転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

第３幕

婚約者への説明

ユリアーナも何とか落ち着き？カインはディアンナへの説明の為、ディアンナと２人だと暴走しても困るからとグレンも立ち合い３人で話す事にした。

カインはグレン達が知る事を話した。ディアンナを好きな切欠だけ省いて。
話している間、ディアンナは驚きながらも黙って聞いてくれた。

「……と言う訳だが、こんな私でも受け入れてくれるか？」

グレンはまた弱気になっているカインを見つつディアンナの返事を待つため何も言わなかった。

「カイン様の方こそ、私でよろしいのですか？今までのカイン様の愛情は疑いはいたしませんが、無理をなさっていたのではありませんか？」

「そんな事はない！ディアに出会うまでは恋愛感情というか…恋愛対象がわからなかったが、ディアに出会ってディアが好きだと気づいた。ディアじゃないと嫌だ」

ディアンナはカインの言葉に照れてしまい俯いた。
グレンが、手助けというよりも弄り全開の言葉を告げた。

「なあ、ユリアーナ王女に晒された言葉を聞いてたから。ウィリアムの晒した言葉も伝えた方がいいよな？カインは、ディアンナの声が最大の癒しで支えられたって言ってたよな？後は、鍛えられた筋肉が綺麗だから触れた時は嬉しいんだったよな？後は、ディアンナが妖精フェアリーの様に可憐だとか言ってたよな？ディアンナが思う以上に、カインはディアンナに惚れてると思うよ」

「グレン！何を言ってる？」

カインは珍しく耳まで赤くして狼狽えていた。

「事実だろ？なあ、転生して大変かもだけど。俺も義兄として間にならいくらでも入るから、ディアンナの事を頼むな？」

「別に大変な事はない。ディアの事はもちろんだ！」

「あの、カイン様の事はわかりましたが、キャンディス様も転生？をされていたんですよね？お兄様と殿下の婚約者も転生？されていたって事になりますから、カイン様は転生した側として、転生をしていないお兄様が転生した婚約者を持つ事で何かありましたら、相談にのってあげてください。よろしくお願いいたします」

ディアンナがそう言い、グレンは妹の優しさに表情綻ばせていると、カインがディアンナを抱きしめていた。

「ディア優しいな。もちろんだ、ディアの頼みなら何でも聞く、私の可愛いディア」

グレンはディアンナをずっと抱きしめ離さないカインを引き離した。

「抱擁も、適切にな？」