勇者召喚されて召喚先で人生終えたら、召喚前の人生に勇者能力引き継いでたんだけど!?

にゃんこ

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異世界再び

嫉妬

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俺の希望通りにカゲは勇者の前に姿を見せない様に、隠密スキルを磨いていた。
今でも十分とは思うけどな?俺も魔王には隠密バレるから磨かないとって思ってカゲと一緒に隠密スキルを高める為に磨く事にした。

カゲには、それ以上隠密を高めて欲しくないと言われたけど。魔王にだけバレるのは嫌だって気づかれるならカゲにだけがいいからって伝えたら、嬉しそうにしてくれた。
俺の我儘で、勇者と会わないでなんて言ったのに受け入れてくれるのが嬉しくて、俺にもカゲの為に出来る事はないかと尋ねた。

「気にするな。俺はイチが側にいるならそれでいい………。ああ、そういえばイチはジュニア様の真名は知ってるんだよな?というか魔王様の真名もだよな?」

「…えっと、あの。ジュニア様の真名は覚えてはいたんだけど…その、魔王様の真名は忘れてるんだよな?魔王呼びしてたせいなのかわかんないけど、覚えてる必要性もないからいいかなとは思ってるけど」

俺が答えると魔王の真名を覚えていない事には安心していたみたいだけど、ジュニアの真名を知っている事は不服そうだった。

「なぁ、前に俺さカゲに真名言いかけてたけど俺の真名を今なら聞いてくれるか?」

カゲは驚いて俺を見つめた。魔族にとって真名は大事なのは充分教えられたから知ってるけどカゲになら教えてもいいって思うって伝えた。

「……それは、俺がジュニア様に嫉妬してるから教えるって事か?」

不安そうに聞き返すカゲが可愛くて愛しくて俺は首を横に振った。

「違うよ。俺はカゲだからカゲにだけは知っていて欲しいんだ。別に教えるからカゲの真名を教えろとは言わないから安心しろよ?」

カゲは慌てて否定をしてきた。

「違う!教えてくれるのは嬉しく思うし、俺の真名だって教える。俺はイチがいてくれるだけでも嬉しいから俺が出来る事なら何でもするから、俺から離れて欲しくない側にいて欲しい…」

「そっか。俺はイチカ・ブリッジブック。愛称とそれ程変わらないけどな?」

俺は照れくさくて笑って告げた。

「ありがとな。俺も教えるから、イチは俺の生涯の伴侶だ、二度と離さねぇから覚えておくんだ。俺はシャドウ・ウェストールだ」

そう言ってカゲは俺を抱きしめて、真名を教え合うって擽ったくて嬉しくて、言葉にするのは難しい位だったけど…。

俺とカゲが真名を教え合ったと四天王には告げた。カゲがレオへの牽制したかったみたいだけど、ヒカルとゴウキは俺の頭を良かったなと撫でてくれた。

「えっ!ズルい、ワタシもレオじゃなくてレオンってイチに呼んで欲しいわ」

「ふざけんな!その他大勢に呼ばせる愛称以外は許さねぇ、イチは俺のだから呼ばせるわけないだろ!!」

カゲはレオを羽交い締めにして俺に近づかないようにしていた。
そんな光景を俺とヒカル、ゴウキは笑って見ていた。

「あのさ、軽々しく呼べって言うならレオの真名じゃないんだよなレオンって?」

「そうだな。真名なら俺らがいる前で言わないと思うから。レオの場合は転生前とも違う呼び方されたいってのもあるんじゃないかな?イチは俺らにも慣れてきてくれたから前世よりの口調で話してくれるから、前世じゃなくて今を見て欲しいって理由もあるんじゃないかな?レオじゃないからわかんないけどな?」

俺は、ヒカルの言葉にそういう見解もあるんだなってヒカルは周囲をよくみてるなって関心した。
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