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交差し始める想い
大会開始
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大会当日
俺はゴウキ、ヒカル、レオと最後の公式試合に昨年の様なドジはしないと慎重に行動しようと決意した。
昨年同様、秋桜とは決勝戦まで勝ち進まないと対戦にならなかった。
青春の先輩達も最後の公式試合だと緊張気味の様だった。
GKの先輩が気負わずに最後まで俺が試合を楽しめる様にと、俺を全試合前半戦に出してくれた。
順調に勝ち進んで、準決勝戦は青春の試合で決勝戦に怪我もなく進める事になった。
秋桜の準決勝戦を緊張と期待で見ていたんだけど…。
何で?魔王はスタメンじゃないんだろう?体力温存かな……何て、思ってたら準決勝戦は魔王がフィールドに出ることはなかった。
やっと、決勝戦で秋桜と戦えるって思ったのに……。
魔王はスタメンじゃない?何でだよ!
俺は開始前の整列で俺の位置からはレオと視線が合った、レオは俺の言いたいことが解った様で困った様に笑った。
ポジションについて、試合開始のホイッスルがなった。
試合に集中したいのに、ベンチに座って試合状況を見てるのか見てないのか解らない、魔王が視界に見えた。
俺がフィールドから視線外している間に自陣に攻め込まれてきて、理由は分からないけど魔王と戦えないという事を理解して、試合に集中する事にした。
ゴウキのシュートは力強くてキャッチ出来なくて弾くしか出来ないけどゴールは守りきれた。
弾かれたボールは味方へと渡り再度攻めにいった。
ゴール前にいた、ヒカルが俺の方に視線を投げて口元が「ゴメンな」と動いていた。
魔王の事で俺が動揺しているって気づいているんだと思うと、ヒカル達との最後の公式試合に俺は真剣に向き合う事を決めた。
掌で両頬を叩いて気合いをいれた。
そんな時、何気なく観客席に視線を向けるとカゲがいた事に気づいて、応援してくれるって言われた事を思い出して魔王の事は考えない様にした。
俺が戦える前半戦はお互いに得点出来ずに終わった。
後半戦は俺がベンチに下がると、魔王はフィールドに出てきた……。
魔王参戦で戦いたかったと思いながらも、後半戦の試合を見て、俺が知っている魔王と動きが悪いなって思いながらも先輩達を応援していた。
後半戦も同点のまま、ロスタイムで青春が攻め込んでて、俺は祈りながら応援していた。
魔王めDFとしてゴール前で最後の守りとして立ち塞がっていた。このまま同点だと延長戦になるなと残るロスタイムが気になっていた。
魔王は動きが悪くてもシュートは止められた……が、
本調子じゃない魔王はトラップミスをしてそのボールはまさかのゴールラインを跨ぎ転がって、試合終了のホイッスルがなった。
勝てた?……魔王って何してんだよ?
勝てたけど、気持ち良い勝利じゃないなって思いミスした魔王に呆れながら見ていたら魔王と視線があった。
「ふざけんな!」
俺は声に出さずにゆっくり魔王に見える様に口を動かした。
試合後ミーティングをして、解散になった。
カゲが待っていてくれて一緒に帰る事になって、待ち合わせ場所まで嬉しくない勝利に足取りは重かった。
「……透さん、遅くなってゴメン」
「気にするな。……秋桜もミーティング終えたから、東山から春風と話して欲しいって連絡が来たんだが…」
魔王がカゲと話したいんだ…。
カゲも魔王と話したいのかな……。
「透さんだけ?俺も行く」
俺はカゲと魔王の親密度が深まって欲しくなくて一緒に行くことでカゲの隣にいようと決め行く事にした。
俺はゴウキ、ヒカル、レオと最後の公式試合に昨年の様なドジはしないと慎重に行動しようと決意した。
昨年同様、秋桜とは決勝戦まで勝ち進まないと対戦にならなかった。
青春の先輩達も最後の公式試合だと緊張気味の様だった。
GKの先輩が気負わずに最後まで俺が試合を楽しめる様にと、俺を全試合前半戦に出してくれた。
順調に勝ち進んで、準決勝戦は青春の試合で決勝戦に怪我もなく進める事になった。
秋桜の準決勝戦を緊張と期待で見ていたんだけど…。
何で?魔王はスタメンじゃないんだろう?体力温存かな……何て、思ってたら準決勝戦は魔王がフィールドに出ることはなかった。
やっと、決勝戦で秋桜と戦えるって思ったのに……。
魔王はスタメンじゃない?何でだよ!
俺は開始前の整列で俺の位置からはレオと視線が合った、レオは俺の言いたいことが解った様で困った様に笑った。
ポジションについて、試合開始のホイッスルがなった。
試合に集中したいのに、ベンチに座って試合状況を見てるのか見てないのか解らない、魔王が視界に見えた。
俺がフィールドから視線外している間に自陣に攻め込まれてきて、理由は分からないけど魔王と戦えないという事を理解して、試合に集中する事にした。
ゴウキのシュートは力強くてキャッチ出来なくて弾くしか出来ないけどゴールは守りきれた。
弾かれたボールは味方へと渡り再度攻めにいった。
ゴール前にいた、ヒカルが俺の方に視線を投げて口元が「ゴメンな」と動いていた。
魔王の事で俺が動揺しているって気づいているんだと思うと、ヒカル達との最後の公式試合に俺は真剣に向き合う事を決めた。
掌で両頬を叩いて気合いをいれた。
そんな時、何気なく観客席に視線を向けるとカゲがいた事に気づいて、応援してくれるって言われた事を思い出して魔王の事は考えない様にした。
俺が戦える前半戦はお互いに得点出来ずに終わった。
後半戦は俺がベンチに下がると、魔王はフィールドに出てきた……。
魔王参戦で戦いたかったと思いながらも、後半戦の試合を見て、俺が知っている魔王と動きが悪いなって思いながらも先輩達を応援していた。
後半戦も同点のまま、ロスタイムで青春が攻め込んでて、俺は祈りながら応援していた。
魔王めDFとしてゴール前で最後の守りとして立ち塞がっていた。このまま同点だと延長戦になるなと残るロスタイムが気になっていた。
魔王は動きが悪くてもシュートは止められた……が、
本調子じゃない魔王はトラップミスをしてそのボールはまさかのゴールラインを跨ぎ転がって、試合終了のホイッスルがなった。
勝てた?……魔王って何してんだよ?
勝てたけど、気持ち良い勝利じゃないなって思いミスした魔王に呆れながら見ていたら魔王と視線があった。
「ふざけんな!」
俺は声に出さずにゆっくり魔王に見える様に口を動かした。
試合後ミーティングをして、解散になった。
カゲが待っていてくれて一緒に帰る事になって、待ち合わせ場所まで嬉しくない勝利に足取りは重かった。
「……透さん、遅くなってゴメン」
「気にするな。……秋桜もミーティング終えたから、東山から春風と話して欲しいって連絡が来たんだが…」
魔王がカゲと話したいんだ…。
カゲも魔王と話したいのかな……。
「透さんだけ?俺も行く」
俺はカゲと魔王の親密度が深まって欲しくなくて一緒に行くことでカゲの隣にいようと決め行く事にした。
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