16 / 77
第16話 ビーストテイマーの姫様
しおりを挟む
――ここでずっと暮らしたい。
そう言ったイリス姫の表情は、なんというか、とても儚げだった。
俺を見つめているような、その先のどこか遠くの未来を見つめているような。
王宮で顔を合わせるときも、時々こんな表情を浮かべていたことを思い出す。
そういえば、イリス姫は勇者スカルに強い苦手意識を持っているようだった。一国の勇者と、その国の姫君――どうしたって、接する機会は多くなる。
俺にはわからない気苦労が王宮の暮らしにはあるのだろう。俺は、そう思うことにした。
「イリス姫」
励ます気持ちを込めて、彼女の名を呼ぶ。
すると、姫は我に返ったのか目を瞬かせた。
「え? あれ? 私、今なんて?」
口に手を当て、意味もなく左右を見る。
忠実な護衛、ホワイトウルフのパテルルが、なぜか妙に気合いの入った声を上げた。そしてこれまたなぜか、主の背中をぐいぐいと押す。俺の方に。
や、近い近い。
「あ……ああ……!?」
瞬く間に顔が真っ赤になるイリス姫。
「ご――ごめんなさいいいっ!」
立ち上がった姫様。そのまま走っていってしまう。バシャバシャと川に入っていく音が聞こえてきた。
俺はパテルルを睨んだ。
「おい。あんまり主を困らせるな」
「ぅばうっ!」
なぜか怒られた気がした。
すかさずリーニャが割って入るが、パテルルは引かない。
リーニャが振り返る。
「『追いかけてください』と言ってる。主様」
「どっかで聞いた台詞だな、それ……」
『うんざりしている場合ではありませんよ』
アルマディアが言った。頬に手を当て嘆息している姿が目に浮かぶ。
『ラクター様。私は、女性関係で大いに積極的になるべきと考えます。あなたが一国の姫君を娶ると想像するだけでも、私は幸福を感じます。逃してはなりません』
「いやそれ面白がってるだけだろ」
『神は寛容。愛はいくつあっても良いものです』
どういう意味だ……。
とりあえず、川へ走った姫を放っておくことはできず、俺は後を追った。
イリス姫はすぐに見つかる。くるぶしまで水につかった状態で立っていた。
彼女の肩には、いつの間にやってきたのか、一羽の白い鳥が止まっていた。野生だろうに、イリス姫が指先で首を撫でてもされるがままになっている。
そうだった。姫は確か、【ビーストテイマー】の力を持っていたな。動物たちを手なずけ、僕とする能力だ。
護衛のパテルルが、まさにテイムによって配下となったと聞いている。
ただ、イリス姫は心優しく控えめな性格なので、テイムによって無理矢理配下に置くことに抵抗感を持っていた。パテルルをテイムしたのは一種の契約みたいなもので、互いに意思疎通できるようにするために必要だったとか。
ま、わざわざテイムしなくても、もともと姫は動物に好かれやすい体質のようだし。きっと、あの白い鳥も純粋に彼女に惹かれてやってきたのだろう。
俺と視線が合うと、姫はまたも顔を赤くした。
「ごめんなさい、ラクターさん。取り乱してしまって」
「いや、気にしてない」
『ラクター様』
女神に注意された。釈然としない。
イリス姫は苦笑いを浮かべたが、すぐに表情を曇らせた。
「それで、あの。ちょっと気になることがあるのですが」
そう言って、空を見上げる。
「カリファの聖森林は、聖地の名にふさわしく、生命力豊かな植物と多種多様な動物たちが暮らす地と聞いておりました。けれど、先ほどから鳥や獣たちの姿をほとんど見ないのです」
「気のせいなんかじゃない」
隣のリーニャがうなずいた。
「皆、どこかに逃げてる」
「逃げてる? それはなぜ……」
「わからない。リーニャは勇者たちのせいだと思ってる。会ったら今度こそ八つ裂き」
表情を変えずに物騒な宣言をする神獣少女。
勇者の名が出ると、イリス姫はさらに暗い顔になった。
俺は話題を変える。
「そういえば、イリス姫はどうやってここまで来たんだ? まさか、勝手に城を抜け出してきたってわけじゃないよな」
「……すみません。そのまさかです」
おいおい。なかなかお転婆なことをするな、我が国の姫様も。
「どうしてもラクターさんにお会いしたくて。パテルルに力を貸してもらい、脱出を……。そして城下街でレオンさんに出会い、ラクターさんのお話を聞いたのです」
「そうか。レオンさんに会ったのか」
「はい。ご親切な方で、ここまで案内していただいたのです。ただ、私が森に不慣れで汗だくになってしまったのを見かね、ここの川で水浴びを勧めてくださいました」
なるほど。で、俺とばったり再会したわけか。
姫。そこでまた赤くならないでください。こっちまで思い出してしまう。
彼女は何度か川の水で顔を洗う。そして白い鳥を引き連れたまま、岸に上がってきた。
「ラクターさん。先ほどのお話で、あなたは楽園を創り、森を再生しようとしているとうかがいました。その楽園作り、私もお手伝いしてもよろしいでしょうか?」
「姫様が?」
「はい。その……ここで、――さんとずっと暮らしたいというのは、本音ではあるんです、が」
小声すぎてよく聞こえない……。
姫様は深呼吸する。
「カリファの聖森林は、我が国の大事な聖域であり財産。姫としてこの国を護るためにも、ラクターさんにお世話になった恩返しをするためにも、あなたのお手伝いがしたいのです」
「それはありがたいが……いくらなんでも、王城を放っておくわけには」
「確かに、いつまでも城を留守にはできません。ですが、折を見て、ここを訪れることはできます。きっとお役に立ちます」
イリス姫は表情を引き締めると、手の甲を掲げた。先ほどの白い鳥が、彼女の手に止まる。
「お願い。私に力を貸して――ビーストテイム」
柔らかな魔力が白い鳥を包む。それから、その鳥は俺の肩に飛び移ってきた。
「今後は、その子が伝令役を務めてくれます。何かあれば、遠慮なくお知らせください」
「姫様に頼みごとかあ」
「そ、その。今日こんなことがありました、ってことでも、ぜんぜん、ぜんぜん構いませんので。むしろ毎日ご連絡いただけると――あ、いえ! 気にしないでください!」
手をぶんぶん振るイリス姫様。
俺は肩の力を抜いた。
「わかった。俺でよければ、話し相手になるよ」
「……! はい、ありがとうございます!」
なんとも畏れ多いことではあるが。
イリス姫のこの笑顔を見られたのは、ここまで頑張ってきた俺へのご褒美――ってことにしよう。
そう言ったイリス姫の表情は、なんというか、とても儚げだった。
俺を見つめているような、その先のどこか遠くの未来を見つめているような。
王宮で顔を合わせるときも、時々こんな表情を浮かべていたことを思い出す。
そういえば、イリス姫は勇者スカルに強い苦手意識を持っているようだった。一国の勇者と、その国の姫君――どうしたって、接する機会は多くなる。
俺にはわからない気苦労が王宮の暮らしにはあるのだろう。俺は、そう思うことにした。
「イリス姫」
励ます気持ちを込めて、彼女の名を呼ぶ。
すると、姫は我に返ったのか目を瞬かせた。
「え? あれ? 私、今なんて?」
口に手を当て、意味もなく左右を見る。
忠実な護衛、ホワイトウルフのパテルルが、なぜか妙に気合いの入った声を上げた。そしてこれまたなぜか、主の背中をぐいぐいと押す。俺の方に。
や、近い近い。
「あ……ああ……!?」
瞬く間に顔が真っ赤になるイリス姫。
「ご――ごめんなさいいいっ!」
立ち上がった姫様。そのまま走っていってしまう。バシャバシャと川に入っていく音が聞こえてきた。
俺はパテルルを睨んだ。
「おい。あんまり主を困らせるな」
「ぅばうっ!」
なぜか怒られた気がした。
すかさずリーニャが割って入るが、パテルルは引かない。
リーニャが振り返る。
「『追いかけてください』と言ってる。主様」
「どっかで聞いた台詞だな、それ……」
『うんざりしている場合ではありませんよ』
アルマディアが言った。頬に手を当て嘆息している姿が目に浮かぶ。
『ラクター様。私は、女性関係で大いに積極的になるべきと考えます。あなたが一国の姫君を娶ると想像するだけでも、私は幸福を感じます。逃してはなりません』
「いやそれ面白がってるだけだろ」
『神は寛容。愛はいくつあっても良いものです』
どういう意味だ……。
とりあえず、川へ走った姫を放っておくことはできず、俺は後を追った。
イリス姫はすぐに見つかる。くるぶしまで水につかった状態で立っていた。
彼女の肩には、いつの間にやってきたのか、一羽の白い鳥が止まっていた。野生だろうに、イリス姫が指先で首を撫でてもされるがままになっている。
そうだった。姫は確か、【ビーストテイマー】の力を持っていたな。動物たちを手なずけ、僕とする能力だ。
護衛のパテルルが、まさにテイムによって配下となったと聞いている。
ただ、イリス姫は心優しく控えめな性格なので、テイムによって無理矢理配下に置くことに抵抗感を持っていた。パテルルをテイムしたのは一種の契約みたいなもので、互いに意思疎通できるようにするために必要だったとか。
ま、わざわざテイムしなくても、もともと姫は動物に好かれやすい体質のようだし。きっと、あの白い鳥も純粋に彼女に惹かれてやってきたのだろう。
俺と視線が合うと、姫はまたも顔を赤くした。
「ごめんなさい、ラクターさん。取り乱してしまって」
「いや、気にしてない」
『ラクター様』
女神に注意された。釈然としない。
イリス姫は苦笑いを浮かべたが、すぐに表情を曇らせた。
「それで、あの。ちょっと気になることがあるのですが」
そう言って、空を見上げる。
「カリファの聖森林は、聖地の名にふさわしく、生命力豊かな植物と多種多様な動物たちが暮らす地と聞いておりました。けれど、先ほどから鳥や獣たちの姿をほとんど見ないのです」
「気のせいなんかじゃない」
隣のリーニャがうなずいた。
「皆、どこかに逃げてる」
「逃げてる? それはなぜ……」
「わからない。リーニャは勇者たちのせいだと思ってる。会ったら今度こそ八つ裂き」
表情を変えずに物騒な宣言をする神獣少女。
勇者の名が出ると、イリス姫はさらに暗い顔になった。
俺は話題を変える。
「そういえば、イリス姫はどうやってここまで来たんだ? まさか、勝手に城を抜け出してきたってわけじゃないよな」
「……すみません。そのまさかです」
おいおい。なかなかお転婆なことをするな、我が国の姫様も。
「どうしてもラクターさんにお会いしたくて。パテルルに力を貸してもらい、脱出を……。そして城下街でレオンさんに出会い、ラクターさんのお話を聞いたのです」
「そうか。レオンさんに会ったのか」
「はい。ご親切な方で、ここまで案内していただいたのです。ただ、私が森に不慣れで汗だくになってしまったのを見かね、ここの川で水浴びを勧めてくださいました」
なるほど。で、俺とばったり再会したわけか。
姫。そこでまた赤くならないでください。こっちまで思い出してしまう。
彼女は何度か川の水で顔を洗う。そして白い鳥を引き連れたまま、岸に上がってきた。
「ラクターさん。先ほどのお話で、あなたは楽園を創り、森を再生しようとしているとうかがいました。その楽園作り、私もお手伝いしてもよろしいでしょうか?」
「姫様が?」
「はい。その……ここで、――さんとずっと暮らしたいというのは、本音ではあるんです、が」
小声すぎてよく聞こえない……。
姫様は深呼吸する。
「カリファの聖森林は、我が国の大事な聖域であり財産。姫としてこの国を護るためにも、ラクターさんにお世話になった恩返しをするためにも、あなたのお手伝いがしたいのです」
「それはありがたいが……いくらなんでも、王城を放っておくわけには」
「確かに、いつまでも城を留守にはできません。ですが、折を見て、ここを訪れることはできます。きっとお役に立ちます」
イリス姫は表情を引き締めると、手の甲を掲げた。先ほどの白い鳥が、彼女の手に止まる。
「お願い。私に力を貸して――ビーストテイム」
柔らかな魔力が白い鳥を包む。それから、その鳥は俺の肩に飛び移ってきた。
「今後は、その子が伝令役を務めてくれます。何かあれば、遠慮なくお知らせください」
「姫様に頼みごとかあ」
「そ、その。今日こんなことがありました、ってことでも、ぜんぜん、ぜんぜん構いませんので。むしろ毎日ご連絡いただけると――あ、いえ! 気にしないでください!」
手をぶんぶん振るイリス姫様。
俺は肩の力を抜いた。
「わかった。俺でよければ、話し相手になるよ」
「……! はい、ありがとうございます!」
なんとも畏れ多いことではあるが。
イリス姫のこの笑顔を見られたのは、ここまで頑張ってきた俺へのご褒美――ってことにしよう。
3
お気に入りに追加
2,055
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

勇者PTを追放されたので獣娘たちに乗り換えて楽しく生きる
まったりー
ファンタジー
勇者を支援する為に召喚され、5年の間ユニークスキル【カードダス】で支援して来た主人公は、突然の冤罪を受け勇者PTを追放されてしまいました。
そんな主人公は、ギルドで出会った獣人のPTと仲良くなり、彼女たちの為にスキルを使う事を決め、獣人たちが暮らしやすい場所を作る為に奮闘する物語です。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる