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番外編
懐かしい人(○○side)
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イチは任務完了後に立ち去ろうとした時に見覚えはないはずなのに、懐かしさを感じる3人組を見かけた。
3人組は色の名前からカラートリオと呼ばれ、村から村へと移動し何かしらの手助けをしていると知った。
魔王や四天王は転生前の姿と変わらない為、わかりやすかったが。
もしかしたら、見た目ではわからないけど関わりにあった人物かもしれないと思うと、見た目3人中1人は女性だった為、懐かしさがあろうとカゲに女性は近づいて欲しくなくて関わらない様にイチは見張る事にした。
3人組は魔王とは関係性はない様だが、村々を周り村を守り歩いていた。
イチはニカのいる村へと行くと3人組の話になり、ニカが何か知っているかと尋ねた。
「その3人組なら聞いた事はあるな。勇者の事を聞きながら村から村を歩いて手助けしてるんだよな」
「勇者の事だけ聞いてるの?」
ニカはイチの問いかけに答えると、イチは勇者が人生を終えてこの世界から居なくなったのにと思いながらも問いかけた。
「そうだな。勇者の事だけ聞いてる、数ヶ月前にはこの村にも来てたんだけどな?会いたかったりしたのか?」
「会いたかったら見かけた時に声かけてるし。別に会いたいとかはないよ、知らない人なのに知ってる気がしたから、何で勇者の事を聞いて回ってるのか知りたかっただけだよ」
「そっか?カゲ様以外の人に興味持ったのかと思ったけど違うんだな?」
「当たり前でしょ!ニカだってレオ以外の人に興味無いでしょ?」
「いや、俺はレオンにそこまで執着してないし。まぁ、レオンが俺以外を侍らせようとしたら……カゲ様と手を組んで二度とイチに近づけさせないな」
「そうなの?私なら、カゲが私以外の人をってなったらカゲの事を監禁して誰にも会わせないよ!カゲは私だけのだもん」
「イチが幸せなら俺はそれでいいよ。それで、その3人組は勇者に会いたいらしいんだけど…勇者は人族だから寿命全うしたんだよな?」
「そうだね。…ニカって勇者について何か知ってたりするの?」
イチはニカに勇者がイチの前世とは伝えてはいないが、どこまで知っているのか疑問を抱き尋ねた。
「……そうだな。レオンが前世の話してた事あったから、勇者と前世でも知り合いだったのかな?ってくらい。話したくない事は深くは聞かないつもりだな」
「そっか、前世は前世だもんね。ニカとは前世関係ないけどニカの事は大事な友達だよ」
「俺もイチは大切な友達だよ。レオンでもイチを困らせたりするなら容赦しないから何かあったら言えよ?」
イチはカゲが任務を終えて迎えに来るまでニカと共に会話を楽しんだ。
数時間後、任務を終えたカゲが帰宅途中に出会ったヒカルとゴウキと共にイチを迎えに来た。
カゲはイチに「ただいま」と頭を撫で、珍しくニカに話があるからとイチにヒカルとゴウキと話して待つように告げた。
イチはヒカルとゴウキの元へと向かった。
「……カゲ様がオレにイチを遠ざけてまで話なんて珍しいですね?」
ニカはイチが離れた事を確認し尋ねた。
「そうだな。お前はカラートリオというのは知っているか?勇者の事を聞き回っている奴なんだが…」
ニカはイチとも話題になっていた事を話、知っているとはいえ数少ない情報を話した。
「そうか……。イチとは会わせたくない…というか会わせるつもりはないから、ニカにも警戒をしていて欲しいんだが頼まれてくれるか?」
珍しくニカに頼み頭を下げるカゲにニカは頷いた。
「もちろんです。イチとどんな関係があるのかは知りませんがイチも会いたくないと言っていましたから」
「そうか。……イチとの関係性を詳しく聞きたいとは思わないのか?」
「オレに教えてもいい話なら聞きますけど、話したくない事なら聞きません!」
カゲは口元に小さく笑みを浮かべ「そうか」と答え、特に話せない事ではないが説明をせずにニカに頼むと告げ、話を終えたからとニカと共にイチの方へと向かった。
一方、勇者の事を聞き回っているカラートリオ。
「……やっぱり、勇者は橋本だよな?」
「そうですね。橋本君ですね」
「勇者の最近の目撃情報がないのは、戻ったからかしら?」
「そうなのかもな?橋本の雰囲気も途中から変わったから、その位なのかもしれないな…」
「……勇者としてでも橋本君にもう一度会えるかと思いましたが、無理そうで残念です」
「仕方ないわ。橋本が勇者として守ったこの世界の平和の為に私達で出来ることはしていきましょう!」
カラートリオと呼ばれる3人の赤髪の男、黒髪の男、桃色髪の女はそんな事を話しながらも会えなくても、元チームメイトだった同級生を思い浮かべ互いに深く頷いた。
3人組は色の名前からカラートリオと呼ばれ、村から村へと移動し何かしらの手助けをしていると知った。
魔王や四天王は転生前の姿と変わらない為、わかりやすかったが。
もしかしたら、見た目ではわからないけど関わりにあった人物かもしれないと思うと、見た目3人中1人は女性だった為、懐かしさがあろうとカゲに女性は近づいて欲しくなくて関わらない様にイチは見張る事にした。
3人組は魔王とは関係性はない様だが、村々を周り村を守り歩いていた。
イチはニカのいる村へと行くと3人組の話になり、ニカが何か知っているかと尋ねた。
「その3人組なら聞いた事はあるな。勇者の事を聞きながら村から村を歩いて手助けしてるんだよな」
「勇者の事だけ聞いてるの?」
ニカはイチの問いかけに答えると、イチは勇者が人生を終えてこの世界から居なくなったのにと思いながらも問いかけた。
「そうだな。勇者の事だけ聞いてる、数ヶ月前にはこの村にも来てたんだけどな?会いたかったりしたのか?」
「会いたかったら見かけた時に声かけてるし。別に会いたいとかはないよ、知らない人なのに知ってる気がしたから、何で勇者の事を聞いて回ってるのか知りたかっただけだよ」
「そっか?カゲ様以外の人に興味持ったのかと思ったけど違うんだな?」
「当たり前でしょ!ニカだってレオ以外の人に興味無いでしょ?」
「いや、俺はレオンにそこまで執着してないし。まぁ、レオンが俺以外を侍らせようとしたら……カゲ様と手を組んで二度とイチに近づけさせないな」
「そうなの?私なら、カゲが私以外の人をってなったらカゲの事を監禁して誰にも会わせないよ!カゲは私だけのだもん」
「イチが幸せなら俺はそれでいいよ。それで、その3人組は勇者に会いたいらしいんだけど…勇者は人族だから寿命全うしたんだよな?」
「そうだね。…ニカって勇者について何か知ってたりするの?」
イチはニカに勇者がイチの前世とは伝えてはいないが、どこまで知っているのか疑問を抱き尋ねた。
「……そうだな。レオンが前世の話してた事あったから、勇者と前世でも知り合いだったのかな?ってくらい。話したくない事は深くは聞かないつもりだな」
「そっか、前世は前世だもんね。ニカとは前世関係ないけどニカの事は大事な友達だよ」
「俺もイチは大切な友達だよ。レオンでもイチを困らせたりするなら容赦しないから何かあったら言えよ?」
イチはカゲが任務を終えて迎えに来るまでニカと共に会話を楽しんだ。
数時間後、任務を終えたカゲが帰宅途中に出会ったヒカルとゴウキと共にイチを迎えに来た。
カゲはイチに「ただいま」と頭を撫で、珍しくニカに話があるからとイチにヒカルとゴウキと話して待つように告げた。
イチはヒカルとゴウキの元へと向かった。
「……カゲ様がオレにイチを遠ざけてまで話なんて珍しいですね?」
ニカはイチが離れた事を確認し尋ねた。
「そうだな。お前はカラートリオというのは知っているか?勇者の事を聞き回っている奴なんだが…」
ニカはイチとも話題になっていた事を話、知っているとはいえ数少ない情報を話した。
「そうか……。イチとは会わせたくない…というか会わせるつもりはないから、ニカにも警戒をしていて欲しいんだが頼まれてくれるか?」
珍しくニカに頼み頭を下げるカゲにニカは頷いた。
「もちろんです。イチとどんな関係があるのかは知りませんがイチも会いたくないと言っていましたから」
「そうか。……イチとの関係性を詳しく聞きたいとは思わないのか?」
「オレに教えてもいい話なら聞きますけど、話したくない事なら聞きません!」
カゲは口元に小さく笑みを浮かべ「そうか」と答え、特に話せない事ではないが説明をせずにニカに頼むと告げ、話を終えたからとニカと共にイチの方へと向かった。
一方、勇者の事を聞き回っているカラートリオ。
「……やっぱり、勇者は橋本だよな?」
「そうですね。橋本君ですね」
「勇者の最近の目撃情報がないのは、戻ったからかしら?」
「そうなのかもな?橋本の雰囲気も途中から変わったから、その位なのかもしれないな…」
「……勇者としてでも橋本君にもう一度会えるかと思いましたが、無理そうで残念です」
「仕方ないわ。橋本が勇者として守ったこの世界の平和の為に私達で出来ることはしていきましょう!」
カラートリオと呼ばれる3人の赤髪の男、黒髪の男、桃色髪の女はそんな事を話しながらも会えなくても、元チームメイトだった同級生を思い浮かべ互いに深く頷いた。
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