転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

第２幕

不安に気づき

キャンディスはカインとアベルの様子の違いと、ウィリアムの言動にもしかしたらと何かを感じ何も伝えてくれないカインは、キャンディスが不安になりそうな事なら伝えずに解決をすると思ったので、アベルに聞くことにした。

アベルとの交友を深めるために２人で会う時に聞くと、アベルは困ったように微笑して

「キャンディス嬢を不安にさせる事はしないよ。だから、僕達を信じて欲しいな」

キャンディスは、ゲームならシリーズ化もありえると思い、販売前に転生してしまったなら未プレイならしかたないと諦めて追求はしなかった。

「アベル殿下がそう言われるのでしたら、信じますわ。ですが、危ない事だけはしないでください」


キャンディスに心配され、アベルはキャンディスの頭を撫で「気をつけるよ」と約束をした。


ディアンナも、カインとグレンの様子に違和感を感じ、カインを追求する事は出来ずにグレンに不安をぶつけた。

「お兄様とカイン様は、何か隠していらっしゃると思うのですが。聞いても話してくれないと思いますので、危ない事だけはしないでください。約束してください」

と、一方的に約束をさせた。


アンリはアベル達がエドワードとの交友を増やし親しくしようとしている事にきづくも、理由も解らずに首を傾げていた。

ユリアーナは、追いかけ回さなくてもグレンが気にかけてくれるようになり、親しくなれ好感持たれてきているなと喜んでいた。


カインは、以前から思案していたお揃いのピアスを魔道具として、相手の見に何かあれば危険度に合わせ色が変わるようにし渡した。
魔道具としての内容は一切知らせずに、お揃いだからいつも身につけていて欲しいとプレゼントをしていた。


ウィリアムは、婚約者を国に置いてきての留学の為、何かがあっても想いは変わらないという、手紙を送っていた。


それぞれの思いと共に、ヒロイン編入まで、あと僅か。