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交差し始める想い

定期連絡

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あれから、カゲと定期的にご飯食べてサッカーしての日常の中。

魔王、レオ、ヒカル、ゴウキとの連絡も多いとも少ないとも言えない頻度で連絡をしていた。

ヒカルとゴウキからの内容は変わらなかったけど、魔王とレオからの内容にお互いの近況やカゲの事がよく話題になっていた。


カゲは後輩に慕われるいい先輩だったんだなって思いながら、俺は思っていたんだけど……。

カゲと約束のない部活終了後に黒野、赤塚、桃井が心配そうに声をかけて、久しぶりにみんなで飯食うって話になったんだけど、何か言いたげにする3人に不思議に思って話しかけたら予想外の事を告げられた。

「えっ、どういう事??」

「言葉通りだ、秋桜校は男子校なのはもちろん知ってるよな?…言いづらいんだけど、あそこに通う奴らは同性を恋愛対象にみる人が多い」

「だから、秋桜の人達と仲良くするのは進めません」

「あのね……秋桜サッカー部の人で1人は確定の人がいるんだ。春風さんなんだけど……」

赤塚、黒野、桃井が順に話して俺は突然の話に混乱しつつも否定の言葉が出ていた。


「嘘だ!!魔王の恋愛対象が同性なんて信じない!」

「信じてくれなくてもいいから、春風さんと2人で会うのだけはやめて欲しい…光一くんの事が心配なだけだから、こんな言い方でゴメン」

「……桃井の言いたい事はわかった。でも、魔王は優しい良い奴だから」


それから黙り込んで運ばれてきた食事を沈黙のまま食べ終え俺は帰宅した。



帰宅後

ゴウキからは、部活後にみんなで飯食いに行った話

ヒカルからはゴウキが限界まで食えって進めて来て騒がしかった話

レオからは俺に送る写真を撮るからと言ったら騒ぎが落ち着いたという事と撮った写真

魔王からは1度だけ俺と一緒に食べた飯の話、あの時はカゲも一緒にいて楽しかったというしみじみ語っていた。


ゴウキ、ヒカル、レオの内容いつも通りに返信したけど。
魔王の恋愛対象が同性と聞いて、カゲとの食事を楽しかったなんて言うから俺は定期的にカゲと会って飯食ってるって言ってたから、魔王はカゲの事が好きなのかって思うと胸の奥に何かが引っかかる感じがした。


魔王にも当たり障りない返信を何とか返していると、カゲから明日に会う約束の事で連絡が来ていた。


大量にレポートを提出しなくてはいけなくなったから、明日に待ち合わせして会うことは難しいということ……

でも、会う約束は守りたいからすぐに時間がとれる訳もなくカゲの家に来て飯食おうって誘いだった。

カゲは自炊してるみたいだから……。


俺はカゲの家に行くと即決の返信とカゲがレポート書いてる間に俺が上手くはないけど飯作ると送り返した。

カゲからは一言、待ってると返事がきた。



カゲの返信に表情が緩んだ。

魔王はカゲを恋愛対象に見ている?

魔王が女の子なら俺だって……。

ダメ!魔王が女の子だったらカゲと恋人同士かも。

…………考えるのはやめた。

明日の為に、簡単な料理を検索して調べ始めた。授業でしか作った事ないけど味も見た目も普通だったから簡単なのなら出来るはずなんだよな。



カゲの家に行くのが楽しみで、俺は浮かれながら簡単な料理を検索していた。
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