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勇者として

出会った人達の正体

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あれから、カゲとは食事を一緒に食べたけど無口なのかほとんど話す事はなく、どうして着いてきてくれてるのか理由を聞けることはなかった。

町を訪れた時に久しぶりにあの3人にも会えた。カゲと一緒に食事中に会えて、ゴウキがカゲの名を驚きながら呼んだ。

「ゴウキはカゲと知り合いなの?」

俺は食事中の手を止めゴウキに尋ねた。ゴウキは罰の悪そうな顔をして黙秘していた。
レオが綺麗な笑みを浮かべて、簡潔に話してくれた。

「私達は人間からは四天王って呼ばれてるわ。魔王様の側近よ」

今、魔王って言ったよな?
えっ?レオ達は敵なの?
カゲも仲間なの?
どういう事だろ??

「…俺は監視されてたって事?」

「違うわ。見守ってたの、魔王様は人間が言うほど悪人じゃないわ。魔族には人間を襲わない様に言ってるの。人間を襲ってるのは魔王様に敵対視してる魔族よ。魔王様はコウにも会いたがってるわ、でも魔王様に会うにはコウは弱くて無理だから強くなって欲しかったの」

レオ達は俺の敵じゃないって解って安心した。
魔王まで、敵じゃない?
人間の敵じゃないって言ったよな?
勘違いされて討伐対象にされてんのに、魔王はそれでいいのか?
それよりも、俺が強くならないと魔王には会えないって言ったよな?じゃあ、強くならないとだよな。

「お願いがあるんだ、時間のある時でいいから。俺の鍛練の相手になって欲しい。俺も強くなって魔王に会って話してみたいから」


こうして、俺は四天王と様々な鍛練をした。
魔力のない俺が魔法を使える事はなかったけど、攻撃魔法回避や精神魔法攻撃回避の方法を学んだ。
他にも、速く動ける様にの鍛練とか。強くなる為に必要な筋肉の付け方とか。気配の消しかたとか。

カゲはずっと気配を消して旅立った最初から着いてきて見守ってくれていたって知った。俺が気づく前からずっと見守ってくれていたって思うと嬉しかったから、カゲに礼を伝えたら僅かに笑みを浮かべられた。無口だけど優しさが伝わるから嬉しくて俺は満面の笑みを自然と浮かべていた。

それから、俺は人間に害する魔物を倒しながらも四天王達に鍛えられて1年間過ごした。

俺か異世界召喚されて5年が過ぎた。

俺は、漸く魔王と会える程強く慣れた。
魔王に会って、どうして強くならないといけないのか解った。
魔王の強さを前にしたら、適度な強さがないと、魔王が強すぎて怖さで顔も見れずに震えるしかなかったんだと解ったけど、強くなったと思ったけど俺もまだまだだなって思って俺は強くなる為の鍛練は続けた。

因みに、魔王って言うから普通は男性イメージしてたけど綺麗な女の人だった。

俺は、四天王と一緒に魔王に従わない魔物を倒した。
この世界の人間に近づく魔物を倒し終えて、魔王討伐目的だった俺は魔王を倒す事は出来なくて、魔王はいつからなのか知らないけど、俺に好意的で俺と一緒にいたいと望んで、俺は四天王と話して俺は勇者として魔王討伐をしたと、魔王討伐後にはたまに人間に悪さをする魔物を倒す為に魔王の正体を隠し魔王と共に国を支えるべき魔王の隣にいる事を決めて、俺は魔王と共に異世界での生涯を終えた。

魔王は魔族だったから、人間の俺よりも永く生きるみたいだったけど、俺と魔王の子供は魔族の血もあったから魔王を支えてくれたから、俺は安心して生涯を終える事が出来たんだよな。

でも、ごめんな。もっと一緒にいてあげられなくて。
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