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異世界再び
転生前の姿
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ヒカルとゴウキによって、俺は魔王と四天王が話したい事があるからと会う為の時間をと言われた。
魔王には俺の小さな呟きも姿も知られていたとも言われた。
以前にヒカルに魔王とは会わない方がいいと言われていたから、避けたかったけど仕方ないと諦めて同意した。
そして、ヒカルとゴウキの気遣いによって魔王と先に会う前にレオとカゲに会う為の場所を用意された。
約束の場所に向かうと、レオとカゲに抱きしめられた。
「…えっと、あの?落ち着いてくださいね?」
「良かったわ元気で……」
「落ち着いてる……離しても逃げないか?」
俺を探していたのは見ていたから知っていたけど、心配かけていたんだなと思って頷いた。
「…ヒカル様とゴウキ様に聞きました。レオ様とカゲも転生していると……。えっと、その話なんですよね?」
レオとカゲは俺が隠していたのでは?と、思ったのか顔を見合わせ頷いてくれた。
「別に隠してませんから。私は転生してます、転生前に四天王の皆様には会っています」
俺は簡単に転生の説明をした、ヒカルの様に気づいてくれていたら話しやすかったけど、勇者が転生前の俺だと言っても信じてくれるかわからなかったから。
「そうなの?……でも、転生前ならわからなくても当然なのかしら?イチはこんなに可愛いけど…」
レオは俺を可愛いと愛でて好いてくれてる事には嬉しかったけど、それ以上の想いはなかった。
「イチも転生してたんだな。転生前のイチでも惚れる自信はあるんだが……」
カゲにそう言って貰えて嬉しくて俺は表情が緩んでいた。
レオとカゲはその表情に目を奪われて言葉にならずに見惚れていた。そんな二人にゴウキが言葉をかけた。
「おい、話進まねえから。レオとカゲは転生前の名前名乗った方が早くないか?」
レオとカゲは転生前の名前で何がどう早いのかわからないが、頷いて早々に名乗ってくれた。
「そうなの?ワタシは南野玲桜よ。この世界では600年程かしら、いつイチに出会ってたのかしら?」
「何が早いかはわからないが名乗ればいいんだな?俺は西影透だ。この世界では700年になる。イチとはいつ出会っていた?イチは転生前から俺を好いていたから慕っていたのか、いつからだ?」
俺は、二人の転生前の名を聞いて驚いてヒカルとゴウキを見たら、ヒカルとゴウキは優しい表情浮かべて頷いてくれていた。
俺は、嬉しくてボロボロ泣き出した。理由もわからなくレオは俺の背を撫で、カゲは俺の頭を撫でてくれた。
「………すいません、嬉しくて。まさか、こうして再び出会えるなんて思わなくて…」
レオとカゲは、俺の言葉に転生前にも出会っていたのかと首を傾げていた。だが、四天王としても親しみを持っていてくれた事に不思議な表情で俺の言葉を待っていてくれた。
「……私はこの世界では500年位だと思います。でも、転生したと思い出したのは最近でレオ様が村に訪れる少し前…多分、勇者が召喚された位だと思います。……私、いや転生前の口調の方が伝わりやすいよな?俺は橋本光一、転生前に勇者召喚されて元の世界に戻れてみんなと出会えた橋本光一です」
俺の言葉にレオとカゲは驚き言葉失っていた。
先に言葉を発したのはカゲだった。
「…なるほど。だからか、勇者の姿は好ましくは思っても恋慕の情がなかったのは……。俺は二度と会えないと思っていた光一が…お前が好きだ。姿形じゃない。今度は離れて行こうとしても絶対に離さねぇ、俺のだ!」
「…橋本なのね。確か女の子なら好みなのにとは思っていたわ…えっ?もしかして、ワタシってカゲに現状で想いの重さ負けてる?」
転生前にも元の世界に戻った後も四天王と出会った時は嬉しかったけど、俺にとっては四天王の存在って大きかったんだなってボロボロ泣いていた。
「ほら、イチはまだ伝えないといけないよな。落ち着いてからでいいから伝えような?」
ヒカルに言われて、ゴウキも頷いて俺の肩をポンポンなんて…優しく、じゃなくて吹き飛ぶ程の力でバンバンと叩かれたけど堪えた俺は偉かったと思う。
「……お、俺。ヒカルに会えただけでも嬉しかったのにゴウキも転生してるって聞いて、一杯話を聞いてくれて支えてくれて…レオも転生前以上に優しくて嬉しかった。……カゲは転生前の姿の俺が好きなのかって思ってたけど、カゲが透さんと同じ顔で勇者の護衛で側にいるのが嫌だったんだ…。俺、勇者さえいなければって…勇者を消せばカゲは俺を見てくれるんじゃないかって思った、カゲが二度と会えない人を想ってるって言ったのに勇者を優しそうな瞳で見てるのが羨ましかった……ごめんなさい。俺は勇者が羨ましかった…カゲにずっと見守られてたから」
涙でボロボロの俺の頭をゴウキはガシガシと撫でながら、まだ伝える事があるだろうと促してくれた。
「……俺、カゲが勇者の側にいるのは見たくないから。今は四天王の側にはいたくない、だから近くにはいたくない」
ヒカルとゴウキが俺の言葉に違うだろって表情を浮かべ見ていた。意味がわからなかったけど追求はしなかった。
「俺は任務じゃない限りは勇者の側にはいないから安心しろ。というか、基本は隠密が任務だから近づく事は今はないからな?近づくなと言うなら、今後は勇者の前には姿は見せねぇから安心しろ。俺はお前だから好きだ。イチに隠密で姿消されたら探せねぇから、側にいて欲しい…離したくねぇ……」
カゲは俺を引き寄せて抱きしめた。転生してカゲに再び会えて、それが透さんだったと俺も二度と離したくないと思って抱きついた。
それから、今後の思いを伝えた。
勇者がいる限り、魔王には対面したくないと…。魔王に転生していると告げるのはいいけど勇者がいる魔王の城には行きたくないと伝えた。
魔王には俺の小さな呟きも姿も知られていたとも言われた。
以前にヒカルに魔王とは会わない方がいいと言われていたから、避けたかったけど仕方ないと諦めて同意した。
そして、ヒカルとゴウキの気遣いによって魔王と先に会う前にレオとカゲに会う為の場所を用意された。
約束の場所に向かうと、レオとカゲに抱きしめられた。
「…えっと、あの?落ち着いてくださいね?」
「良かったわ元気で……」
「落ち着いてる……離しても逃げないか?」
俺を探していたのは見ていたから知っていたけど、心配かけていたんだなと思って頷いた。
「…ヒカル様とゴウキ様に聞きました。レオ様とカゲも転生していると……。えっと、その話なんですよね?」
レオとカゲは俺が隠していたのでは?と、思ったのか顔を見合わせ頷いてくれた。
「別に隠してませんから。私は転生してます、転生前に四天王の皆様には会っています」
俺は簡単に転生の説明をした、ヒカルの様に気づいてくれていたら話しやすかったけど、勇者が転生前の俺だと言っても信じてくれるかわからなかったから。
「そうなの?……でも、転生前ならわからなくても当然なのかしら?イチはこんなに可愛いけど…」
レオは俺を可愛いと愛でて好いてくれてる事には嬉しかったけど、それ以上の想いはなかった。
「イチも転生してたんだな。転生前のイチでも惚れる自信はあるんだが……」
カゲにそう言って貰えて嬉しくて俺は表情が緩んでいた。
レオとカゲはその表情に目を奪われて言葉にならずに見惚れていた。そんな二人にゴウキが言葉をかけた。
「おい、話進まねえから。レオとカゲは転生前の名前名乗った方が早くないか?」
レオとカゲは転生前の名前で何がどう早いのかわからないが、頷いて早々に名乗ってくれた。
「そうなの?ワタシは南野玲桜よ。この世界では600年程かしら、いつイチに出会ってたのかしら?」
「何が早いかはわからないが名乗ればいいんだな?俺は西影透だ。この世界では700年になる。イチとはいつ出会っていた?イチは転生前から俺を好いていたから慕っていたのか、いつからだ?」
俺は、二人の転生前の名を聞いて驚いてヒカルとゴウキを見たら、ヒカルとゴウキは優しい表情浮かべて頷いてくれていた。
俺は、嬉しくてボロボロ泣き出した。理由もわからなくレオは俺の背を撫で、カゲは俺の頭を撫でてくれた。
「………すいません、嬉しくて。まさか、こうして再び出会えるなんて思わなくて…」
レオとカゲは、俺の言葉に転生前にも出会っていたのかと首を傾げていた。だが、四天王としても親しみを持っていてくれた事に不思議な表情で俺の言葉を待っていてくれた。
「……私はこの世界では500年位だと思います。でも、転生したと思い出したのは最近でレオ様が村に訪れる少し前…多分、勇者が召喚された位だと思います。……私、いや転生前の口調の方が伝わりやすいよな?俺は橋本光一、転生前に勇者召喚されて元の世界に戻れてみんなと出会えた橋本光一です」
俺の言葉にレオとカゲは驚き言葉失っていた。
先に言葉を発したのはカゲだった。
「…なるほど。だからか、勇者の姿は好ましくは思っても恋慕の情がなかったのは……。俺は二度と会えないと思っていた光一が…お前が好きだ。姿形じゃない。今度は離れて行こうとしても絶対に離さねぇ、俺のだ!」
「…橋本なのね。確か女の子なら好みなのにとは思っていたわ…えっ?もしかして、ワタシってカゲに現状で想いの重さ負けてる?」
転生前にも元の世界に戻った後も四天王と出会った時は嬉しかったけど、俺にとっては四天王の存在って大きかったんだなってボロボロ泣いていた。
「ほら、イチはまだ伝えないといけないよな。落ち着いてからでいいから伝えような?」
ヒカルに言われて、ゴウキも頷いて俺の肩をポンポンなんて…優しく、じゃなくて吹き飛ぶ程の力でバンバンと叩かれたけど堪えた俺は偉かったと思う。
「……お、俺。ヒカルに会えただけでも嬉しかったのにゴウキも転生してるって聞いて、一杯話を聞いてくれて支えてくれて…レオも転生前以上に優しくて嬉しかった。……カゲは転生前の姿の俺が好きなのかって思ってたけど、カゲが透さんと同じ顔で勇者の護衛で側にいるのが嫌だったんだ…。俺、勇者さえいなければって…勇者を消せばカゲは俺を見てくれるんじゃないかって思った、カゲが二度と会えない人を想ってるって言ったのに勇者を優しそうな瞳で見てるのが羨ましかった……ごめんなさい。俺は勇者が羨ましかった…カゲにずっと見守られてたから」
涙でボロボロの俺の頭をゴウキはガシガシと撫でながら、まだ伝える事があるだろうと促してくれた。
「……俺、カゲが勇者の側にいるのは見たくないから。今は四天王の側にはいたくない、だから近くにはいたくない」
ヒカルとゴウキが俺の言葉に違うだろって表情を浮かべ見ていた。意味がわからなかったけど追求はしなかった。
「俺は任務じゃない限りは勇者の側にはいないから安心しろ。というか、基本は隠密が任務だから近づく事は今はないからな?近づくなと言うなら、今後は勇者の前には姿は見せねぇから安心しろ。俺はお前だから好きだ。イチに隠密で姿消されたら探せねぇから、側にいて欲しい…離したくねぇ……」
カゲは俺を引き寄せて抱きしめた。転生してカゲに再び会えて、それが透さんだったと俺も二度と離したくないと思って抱きついた。
それから、今後の思いを伝えた。
勇者がいる限り、魔王には対面したくないと…。魔王に転生していると告げるのはいいけど勇者がいる魔王の城には行きたくないと伝えた。
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