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第52話 対 聖女エリス・ティタース ③
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大魔法を放ったアリアが、草地に膝を突く。
彼女の身体には、いまだに黒の染みが残っていた。
俺が駆け寄って肩を支えると、アリアは汗だくのまま悪態をついた。
「まったく……一発放っただけでコレなんて。またイチから鍛え直しだな、こりゃ……ははは」
悔しそうな口調。けれど口元には小さく笑み。
俺はアリアの肩を叩いた。
「賢者様、復活だな」
「やめてよ。私はそんなのじゃない」
俺を押しのける。足をふらつかせながらも、自力で立ち上がった。
ふいに、笑い声が聞こえてきた。上品さをかなぐり捨てた、聞くに堪えない高い声。
「あはははっ、無様ですわね! 所詮、一般人ができることはこの程度なのですわ!」
くそったれ聖女が高らかに嘲る。ご丁寧にこちらを指差している。
女神アルマディアが言った。
『外面と同時に思考能力にもヒビが入ったのでしょうか』
「……まともな奴なら、この状況であの台詞を吐けないよな」
だが奴は、まともではない。
自分の置かれた状況を冷静に判断するよりも、目障りな奴を排除し貶める方に血道をあげるご立派な聖女サマだ。
俺はエリスを無視し、アリアを抱えて後ろに下がった。固唾を呑んで状況を見守っているイリス姫に、賢者を預ける。
姫の腕の中では、レオンさんの娘アンが静かな寝息を立てていた。聖女の支配から解放されて、一気に疲労が回ったのだろう。
イリス姫に言う。
「アンとアリアを連れて、先に離脱してくれ。レオンさんの研究所で落ち合おう」
姫と目が合う。彼女が何かを言う前に、俺は言葉を重ねた。
声を低めて。
「――ここから先のことは、見ない方がいい」
イリス姫が唇を引き絞った。
何を思ったか、彼女は自らが呼び寄せた動物たちとパテルルを集める。
「みんな。アンを安全な場所まで。パテルル、研究所の場所はわかるわね? 頼みますよ」
「おい、姫――!」
「私も残ります。残って、見届けます。そのために、ここまで来たのです」
毅然と言うイリス姫。その背後で、アンを乗せたパテルルが聖地から走り去っていく。
アリアが、俺の背中を軽く叩いてきた。
「私も同感。今はもう戦えないけど、見届けることならできる。後は任せたわよ、ラクター」
「……。ああ」
アリアとイリス姫を背に、俺は歩き出す。
横には神獣リーニャと大精霊ルウ。
正面には、ただひとり残ったくそったれ聖女。
エリスは自身の結界を修復していた。表情から、余裕の笑みが消えている。珍しく、情緒が不安定になっている。
「くそっ……どうして、うまくいかないんですの……!?」
聖女の光、呪詛の闇が断続的に噴き出す。
アンを人質に取っていたときのような、圧倒的な威圧感は消えていた。
『リーニャ。ルウ。聞いてください――』
女神アルマディアが、神獣と大精霊に俺の意思を伝える。
俺は神力を練る。
視界に映ったGPを表すメーター。まだ九割が残っている。大神木の新花、そしてオルランシアの聖地からの補給によって、神力の回復速度は飛躍的に高まっていた。
それは、くそったれ聖女の魔力から聖地が解放されたことを表している。
――一度、目を閉じる。
大きく深呼吸する。
そして心を、冷ます。
――『楽園創造』。
目を開けると同時に、俺は自分自身の周囲に神力を展開した。
かつて、野盗相手に試みた『自らの強化』。
オルランシアの聖地に背中を押されるように、俺は告げた。
「エリス・ティタース。カリファ聖王国に土足で踏み入ったお前を、俺は許さない」
「はあ!? お黙りなさい、あなたごとき下郎が何を偉そうに――」
「シード・ウェイブドラム」
――音圧爆破。
大賢者の防御魔法を貫いた神力の魔法は、エリスの結界を易々と破壊した。
レベルが上がり、楽園創造で強化をし、さらに聖地の加護を受けた俺の魔法は――あのときよりさらに凶悪になっていた。
くそったれ聖女の顔が一気に青くなる。腹と脳に大振動をぶつけられ、猛烈な吐き気に襲われたはずだ。
エリスは口元を両手で押さえ、胃の中をぶちまけるのだけは阻止した。その代償に、両目からは幾筋も涙が溢れる。顔面に吹き出した脂汗と、それは大して区別がつかなかった。
結界が消滅する。
俺は聖女のもとに歩み寄ると、その後頭部をつかんだ。
そのまま――地面に叩きつける。
むき出しの土に額と頬が汚れるのも構わず、大地に押しつける。その姿勢は、まるで土下座のようだった。
「まずは、聖地に詫びろ」
「ぐ……は……ぁっ」
後頭部にかかる力の圧。
見下ろす俺の視線。
エリスは口を開かなかったが、全身の緊張と開いた目で、奴が混乱しているのはわかった。
きっと頭の中では――「あり得ない」とでも繰り返しているのだろう。
「主様」
神獣形態のリーニャが進言する。ごくごく、短く。
「喰わせて」
俺は聖女を見た。
頭を地面にこすりつけたまま、くそったれ聖女は瞳を揺らした。ようやく彼女は口を開く。
「……うそ、ですわよね?」
俺はため息をついた。
「許す」
「ちょっ――ひっ!?」
片手一本で聖女の身体を持ち上げる。そのまま逃げられないように――空中へ放り投げた。
神獣オルランシアの牙が、過たずエリスの胴体を貫いた。
絶叫が、こだまする。
リーニャは首を振り、勢いを付けて聖女を吐き出した。
血にまみれた身体が地面に叩きつけられる。エリスは痙攣していた。
だが――この女はただの侵入者ではない。曲がりなりにも『聖女』の名を冠した実力者。
その回復力は、常人のそれを遙かに上回る。
逆に言えば。
人より何倍も長く苦痛が続くということだ。
神獣リーニャが聖女を睥睨する。口からはまだポタポタと血が伝っていた。
「この血。リーニャたちみんなへの謝罪の証とする」
「あ……が……い、痛い……くそ。ちくしょう……下郎ども、め」
聖女の光が傷口を覆っていく。
それにともない、エリスの口も滑らかになる。
「覚えて……いなさい……聖女たるこのわたくしを辱めて、ただで済むと――」
俺はくそったれ聖女の首根っこをつかんで引き上げた。恐怖からか、エリスの表情が固まる。唇が震えだした。
「わ、わ――わたくし、を……殺せるものなら……殺して、みなさい……!」
「あらまあ~」
そのとき。
場違いなほど暢気な口調で魅惑の大精霊が現れる。
彼女はいつも通りの穏やかな表情だった。
「殺すだなんて~、そんなことしませんよ~」
「……そ、それ見なさい。所詮、あなたたちはその程度……」
俺に首根っこをつかまれ、身動きが取れない状態で悪態をつく。声音には明らかに、ホッとした気持ちがにじんでいた。
大精霊ルウの、おっとりとした水色の瞳が、ボロボロになった聖女を映す。
「わたし~、外からの理不尽は受け入れてますが~、優しいわけではないんですよ~」
「…………え?」
ルウから神力が溢れる。
にこにこ顔の大精霊の足下から、黒い色をした植物が生えてくる。
「ラクター。お願いします~」
「ああ」
エリスの首根っこをつかんだ手を、離す。
そして。
「グロース・メガロマ」
まだ小さな雑草程度のそれに、俺が神力で魔法をかける。
途端、黒の植物は二本の禍々しい樹となり、そこから生えた枝と蔓が聖女の身体を左右から絡め取った。
まるで蜘蛛の巣にかかった昆虫。
完全に身動きが取れなくなったエリスの眼前に、先端の尖った複数の枝がまるで意思を持った蛇のように伸びてくる。
くそったれ聖女のこめかみ、眉間、そして胸の中心に、枝の切っ先が狙いを定める。
ルウがいつもと変わらない口調で解説した。
「これは~、生きながらに幻覚を見せる植物で~、良い夢を見せるものありますけど、悪い夢を見せるものもあるんですよ~。黒い色は、後者の方ですね~」
「ま……待って、待って待って。そんな、え、嘘。いやですわ、そんなの……まさか一生、このままで――」
「わたしは~、あなたを殺すほど優しくありませんから~」
予告なし、だった。
枝の先端が容赦なくめりこむ。
悲鳴は一瞬。すぐにエリスは意味不明の言葉をつぶやき始めた。
聖女の光は消え、代わりにどす黒い黒い魔力が彼女自身を覆っていく。アリアよりももっとひどい有様で、全身が悍ましく染まっていく。
感じる。これは呪詛。彼女自身の力が反転して、自らを蝕んでいるのだ。
もはや、聖女の面影は残っていない。
誰もこの人物を聖女だとは思わないだろう。
大精霊ルウは、指先で『元』聖女の鼻先をつついた。
「ラクターのおかげで、とても強力な子が味わえてよかったですね~。大丈夫。この子は賢いので~、ちゃんと改心すればすぐに解放してくれますよ~。あ、でも」
にっこりと微笑む。
「急いだ方がいいかもですね~。人間の一生なんて、あーっという間ですから~」
彼女の身体には、いまだに黒の染みが残っていた。
俺が駆け寄って肩を支えると、アリアは汗だくのまま悪態をついた。
「まったく……一発放っただけでコレなんて。またイチから鍛え直しだな、こりゃ……ははは」
悔しそうな口調。けれど口元には小さく笑み。
俺はアリアの肩を叩いた。
「賢者様、復活だな」
「やめてよ。私はそんなのじゃない」
俺を押しのける。足をふらつかせながらも、自力で立ち上がった。
ふいに、笑い声が聞こえてきた。上品さをかなぐり捨てた、聞くに堪えない高い声。
「あはははっ、無様ですわね! 所詮、一般人ができることはこの程度なのですわ!」
くそったれ聖女が高らかに嘲る。ご丁寧にこちらを指差している。
女神アルマディアが言った。
『外面と同時に思考能力にもヒビが入ったのでしょうか』
「……まともな奴なら、この状況であの台詞を吐けないよな」
だが奴は、まともではない。
自分の置かれた状況を冷静に判断するよりも、目障りな奴を排除し貶める方に血道をあげるご立派な聖女サマだ。
俺はエリスを無視し、アリアを抱えて後ろに下がった。固唾を呑んで状況を見守っているイリス姫に、賢者を預ける。
姫の腕の中では、レオンさんの娘アンが静かな寝息を立てていた。聖女の支配から解放されて、一気に疲労が回ったのだろう。
イリス姫に言う。
「アンとアリアを連れて、先に離脱してくれ。レオンさんの研究所で落ち合おう」
姫と目が合う。彼女が何かを言う前に、俺は言葉を重ねた。
声を低めて。
「――ここから先のことは、見ない方がいい」
イリス姫が唇を引き絞った。
何を思ったか、彼女は自らが呼び寄せた動物たちとパテルルを集める。
「みんな。アンを安全な場所まで。パテルル、研究所の場所はわかるわね? 頼みますよ」
「おい、姫――!」
「私も残ります。残って、見届けます。そのために、ここまで来たのです」
毅然と言うイリス姫。その背後で、アンを乗せたパテルルが聖地から走り去っていく。
アリアが、俺の背中を軽く叩いてきた。
「私も同感。今はもう戦えないけど、見届けることならできる。後は任せたわよ、ラクター」
「……。ああ」
アリアとイリス姫を背に、俺は歩き出す。
横には神獣リーニャと大精霊ルウ。
正面には、ただひとり残ったくそったれ聖女。
エリスは自身の結界を修復していた。表情から、余裕の笑みが消えている。珍しく、情緒が不安定になっている。
「くそっ……どうして、うまくいかないんですの……!?」
聖女の光、呪詛の闇が断続的に噴き出す。
アンを人質に取っていたときのような、圧倒的な威圧感は消えていた。
『リーニャ。ルウ。聞いてください――』
女神アルマディアが、神獣と大精霊に俺の意思を伝える。
俺は神力を練る。
視界に映ったGPを表すメーター。まだ九割が残っている。大神木の新花、そしてオルランシアの聖地からの補給によって、神力の回復速度は飛躍的に高まっていた。
それは、くそったれ聖女の魔力から聖地が解放されたことを表している。
――一度、目を閉じる。
大きく深呼吸する。
そして心を、冷ます。
――『楽園創造』。
目を開けると同時に、俺は自分自身の周囲に神力を展開した。
かつて、野盗相手に試みた『自らの強化』。
オルランシアの聖地に背中を押されるように、俺は告げた。
「エリス・ティタース。カリファ聖王国に土足で踏み入ったお前を、俺は許さない」
「はあ!? お黙りなさい、あなたごとき下郎が何を偉そうに――」
「シード・ウェイブドラム」
――音圧爆破。
大賢者の防御魔法を貫いた神力の魔法は、エリスの結界を易々と破壊した。
レベルが上がり、楽園創造で強化をし、さらに聖地の加護を受けた俺の魔法は――あのときよりさらに凶悪になっていた。
くそったれ聖女の顔が一気に青くなる。腹と脳に大振動をぶつけられ、猛烈な吐き気に襲われたはずだ。
エリスは口元を両手で押さえ、胃の中をぶちまけるのだけは阻止した。その代償に、両目からは幾筋も涙が溢れる。顔面に吹き出した脂汗と、それは大して区別がつかなかった。
結界が消滅する。
俺は聖女のもとに歩み寄ると、その後頭部をつかんだ。
そのまま――地面に叩きつける。
むき出しの土に額と頬が汚れるのも構わず、大地に押しつける。その姿勢は、まるで土下座のようだった。
「まずは、聖地に詫びろ」
「ぐ……は……ぁっ」
後頭部にかかる力の圧。
見下ろす俺の視線。
エリスは口を開かなかったが、全身の緊張と開いた目で、奴が混乱しているのはわかった。
きっと頭の中では――「あり得ない」とでも繰り返しているのだろう。
「主様」
神獣形態のリーニャが進言する。ごくごく、短く。
「喰わせて」
俺は聖女を見た。
頭を地面にこすりつけたまま、くそったれ聖女は瞳を揺らした。ようやく彼女は口を開く。
「……うそ、ですわよね?」
俺はため息をついた。
「許す」
「ちょっ――ひっ!?」
片手一本で聖女の身体を持ち上げる。そのまま逃げられないように――空中へ放り投げた。
神獣オルランシアの牙が、過たずエリスの胴体を貫いた。
絶叫が、こだまする。
リーニャは首を振り、勢いを付けて聖女を吐き出した。
血にまみれた身体が地面に叩きつけられる。エリスは痙攣していた。
だが――この女はただの侵入者ではない。曲がりなりにも『聖女』の名を冠した実力者。
その回復力は、常人のそれを遙かに上回る。
逆に言えば。
人より何倍も長く苦痛が続くということだ。
神獣リーニャが聖女を睥睨する。口からはまだポタポタと血が伝っていた。
「この血。リーニャたちみんなへの謝罪の証とする」
「あ……が……い、痛い……くそ。ちくしょう……下郎ども、め」
聖女の光が傷口を覆っていく。
それにともない、エリスの口も滑らかになる。
「覚えて……いなさい……聖女たるこのわたくしを辱めて、ただで済むと――」
俺はくそったれ聖女の首根っこをつかんで引き上げた。恐怖からか、エリスの表情が固まる。唇が震えだした。
「わ、わ――わたくし、を……殺せるものなら……殺して、みなさい……!」
「あらまあ~」
そのとき。
場違いなほど暢気な口調で魅惑の大精霊が現れる。
彼女はいつも通りの穏やかな表情だった。
「殺すだなんて~、そんなことしませんよ~」
「……そ、それ見なさい。所詮、あなたたちはその程度……」
俺に首根っこをつかまれ、身動きが取れない状態で悪態をつく。声音には明らかに、ホッとした気持ちがにじんでいた。
大精霊ルウの、おっとりとした水色の瞳が、ボロボロになった聖女を映す。
「わたし~、外からの理不尽は受け入れてますが~、優しいわけではないんですよ~」
「…………え?」
ルウから神力が溢れる。
にこにこ顔の大精霊の足下から、黒い色をした植物が生えてくる。
「ラクター。お願いします~」
「ああ」
エリスの首根っこをつかんだ手を、離す。
そして。
「グロース・メガロマ」
まだ小さな雑草程度のそれに、俺が神力で魔法をかける。
途端、黒の植物は二本の禍々しい樹となり、そこから生えた枝と蔓が聖女の身体を左右から絡め取った。
まるで蜘蛛の巣にかかった昆虫。
完全に身動きが取れなくなったエリスの眼前に、先端の尖った複数の枝がまるで意思を持った蛇のように伸びてくる。
くそったれ聖女のこめかみ、眉間、そして胸の中心に、枝の切っ先が狙いを定める。
ルウがいつもと変わらない口調で解説した。
「これは~、生きながらに幻覚を見せる植物で~、良い夢を見せるものありますけど、悪い夢を見せるものもあるんですよ~。黒い色は、後者の方ですね~」
「ま……待って、待って待って。そんな、え、嘘。いやですわ、そんなの……まさか一生、このままで――」
「わたしは~、あなたを殺すほど優しくありませんから~」
予告なし、だった。
枝の先端が容赦なくめりこむ。
悲鳴は一瞬。すぐにエリスは意味不明の言葉をつぶやき始めた。
聖女の光は消え、代わりにどす黒い黒い魔力が彼女自身を覆っていく。アリアよりももっとひどい有様で、全身が悍ましく染まっていく。
感じる。これは呪詛。彼女自身の力が反転して、自らを蝕んでいるのだ。
もはや、聖女の面影は残っていない。
誰もこの人物を聖女だとは思わないだろう。
大精霊ルウは、指先で『元』聖女の鼻先をつついた。
「ラクターのおかげで、とても強力な子が味わえてよかったですね~。大丈夫。この子は賢いので~、ちゃんと改心すればすぐに解放してくれますよ~。あ、でも」
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