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蠱毒(1)京都へ
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結界の中には、七つの呪物が置かれていた。そのひとつ、ひとつに、霊が封じ込められている。どれも、悪霊と分類されるものである。
では、ここはそんな悪霊を封じ込め、処理する所なのだろうか。
その答えは、ある意味正解であり、ある意味不正解だ。
そこへ新しい呪物を持ってきた術師が、八つ目の呪物を慎重に置いた。これらは、決まりの数が揃ったところで自動的に封印が解ける仕組みになっており、それまで破られる事はないし、破られた後は、ひとつになるまで、結界は解かれない。
そう、この術師がしているのは、蠱毒の準備だった。
祇園祭も終わったばかりの京都はもう真夏という暑さで、新幹線を降りた途端に汗が噴き出した。JR京都駅の駅舎はガラスをたくさん使っているので、明るいが、余計にそう感じるのかも知れない。盆地特有の、夏は鍋底、冬は冷凍庫という、あれだ。
「京都か。久しぶりだな」
さっきからチラチラと周囲の女性の目をひきつけているのは、御崎 司、二十八歳。若手ナンバーワンと言われている刑事で、すぐ裏の警察署に配属されている、自慢の兄だ。両親の死後は親代わりになって僕を育ててくれ、感謝してもしきれない、大切な兄だ。
「僕は初めてだなあ。おたべと湯葉が楽しみ」
そういう僕は、怜、高校一年生だ。この春突然幽霊が見え、会話できる体質になってしまった。面倒くさいことはせずに生きたいが、安全に生活する為にはと、やむを得ず隣の家に住む霊能者について霊との暮らし方のノウハウを学んでいるが、霊能師として、一応プロの末席に加わる事となったのだ。
「やっぱり、舞子さんだよう」
直、町田 直は幼稚園からの友人で、僕の事情は全て知っている、兄とはまた違う、頼れる相棒だ。人懐っこくて顔が広く、いつも無条件で助けてくれる。
「明日からの観光で行きたい所、考えといてね。さあ、タクシー拾って先生の所に行きましょ。あっついわ」
隣の霊能者、辻本京香さんだ。霊を祓うのはできるのに声を聞く事ができず、師匠に、修行して来るようにと言われて放り出されたらしい。料理ダメ、片付けダメのアルコール好きというちょっと残念美女ではあるが、頼れる姉御な師匠である。
僕もどうにか基本は何とかなってきて、霊能者としてその末席に連なる事になったので、師匠の師匠に挨拶をと、僕が期末テスト明けの試験休みになるのに合わせて兄も休みを取り、京都にやって来たのだ。直も京都と聞いて行きたがったら、京香さんが一緒にと言ってくれたので、一緒に来た。
清水寺、南禅寺、京都御所、貴船、鞍馬、伏見稲荷大社などと聞いたことのある有名な地はたくさんあり、どこに行こうかとワクワクする。
その前に師匠の師匠である津山源堂先生だ。この世界での大御所らしいが、どんな人だろう。やっぱり酒好きなんだろうか。
考えているうちに駅前のタクシー乗り場へ着き、僕らはタクシーで先生の家へ向かった。
「鴨川だ。あ、テレビで見たことがある、床」
タクシーの窓から見える風景に声を上げれば、京香さんが解説してくれた。
「そう、『かわゆか』と言うの。貴船のは『かわどこ』。漢字だと同じだけど、読み方が違うからね」
「鴨川、噂通りだねえ。等間隔のカップル」
鴨川のほとりには、夕方になるとカップルが集まってきて並ぶのだが、きれいに等間隔になっていくというので有名だ。パーソナルスペースの問題で、実際には鴨川だけでなく色んな場所で見られるだろうが。
「ああ、あれも名物よねえ。クッ、私は並んだ事ないけどね。
お兄さんは、祇園先斗町なんて、やっぱり行きたいのかしら」
「興味がないわけでもないですけどね。歌舞伎町辺りとは、やはり警邏の仕方が違うのか」
「ああ、そういう……」
話しているうちに、車は大きくて古そうな門の前に着いた。時代劇に出てくる何とか藩江戸屋敷の門みたいだ。門は開いていて、中の、日本庭園みたいな庭が見えた。
「さあ、行きましょ」
先に立つ京香さんに続いて、僕らは中に入って行った。
大きなつつじや石灯篭、錦鯉の泳ぐ池、松やらもみじやらの木々、それらの間を迷路を進むかの如く通って、母屋へ辿り着く。
「何か、この庭変な感じしない?」
失礼かも知れないが、変なものは変だ。小声で言ってみたが、兄も直も
「そうかな?」
と首を傾けた。京香さんだけが頷いて、
「悪いものの侵入を防ぐ為に、結界を張った上で、術もしかけてあるのよ。普通の人は気付かないけど」
と説明してくれる。
「ほお。気ぃ付いたんやな、ぼん」
大きな庭石の陰から、一升瓶をぶら下げて、津山源堂先生が現れた。
酒好きの師匠はやっぱり酒好きだったな。それが僕の、津山先生に対する第一印象だった。
座敷でひと通りの挨拶を済ませ、僕と直は、孫だという大学生の清さんに裏庭の池に釣りをしに連れて行かれた。
「自宅で釣り! いいなあ。贅沢だなあ」
「マスとスズキしかおらへんけどね。
さあ、釣ってや。晩御飯に造りがあるかどうかは、2人にかかってんで」
「よし、スズキを狙おう」
「ボクはマスだねえ」
エサの付け方から誘い方、フッキングに取り込みと何もかも教えてもらって、僕らはすっかり釣りの楽しさに目覚めてしまった。
次は海釣りだな。
スズキ一匹とスズキに届かないハネ三匹、マス五匹と、夕食の食材を確保して、キッチンに持って行く。神経締めを教わってから、部屋に案内された。兄と直と三人で客室を使わせてもらい、京香さんは、内弟子時代に仲の良かった姉弟子の部屋に行ったそうだ。
兄はもう部屋にいて、庭を見ながら考え事をしていたようだ。植木が欲しいのか。いや、仕事の事かも。
「兄ちゃん、神経締めを教わったよ。魚の鮮度が保たれて、美味しいんだって。まあ、釣ったばかりの生の魚にしか使えないけど」
「合宿どこに行くか決まってないじゃないか。ボクは断然、海釣りを提案させてもらうよう」
「海釣りか。いいなあ。
兄ちゃん、お土産に魚を釣ってくるからな」
「気を付けろよ、全く」
やいのやいのと言っているとすぐに夕食だと呼びに来られ、広間に案内される。津山邸には津山先生と息子夫婦、孫の清さんの他に内弟子が五人いて、皆一緒に食事するそうだ。
酒好きの弟子は酒好き。源堂先生とその弟子は水のようにビールや日本酒を飲み、顔色も変わらない。
「怜、あれは何かの修行の成果なのかねえ」
直の言う事は尤もだ。酒豪にもほどがある。
「さ、御崎さん。遠慮せずに」
「は、ありがとうございます」
いつもは急な呼び出しに備えて、例え休みの日でも缶ビール1本がせいぜいだし、それもノンアルコールビールだ。警官の宿命だ。
でも今日は大丈夫だ。なので、適当なペースで飲んでいた。
僕と直は、勿論麦茶だ。
夕方頑張ったマスとスズキの刺身、野菜の湯葉巻き揚げ、唐揚げ、レンコンと青じそとえびの天ぷら、高野、ハモの梅肉添え、きゅうりと蛸の酢の物、シジミの味噌汁。どれも美味しいが、特に湯葉巻き揚げが気に入った。
内弟子の人達は皆気さくで話しやすく、心霊研究部のエリカの幽霊好きのエピソードでは大笑いされた。
そうして賑やかしくも和やかな夕食を楽しみ、花火でもするかと、清さんと内弟子の人達と一緒にコンビニへ行くことになった。
「明日は川下りとかどうや。貴船も夏はお勧めやしなあ」
「お稲荷さんは一見の価値があるでぇ」
各々、お勧めスポットを出して、どこがいち押しか言い合っていた。ありがたい事だ。
ブラブラと歩いていると靴紐がほどけたので、しゃがみ込んで括り直す。そして、ニコニコしながら少し先を行く直達に追いつこうと歩き出しかけた。
と、右側から何か丸いものが転がって来た。手毬のようだ。何でこんな所にと手を伸ばした時、気付いた内弟子の一人が慌てて、
「触ったらアカン!」
と止めたのだが、時すでに遅し。僕はしっかりとそれに触れてしまい、次の瞬間には、どこか知らない山中にポツンと立っていたのである。
やけに暗く、静かで、虫の音すらも聞こえない。さっきまで頭上にあった星空もないし、気温が、ひんやりとするくらい低くなっている。
それよりもここへ立っている事に気付いてからほんのしばらく、津山邸の門をくぐったのと同じ感覚がしていた。つまり、
「結界の中?」
どうしたものか。無事に抜けられるかも心配だし、こんな山中から津山邸へ戻るのも骨だ。
「全く。面倒臭い」
僕は盛大な溜め息を吐き出した。
では、ここはそんな悪霊を封じ込め、処理する所なのだろうか。
その答えは、ある意味正解であり、ある意味不正解だ。
そこへ新しい呪物を持ってきた術師が、八つ目の呪物を慎重に置いた。これらは、決まりの数が揃ったところで自動的に封印が解ける仕組みになっており、それまで破られる事はないし、破られた後は、ひとつになるまで、結界は解かれない。
そう、この術師がしているのは、蠱毒の準備だった。
祇園祭も終わったばかりの京都はもう真夏という暑さで、新幹線を降りた途端に汗が噴き出した。JR京都駅の駅舎はガラスをたくさん使っているので、明るいが、余計にそう感じるのかも知れない。盆地特有の、夏は鍋底、冬は冷凍庫という、あれだ。
「京都か。久しぶりだな」
さっきからチラチラと周囲の女性の目をひきつけているのは、御崎 司、二十八歳。若手ナンバーワンと言われている刑事で、すぐ裏の警察署に配属されている、自慢の兄だ。両親の死後は親代わりになって僕を育ててくれ、感謝してもしきれない、大切な兄だ。
「僕は初めてだなあ。おたべと湯葉が楽しみ」
そういう僕は、怜、高校一年生だ。この春突然幽霊が見え、会話できる体質になってしまった。面倒くさいことはせずに生きたいが、安全に生活する為にはと、やむを得ず隣の家に住む霊能者について霊との暮らし方のノウハウを学んでいるが、霊能師として、一応プロの末席に加わる事となったのだ。
「やっぱり、舞子さんだよう」
直、町田 直は幼稚園からの友人で、僕の事情は全て知っている、兄とはまた違う、頼れる相棒だ。人懐っこくて顔が広く、いつも無条件で助けてくれる。
「明日からの観光で行きたい所、考えといてね。さあ、タクシー拾って先生の所に行きましょ。あっついわ」
隣の霊能者、辻本京香さんだ。霊を祓うのはできるのに声を聞く事ができず、師匠に、修行して来るようにと言われて放り出されたらしい。料理ダメ、片付けダメのアルコール好きというちょっと残念美女ではあるが、頼れる姉御な師匠である。
僕もどうにか基本は何とかなってきて、霊能者としてその末席に連なる事になったので、師匠の師匠に挨拶をと、僕が期末テスト明けの試験休みになるのに合わせて兄も休みを取り、京都にやって来たのだ。直も京都と聞いて行きたがったら、京香さんが一緒にと言ってくれたので、一緒に来た。
清水寺、南禅寺、京都御所、貴船、鞍馬、伏見稲荷大社などと聞いたことのある有名な地はたくさんあり、どこに行こうかとワクワクする。
その前に師匠の師匠である津山源堂先生だ。この世界での大御所らしいが、どんな人だろう。やっぱり酒好きなんだろうか。
考えているうちに駅前のタクシー乗り場へ着き、僕らはタクシーで先生の家へ向かった。
「鴨川だ。あ、テレビで見たことがある、床」
タクシーの窓から見える風景に声を上げれば、京香さんが解説してくれた。
「そう、『かわゆか』と言うの。貴船のは『かわどこ』。漢字だと同じだけど、読み方が違うからね」
「鴨川、噂通りだねえ。等間隔のカップル」
鴨川のほとりには、夕方になるとカップルが集まってきて並ぶのだが、きれいに等間隔になっていくというので有名だ。パーソナルスペースの問題で、実際には鴨川だけでなく色んな場所で見られるだろうが。
「ああ、あれも名物よねえ。クッ、私は並んだ事ないけどね。
お兄さんは、祇園先斗町なんて、やっぱり行きたいのかしら」
「興味がないわけでもないですけどね。歌舞伎町辺りとは、やはり警邏の仕方が違うのか」
「ああ、そういう……」
話しているうちに、車は大きくて古そうな門の前に着いた。時代劇に出てくる何とか藩江戸屋敷の門みたいだ。門は開いていて、中の、日本庭園みたいな庭が見えた。
「さあ、行きましょ」
先に立つ京香さんに続いて、僕らは中に入って行った。
大きなつつじや石灯篭、錦鯉の泳ぐ池、松やらもみじやらの木々、それらの間を迷路を進むかの如く通って、母屋へ辿り着く。
「何か、この庭変な感じしない?」
失礼かも知れないが、変なものは変だ。小声で言ってみたが、兄も直も
「そうかな?」
と首を傾けた。京香さんだけが頷いて、
「悪いものの侵入を防ぐ為に、結界を張った上で、術もしかけてあるのよ。普通の人は気付かないけど」
と説明してくれる。
「ほお。気ぃ付いたんやな、ぼん」
大きな庭石の陰から、一升瓶をぶら下げて、津山源堂先生が現れた。
酒好きの師匠はやっぱり酒好きだったな。それが僕の、津山先生に対する第一印象だった。
座敷でひと通りの挨拶を済ませ、僕と直は、孫だという大学生の清さんに裏庭の池に釣りをしに連れて行かれた。
「自宅で釣り! いいなあ。贅沢だなあ」
「マスとスズキしかおらへんけどね。
さあ、釣ってや。晩御飯に造りがあるかどうかは、2人にかかってんで」
「よし、スズキを狙おう」
「ボクはマスだねえ」
エサの付け方から誘い方、フッキングに取り込みと何もかも教えてもらって、僕らはすっかり釣りの楽しさに目覚めてしまった。
次は海釣りだな。
スズキ一匹とスズキに届かないハネ三匹、マス五匹と、夕食の食材を確保して、キッチンに持って行く。神経締めを教わってから、部屋に案内された。兄と直と三人で客室を使わせてもらい、京香さんは、内弟子時代に仲の良かった姉弟子の部屋に行ったそうだ。
兄はもう部屋にいて、庭を見ながら考え事をしていたようだ。植木が欲しいのか。いや、仕事の事かも。
「兄ちゃん、神経締めを教わったよ。魚の鮮度が保たれて、美味しいんだって。まあ、釣ったばかりの生の魚にしか使えないけど」
「合宿どこに行くか決まってないじゃないか。ボクは断然、海釣りを提案させてもらうよう」
「海釣りか。いいなあ。
兄ちゃん、お土産に魚を釣ってくるからな」
「気を付けろよ、全く」
やいのやいのと言っているとすぐに夕食だと呼びに来られ、広間に案内される。津山邸には津山先生と息子夫婦、孫の清さんの他に内弟子が五人いて、皆一緒に食事するそうだ。
酒好きの弟子は酒好き。源堂先生とその弟子は水のようにビールや日本酒を飲み、顔色も変わらない。
「怜、あれは何かの修行の成果なのかねえ」
直の言う事は尤もだ。酒豪にもほどがある。
「さ、御崎さん。遠慮せずに」
「は、ありがとうございます」
いつもは急な呼び出しに備えて、例え休みの日でも缶ビール1本がせいぜいだし、それもノンアルコールビールだ。警官の宿命だ。
でも今日は大丈夫だ。なので、適当なペースで飲んでいた。
僕と直は、勿論麦茶だ。
夕方頑張ったマスとスズキの刺身、野菜の湯葉巻き揚げ、唐揚げ、レンコンと青じそとえびの天ぷら、高野、ハモの梅肉添え、きゅうりと蛸の酢の物、シジミの味噌汁。どれも美味しいが、特に湯葉巻き揚げが気に入った。
内弟子の人達は皆気さくで話しやすく、心霊研究部のエリカの幽霊好きのエピソードでは大笑いされた。
そうして賑やかしくも和やかな夕食を楽しみ、花火でもするかと、清さんと内弟子の人達と一緒にコンビニへ行くことになった。
「明日は川下りとかどうや。貴船も夏はお勧めやしなあ」
「お稲荷さんは一見の価値があるでぇ」
各々、お勧めスポットを出して、どこがいち押しか言い合っていた。ありがたい事だ。
ブラブラと歩いていると靴紐がほどけたので、しゃがみ込んで括り直す。そして、ニコニコしながら少し先を行く直達に追いつこうと歩き出しかけた。
と、右側から何か丸いものが転がって来た。手毬のようだ。何でこんな所にと手を伸ばした時、気付いた内弟子の一人が慌てて、
「触ったらアカン!」
と止めたのだが、時すでに遅し。僕はしっかりとそれに触れてしまい、次の瞬間には、どこか知らない山中にポツンと立っていたのである。
やけに暗く、静かで、虫の音すらも聞こえない。さっきまで頭上にあった星空もないし、気温が、ひんやりとするくらい低くなっている。
それよりもここへ立っている事に気付いてからほんのしばらく、津山邸の門をくぐったのと同じ感覚がしていた。つまり、
「結界の中?」
どうしたものか。無事に抜けられるかも心配だし、こんな山中から津山邸へ戻るのも骨だ。
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