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交差し始める想い
久々の再開
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全国大会予選も始まり、ヒカルとゴウキも応援に来てくれて久しぶりに会える事になった。
ヒカルとゴウキは同じ大学で、ゴウキは余裕の合格圏内でヒカルがゴウキに勉強を教えてもらいながら必死に頑張って合格したと聞いた。
「そうなんだ?ゴウキよりもヒカルの方が勉強出来るって思ってた」
「よく言われるな、それ」
「高校の時は豪騎は学年1位だったんだよな」
ゴウキの事を嬉しそうにヒカルは語っていた。相変わらずの仲良さに見ていて俺も嬉しくなっていた。
「なあ、舞桜とキスしたってホントか?キスしたのに付き合わないってなんでだ?」
「豪騎!人の恋路に口出しするなって言ったよな?」
ゴウキの問にヒカルが慌てていた。
「舞桜から聞いたんだな。……ゴウキとヒカルになら話してもいいか」
俺は2人に話し始めた。
召喚された異世界の魔王と婚姻して出来た息子がいた事、魔族は寿命が長くて魔王との息子も俺とのハーフといっても魔族の血が流れてるから寿命が俺とは違った事、俺だけ年老いていくのに2人は若く綺麗で年老いて寿命を全うした俺の最後は辛そうにしながらも俺を不安にさせない様にしていて、俺は2人の側にいてあげたいって思ったのに無理な事が辛かった事。
そして、俺が召喚されて魔王の元に行くまで見守って側に居てくれたカゲが魔王と出会って婚姻してから俺の前に姿を見せなくなった事、俺はカゲはずっと側に居てくれると思ったけど離れていって寂しかった事を話した。
「…………だから、俺は選ばない。側にいてあげたいって思う。側にいたいって思うから……選んで離れるなら選ばないで離れられた方がいいから。俺は怖いんだ…悲しむ顔も失う事も……。異世界とは違うって思うけど、俺は…魔王を悲しませたくないし、カゲの側にいたいんだ……カゲが居ると俺は頑張れる、俺は…カゲが好きなんだ…透さんに会いたいって思う、透さんが好きでも、選べない俺が言える気持ちじゃないんだ、だから選ばないって事だよ」
俺の長い話をヒカルとゴウキは黙って最後まで聞いてくれた。
「……つまり、異世界では舞桜が好き?今は西影さんが好きって事だよな?」
ゴウキは確認のように言葉にしていた。
「そっか。橋本が決めた事なら何も言わないけどさ、西影さんには会いたいなら会いたいって言わないとあの人会ってくれないと思うよ?高校の時も最低限の交流しか俺らとしてこなかったから。……後、西影さんは同性好きって事はないと思うから、秋桜サッカー部ってモテるんだけど部活に専念したいからって断るか、異性よりは同性好きだからって断るかなんだけど……西影さんは同性は断ってたけど異性はフリーなら付き合ってたから」
「……そっか。透さんは優しいしカッコいいから…連絡ないって事は、そうなんだよな。選ばないって決めたから会いたいなんて言えない……」
俺は久しぶりに会ったヒカルとゴウキに謝罪しその場を後にした。
その後のヒカルとゴウキ
「なあ、橋本勘違いしてんじゃねえ?」
「そうかもね。でも、選ばないなら覚悟も必要だと思うんだよね?西影さんはフリーなら断らないのは事実だし、でも好きな人いる時は断ってたけど」
「そうだよな。なあ、西影さんって橋本の前にも好きな人っていたのか?断ってた事あったか?」
「橋本と出会った位から断ってたけど、その前は俺が知る限りは断ってないと思うよ」
「橋本が初恋って事か?あれか、初恋は実らないってやつ?…あれ?お互い好きなのに実らないって変だな??」
「俺らが口出し出来る事じゃないよ。舞桜と西影さんはどっちも大事な元チームメイトだし、どっちかの応援なんて出来ないんだから」
ヒカルとゴウキは同じ大学で、ゴウキは余裕の合格圏内でヒカルがゴウキに勉強を教えてもらいながら必死に頑張って合格したと聞いた。
「そうなんだ?ゴウキよりもヒカルの方が勉強出来るって思ってた」
「よく言われるな、それ」
「高校の時は豪騎は学年1位だったんだよな」
ゴウキの事を嬉しそうにヒカルは語っていた。相変わらずの仲良さに見ていて俺も嬉しくなっていた。
「なあ、舞桜とキスしたってホントか?キスしたのに付き合わないってなんでだ?」
「豪騎!人の恋路に口出しするなって言ったよな?」
ゴウキの問にヒカルが慌てていた。
「舞桜から聞いたんだな。……ゴウキとヒカルになら話してもいいか」
俺は2人に話し始めた。
召喚された異世界の魔王と婚姻して出来た息子がいた事、魔族は寿命が長くて魔王との息子も俺とのハーフといっても魔族の血が流れてるから寿命が俺とは違った事、俺だけ年老いていくのに2人は若く綺麗で年老いて寿命を全うした俺の最後は辛そうにしながらも俺を不安にさせない様にしていて、俺は2人の側にいてあげたいって思ったのに無理な事が辛かった事。
そして、俺が召喚されて魔王の元に行くまで見守って側に居てくれたカゲが魔王と出会って婚姻してから俺の前に姿を見せなくなった事、俺はカゲはずっと側に居てくれると思ったけど離れていって寂しかった事を話した。
「…………だから、俺は選ばない。側にいてあげたいって思う。側にいたいって思うから……選んで離れるなら選ばないで離れられた方がいいから。俺は怖いんだ…悲しむ顔も失う事も……。異世界とは違うって思うけど、俺は…魔王を悲しませたくないし、カゲの側にいたいんだ……カゲが居ると俺は頑張れる、俺は…カゲが好きなんだ…透さんに会いたいって思う、透さんが好きでも、選べない俺が言える気持ちじゃないんだ、だから選ばないって事だよ」
俺の長い話をヒカルとゴウキは黙って最後まで聞いてくれた。
「……つまり、異世界では舞桜が好き?今は西影さんが好きって事だよな?」
ゴウキは確認のように言葉にしていた。
「そっか。橋本が決めた事なら何も言わないけどさ、西影さんには会いたいなら会いたいって言わないとあの人会ってくれないと思うよ?高校の時も最低限の交流しか俺らとしてこなかったから。……後、西影さんは同性好きって事はないと思うから、秋桜サッカー部ってモテるんだけど部活に専念したいからって断るか、異性よりは同性好きだからって断るかなんだけど……西影さんは同性は断ってたけど異性はフリーなら付き合ってたから」
「……そっか。透さんは優しいしカッコいいから…連絡ないって事は、そうなんだよな。選ばないって決めたから会いたいなんて言えない……」
俺は久しぶりに会ったヒカルとゴウキに謝罪しその場を後にした。
その後のヒカルとゴウキ
「なあ、橋本勘違いしてんじゃねえ?」
「そうかもね。でも、選ばないなら覚悟も必要だと思うんだよね?西影さんはフリーなら断らないのは事実だし、でも好きな人いる時は断ってたけど」
「そうだよな。なあ、西影さんって橋本の前にも好きな人っていたのか?断ってた事あったか?」
「橋本と出会った位から断ってたけど、その前は俺が知る限りは断ってないと思うよ」
「橋本が初恋って事か?あれか、初恋は実らないってやつ?…あれ?お互い好きなのに実らないって変だな??」
「俺らが口出し出来る事じゃないよ。舞桜と西影さんはどっちも大事な元チームメイトだし、どっちかの応援なんて出来ないんだから」
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