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5(グレン視点)

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知り合って10年たっても変わらない関係って事はなく、いつからだったか忘れたけど。大事な友達で妹の婚約者と一線越えてからも周囲にはバレないで関係は続いてたんだけどな、深刻そうに相談があるからって言われて相談内容に驚いてるんだけど。

お互いに学園も卒業して、婚約者とは婚姻関係になっていて俺達の関係は続いても、お互いに嫁との関係は問題なかったはずなんだけど……。
えっ?待って、聞き間違いかと思って聞き返したけど同じ言葉が返ってきた。

「一昨日、嫁相手に勃たなかった」

聞き間違いじゃなかったんだけど、深刻な相談しながら俺を抱きしめ背中から尻を撫で回してて、最初は深刻な相談なのに何してるんだよって思ったんだけど、今なら行動の理由はわかったけど。
色々聞きたいけど、いつもと変わらない反応で硬度もある。
うん。問題はないよな?話の続きがあるかと待った。

「昨日は、疲れてるだろ?って避けられてるんだが、私は嫌われてしまったんだろうか?」

俺を抱きしめながら肩に頭すり寄られ、弱い部分見せられるのは可愛くは思うんだけど。
カインは一昨日って言ったよな?一昨日って、確か数日忙しくて泊まり込みでアベルと3人で帰宅出来なくて…。一昨日、帰宅前の前日に3人でした日のはず、アレだけしたら勃たなくて当たり前なんだけどな?

「嫌われてはいないと思うな。疲れてるカインを気づかってくれたんだろ?」

「勃たなかったから、嫌われたんじゃないのか?」

真剣に聞いてるのは、解るんだけど。
アレだけして、帰宅して嫁とやろうって思うのが不思議なんだよな。妹との夜の関係は聞きたくないけど、聞かなきゃならない流れだよな。俺はカインを抱きしめ返して優しい口調で尋ねた。

「疑問なんだけどいい?何で、一昨日に妹としようとしたの?アレだけ3人でした後に勃たなくて当たり前なのに…」

「何故とは?嫁と毎日するだろ?」

予想外の答えに、というか何で当然の様に答え返してんの?俺がおかしい訳じゃない!

「は?毎日は流石にしないよ。…えっと、余り聞きたくないけど、婚姻してから毎晩してるの?」

「当然だ。帰宅出来る日はしていたが、何かおかしいか?」

あー、もう。カインの体力がおかしいっていうか。精力面を突っ込むべきかな?一昨日は3人で疲れ過ぎて、回数何て解らない位にしたけどさ。それ以外の日は3人でってよりは2人での方が多かったし、3人で一昨日みたいに回数解らない程したのは初めてだったんだけど…。
アベルと2人の時の回数何て知らないけどさ、俺と大差ないとしても…。これ、何て伝えればいいの?

「グレン?」

思考纏まらなくて、黙ってたら不安気に名前呼ばれてすり寄られた。

「ごめん。えっと、そんなにはしないよ。カインは毎日したいの?」

「そうなのか?隣に可愛い嫁がいるならしたいと思う」

「一昨日は、3人でし過ぎたから勃たなかったんだと思うんだけど。というか、それ以外の日でも俺やアベルとしたりしてるよな?その日もしてるって事だよな?」

少し言いづらそうに言った俺だけど。「もちろん」平然と返された。解っていた答えだけどな。

「えっと…。それで、相談内容なんだけど?一昨日に勃たなかった事よりも、昨日避けられた事への相談って事でいいよな?」

「どっちもだ。嫁に避けられるのは辛い」

「あー、うん。そっか、まずは一昨日勃たなかったのはアレだけしたら勃たなくて当たり前。昨日避けられたのは、カインが疲れ過ぎて勃たなかったって思ってだと思うな。妹はカインの事を好きだから、カインへの気づかいだと思うな」

俺の言葉に安心したのか、カインは俺の頬に口づけて礼言った。

「ありがとう。安心したら、さっきから辛い。グレンとしたいんだが?」

「無理無理。休憩時間内に終わらないし、もう少しで休憩終わるから!」

「駄目か?」

本当は、駄目って言わないとなのに、こういう時のカインは可愛くて断われない俺の弱さなんだよな。

「本当、時間ないから。口でしてやるよ」

そう言って、抱きしめられていた腕から離れて椅子に座らせて、その前に屈んで時間もないから一気に弱い所を責めたてイカせた、当然の如く飲み干した。

「よし、間に合ったな。午後も頑張ろうな?」

飲み込めず口元から溢れてのカインは指先で拭って、俺の唇に擦りつけた。もちろん綺麗に舐めてやるよ。

「もっと、したい」

「仕事終えたらな?」

その答えに、カインは俺を引き寄せ口づけた。アベルが休憩から部屋に戻って来るまで離して貰えなかった。
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