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第1幕
転生前と回帰前の話
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キャンディスとアンリは仲良くなり二人で楽しそうにする姿を見かける様になり。アベルがアンリに惹かれる事はなく、婚約者としての立ち位置は変わらない現状維持に問題ない日常を過ごし。
学園休みのとある日
楽しそうに話すキャンディスとアンリを微笑ましく眺めながら、カインは3人でゆっくりお茶を楽しんでいた。
「カイン様はいつも落ち着いてますよね」
「そうか?二人よりも年上だからだろ」
「お兄様は精神年齢が高いのかもしれませんね?前世は何歳だったか聞いてよろしいでしょうか?」
前世の年齢が関係してるのではと、キャンディスは期待の眼差しを向け尋ね
「あら、回帰前の年齢でしたら私も負けませんよ」
アンリは楽しそうに笑み浮かべ
「そうか。関係ないとは思うが知りたいならかまわない」
「3人同時に年齢言いませんか?」
アンリの言葉に同意し3人は同時に年齢を告げた
「48歳」
「55歳」
「23歳」
上からカイン、アンリ、キャンディス
「やっぱり私の勝ちですわ。キャンディスが思っていたよりも年下でしたのね」
「何でよ、二人ともそんなに年上なの。しかもアンリがお兄様よりも年上だなんて」
不満気に言う言葉は可愛らしく、二人に微笑ましく見られた。
「今はキャシーとアンリ嬢は同じ歳なんだから気にすることはないだろ」
カインはキャンディスの頭を優しく撫でた。
「そうよね。アンリが年上には思えませんもの」
そう言って笑うキャンディスの幼くも思える笑みを満足そうにカインは見ていた。
「そういえば転生者って性別は前世のままなのかしら?」
年齢の話題はキャンディスが可愛いとしか思えなく、アンリは素朴な疑問を投げかけた。
「変わってないわよ。変わっていたら余計に戸惑っていたと思うわ」
「性別が変わった事よりも、健康な体で転生出来た事が嬉しく思ったな」
「お兄様はお姉様でしたの?」
目をパチパチと驚く姿は愛らしく
「私はキャシーの兄だよ」
「カイン様は戸惑いはなかったんですか?」
優しさと整った顔に鍛えられた体躯のカインを見て
「性別に戸惑いはないな。性別よりも恋愛感情が解らないだけだから、前世も恋愛感情がよく解らなかったから変わりはないがな。だから家族愛が大切なんだキャシーの幸せを願っているんだよ」
優しい口調で語り願う幸せに聞いてるも側も幸せになるほど優しさを感じ
「それだと、殿下との婚姻で幸せになれるのでしょうか…。日々崩壊していった殿下は怖かったんです」
思い出しガタガタと震えるアンリをカインは優しく抱き寄せ宥めるように背中撫で
「大丈夫だから。アンリ嬢もキャシーも私が守るから安心するといい」
「そんなにアベル殿下って怖い方ですの?」
いつも穏やかに接しられる為、不思議そうに首を傾げるキャンディス
「アベルは個人の感情よりも国の為にと考え感情を出さないだけだとは思うが、キャシーを悲しませるなら容赦しないから何かあれば私に言うといい」
「不敬になりませんか?」
気にしないでいいと頼りになる笑み向けられキャンディスは頷いた。
学園休みのとある日
楽しそうに話すキャンディスとアンリを微笑ましく眺めながら、カインは3人でゆっくりお茶を楽しんでいた。
「カイン様はいつも落ち着いてますよね」
「そうか?二人よりも年上だからだろ」
「お兄様は精神年齢が高いのかもしれませんね?前世は何歳だったか聞いてよろしいでしょうか?」
前世の年齢が関係してるのではと、キャンディスは期待の眼差しを向け尋ね
「あら、回帰前の年齢でしたら私も負けませんよ」
アンリは楽しそうに笑み浮かべ
「そうか。関係ないとは思うが知りたいならかまわない」
「3人同時に年齢言いませんか?」
アンリの言葉に同意し3人は同時に年齢を告げた
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「やっぱり私の勝ちですわ。キャンディスが思っていたよりも年下でしたのね」
「何でよ、二人ともそんなに年上なの。しかもアンリがお兄様よりも年上だなんて」
不満気に言う言葉は可愛らしく、二人に微笑ましく見られた。
「今はキャシーとアンリ嬢は同じ歳なんだから気にすることはないだろ」
カインはキャンディスの頭を優しく撫でた。
「そうよね。アンリが年上には思えませんもの」
そう言って笑うキャンディスの幼くも思える笑みを満足そうにカインは見ていた。
「そういえば転生者って性別は前世のままなのかしら?」
年齢の話題はキャンディスが可愛いとしか思えなく、アンリは素朴な疑問を投げかけた。
「変わってないわよ。変わっていたら余計に戸惑っていたと思うわ」
「性別が変わった事よりも、健康な体で転生出来た事が嬉しく思ったな」
「お兄様はお姉様でしたの?」
目をパチパチと驚く姿は愛らしく
「私はキャシーの兄だよ」
「カイン様は戸惑いはなかったんですか?」
優しさと整った顔に鍛えられた体躯のカインを見て
「性別に戸惑いはないな。性別よりも恋愛感情が解らないだけだから、前世も恋愛感情がよく解らなかったから変わりはないがな。だから家族愛が大切なんだキャシーの幸せを願っているんだよ」
優しい口調で語り願う幸せに聞いてるも側も幸せになるほど優しさを感じ
「それだと、殿下との婚姻で幸せになれるのでしょうか…。日々崩壊していった殿下は怖かったんです」
思い出しガタガタと震えるアンリをカインは優しく抱き寄せ宥めるように背中撫で
「大丈夫だから。アンリ嬢もキャシーも私が守るから安心するといい」
「そんなにアベル殿下って怖い方ですの?」
いつも穏やかに接しられる為、不思議そうに首を傾げるキャンディス
「アベルは個人の感情よりも国の為にと考え感情を出さないだけだとは思うが、キャシーを悲しませるなら容赦しないから何かあれば私に言うといい」
「不敬になりませんか?」
気にしないでいいと頼りになる笑み向けられキャンディスは頷いた。
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