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異世界再び
逢瀬?
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ヒカルとゴウキには連絡手段が出来る様になって、会う時間はなくても相談に乗ってくれたりしてくれていた。
レオとは、約束はしていないはずなのに食料調達の度に会う頻度は多かった。
レオを避けるつもりはないけど、金のリボンの意味を考えたら会わない方がいいのかもしれないって思うけど、レオの気配を把握して避けるのも面倒でする気もなかった。
気配は常にカゲの気配だけを感じていたかったから……カゲが勇者を見守ってるのは知ってるけど、カゲも気配消してるから勇者の気配の方がわかりやすいけどカゲの居場所しか知りたいとは思わなかった。
「……何か考え事?それとも疲れてるのかしら?」
レオといたのにレオの存在を忘れていて、慌てて首を振った。
「疲れてる?疲れてるなら甘い木の実があるからどうぞ」
甘そうな木の実を目の前に差し出されて思わず口を開いて食べた、…甘くて美味しい。
「……ホント、純粋過ぎる位に無防備ね。駄目よ人の手から食べるのは、監禁してでも手離したくなるじゃない?」
揶揄うよな笑みでレオに言われて、俺も素直に監禁なんてされる玉じゃないから反論した。
レオとは話をしたりして、反応をよくから揶揄われていた。それさえなければ話すのは楽しいんだけどな。
ヒカルとゴウキには、基本的な特定の人以外にはしてはいけない事を少しづつ学んでいた。
基本的に魔族は1人でも生きていけるから、身につける物や食べるものは特定の人以外からの施しは受けないという事。
こういった基本的な事は両親から学んでいる事が当たり前だとも言われたんだけど……。
俺の…というか私の両親は遠い記憶にある程度で人族に討伐されたから学ぶ事なんて出来なかったんだけど。
食料調達に出たある日
壁の方に不審な動きをする人影が見えたから、時間もあったから足を運んだ。
もちろん、普段以上の隠密を心がけていたけど……思わず声を出して気づかれた。
気づかれたから、姿を見せた。
「……ごめんなさい。悪気はなかったんです、えっと…見なかった事にしますから」
「お前ならいいぜ。言いふらす事もないだろ?」
ゴウキは特に見られた事も気にせずに笑みを向けてきた。
「……もしかして、だけど?知らないのかな?」
ヒカルに首傾げられて、まだ知らない事があるのかと思っていると。
「…その顔は知らないんだね?魔族は別に同性でも恋愛対象になるし、子も出来るんだよ」
俺はヒカルの言葉に驚き瞳瞬かせた。
「ゴウキの言いふらす的な言葉はさ、四天王として…お互いに弱みとして握られたくないって事だよ」
「なんだ?そんな説明いるのか??」
ゴウキは当然の事だと首傾げていた。
「そうなんですか?」
「なぁ、もしかして……」
ヒカルが言いかけた言葉を中断して、急用が出来たとゴウキを連れて行った。
何を言いかけたんだろうと気にはなったけど、考えてもわからなかったから考えるのはやめた。
それからしばらくしてから。
カゲが勇者と対面してしまって、カゲは勇者と食事を取るようになって寂しく思っていたけど、カゲは勇者と共に食事をするけど、俺が作った物を変わらず勇者と食べる時に持っていって食べてくれた。
そういえば、勇者との食事してくれた時もいつも持参したの食べてたな。好みの食べ物かと思ってたけど…。俺が作ったの気に入ってくれてるって思うと嬉しかった。
勇者と食べるなら、匂いで気づかれても構わないだろうと考えてからは、俺は前世にカゲが好きだった料理を再現するようになっていた。
一緒に食べれなくなっても、カゲには俺が作った料理に喜んで欲しかったから。
勇者と食べているから、カゲにはゆっくり食べて欲しかったから俺は食事中のカゲに近く魔物を見守りながら討伐していた。
勇者なんだけど……カゲと楽しそうに食べてるのが羨ましいと、思ったけどカゲには言わなかった。
勇者は着々と四天王と仲良くなっていた。ヒカルもゴウキも親しげに声かけてるし、レオは勇者には一歩引いた感じでいるようにも見えた。
レオとは、約束はしていないはずなのに食料調達の度に会う頻度は多かった。
レオを避けるつもりはないけど、金のリボンの意味を考えたら会わない方がいいのかもしれないって思うけど、レオの気配を把握して避けるのも面倒でする気もなかった。
気配は常にカゲの気配だけを感じていたかったから……カゲが勇者を見守ってるのは知ってるけど、カゲも気配消してるから勇者の気配の方がわかりやすいけどカゲの居場所しか知りたいとは思わなかった。
「……何か考え事?それとも疲れてるのかしら?」
レオといたのにレオの存在を忘れていて、慌てて首を振った。
「疲れてる?疲れてるなら甘い木の実があるからどうぞ」
甘そうな木の実を目の前に差し出されて思わず口を開いて食べた、…甘くて美味しい。
「……ホント、純粋過ぎる位に無防備ね。駄目よ人の手から食べるのは、監禁してでも手離したくなるじゃない?」
揶揄うよな笑みでレオに言われて、俺も素直に監禁なんてされる玉じゃないから反論した。
レオとは話をしたりして、反応をよくから揶揄われていた。それさえなければ話すのは楽しいんだけどな。
ヒカルとゴウキには、基本的な特定の人以外にはしてはいけない事を少しづつ学んでいた。
基本的に魔族は1人でも生きていけるから、身につける物や食べるものは特定の人以外からの施しは受けないという事。
こういった基本的な事は両親から学んでいる事が当たり前だとも言われたんだけど……。
俺の…というか私の両親は遠い記憶にある程度で人族に討伐されたから学ぶ事なんて出来なかったんだけど。
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もちろん、普段以上の隠密を心がけていたけど……思わず声を出して気づかれた。
気づかれたから、姿を見せた。
「……ごめんなさい。悪気はなかったんです、えっと…見なかった事にしますから」
「お前ならいいぜ。言いふらす事もないだろ?」
ゴウキは特に見られた事も気にせずに笑みを向けてきた。
「……もしかして、だけど?知らないのかな?」
ヒカルに首傾げられて、まだ知らない事があるのかと思っていると。
「…その顔は知らないんだね?魔族は別に同性でも恋愛対象になるし、子も出来るんだよ」
俺はヒカルの言葉に驚き瞳瞬かせた。
「ゴウキの言いふらす的な言葉はさ、四天王として…お互いに弱みとして握られたくないって事だよ」
「なんだ?そんな説明いるのか??」
ゴウキは当然の事だと首傾げていた。
「そうなんですか?」
「なぁ、もしかして……」
ヒカルが言いかけた言葉を中断して、急用が出来たとゴウキを連れて行った。
何を言いかけたんだろうと気にはなったけど、考えてもわからなかったから考えるのはやめた。
それからしばらくしてから。
カゲが勇者と対面してしまって、カゲは勇者と食事を取るようになって寂しく思っていたけど、カゲは勇者と共に食事をするけど、俺が作った物を変わらず勇者と食べる時に持っていって食べてくれた。
そういえば、勇者との食事してくれた時もいつも持参したの食べてたな。好みの食べ物かと思ってたけど…。俺が作ったの気に入ってくれてるって思うと嬉しかった。
勇者と食べるなら、匂いで気づかれても構わないだろうと考えてからは、俺は前世にカゲが好きだった料理を再現するようになっていた。
一緒に食べれなくなっても、カゲには俺が作った料理に喜んで欲しかったから。
勇者と食べているから、カゲにはゆっくり食べて欲しかったから俺は食事中のカゲに近く魔物を見守りながら討伐していた。
勇者なんだけど……カゲと楽しそうに食べてるのが羨ましいと、思ったけどカゲには言わなかった。
勇者は着々と四天王と仲良くなっていた。ヒカルもゴウキも親しげに声かけてるし、レオは勇者には一歩引いた感じでいるようにも見えた。
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