35 / 77
第35話 〈side:勇者〉大賢者、敗北のとき(2)
しおりを挟む
私が隠してるヤバい話――?
え、ウソ。マジ? どうしてこいつが知ってるの?
もしかして気づいた? この森に入り浸っているから?
いつ? どうやって調べた?
それにさっきの魔法。
もしかして、『以前と違う』ってそういうこと……?
――ああ、ダメ。ダメ。
余計なことを考えたら、集中力が鈍る。
ラクターごときを相手に、そんな無様はさらせない。
気にするな。あれはきっとなにかの間違い。偶然。そうだ。落ち着け私。あいつが私より上だなんて、あるわけがない。
あっては、ならない。
だって私は、大賢者アリア・アートなのだから。
「……隠してる話? はっ。なんのことかしら」
口が、勝手にそう告げていた。
「ていうかラクター。あんた、いつから私にそんな偉そうな口を叩けるようになったのかしら。以前と違う? 笑わせないで。どうやら少しはできるようになったみたいだけど、だったら最初からやりなさいよ。そうすれば、あんたもスカルの奴に捨てられずにすんだでしょうに」
背筋に冷たい汗はまだ残っている。
だが私は徐々に落ち着きを取り戻していた。大丈夫。これだけ口が回れば、私は大丈夫。ビビってない。ラクターなんかに、恐れをなしていない。
――視界が。
急に。
開けた。
お気に入りの帽子が上空に弾き飛ばされたのだと、数秒後に気づく。
目の前には、取り巻き女のひとりが迫っていた。
獣耳。見開かれた目に、細まった黄金色の瞳孔。セクハラ勇者が好きそうな美人――だけど、私はまったく可愛いと思えなかった。思う余裕がなかった。
脳裏によぎったのはただひとつ――殺される!
こんな感情、ドラゴン相手でも抱かなかった。
「おまえ、主様を馬鹿にしたな」
きっといつもは愛らしい声なのだろう。
込められた殺気の量が、ハンパじゃない。
「喰い散らかしてやる」
「――――ひィッ!?」
あれ、私、今悲鳴、上げた?
あんな情けない声、私じゃない。私じゃない。
助け船を出したのは、信じられないことにラクターだった。
「やめろ、リーニャ。下がれ。こいつは俺が相手をする」
あれだけ殺気を放っていた獣人少女が、ラクターの指示に素直に従い、彼の元まで戻る。
その間、十秒ほど。
私は、ふつふつと怒りが湧いてくるのを感じた。
「……こいつは、俺が、相手をする……ですって?」
あのラクターが。
荷物持ちで私たちのオモチャにすぎなかった、ラクター・パディントンが。
ふざけるな。
ふざけるなよっ!
帽子のつばを握ろうとして、すでにどこかに弾き飛ばされたことを思い出す。それが余計に、私の怒りに油を注いだ。
「――――ッ!」
私は詠唱した。持ちうるレパートリーの中で、最大の魔法を練る。
もう知らない。もう手加減しない。話し合いがどうとか、もう関係ない。
いっぺん黒焦げになって、私の前にひざまずけ。
そうでなければ、私の気持ちはもう収まらない――!
「食らえ、極大火炎魔法!!」
最初に放ったけん制魔法とはぜんぜん違う。
正真正銘の最高火力。ドラゴンの翼を吹っ飛ばした私の全力が、巨大な火球となって一直線に飛ぶ。
――直撃。
そして霧散。
霧散? え?
爆音も、焦げた臭いも、黒煙すらなしで?
なんで。あんた。なんで無傷なままなの……?
「【楽園創造者】の力は、大賢者の魔法にも通用するんだな」
「……は?」
「今度はこっちの番だ。……つっても」
私の見間違いじゃなければ、ラクターは眉を下げていた。つまり、かわいそうな奴を見る目になっていた。
「お前の詠唱中に、もう仕込みは終わってたんだがな」
視界にふわりと浮かぶ光。
みっつの光点――いや、種か? 私を囲んでいた。
魔法使いとしての私の勘が「これはヤバい」と告げる。
「シード・ウェイブドラム」
どすん――と衝撃がきた。
視界が二重、三重にぶれる。
吐いた。
お腹の中を無理矢理ひっくり返されたように、吐いた。無様とか、そんなこと考える余裕もなかった。
崩れ落ちる。
がんがん頭が痛む。手先足先が震える。
これ……魔力による、衝撃波……? 私の魔法防御を、こんなあっさり、貫くなんて……。
「認める、ものですか……」
理解はした。でも受け入れてやらない。
私は立ち上がり、再び詠唱を始めた。さっき無効化されたことなんて忘れていた。ただ怒りと、プライドと、すぐそこまで迫った恐怖から逃げたい気持ちとで、私は私の覚えている魔法を手当たり次第に放った。
大地の大魔法は、より大きな地面の隆起魔法によって相殺された。
風の大魔法は、腕の一振りでかき消された。
水の大魔法は、発動前に無効化された。
私は手当たり次第に魔法を放ち続けた。本当に、思いつく限り見境なく使った。
――気がつけば。
尻餅をつきながら、私は詠唱もどきを口走るだけになっていた。ただ口を動かしているだけだと自分で気づくまで、いったい、どのくらい無駄撃ちしてしまったのだろう。
ラクターは、私の二歩先まで来ていた。
なに……この現実。
「……アリア。お前、やっぱりとんでもないものを隠していたんだな」
「……あ……を」
「お前が大地の魔法を使ったときに出てきたよ。凄まじい魔力を凝縮した結界魔法が、ここの地下からな。ずいぶん雑に隠してくれたもんだ」
「……ち……は」
「答えろ。この魔法でなにをするつもりだった。周囲の生命力を奪い続ける危険な魔法を編み出してまで、お前はなにがしたかったんだ。アリア」
「そうよ」
急に、私の口はうまく回るようになった。
頭の片隅で、冷静な自分が言う。もういいだろうと。
ろうそくの火みたいに言い訳を重ねて、なんになるかと。
「大賢者が大魔法を創造することの、なにがいけないの。あれは私を追い出したクソ勇者専用。いくらあいつでも、この魔法が直撃すればタダじゃすまない」
「……まさかお前、王都にいる勇者にこの魔法を使うつもりだったんじゃないだろうな」
「そうよ! 感謝して欲しいわねラクター。あんただって、勇者スカルに捨てられた人間でしょ。恨みを晴らす魔法を私が創ってあげたんだから、あんたは私に感謝するべきなのよ。そうでしょ!?」
――だんだんと、私の中の冷静な自分が遠のいていく。
もしかしたら、今が引き返す最後のチャンスじゃないかと。
今が謝る最後のチャンスじゃないかと。
その声は、私の中からどんどん遠く――。
「だから私は、悪くない!」
「ふざけるなっ、アリア・アート!!」
初めて聞くような、ラクターの怒声だった。
その一喝で、私の身体から力が抜けた。
反論の言葉が、怒りとプライドが、さらさらと崩れていく。それが自分でわかる。
あっけなかった。
あ……そっか。私、こいつに負けたんだ。
よく見ればさ、傷一つ、与えられてないじゃん。
怒られて、一発で折れてんじゃん、私。
あは、あはは……ははは……。
うつむく。
――直後、ぞくりと背筋に悪寒が走った。
私の魔力はもう残ってない。底が尽きた。けど、それでもなお私の身体から力が漏れ出ていく感覚がした。
うつむいた視界に、自分の手が映る。自分でも小さい手が、徐々に黒ずんでいく。
……あ。性悪聖女の呪い。
魔力が完全に枯渇したせいで、呪いが悪化してる?
頭がぼんやりしてくる。
ラクターがなにか言っているけど、耳に入ってこない。
なのに、自分の心臓の音だけはやたらでかく聞こえてくる。
頭に霞がかかったようになる。
視界が二重写しに。
心臓の音が、少しずつゆっくりに。遠く。
そのときになって、後悔の気持ちがわき上がってきた。
「ごめ……なさい……」
――と口にしていた。
もう一度「ごめんなさい」と言おうとして、視界が一気にブラックアウトした。
私は思った。
あ、死んだ――と。
え、ウソ。マジ? どうしてこいつが知ってるの?
もしかして気づいた? この森に入り浸っているから?
いつ? どうやって調べた?
それにさっきの魔法。
もしかして、『以前と違う』ってそういうこと……?
――ああ、ダメ。ダメ。
余計なことを考えたら、集中力が鈍る。
ラクターごときを相手に、そんな無様はさらせない。
気にするな。あれはきっとなにかの間違い。偶然。そうだ。落ち着け私。あいつが私より上だなんて、あるわけがない。
あっては、ならない。
だって私は、大賢者アリア・アートなのだから。
「……隠してる話? はっ。なんのことかしら」
口が、勝手にそう告げていた。
「ていうかラクター。あんた、いつから私にそんな偉そうな口を叩けるようになったのかしら。以前と違う? 笑わせないで。どうやら少しはできるようになったみたいだけど、だったら最初からやりなさいよ。そうすれば、あんたもスカルの奴に捨てられずにすんだでしょうに」
背筋に冷たい汗はまだ残っている。
だが私は徐々に落ち着きを取り戻していた。大丈夫。これだけ口が回れば、私は大丈夫。ビビってない。ラクターなんかに、恐れをなしていない。
――視界が。
急に。
開けた。
お気に入りの帽子が上空に弾き飛ばされたのだと、数秒後に気づく。
目の前には、取り巻き女のひとりが迫っていた。
獣耳。見開かれた目に、細まった黄金色の瞳孔。セクハラ勇者が好きそうな美人――だけど、私はまったく可愛いと思えなかった。思う余裕がなかった。
脳裏によぎったのはただひとつ――殺される!
こんな感情、ドラゴン相手でも抱かなかった。
「おまえ、主様を馬鹿にしたな」
きっといつもは愛らしい声なのだろう。
込められた殺気の量が、ハンパじゃない。
「喰い散らかしてやる」
「――――ひィッ!?」
あれ、私、今悲鳴、上げた?
あんな情けない声、私じゃない。私じゃない。
助け船を出したのは、信じられないことにラクターだった。
「やめろ、リーニャ。下がれ。こいつは俺が相手をする」
あれだけ殺気を放っていた獣人少女が、ラクターの指示に素直に従い、彼の元まで戻る。
その間、十秒ほど。
私は、ふつふつと怒りが湧いてくるのを感じた。
「……こいつは、俺が、相手をする……ですって?」
あのラクターが。
荷物持ちで私たちのオモチャにすぎなかった、ラクター・パディントンが。
ふざけるな。
ふざけるなよっ!
帽子のつばを握ろうとして、すでにどこかに弾き飛ばされたことを思い出す。それが余計に、私の怒りに油を注いだ。
「――――ッ!」
私は詠唱した。持ちうるレパートリーの中で、最大の魔法を練る。
もう知らない。もう手加減しない。話し合いがどうとか、もう関係ない。
いっぺん黒焦げになって、私の前にひざまずけ。
そうでなければ、私の気持ちはもう収まらない――!
「食らえ、極大火炎魔法!!」
最初に放ったけん制魔法とはぜんぜん違う。
正真正銘の最高火力。ドラゴンの翼を吹っ飛ばした私の全力が、巨大な火球となって一直線に飛ぶ。
――直撃。
そして霧散。
霧散? え?
爆音も、焦げた臭いも、黒煙すらなしで?
なんで。あんた。なんで無傷なままなの……?
「【楽園創造者】の力は、大賢者の魔法にも通用するんだな」
「……は?」
「今度はこっちの番だ。……つっても」
私の見間違いじゃなければ、ラクターは眉を下げていた。つまり、かわいそうな奴を見る目になっていた。
「お前の詠唱中に、もう仕込みは終わってたんだがな」
視界にふわりと浮かぶ光。
みっつの光点――いや、種か? 私を囲んでいた。
魔法使いとしての私の勘が「これはヤバい」と告げる。
「シード・ウェイブドラム」
どすん――と衝撃がきた。
視界が二重、三重にぶれる。
吐いた。
お腹の中を無理矢理ひっくり返されたように、吐いた。無様とか、そんなこと考える余裕もなかった。
崩れ落ちる。
がんがん頭が痛む。手先足先が震える。
これ……魔力による、衝撃波……? 私の魔法防御を、こんなあっさり、貫くなんて……。
「認める、ものですか……」
理解はした。でも受け入れてやらない。
私は立ち上がり、再び詠唱を始めた。さっき無効化されたことなんて忘れていた。ただ怒りと、プライドと、すぐそこまで迫った恐怖から逃げたい気持ちとで、私は私の覚えている魔法を手当たり次第に放った。
大地の大魔法は、より大きな地面の隆起魔法によって相殺された。
風の大魔法は、腕の一振りでかき消された。
水の大魔法は、発動前に無効化された。
私は手当たり次第に魔法を放ち続けた。本当に、思いつく限り見境なく使った。
――気がつけば。
尻餅をつきながら、私は詠唱もどきを口走るだけになっていた。ただ口を動かしているだけだと自分で気づくまで、いったい、どのくらい無駄撃ちしてしまったのだろう。
ラクターは、私の二歩先まで来ていた。
なに……この現実。
「……アリア。お前、やっぱりとんでもないものを隠していたんだな」
「……あ……を」
「お前が大地の魔法を使ったときに出てきたよ。凄まじい魔力を凝縮した結界魔法が、ここの地下からな。ずいぶん雑に隠してくれたもんだ」
「……ち……は」
「答えろ。この魔法でなにをするつもりだった。周囲の生命力を奪い続ける危険な魔法を編み出してまで、お前はなにがしたかったんだ。アリア」
「そうよ」
急に、私の口はうまく回るようになった。
頭の片隅で、冷静な自分が言う。もういいだろうと。
ろうそくの火みたいに言い訳を重ねて、なんになるかと。
「大賢者が大魔法を創造することの、なにがいけないの。あれは私を追い出したクソ勇者専用。いくらあいつでも、この魔法が直撃すればタダじゃすまない」
「……まさかお前、王都にいる勇者にこの魔法を使うつもりだったんじゃないだろうな」
「そうよ! 感謝して欲しいわねラクター。あんただって、勇者スカルに捨てられた人間でしょ。恨みを晴らす魔法を私が創ってあげたんだから、あんたは私に感謝するべきなのよ。そうでしょ!?」
――だんだんと、私の中の冷静な自分が遠のいていく。
もしかしたら、今が引き返す最後のチャンスじゃないかと。
今が謝る最後のチャンスじゃないかと。
その声は、私の中からどんどん遠く――。
「だから私は、悪くない!」
「ふざけるなっ、アリア・アート!!」
初めて聞くような、ラクターの怒声だった。
その一喝で、私の身体から力が抜けた。
反論の言葉が、怒りとプライドが、さらさらと崩れていく。それが自分でわかる。
あっけなかった。
あ……そっか。私、こいつに負けたんだ。
よく見ればさ、傷一つ、与えられてないじゃん。
怒られて、一発で折れてんじゃん、私。
あは、あはは……ははは……。
うつむく。
――直後、ぞくりと背筋に悪寒が走った。
私の魔力はもう残ってない。底が尽きた。けど、それでもなお私の身体から力が漏れ出ていく感覚がした。
うつむいた視界に、自分の手が映る。自分でも小さい手が、徐々に黒ずんでいく。
……あ。性悪聖女の呪い。
魔力が完全に枯渇したせいで、呪いが悪化してる?
頭がぼんやりしてくる。
ラクターがなにか言っているけど、耳に入ってこない。
なのに、自分の心臓の音だけはやたらでかく聞こえてくる。
頭に霞がかかったようになる。
視界が二重写しに。
心臓の音が、少しずつゆっくりに。遠く。
そのときになって、後悔の気持ちがわき上がってきた。
「ごめ……なさい……」
――と口にしていた。
もう一度「ごめんなさい」と言おうとして、視界が一気にブラックアウトした。
私は思った。
あ、死んだ――と。
3
お気に入りに追加
2,055
あなたにおすすめの小説

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

勇者PTを追放されたので獣娘たちに乗り換えて楽しく生きる
まったりー
ファンタジー
勇者を支援する為に召喚され、5年の間ユニークスキル【カードダス】で支援して来た主人公は、突然の冤罪を受け勇者PTを追放されてしまいました。
そんな主人公は、ギルドで出会った獣人のPTと仲良くなり、彼女たちの為にスキルを使う事を決め、獣人たちが暮らしやすい場所を作る為に奮闘する物語です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる