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欲しい物(1)ハンターがいっぱい
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「どちらにお勤め」
「年収は」
「ご兄弟は」
出席者達はにこやかに会話をかわしながら、しっかりとリサーチをしている。
「大したもんだな」
感心したように、それらを眺めながら湊は言った。
篠杜 湊。柳内警備保障秘書課別室のメンバーだ。子供の頃にテログループに人質として連れ去られ、以後、行動を共にしてテロリスト達に育てられた経歴を持つ。
そのせいで、何か国語もの言語を苦労なく使えたり、爆薬物や武器の扱い、体術、救急措置などを教え込まれているほか、人の悪意を感じ取れてしまうという特殊な能力まで身についた。
「何か、女性の方が、やる気をみなぎらせてないか?」
やや及び腰で涼真が言った。
保脇涼真。湊と同期入社で、同じく別室メンバーだ。童顔で、カジュアルな格好をしていると学生にしか見えないし、高校の制服を着ても、違和感が全く無いどころか、中学生に間違われた事まである。素直で裏表のない性格をしており、人のガードを外してしまう。
「肉食女子ですね」
2人の会話に、悠花が言う。
寺内悠花。同じく別室メンバーだ。元は経理担当だったのだが、異動して来たため、経理関係に強い。ややおっちょこちょいな所があるが、人をよく観察し、寄り添う事ができる。
「お相手探しって、そうそう上手く行くものかしら」
雅美が首を捻った。
木賊雅美。同じく別室メンバーだ。誰が見ても上品で優しい完璧な美女にしか見えないが、戸籍上は男である。格闘技のエキスパートでもあり、この見かけにはそぐわない一撃を繰り出す。
今回別室に来た仕事は、このお見合いパーティー会場の警備だ。
結婚相手を探す独身男女が会員登録をし、こういうパーティー形式のお見合いで相手を探すというものだ。運営会社は結婚式場と葬儀場を全国にたくさん持つ会社で、会員は最低の18歳から、上は70過ぎのシニアまでと幅広い。
その会社に
「詐欺みたいな女をサクラに雇ってるのか」
「お前らもグルなんだな。絶対に許さない」
「次のパーティーにもあの女が来るんだろうな」
という電話が入ったのは、1週間ほど前らしい。
電話を受けた社員も、報告されたほかの社員も首を傾げたが、まあ、マッチングが上手く行かなかった男性会員の八つ当たりだろうという話にはなり、何かするつもりかどうかまではわからないが、警察にまで言わなくても、という事で、柳内警備保障に話が来たらしい。
会場で、目立たずに警備して欲しいという事だったので、湊達は社員のような顔で、会場の警備に当たっていた。
結婚したい人ばかりが集まった会場だ。当然、かなり真剣に色んな異性と会話する人、話の合う人と話し込むペアはそこかしこに見られる。その他にも、男女混合のグループで固まっている人達や、お見合いそっちのけなのか「今日は好みのタイプがいない」と割り切ったのか、食事に専念している人もいる。
そういう人達を眺めながら、おかしな人がいないかを見て歩く。
と、湊が悪意を感じ取った。
「嫌な感じがする。赤の3番のテーブルの周囲に、2人かな」
湊がそう言ったのはインカムから皆に伝わり、さり気なく、しかし足早に、そこを目指した。
赤の3番テーブルには、いかにもかわいい感じの若い女と、彼女に熱心に話しかける男がいた。
「まあ、有名な会社にお勤めなんですね」
「ええ、まあ。趣味はヨットで――」
男の方はアピールに忙しい。
と、近くで談笑する人達の間から、この雰囲気にはそぐわない、硬い表情をした男がふらりと現れた。そしてその女の背後に近付いて来ると、何かを握りしめた手を、大きく振りあげた。
湊はその男から目を外し、背後に目をやった。そちらからも男が近付いて来ているが、こちらは小瓶を持っている。
背後の悲鳴を聞きながら、湊は小瓶を持つ男に近寄り、手首を掴んで捩じった。それで男は小瓶をポトリと取り落とした。恐らく劇薬だろう。
そこに小走りで駆けつけて来た涼真にその男を預け、背後の男を振り返る。
雅美が腕を捩じり上げて男を拘束し、悠花がナイフをさっと拾ってハンカチで包んで隠した。
襲われた女は、青い顔をしながらも、助かった事に安堵しているようだ。
「この女は!」
「あちらでお伺いしますよ」
女を睨みつける2人の男を拘束しながら有無を言わせずに連れ出し、本当の社員が女にも、来てくれと言う。
女は不満そうだったが、ヨットの自慢をしていた男がさりげなく逃げ出しているのに気付くと、渋々ついて来た。
別室で話を聞くと、襲撃した男2人も、ここの会員らしい。どちらもこの女とお見合いパーティーで知り合い、交際をスタートさせたが、色んなものをさんざん貢がされて、結婚について具体的に話を進めようとしたら、別れを切り出されたという。
それで頭に来て調べると、程度の差はあれど、女は何人もとそういう事を繰り返しているらしく、ここの会社が彼女を退会させないのは彼女とグルなのかと勘繰ったりもしたという。
この2人は中でも被害額が大きく、精神的にも参り、襲撃に及んだという事だ。
「私、結婚するなんて、最初から一言も言ってません。なのにひどい。怖かったわ」
女は涙を浮かべて涼真をうるうるとした目で見上げながら縋り付いたが、ドギマギしているらしい涼真を湊はフンと鼻で笑い、悠花は溜め息を付き、雅美はにっこりと笑いながら言った。
「それは刑事さんにお話しください」
女はそれで急に大きな溜め息をついてふてぶてしい態度で椅子の背にもたれ、足を組むと、
「はあ。さっきの人、お金持ってそうだったのに。あーあ」
と言った。
それでまた男2人は怒りの形相を浮かべたが、呼ばれて来た刑事に3人共パトカーに押し込まれて行った。
「年収は」
「ご兄弟は」
出席者達はにこやかに会話をかわしながら、しっかりとリサーチをしている。
「大したもんだな」
感心したように、それらを眺めながら湊は言った。
篠杜 湊。柳内警備保障秘書課別室のメンバーだ。子供の頃にテログループに人質として連れ去られ、以後、行動を共にしてテロリスト達に育てられた経歴を持つ。
そのせいで、何か国語もの言語を苦労なく使えたり、爆薬物や武器の扱い、体術、救急措置などを教え込まれているほか、人の悪意を感じ取れてしまうという特殊な能力まで身についた。
「何か、女性の方が、やる気をみなぎらせてないか?」
やや及び腰で涼真が言った。
保脇涼真。湊と同期入社で、同じく別室メンバーだ。童顔で、カジュアルな格好をしていると学生にしか見えないし、高校の制服を着ても、違和感が全く無いどころか、中学生に間違われた事まである。素直で裏表のない性格をしており、人のガードを外してしまう。
「肉食女子ですね」
2人の会話に、悠花が言う。
寺内悠花。同じく別室メンバーだ。元は経理担当だったのだが、異動して来たため、経理関係に強い。ややおっちょこちょいな所があるが、人をよく観察し、寄り添う事ができる。
「お相手探しって、そうそう上手く行くものかしら」
雅美が首を捻った。
木賊雅美。同じく別室メンバーだ。誰が見ても上品で優しい完璧な美女にしか見えないが、戸籍上は男である。格闘技のエキスパートでもあり、この見かけにはそぐわない一撃を繰り出す。
今回別室に来た仕事は、このお見合いパーティー会場の警備だ。
結婚相手を探す独身男女が会員登録をし、こういうパーティー形式のお見合いで相手を探すというものだ。運営会社は結婚式場と葬儀場を全国にたくさん持つ会社で、会員は最低の18歳から、上は70過ぎのシニアまでと幅広い。
その会社に
「詐欺みたいな女をサクラに雇ってるのか」
「お前らもグルなんだな。絶対に許さない」
「次のパーティーにもあの女が来るんだろうな」
という電話が入ったのは、1週間ほど前らしい。
電話を受けた社員も、報告されたほかの社員も首を傾げたが、まあ、マッチングが上手く行かなかった男性会員の八つ当たりだろうという話にはなり、何かするつもりかどうかまではわからないが、警察にまで言わなくても、という事で、柳内警備保障に話が来たらしい。
会場で、目立たずに警備して欲しいという事だったので、湊達は社員のような顔で、会場の警備に当たっていた。
結婚したい人ばかりが集まった会場だ。当然、かなり真剣に色んな異性と会話する人、話の合う人と話し込むペアはそこかしこに見られる。その他にも、男女混合のグループで固まっている人達や、お見合いそっちのけなのか「今日は好みのタイプがいない」と割り切ったのか、食事に専念している人もいる。
そういう人達を眺めながら、おかしな人がいないかを見て歩く。
と、湊が悪意を感じ取った。
「嫌な感じがする。赤の3番のテーブルの周囲に、2人かな」
湊がそう言ったのはインカムから皆に伝わり、さり気なく、しかし足早に、そこを目指した。
赤の3番テーブルには、いかにもかわいい感じの若い女と、彼女に熱心に話しかける男がいた。
「まあ、有名な会社にお勤めなんですね」
「ええ、まあ。趣味はヨットで――」
男の方はアピールに忙しい。
と、近くで談笑する人達の間から、この雰囲気にはそぐわない、硬い表情をした男がふらりと現れた。そしてその女の背後に近付いて来ると、何かを握りしめた手を、大きく振りあげた。
湊はその男から目を外し、背後に目をやった。そちらからも男が近付いて来ているが、こちらは小瓶を持っている。
背後の悲鳴を聞きながら、湊は小瓶を持つ男に近寄り、手首を掴んで捩じった。それで男は小瓶をポトリと取り落とした。恐らく劇薬だろう。
そこに小走りで駆けつけて来た涼真にその男を預け、背後の男を振り返る。
雅美が腕を捩じり上げて男を拘束し、悠花がナイフをさっと拾ってハンカチで包んで隠した。
襲われた女は、青い顔をしながらも、助かった事に安堵しているようだ。
「この女は!」
「あちらでお伺いしますよ」
女を睨みつける2人の男を拘束しながら有無を言わせずに連れ出し、本当の社員が女にも、来てくれと言う。
女は不満そうだったが、ヨットの自慢をしていた男がさりげなく逃げ出しているのに気付くと、渋々ついて来た。
別室で話を聞くと、襲撃した男2人も、ここの会員らしい。どちらもこの女とお見合いパーティーで知り合い、交際をスタートさせたが、色んなものをさんざん貢がされて、結婚について具体的に話を進めようとしたら、別れを切り出されたという。
それで頭に来て調べると、程度の差はあれど、女は何人もとそういう事を繰り返しているらしく、ここの会社が彼女を退会させないのは彼女とグルなのかと勘繰ったりもしたという。
この2人は中でも被害額が大きく、精神的にも参り、襲撃に及んだという事だ。
「私、結婚するなんて、最初から一言も言ってません。なのにひどい。怖かったわ」
女は涙を浮かべて涼真をうるうるとした目で見上げながら縋り付いたが、ドギマギしているらしい涼真を湊はフンと鼻で笑い、悠花は溜め息を付き、雅美はにっこりと笑いながら言った。
「それは刑事さんにお話しください」
女はそれで急に大きな溜め息をついてふてぶてしい態度で椅子の背にもたれ、足を組むと、
「はあ。さっきの人、お金持ってそうだったのに。あーあ」
と言った。
それでまた男2人は怒りの形相を浮かべたが、呼ばれて来た刑事に3人共パトカーに押し込まれて行った。
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