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交差し始める想い

変化の兆し

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ゴウキの言葉に飯をテーブルに並べて楽しく食べ終えた。

俺はゴウキとお互いの作っていた料理のレシピを交換しあっていた。

ゴウキはヒカルが美味そうに食ってたから作ってやりたいって、嬉しそうに言ってた。

「わかる。美味いって言われたら嬉しいけど美味そうに食ってくれると次も食って貰いたいって思うよな!」

「橋本は誰に食って貰えたら嬉しいんだ?」

「カゲかな、いつも飯奢られてばかりだから少しでも俺に出来る事で返したいって思うから」

「俺は食うのも作るのも好きだから、作る事は普通なんだけどな?美味しそうに食ってる姿見て嬉しいって思うのは洸にだけだけど、橋本は違うのか?」

ゴウキとヒカルは仲良いなと思いながら聞いてたけど、言われた事を考えた。

「よくわかんない。カゲに初めて作ってから思ったから。でも、ゴウキとヒカルと楽しく食えたのは嬉しいって思うよ」

ゴウキは俺の言葉に表情を歪ませて、少し考え込んで俺を抱きしめてきた。

えっ?なんで……眠くて倒れ込んでじゃないよな?背中に手回して抱きついてるから?

俺の思考では答え出なく混乱しているとゴウキが耳元で囁いてきた。

「いいのか。洸と西影さんに見られてるけど?」

俺は向かいに座り二人で話していたヒカルとカゲの方を見ると二人は驚きながらも見ていた。

「ダメだって、ヒカルが気にするしカゲだって勘違いするから……」

押しのけ様としてもゴウキの力には適わなく離れられなかった。

「洸は気にするな、俺の行動理由には気づいてるから。西影さんは知らないがな」

「意味わかんない!離せ、カゲが見てる…離れろ」

押しのけられないゴウキ、カゲとヒカルに見られているという事に嫌だって事しかなく、押しのけられない事に力の無い自分に悲しく…悲しくなってきた。

「……豪騎はやり過ぎだよ」

ヒカルがゴウキの頭を軽く叩いて、ゴウキは離れてくれたけど。
ヒカルはゴウキに対して慈愛の表情浮かべて言っていた、ゴウキとヒカルの関係は大丈夫なんだなって思って、カゲはどう思っているのかって気になって見た。

カゲは呆れた表情を浮かべいた。

カゲに呆れられた?

ゴウキとヒカルが恋人同士なのに邪魔したから…。

「……っ、ごめん。俺、邪魔したよな…もう、しないから嫌わないで側にいて欲しい……」

優しくて気づいたら側にいてくれて、一緒に飯食べてくれて…、嫌だ側にいたいって思うと涙が零れて、情けなくも泣いていた。

「マジに豪騎やり過ぎ…」

横でヒカルがゴウキの頬を摘んでいた。

カゲは向かいに座っていたカゲは驚いて固まっていた。

「……ごめん。部屋に戻る…後の片付けお願い」

俺は涙拭い立ち上がり、部屋の隅にいたメイドに片付けを頼み出ていった。
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