12 / 88
第1幕
転生前と回帰前の話
しおりを挟む
キャンディスとアンリは仲良くなり二人で楽しそうにする姿を見かける様になり。アベルがアンリに惹かれる事はなく、婚約者としての立ち位置は変わらない現状維持に問題ない日常を過ごし。
学園休みのとある日
楽しそうに話すキャンディスとアンリを微笑ましく眺めながら、カインは3人でゆっくりお茶を楽しんでいた。
「カイン様はいつも落ち着いてますよね」
「そうか?二人よりも年上だからだろ」
「お兄様は精神年齢が高いのかもしれませんね?前世は何歳だったか聞いてよろしいでしょうか?」
前世の年齢が関係してるのではと、キャンディスは期待の眼差しを向け尋ね
「あら、回帰前の年齢でしたら私も負けませんよ」
アンリは楽しそうに笑み浮かべ
「そうか。関係ないとは思うが知りたいならかまわない」
「3人同時に年齢言いませんか?」
アンリの言葉に同意し3人は同時に年齢を告げた
「48歳」
「55歳」
「23歳」
上からカイン、アンリ、キャンディス
「やっぱり私の勝ちですわ。キャンディスが思っていたよりも年下でしたのね」
「何でよ、二人ともそんなに年上なの。しかもアンリがお兄様よりも年上だなんて」
不満気に言う言葉は可愛らしく、二人に微笑ましく見られた。
「今はキャシーとアンリ嬢は同じ歳なんだから気にすることはないだろ」
カインはキャンディスの頭を優しく撫でた。
「そうよね。アンリが年上には思えませんもの」
そう言って笑うキャンディスの幼くも思える笑みを満足そうにカインは見ていた。
「そういえば転生者って性別は前世のままなのかしら?」
年齢の話題はキャンディスが可愛いとしか思えなく、アンリは素朴な疑問を投げかけた。
「変わってないわよ。変わっていたら余計に戸惑っていたと思うわ」
「性別が変わった事よりも、健康な体で転生出来た事が嬉しく思ったな」
「お兄様はお姉様でしたの?」
目をパチパチと驚く姿は愛らしく
「私はキャシーの兄だよ」
「カイン様は戸惑いはなかったんですか?」
優しさと整った顔に鍛えられた体躯のカインを見て
「性別に戸惑いはないな。性別よりも恋愛感情が解らないだけだから、前世も恋愛感情がよく解らなかったから変わりはないがな。だから家族愛が大切なんだキャシーの幸せを願っているんだよ」
優しい口調で語り願う幸せに聞いてるも側も幸せになるほど優しさを感じ
「それだと、殿下との婚姻で幸せになれるのでしょうか…。日々崩壊していった殿下は怖かったんです」
思い出しガタガタと震えるアンリをカインは優しく抱き寄せ宥めるように背中撫で
「大丈夫だから。アンリ嬢もキャシーも私が守るから安心するといい」
「そんなにアベル殿下って怖い方ですの?」
いつも穏やかに接しられる為、不思議そうに首を傾げるキャンディス
「アベルは個人の感情よりも国の為にと考え感情を出さないだけだとは思うが、キャシーを悲しませるなら容赦しないから何かあれば私に言うといい」
「不敬になりませんか?」
気にしないでいいと頼りになる笑み向けられキャンディスは頷いた。
学園休みのとある日
楽しそうに話すキャンディスとアンリを微笑ましく眺めながら、カインは3人でゆっくりお茶を楽しんでいた。
「カイン様はいつも落ち着いてますよね」
「そうか?二人よりも年上だからだろ」
「お兄様は精神年齢が高いのかもしれませんね?前世は何歳だったか聞いてよろしいでしょうか?」
前世の年齢が関係してるのではと、キャンディスは期待の眼差しを向け尋ね
「あら、回帰前の年齢でしたら私も負けませんよ」
アンリは楽しそうに笑み浮かべ
「そうか。関係ないとは思うが知りたいならかまわない」
「3人同時に年齢言いませんか?」
アンリの言葉に同意し3人は同時に年齢を告げた
「48歳」
「55歳」
「23歳」
上からカイン、アンリ、キャンディス
「やっぱり私の勝ちですわ。キャンディスが思っていたよりも年下でしたのね」
「何でよ、二人ともそんなに年上なの。しかもアンリがお兄様よりも年上だなんて」
不満気に言う言葉は可愛らしく、二人に微笑ましく見られた。
「今はキャシーとアンリ嬢は同じ歳なんだから気にすることはないだろ」
カインはキャンディスの頭を優しく撫でた。
「そうよね。アンリが年上には思えませんもの」
そう言って笑うキャンディスの幼くも思える笑みを満足そうにカインは見ていた。
「そういえば転生者って性別は前世のままなのかしら?」
年齢の話題はキャンディスが可愛いとしか思えなく、アンリは素朴な疑問を投げかけた。
「変わってないわよ。変わっていたら余計に戸惑っていたと思うわ」
「性別が変わった事よりも、健康な体で転生出来た事が嬉しく思ったな」
「お兄様はお姉様でしたの?」
目をパチパチと驚く姿は愛らしく
「私はキャシーの兄だよ」
「カイン様は戸惑いはなかったんですか?」
優しさと整った顔に鍛えられた体躯のカインを見て
「性別に戸惑いはないな。性別よりも恋愛感情が解らないだけだから、前世も恋愛感情がよく解らなかったから変わりはないがな。だから家族愛が大切なんだキャシーの幸せを願っているんだよ」
優しい口調で語り願う幸せに聞いてるも側も幸せになるほど優しさを感じ
「それだと、殿下との婚姻で幸せになれるのでしょうか…。日々崩壊していった殿下は怖かったんです」
思い出しガタガタと震えるアンリをカインは優しく抱き寄せ宥めるように背中撫で
「大丈夫だから。アンリ嬢もキャシーも私が守るから安心するといい」
「そんなにアベル殿下って怖い方ですの?」
いつも穏やかに接しられる為、不思議そうに首を傾げるキャンディス
「アベルは個人の感情よりも国の為にと考え感情を出さないだけだとは思うが、キャシーを悲しませるなら容赦しないから何かあれば私に言うといい」
「不敬になりませんか?」
気にしないでいいと頼りになる笑み向けられキャンディスは頷いた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
<番外編>政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
< 嫁ぎ先の王国を崩壊させたヒロインと仲間たちの始まりとその後の物語 >
前作のヒロイン、レベッカは大暴れして嫁ぎ先の国を崩壊させた後、結婚相手のクズ皇子に別れを告げた。そして生き別れとなった母を探す為の旅に出ることを決意する。そんな彼女のお供をするのが侍女でドラゴンのミラージュ。皇子でありながら国を捨ててレベッカたちについてきたサミュエル皇子。これはそんな3人の始まりと、その後の物語―。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。


巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる