22 / 77
第22話 超速魔法レッスン
しおりを挟む
――翌朝。
『楽園創造』で創ったばかりのベッドでぐっすり眠った俺は、体力もGPもすっかり回復した状態で朝を迎えた。
なんかこう、本当にゲームのキャラになったみたいだ。
ま、レベルにしろGPにしろ、俺の記憶を元にアルマディアが作ったものだから、世界で俺だけのステータスなんだけどな。
なんて甘美な響き。絶対、他の連中には教えられない。確実にイタイ奴だと思われる。
『ラクター様はイタイ奴なのですか?』
「いや、気にするな。それより、そろそろいいんじゃないか?」
……こういうとき、一心同体の神というのは困る。
アルマディアの問いかけに、俺は努めて冷静に話を逸らした。
――俺たちは今、新拠点を出発し、カリファの聖森林をさらに奥へと進んでいる。
カリファ大神木の神力を、アルマディアにたどってもらっているのだ。
一緒に行動しているのは、リーニャのみ。
レオンさん親子は、そのまま新拠点に留まっている。今は元気とはいえ、さすがに元々病弱な子をこれ以上引っ張り回すわけにはいかないだろう。
それに。
カリファ大神木に本当に異変が起こっているのなら、危険が待っているに違いない。
それと、もうひとつ。
昨日、アルマディアが思わせぶりに言った台詞――神がヒトの魔法を使えばどうなるか。
その実践に適当そうな場所までたどり着いた。広い河原、少し先には大きな岩がある。
ここなら、多少のことでは周囲に迷惑はかからないだろう。
アルマディアは『よい場所ですね』と満足そうだった。
『それではラクター様。これより神力を用いた魔法訓練を行います。はい、お互いに礼』
「お互いに礼? お前、まさかリーニャを実験台にするつもりじゃないだろうな」
『そんなことはしません。初めの挨拶が肝心というだけです。はい、お互いに礼』
お互いとは。
……こいつ、また俺の知識から適当なモン引っ張り出してきたな。
「……よろしくお願いします」
「しますにゃ」
隣のリーニャと一緒に、岩に向かって頭を下げる俺。なんだこれ。
あとリーニャ。アルマディアの声が聞こえるからって、言うとおりにしなくてもいいんだぞ。素直か。ちくしょう俺もだ。
『GPを表示します』
視界の端に見慣れたステータス。一晩休んだおかげでGPは満タンの200。メーターもフルで溜まっている。
『さて、ラクター様は魔法についてどれほどご存じですか?』
「ん? まあこの世界の常識程度には。本職じゃないから、たかが知れてるけど」
『では、魔法についてわかりやすく教えてあげてください。リーニャに』
は?
隣を見ると、期待に目を輝かせたリーニャがじーっと俺を見つめていた。獣耳はピンと立ち、尻尾がわっさわっさと左右に揺れている。
どういうつもりだ、アルマディアの奴。
「あー、ごほん。魔法っていうのは、ひらたく言えば属性の具現化だ。火を熾したり、水を生み出したり、石つぶてを飛ばしたり……とまあ、なんもないところから色んなモンを生み出すのがざっくり魔法だ」
『本当にざっくりですね』
やかましいわ。お前が説明しろって言ったんだろ。
リーニャは「おおおっ!」って感心してるし。やりづれえ。
「で、だ。魔法ってのは、実は誰でも使えるワケじゃない。体内の魔力量が一定以上で、かつ、詠唱を習得した奴しか使えない」
「主様は使えるよね?」
「使えねーよ。持ってる魔力量が少なすぎるし、詠唱なんて小難しい言葉の羅列で、意味がわからん。意味を理解せずにただ唱えてもダメっぽいんだよ、あれ」
「むぅ。じゃあリーニャ、詠唱喰って滅殺する」
無理です。
アルマディアが話に割り込んでくる。
『ラクター様。では、詠唱なしで魔法を使おうとするとどうなりますか?』
「は? お前がそれを聞くか? ……まあ、お寒い結果になるだろうな。例えば、ただの一般人がこう、手をかざして『火炎よ迸れ!』みたいに叫んだところでなにも――」
ドォォォンッ!
数メートル先で爆発が起き、河原の石が吹っ飛んだ。
砕けた欠片が俺たちのところまで降り注ぐ。地味に痛い。
『できましたね』
「できたできたー。主様すごい」
「……は?」
火元もないのに黒煙を上げる河原を、俺は呆然と眺めた。
ふと、視界の端のステータス表示を見る。
メーターが減っていた。ほんの数ミリ。残り数値を確認。198。
あの爆発が、消費2。
『念のため、他の魔法を試してみましょう。ちょっと失礼します』
そう言って、アルマディアが俺の右手の操作を奪う。
『水よ来い』
ドォォォンッ!
『風よ来い』
ドォォォンッ!
『大地よ裂けろ』
ドォォォンッ!
河原のあちこちで同じ光景が広がった。
リーニャがきゃっきゃと喜んでいる。
アルマディアが澄ました声で告げた。
『おわかりいただけましたか?』
「いただけねぇよ。なんだよコレ。つーか、火も水も風も土もなんで全部爆発すんだよ。むしろ使えてねーだろが!」
『以上で、魔法訓練を終了します。早かったですね。お互いに礼。ありがとうございました』
「ございましたにゃ」
「おい!!」
アルマディアは心底楽しそうに『冗談です』と言った。この女神……。
『本筋に戻りましょう。ラクター様、先ほど発動したものは間違いなく魔法です。ですが、この世界の人間たちが使うそれとは大きく異なります。それがなにか、おわかりですか』
気持ちを落ち着けるため、大きく息を吐いてから、答える。
「魔力を使わないことと、詠唱が適当なこと。たぶん、そもそも不要なんだろ」
『正解です。魔力は神力に、詠唱はイメージに置き換えることで、魔法が発動するようになっています。この関係、なにかに似ていませんか』
「……『楽園創造』、だな」
『またしても正解です』
満足げな声だった。
『神がヒトの魔法を使う。それは、ヒトが持つ魔力よりもはるかに強力な神力を使い、ヒトが複雑な詠唱によって初めて構築できる具現化をイメージひとつで成り立たせることです。簡単に言えば、神はすべて無詠唱魔法が使える、ということです。そしてそれは、女神と一心同体となったラクター様も同様なのです』
「……で、難点があの爆発ってことか」
『お恥ずかしながら。私は楽園を創造する存在。ヒトの魔法には疎く、うまく使い分けができません。結果、魔法が発動しても効果が一定になりがちです』
それが連発ドォンか。はた迷惑なことこの上ない……。
まあ、だが納得はいく。女神であり、【楽園創造者】なんてチートな力を持っているにもかかわらず、あっさり勇者パーティに捕まったのは、人間のように魔法を使いこなすのがそもそも苦手だったからだろう。
『ですが、ラクター様は違います。あなたは神に近い存在でありながら、同時にヒトでもある。私ができなかった境地に必ず到達できます』
「女神が到達できなかった境地、ねえ……」
アルマディアは力説した。
『ラクター様は、あの賢者アリアを超えるのです』
『楽園創造』で創ったばかりのベッドでぐっすり眠った俺は、体力もGPもすっかり回復した状態で朝を迎えた。
なんかこう、本当にゲームのキャラになったみたいだ。
ま、レベルにしろGPにしろ、俺の記憶を元にアルマディアが作ったものだから、世界で俺だけのステータスなんだけどな。
なんて甘美な響き。絶対、他の連中には教えられない。確実にイタイ奴だと思われる。
『ラクター様はイタイ奴なのですか?』
「いや、気にするな。それより、そろそろいいんじゃないか?」
……こういうとき、一心同体の神というのは困る。
アルマディアの問いかけに、俺は努めて冷静に話を逸らした。
――俺たちは今、新拠点を出発し、カリファの聖森林をさらに奥へと進んでいる。
カリファ大神木の神力を、アルマディアにたどってもらっているのだ。
一緒に行動しているのは、リーニャのみ。
レオンさん親子は、そのまま新拠点に留まっている。今は元気とはいえ、さすがに元々病弱な子をこれ以上引っ張り回すわけにはいかないだろう。
それに。
カリファ大神木に本当に異変が起こっているのなら、危険が待っているに違いない。
それと、もうひとつ。
昨日、アルマディアが思わせぶりに言った台詞――神がヒトの魔法を使えばどうなるか。
その実践に適当そうな場所までたどり着いた。広い河原、少し先には大きな岩がある。
ここなら、多少のことでは周囲に迷惑はかからないだろう。
アルマディアは『よい場所ですね』と満足そうだった。
『それではラクター様。これより神力を用いた魔法訓練を行います。はい、お互いに礼』
「お互いに礼? お前、まさかリーニャを実験台にするつもりじゃないだろうな」
『そんなことはしません。初めの挨拶が肝心というだけです。はい、お互いに礼』
お互いとは。
……こいつ、また俺の知識から適当なモン引っ張り出してきたな。
「……よろしくお願いします」
「しますにゃ」
隣のリーニャと一緒に、岩に向かって頭を下げる俺。なんだこれ。
あとリーニャ。アルマディアの声が聞こえるからって、言うとおりにしなくてもいいんだぞ。素直か。ちくしょう俺もだ。
『GPを表示します』
視界の端に見慣れたステータス。一晩休んだおかげでGPは満タンの200。メーターもフルで溜まっている。
『さて、ラクター様は魔法についてどれほどご存じですか?』
「ん? まあこの世界の常識程度には。本職じゃないから、たかが知れてるけど」
『では、魔法についてわかりやすく教えてあげてください。リーニャに』
は?
隣を見ると、期待に目を輝かせたリーニャがじーっと俺を見つめていた。獣耳はピンと立ち、尻尾がわっさわっさと左右に揺れている。
どういうつもりだ、アルマディアの奴。
「あー、ごほん。魔法っていうのは、ひらたく言えば属性の具現化だ。火を熾したり、水を生み出したり、石つぶてを飛ばしたり……とまあ、なんもないところから色んなモンを生み出すのがざっくり魔法だ」
『本当にざっくりですね』
やかましいわ。お前が説明しろって言ったんだろ。
リーニャは「おおおっ!」って感心してるし。やりづれえ。
「で、だ。魔法ってのは、実は誰でも使えるワケじゃない。体内の魔力量が一定以上で、かつ、詠唱を習得した奴しか使えない」
「主様は使えるよね?」
「使えねーよ。持ってる魔力量が少なすぎるし、詠唱なんて小難しい言葉の羅列で、意味がわからん。意味を理解せずにただ唱えてもダメっぽいんだよ、あれ」
「むぅ。じゃあリーニャ、詠唱喰って滅殺する」
無理です。
アルマディアが話に割り込んでくる。
『ラクター様。では、詠唱なしで魔法を使おうとするとどうなりますか?』
「は? お前がそれを聞くか? ……まあ、お寒い結果になるだろうな。例えば、ただの一般人がこう、手をかざして『火炎よ迸れ!』みたいに叫んだところでなにも――」
ドォォォンッ!
数メートル先で爆発が起き、河原の石が吹っ飛んだ。
砕けた欠片が俺たちのところまで降り注ぐ。地味に痛い。
『できましたね』
「できたできたー。主様すごい」
「……は?」
火元もないのに黒煙を上げる河原を、俺は呆然と眺めた。
ふと、視界の端のステータス表示を見る。
メーターが減っていた。ほんの数ミリ。残り数値を確認。198。
あの爆発が、消費2。
『念のため、他の魔法を試してみましょう。ちょっと失礼します』
そう言って、アルマディアが俺の右手の操作を奪う。
『水よ来い』
ドォォォンッ!
『風よ来い』
ドォォォンッ!
『大地よ裂けろ』
ドォォォンッ!
河原のあちこちで同じ光景が広がった。
リーニャがきゃっきゃと喜んでいる。
アルマディアが澄ました声で告げた。
『おわかりいただけましたか?』
「いただけねぇよ。なんだよコレ。つーか、火も水も風も土もなんで全部爆発すんだよ。むしろ使えてねーだろが!」
『以上で、魔法訓練を終了します。早かったですね。お互いに礼。ありがとうございました』
「ございましたにゃ」
「おい!!」
アルマディアは心底楽しそうに『冗談です』と言った。この女神……。
『本筋に戻りましょう。ラクター様、先ほど発動したものは間違いなく魔法です。ですが、この世界の人間たちが使うそれとは大きく異なります。それがなにか、おわかりですか』
気持ちを落ち着けるため、大きく息を吐いてから、答える。
「魔力を使わないことと、詠唱が適当なこと。たぶん、そもそも不要なんだろ」
『正解です。魔力は神力に、詠唱はイメージに置き換えることで、魔法が発動するようになっています。この関係、なにかに似ていませんか』
「……『楽園創造』、だな」
『またしても正解です』
満足げな声だった。
『神がヒトの魔法を使う。それは、ヒトが持つ魔力よりもはるかに強力な神力を使い、ヒトが複雑な詠唱によって初めて構築できる具現化をイメージひとつで成り立たせることです。簡単に言えば、神はすべて無詠唱魔法が使える、ということです。そしてそれは、女神と一心同体となったラクター様も同様なのです』
「……で、難点があの爆発ってことか」
『お恥ずかしながら。私は楽園を創造する存在。ヒトの魔法には疎く、うまく使い分けができません。結果、魔法が発動しても効果が一定になりがちです』
それが連発ドォンか。はた迷惑なことこの上ない……。
まあ、だが納得はいく。女神であり、【楽園創造者】なんてチートな力を持っているにもかかわらず、あっさり勇者パーティに捕まったのは、人間のように魔法を使いこなすのがそもそも苦手だったからだろう。
『ですが、ラクター様は違います。あなたは神に近い存在でありながら、同時にヒトでもある。私ができなかった境地に必ず到達できます』
「女神が到達できなかった境地、ねえ……」
アルマディアは力説した。
『ラクター様は、あの賢者アリアを超えるのです』
3
お気に入りに追加
2,055
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる