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第3幕
似たもの兄妹
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無事に解決し、アベル、カイン、グレンは婚約者が待つ場所へと向かった。
婚約者の3人は食堂でティータイムを楽しんでいた。
婚約者の3人がアベル達に気づくと、ユリアーナが嬉しそうに立ち上がり急ぎグレン目がけて走り寄ってきた。
キャンディスとディアンナは微笑ましげに見送りながら、婚約者ヘ笑み向けていた。
ユリアーナは走って来たが、急ぎ過ぎたのか足がもつれグレン目前に盛大に転んで顔面殴打していた。
「大丈夫、立てるか?」
グレンは手を差し伸べるも痛みからかプルプル震えてユリアーナは中々動かなかった。
「グレンが、珍しい行動したから普段よりも嬉しさ込み上げたんだろうな?」
「そうだね。さっきのグレンは珍しく甘い言動だったね」
アベルとカインが、ユリアーナの普段以上のグレンへの暴走にグレンをからかい半分で話していた。
「………グレン?えっ、グレン?待って、さっきの声はグレンだ!!」
勢いよく、起き上がり手を差し伸べるグレンを見上げるユリアーナは、興奮のあまり鼻血出していた。
カインは、そんな様子を見て僅かに眉を顰めていた。アベルは珍しいカインの表情に何かあるなと思い、黙って観察をしていた。
「えっ?ちょっと、大丈夫?ハンカチで抑えておいて」
グレンがハンカチ差し出し、鼻を抑えて上げた。
「ちょい、ヤバいこれ!推しの匂い?めちゃくちゃいい匂いする」
カインは流石に頭抱えて、目立つ食堂からの移動を考えた。
「騒ぎになるから、移動しないか?」
「そうだね。キャンディス嬢とディアンナ嬢はどうする、連れて行くかい?」
「置いていくのも気になるから、連れて行く」
カインとアベルが話し、移動を決めた。
「グレン。移動するから、ユリアーナ王女を抱き抱えてでも連れ来てくれ」
カインの言葉にグレンは頷いたが、ユリアーナがカインに気づきカインを見上げ周囲に通る声を上げた。
「マミーがいる!?マミー何で?ここどこ?何で、グレンがいるの?というか、マミー男装してる??」
カインは頭を抱えて、流石に周囲に人が多いため返事に困り説明も出来ずにいたら、何かを察知したキャンディスがユリアーナの耳元で何かを囁くと、大人しくとまでは行かないがグレンに抱き抱えられて、その場を後にした。
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キャンディスとディアンナは微笑ましげに見送りながら、婚約者ヘ笑み向けていた。
ユリアーナは走って来たが、急ぎ過ぎたのか足がもつれグレン目前に盛大に転んで顔面殴打していた。
「大丈夫、立てるか?」
グレンは手を差し伸べるも痛みからかプルプル震えてユリアーナは中々動かなかった。
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「そうだね。さっきのグレンは珍しく甘い言動だったね」
アベルとカインが、ユリアーナの普段以上のグレンへの暴走にグレンをからかい半分で話していた。
「………グレン?えっ、グレン?待って、さっきの声はグレンだ!!」
勢いよく、起き上がり手を差し伸べるグレンを見上げるユリアーナは、興奮のあまり鼻血出していた。
カインは、そんな様子を見て僅かに眉を顰めていた。アベルは珍しいカインの表情に何かあるなと思い、黙って観察をしていた。
「えっ?ちょっと、大丈夫?ハンカチで抑えておいて」
グレンがハンカチ差し出し、鼻を抑えて上げた。
「ちょい、ヤバいこれ!推しの匂い?めちゃくちゃいい匂いする」
カインは流石に頭抱えて、目立つ食堂からの移動を考えた。
「騒ぎになるから、移動しないか?」
「そうだね。キャンディス嬢とディアンナ嬢はどうする、連れて行くかい?」
「置いていくのも気になるから、連れて行く」
カインとアベルが話し、移動を決めた。
「グレン。移動するから、ユリアーナ王女を抱き抱えてでも連れ来てくれ」
カインの言葉にグレンは頷いたが、ユリアーナがカインに気づきカインを見上げ周囲に通る声を上げた。
「マミーがいる!?マミー何で?ここどこ?何で、グレンがいるの?というか、マミー男装してる??」
カインは頭を抱えて、流石に周囲に人が多いため返事に困り説明も出来ずにいたら、何かを察知したキャンディスがユリアーナの耳元で何かを囁くと、大人しくとまでは行かないがグレンに抱き抱えられて、その場を後にした。
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