに来てくれた。

「スカート、やだ！」

3歳幼女には長文で話せなかったから、それだけ伝えると部屋から走り出た、どこかにズボンがないかと探すつもりだった。

かなり走ったつもりだったけど、まだ小さいせいかそれほど遠くに行かないうちに目の前に立ち塞がる人に捕まった。

少しだけ年上だと思う男に抱きとめられた。

「アリア、そんな格好でどこ行くんだ？」

まだ幼いながらも見目麗しい年上の男に幼女は、寝巻きの裾を掴み訴えた。

「これ、やだ！スカート、やだ！ズボン、はく！」

抱きとめている幼い男のズボンを掴み泣きながら訴えていた。