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11(アルフレッド視点)

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人間とは面白い事を考えるのだな。
同性なら浮気にならないとは、な。

婚約者の為に余も学ぶ事は大事な事、故に婚約者も気に入っている、アヤツしか相手にはならないな。

あの様子じゃと、普通に声かけては時間もかかって面倒じゃ。婚約者以外に時間を使うのは無駄故に、ここは都合よく交換している目を使わせて貰うとするかの?


余はカインを誰もいない個室に呼出し、部屋に誰も入らぬよう鍵は当たり前、結界をカインにバレぬ様に念入り張った。

「カインはアベルやグレンと楽しい事をしておるな?」

顔色も変えずに頷かれ、早々表情には出さぬのは側仕えとして欲しくはあるが、意志の硬さ故に無理だから諦めるが、少し余と遊んで貰うとするかの。

余は、交換しているカインの魔力感じとり、それを余の魔力と混じらせ、カインの手を取り流し込んだ。

カインは、触れている手も少しずつ熱を持ち始め、カインの表情を見るとほんのり頬を赤く染めていた、元は余の目だが潤んでこちらを見る眼差しは良き。

婚約者の為に、練習をしなければいけないな。ハマりそうな表情だと思い余は、カインを片手で抱き寄せ、抱き寄せておらぬ手で唇撫でた。

「浮気にならないなら、婚約者の為に練習させてはくれぬか?」

余は逃げぬように抑え込もうとしたが、逃げる様子もなく余はカインに簡単に口づけれた。

余の魔力を持つ瞳も簡単に受け入れ、余の魔力とカインの魔力が混じり合っていて、中々に心地よいな。余は、触れるだけの口づけから強引に舌先を口内にねじ込みカインの舌を絡め取り舌先にも混じる魔力を堪能しつつ口づけを楽しんだ。

しばらく、堪能しておったがカインが先程よりも憂い帯びた表情で見つめ腰に回す手に先程よりも重く体重かかるも、支えていたのだが。

結界張っていたはずだが、気づかれてしまった様で、扉がドンドンと叩かれていた。

「時間切れじゃな。機会があればまた楽しませて貰うとしよう。またな、カイン」

余が、離れるとカインはその場に座り込んた。腰が抜けるキスとは魔力を絡めれば良いのか、相性もある故に、婚約者の為に練習させて貰うと思いカインを見て、結界を解き、扉を叩いていた人物が入る瞬間に軽く額に口づけた。

「またな、カイン」

腰が抜けたカインを慌てた入室者がどうするのか、見ものとは思うが、見つかり捕まりたくはないから立ち去るのが得策じゃな。


アルフレッドはその場から綺麗に消えた。いたという痕跡なく、消えていた。慌てた入室者が首を傾げカインに駆け寄った。
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