861 / 1,046
つながり(6)友人
しおりを挟む
嫉妬と猜疑と羨望の合体したそれは、どこまでも深い闇のような色をしていた。そして、大きい。3メートルはありそうだ。
ウガアアア!
上げる雄叫びは、悲鳴のようにも聞こえたのは気のせいだろうか。
「苦しいだろ?送ってやるから、もう逝け」
僕は刀を手に前へ出た。
意外と素早い反応で、それは腕を出して捕まえようとする。なので、滑り込んで来た札で頭上へ飛んで斬りつけた。そして落下のままに斬り下ろす。
浅い。
着地と同時に札で前へ飛び出し、真っすぐに刀をそいつの胸に突き立てる。
アアアアア!!
聞いている方が胸を締め付けられるような声だ。
刀を、振り抜いた。それでそれは形を保てなくなり、グズグズと崩れて、消えて行った。
僕はミニシエルの方を見て、近寄った。
「何で、躊躇なく、そんな、信じられるの」
「直は唯一無二の相棒だからだ」
「そんなのぼくにはいない」
「作ればいいだろ」
ミニシエルは、唇をかみしめた。
「当然みたいに親に甘えたり、簡単に信用したり、ぼくには手に入らないものを持ってたり!そんな世界、いらない!壊れてしまえ!皆、皆、嫌いだ!」
泣きわめくミニシエルの顔をグイッと両手で挟み込んで、目を合わせる。
「な、何、何を」
「子供に言って聞かせる時、子供が泣いたりして聞かなかったら、我が家はこうするんだ。
いいか。友達は、勝手にいるもんじゃない。作れ。人を羨む暇があったら、どうすればそうなれるか考え、努力しろ。
それから、いいか。シエルはお前を愛してなかったか?信用していなかったか?」
ミニシエルは最初驚いていたが、こうすると視線も逸らせないし、戸惑ったようで涙も引っ込んだらしい。
「シエル。お前はどう生きたい?何が欲しい?
僕も、直も、智史も、シエルの子――いや、弟と言うべきかな。お前の事は、友人の大事な弟として、力になってやりたいと思ってる」
ミニシエルは目をそらそうとして、頬を挟まれているのでそらせず、視線を忙しく動かした後、思い出したように泣き出した。
「普通になりたい。シエルじゃない、ただの子供になりたい」
僕はミニシエルの両頬から手を放し、そのままミニシエルを抱きしめた。
「わかった。お前は今日から、シエルじゃない。ええっと、そうだな。何にしよう。太郎、いや、このビジュアルでそれはない。ミニシエルって呼んでたからなあ」
「怜、太郎はちょっとあれだよう。こう、欧米人っぽいやつで」
「ううーん。友人、ユウジーン、いや、ユージン。ユージンでどうだ」
ミニシエル改めユージンは、目をごしごしこすって、何度か口の中でユージン、ユージンと繰り返した。そして笑った。
直が改めて涙を拭いて、鼻もかませてやる。
「よろしくねえ、ユージン」
緩んだ空気の中、それでも気を取り直して警察官達が表情を引き締める。
それに目で合図をして、ユージンに話しかける。
「ユージン、いいか。悪い事をしたら、ごめんなさいだ。まあ、まだ未成年だけど、何をしたのかは話してもらわないといけないし、反省もしなくてはいけない。わかるか?」
コックリと頷くその様は、見た目通りの子供のようだった。
調書を取ったが、ユージンはタルパを作るようにあれを作り出し、人に移した事がわかった。
悪い事は悪い事だが、10歳という年齢と、専門家の指導と愛情が必要という事で保護観察処分となったのだが、マドンナの口添えが大きかった。元々の初代シエルはイタリアで長く暮らしていた事もあり、マドンナが引き取りたいと言い、ユージンも、故郷と言えるかもしれない場所に行く事にしたのだ。バチカンも協力すると、口添えしてくれた。
そして今は、マドンナとその夫、ロイとエドモンド、ユージン、それに兄達と京香さん達、イエスと照姉を呼んで、宴会だ。
イタリア勢はイエスに硬直し、祈り出したが、イエスに楽にと言われ、照姉に無礼講だと肩を叩かれ、いつの間にか楽しく飲んでいた。
ユージンと子供達は、最初こそお互いに距離があったが、凜と累は新しい兄だとでも思ったのか間に挟んで月見団子を丸めるのを一緒にしていたし、優維ちゃんは「絵本の王子様みたい」とニコニコとした。敬もにこにことして、「後で一緒にプラネタリウム見よう」と誘い、康介はサッカーに誘っていた。
ユージンは最初は大人としか喋ってなかったせいか戸惑ったようにしていたが、すぐに慣れ、友達同士になったらしい。
「はい、子供達が丸めてくれた月見団子ですよ」
大きさもばらばらのそれを、皿に盛って運ぶ。
「わあ!」
「いただきます!」
「おお、今年も上手にできたな、子供達」
照姉達神様も、これを毎年楽しみにしてくれている。
皆で団子を食べる。
ほかには、松茸の奉書焼、うさぎの飾り巻き寿司、チーズとウインナーのワンタン包み揚げ、いわしの青じそ梅挟みフライ、エビの湯葉巻き揚げ、おろしれんこんボール蒸しのあんかけ、ブタの野菜と塩麹巻き焼き、ブルスケッタ、茶巾きんとん、大学芋、ミートボールと野菜のカポナータ。
「これは何というソースかな?」
大臣がブタロールを食べて言う。
「塩麹という健康にもいい発酵食品ですよ。スライスのブタを広げて、この塩麹を塗って、青じそ、えのきを乗せて巻いて、焼くだけ。中に巻く具を、人参やアスパラやいんげんやエリンギなど好きなものにして彩りよくすればお弁当にも持って来いですしね」
「ワンタン包みとエビも、きれいだし、ソースも要らないからパーティーなんかにもいいわね」
マドンナも美味しそうに食べていて良かった。
「れんこんがもちもちしてて美味いな。中には銀杏か。いや、酒が進むな」
照姉が言ってグラスを空ける。
子供達はひとしきり食べてお腹いっぱいになったら、リビングにテントを広げて、中でプラネタリウムを見始めた。
「これでヨルムンガンドはほぼ終わりだな」
兄が言う。
御崎 司。頭脳明晰でスポーツも得意。クールなハンサムで、弟から見てもカッコいい、ひと回り年上の頼れる自慢の兄である。両親が事故死してからは親代わりとして僕を育ててくれ、感謝してもしきれない。警察庁キャリアで、警視正だ。
「後は、初代シエルの細胞を押さえないとな。また新しいシエルを生み出して、シエルやユージンみたいな子が産まれてしまう」
「ユージンが普通の寿命くらい、生きられるといいのにねえ」
僕と直が言うと、ロイとエドモンドが頷く。
「バチカンの科学部で、研究をしてもらい始めている。どうなるかはわからないが」
「恐怖でその時を迎えなくても済むように、出来る事をする。約束するよ」
「どうか、ユージンをよろしくお願いいたします」
僕と直は、大臣とマドンナ、ロイ、エドモンドに頭を下げた。
子供達の笑い、はしゃぐ声を聞きながら思う。自由に、幸せを追いかける権利の無い子供なんて、認めない。できれば、友人のシエルも助けたかった。
シエル、済まない。今度は楽しい、自由な人生が送れますように。
月が雲の切れ間から顔を出した。
ウガアアア!
上げる雄叫びは、悲鳴のようにも聞こえたのは気のせいだろうか。
「苦しいだろ?送ってやるから、もう逝け」
僕は刀を手に前へ出た。
意外と素早い反応で、それは腕を出して捕まえようとする。なので、滑り込んで来た札で頭上へ飛んで斬りつけた。そして落下のままに斬り下ろす。
浅い。
着地と同時に札で前へ飛び出し、真っすぐに刀をそいつの胸に突き立てる。
アアアアア!!
聞いている方が胸を締め付けられるような声だ。
刀を、振り抜いた。それでそれは形を保てなくなり、グズグズと崩れて、消えて行った。
僕はミニシエルの方を見て、近寄った。
「何で、躊躇なく、そんな、信じられるの」
「直は唯一無二の相棒だからだ」
「そんなのぼくにはいない」
「作ればいいだろ」
ミニシエルは、唇をかみしめた。
「当然みたいに親に甘えたり、簡単に信用したり、ぼくには手に入らないものを持ってたり!そんな世界、いらない!壊れてしまえ!皆、皆、嫌いだ!」
泣きわめくミニシエルの顔をグイッと両手で挟み込んで、目を合わせる。
「な、何、何を」
「子供に言って聞かせる時、子供が泣いたりして聞かなかったら、我が家はこうするんだ。
いいか。友達は、勝手にいるもんじゃない。作れ。人を羨む暇があったら、どうすればそうなれるか考え、努力しろ。
それから、いいか。シエルはお前を愛してなかったか?信用していなかったか?」
ミニシエルは最初驚いていたが、こうすると視線も逸らせないし、戸惑ったようで涙も引っ込んだらしい。
「シエル。お前はどう生きたい?何が欲しい?
僕も、直も、智史も、シエルの子――いや、弟と言うべきかな。お前の事は、友人の大事な弟として、力になってやりたいと思ってる」
ミニシエルは目をそらそうとして、頬を挟まれているのでそらせず、視線を忙しく動かした後、思い出したように泣き出した。
「普通になりたい。シエルじゃない、ただの子供になりたい」
僕はミニシエルの両頬から手を放し、そのままミニシエルを抱きしめた。
「わかった。お前は今日から、シエルじゃない。ええっと、そうだな。何にしよう。太郎、いや、このビジュアルでそれはない。ミニシエルって呼んでたからなあ」
「怜、太郎はちょっとあれだよう。こう、欧米人っぽいやつで」
「ううーん。友人、ユウジーン、いや、ユージン。ユージンでどうだ」
ミニシエル改めユージンは、目をごしごしこすって、何度か口の中でユージン、ユージンと繰り返した。そして笑った。
直が改めて涙を拭いて、鼻もかませてやる。
「よろしくねえ、ユージン」
緩んだ空気の中、それでも気を取り直して警察官達が表情を引き締める。
それに目で合図をして、ユージンに話しかける。
「ユージン、いいか。悪い事をしたら、ごめんなさいだ。まあ、まだ未成年だけど、何をしたのかは話してもらわないといけないし、反省もしなくてはいけない。わかるか?」
コックリと頷くその様は、見た目通りの子供のようだった。
調書を取ったが、ユージンはタルパを作るようにあれを作り出し、人に移した事がわかった。
悪い事は悪い事だが、10歳という年齢と、専門家の指導と愛情が必要という事で保護観察処分となったのだが、マドンナの口添えが大きかった。元々の初代シエルはイタリアで長く暮らしていた事もあり、マドンナが引き取りたいと言い、ユージンも、故郷と言えるかもしれない場所に行く事にしたのだ。バチカンも協力すると、口添えしてくれた。
そして今は、マドンナとその夫、ロイとエドモンド、ユージン、それに兄達と京香さん達、イエスと照姉を呼んで、宴会だ。
イタリア勢はイエスに硬直し、祈り出したが、イエスに楽にと言われ、照姉に無礼講だと肩を叩かれ、いつの間にか楽しく飲んでいた。
ユージンと子供達は、最初こそお互いに距離があったが、凜と累は新しい兄だとでも思ったのか間に挟んで月見団子を丸めるのを一緒にしていたし、優維ちゃんは「絵本の王子様みたい」とニコニコとした。敬もにこにことして、「後で一緒にプラネタリウム見よう」と誘い、康介はサッカーに誘っていた。
ユージンは最初は大人としか喋ってなかったせいか戸惑ったようにしていたが、すぐに慣れ、友達同士になったらしい。
「はい、子供達が丸めてくれた月見団子ですよ」
大きさもばらばらのそれを、皿に盛って運ぶ。
「わあ!」
「いただきます!」
「おお、今年も上手にできたな、子供達」
照姉達神様も、これを毎年楽しみにしてくれている。
皆で団子を食べる。
ほかには、松茸の奉書焼、うさぎの飾り巻き寿司、チーズとウインナーのワンタン包み揚げ、いわしの青じそ梅挟みフライ、エビの湯葉巻き揚げ、おろしれんこんボール蒸しのあんかけ、ブタの野菜と塩麹巻き焼き、ブルスケッタ、茶巾きんとん、大学芋、ミートボールと野菜のカポナータ。
「これは何というソースかな?」
大臣がブタロールを食べて言う。
「塩麹という健康にもいい発酵食品ですよ。スライスのブタを広げて、この塩麹を塗って、青じそ、えのきを乗せて巻いて、焼くだけ。中に巻く具を、人参やアスパラやいんげんやエリンギなど好きなものにして彩りよくすればお弁当にも持って来いですしね」
「ワンタン包みとエビも、きれいだし、ソースも要らないからパーティーなんかにもいいわね」
マドンナも美味しそうに食べていて良かった。
「れんこんがもちもちしてて美味いな。中には銀杏か。いや、酒が進むな」
照姉が言ってグラスを空ける。
子供達はひとしきり食べてお腹いっぱいになったら、リビングにテントを広げて、中でプラネタリウムを見始めた。
「これでヨルムンガンドはほぼ終わりだな」
兄が言う。
御崎 司。頭脳明晰でスポーツも得意。クールなハンサムで、弟から見てもカッコいい、ひと回り年上の頼れる自慢の兄である。両親が事故死してからは親代わりとして僕を育ててくれ、感謝してもしきれない。警察庁キャリアで、警視正だ。
「後は、初代シエルの細胞を押さえないとな。また新しいシエルを生み出して、シエルやユージンみたいな子が産まれてしまう」
「ユージンが普通の寿命くらい、生きられるといいのにねえ」
僕と直が言うと、ロイとエドモンドが頷く。
「バチカンの科学部で、研究をしてもらい始めている。どうなるかはわからないが」
「恐怖でその時を迎えなくても済むように、出来る事をする。約束するよ」
「どうか、ユージンをよろしくお願いいたします」
僕と直は、大臣とマドンナ、ロイ、エドモンドに頭を下げた。
子供達の笑い、はしゃぐ声を聞きながら思う。自由に、幸せを追いかける権利の無い子供なんて、認めない。できれば、友人のシエルも助けたかった。
シエル、済まない。今度は楽しい、自由な人生が送れますように。
月が雲の切れ間から顔を出した。
10
お気に入りに追加
199
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる