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交差し始める想い
巡る思考2
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翌日昼休みに部活終了後にカゲに会えるって楽しみにしていたら、魔王からメールが来ていて部活終了後に電話してもいいかって聞いてきたんだけど…電話するからって最後に一言添えられていて、何でカゲと会う約束の日に伝えてもいないのに魔王は連絡してくるんだ…。
部活終了後
着替えの途中で電話着信が鳴りカゲかな?と着替える手を止めて携帯を見たら、魔王からで。
「…もしもし。何?今着替えの途中だから切るよ?」
『着替え終わるの待ってるから、切らないで欲しい…』
「わかった。用事あるからそんなに話せないからな?」
俺は通話状態の携帯から手を離し、中断していた着替えを始めた。
「おい。あれって……」
「駄目です。相談されない限りは見守りましょう……」
「でも、乗り込んで来たら容赦なく潰そうね?」
赤塚、黒野、桃井が俺に聞こえない様に何か話していたけど。
俺はサッサと着替えて話をしてカゲが待つ場所に行きたかった。
「……よし。何?用事あるから歩きながら話すけどいいよな?」
『かまわない。最近連絡頻度が落ちたから忙しいのかなって思ってたけど、洸やご豪騎には変わらない頻度で連絡していたから気になったんだが……。俺が何か嫌な事をしてしまったか?』
「……してない。あのさ、言いたくないなら言わなくていいんだけど…恋愛対象って同性って本当?」
『そうだな』
「……今は好きな奴はいるか聞いてもいいか?」
『いる』
「……わかった。ゴメン、何話していいかわからないから。しばらく連絡出来ないかも」
俺は返事も待たずに電話を切った。
魔王はカゲの事が好きで、側にいる俺を警戒してるって事だよな。
そんな事を考えながらカゲとの待ち合わせ場所に着いた時には、カゲは既に待っていてくれていた。
カゲが俺に気づいて優しい笑み浮かべてくれて、会えて嬉しいって思いと魔王とも待ち合わせていた時は向けていた笑みだと思うと、会えて嬉しいはずなのに胸が痛かった。
部活終了後
着替えの途中で電話着信が鳴りカゲかな?と着替える手を止めて携帯を見たら、魔王からで。
「…もしもし。何?今着替えの途中だから切るよ?」
『着替え終わるの待ってるから、切らないで欲しい…』
「わかった。用事あるからそんなに話せないからな?」
俺は通話状態の携帯から手を離し、中断していた着替えを始めた。
「おい。あれって……」
「駄目です。相談されない限りは見守りましょう……」
「でも、乗り込んで来たら容赦なく潰そうね?」
赤塚、黒野、桃井が俺に聞こえない様に何か話していたけど。
俺はサッサと着替えて話をしてカゲが待つ場所に行きたかった。
「……よし。何?用事あるから歩きながら話すけどいいよな?」
『かまわない。最近連絡頻度が落ちたから忙しいのかなって思ってたけど、洸やご豪騎には変わらない頻度で連絡していたから気になったんだが……。俺が何か嫌な事をしてしまったか?』
「……してない。あのさ、言いたくないなら言わなくていいんだけど…恋愛対象って同性って本当?」
『そうだな』
「……今は好きな奴はいるか聞いてもいいか?」
『いる』
「……わかった。ゴメン、何話していいかわからないから。しばらく連絡出来ないかも」
俺は返事も待たずに電話を切った。
魔王はカゲの事が好きで、側にいる俺を警戒してるって事だよな。
そんな事を考えながらカゲとの待ち合わせ場所に着いた時には、カゲは既に待っていてくれていた。
カゲが俺に気づいて優しい笑み浮かべてくれて、会えて嬉しいって思いと魔王とも待ち合わせていた時は向けていた笑みだと思うと、会えて嬉しいはずなのに胸が痛かった。
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