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第26話 夏美とのカラオケ ~俺の天使~

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二人でゲームセンターを楽しんだ後、俺達は再び車に乗り込んだ。
ゲーセンから駐車場の愛車まで行く間、二人は手を繋いで歩いた。夏美の小さな手が俺は好きになっていた。

「夏美ちゃん、次どこか行きたいところある?」
「そうだなあ・・・あ、カラオケに行きたい」
「カラオケかあ、俺暫く行ってないなあ、よし行こう!」
「うん、でも私歌下手だから恥ずかしいな」
「大丈夫、俺も下手だから」

そうして俺は、カラオケBOXへと車を走らせた。

夏美によると、カラオケは好きで、友達とよく歌いに行くのだという。
最高で98点出したことあるんだよと、夏美は自慢げな笑顔で答えた。
そうなのか、なんだ、けっこう上手いんじゃないか。
夏美のまだ幼い高音の声で上手に歌ったら、超可愛いんだろうな。

「俺、スマカラってカラオケアプリやってるんだ。そこに歌を歌ってアップロードしてるんだよ」
「あ、スマカラ、私もやってるよ。歌もアップしてるし、ルームってあるじゃない?ルームに入って歌を歌ったりしてるよ」
「そうなんだ。じゃあ後で相互フォローしようか」
「うん!拓也さんの歌、聴きまくっちゃうよ」
「いや、それは恥ずかしいな」

スマカラと言うカラオケアプリは、歌を歌って自分のホームに投稿したり、またルーム機能と言うものがあって、配信者がルームを開きMCをつとめ、そこにリスナーが集まり、皆で歌を歌ったり、チャットで雑談したりする機能だ。
スマカラはなかなか面白く、俺は結構はまっていた。
そのスマカラを夏美もやっていると言う。そのスマカラの中で知り合った友達もけっこういるらしい。

そんな会話をしているうちに、俺達はカラオケBOXに到着した。

「さあ、着いたよ、夏美ちゃん、行こう」
「うん!ああ楽しみー」

俺達は車を駐車場に停め、車から降りて歩き出した。
歩きながら先程の様に二人で手を繋ぎ、夏美は俺に寄り添いながら歩く。
夏美は時々俺を見上げ、ニッコリとした天使の笑顔を見せる。


俺達はカラオケ店の中に入り、フロンントでチェックを済ませて、指定された部屋へと向かった。
周りの部屋からは、歌上手の女性の声や、若い男性の怒鳴る様な歌声が漏れてくる。

「ええと・・・あ、この部屋だ。夏美、入ろう」

部屋に入ると俺と夏美はソファに腰かけた。ソファに座った二人の間は、かなり密着している。
俺はドリンクを頼もうと、夏美に声をかけた。

「夏美、ドリンクを頼もうか。何がいい?」
「そうだな、あ、コーラがいい」

俺はフロントにコーラ2つを注文した。やがて店員がドリンクを運んできた。
夏美は店員の視線など気にする様子もなく、俺に密着し、豊満な胸を俺の腕にすりつけてくる。俺好みの福田萌似の可愛い顔が、俺の欲望のマグマを溜めていく。

「さてと、何歌おうかなあ、拓也さん、何か歌う?」
「いや、夏美ちゃん先に歌って」
「じゃあ、どれにしようか・・・」

夏美はカラオケのタブレットを見ながら考え込んでいる。
夏美は若い女の子らしく最近流行りの歌をよく歌うらしい。
アニソンやボカロも歌うし、レーパートリーはけっこう多い方だと言う。
後は、ドリカムや彩香、宇多田ヒカルと言った俺にもお馴染みのアーティストの曲も歌うらしい。

「夏美ちゃん、ドリカムも歌うんだ。俺ドリカム好きだよ」
「そうなんだ、じゃあドリカム歌っちゃう!」

そして夏美はドリカムの曲を選択した。夏美は立ってリズムをとりながら歌い始める。

うん、かなり上手だ。夏美の高音カワボが耳に心地よく響く。感情を込めて、丁寧に歌っている感じが伝わってくる。

歌い終わると、夏美はソファに腰を下ろした。夏美、初めからめっちゃ飛ばすなあ。
そしてまた俺に密着してくる。その度に、夏美の胸が俺の腕にあたって、とても気持ちがいい。
このままじゃあ俺、我慢できなくなってしまうよ。
夏美、今の俺の欲望をどうかこれ以上刺激しないでくれ。

「はぁ、疲れた。この歌けっこう難しいんだよね」
「でも、とっても上手だったよ」

モニター画面に点数が表示される。95.6点。かなりの高得点だ。

「夏美、凄いじゃない!高得点だよ!」

「えへへー」

夏美は照れたように笑った。夏美の可愛い声に俺は魅了されていた。

制服を着た高1少女とのデート。36才のオジサンの俺も、なんだか学生時代に戻った様な感覚が押し寄せてきて、甘く、そして少し切ない。

もし今俺が夏美と同世代だったら・・・学生同士のデート。いや、ファザコンの夏美のことだから、それだと俺なんかに興味を示さなかったかもしれない。
今の俺、36才の俺だからこそ、今こうしてデートを楽しむことが出来たのかも知れないな。今の二人だからこそ。

それから俺達は交互に歌を熱唱した。夏美は90点台をバンバン出していったが、俺はと言うと最高で85点。
俺ってほんと歌が下手だなあ。でも感情は込めて丁寧に歌っているつもりだ。

「拓也さん、何かバラード歌ってよ。私聴きたい」
「そうだなあ・・・何にしようかな」

俺はコブクロのバラード曲を入力した。そしてソファに座ったまま熱唱する。
曲はコブクロの未来。俺は夏美の隣で、時折夏美の顔を見ながら必至で熱唱した。

歌っているうちに隣に座っている夏美は、うっとりした表情で俺の肩に身を預けてきた。夏美の小柄な割には大きめの胸がまた俺の腕にあたる。
夏美は頬を赤らめながら、俺の左手に手を添えてくる。俺は歌いながら、夏美の手を握りしめた。
バラードを歌いきった俺は、夏美の顔を見た。少し瞳が潤んでいるようだ。

「拓也さん・・・とっても素敵だったよ」

夏美が甘い声でそう言ってくれた。

「ありがとう・・・」

俺に寄り添っている夏美は、俺の顔をじっと見つめてくる。俺も夏美を見つめ返す。彼女の可愛い顔が近づいてくる。
夏美はそっと目を閉じた。俺は夏美を抱き寄せ、唇にキスをした。柔らかい感触。

そしてキスを何回も繰り返し、俺は夏美の口の中に舌を這わせた。夏美は目を開いて少し驚いたような顔をしたが、すぐにまた目を閉じ、俺とのキスを続けた。

夏美とのキスは、今までのどの少女とのキスよりも、甘く、切ない。

俺は夏美を愛してしまっている。いや、これが愛と言うものなのか?俺には自分の感情がよくわからなかった。

ただ一つだけ確かなことは、俺は夏美を心から愛おしく思っていると言うことだ。

「夏美、とてもいい香りがするね。香水をつけているの?」
「うん、柑橘系のやつ。私、レモンの香りが好きなんだ。レモンて、なんか甘酸っぱいような爽やかな香りがするでしょう?」
「そうだね。すごくいい香りがするよ。どれどれ」

俺はそう言いながら、夏美の首筋に顔を近づける。そして夏美の甘酸っぱい、いい香りを堪能する。
夏美は俺に寄り添い、うっとりとした表情をしている。
俺は夏美の首筋に軽くキスをした。そして舌を這わせる。

「いやん、拓也さん、くすぐったい」
「夏美、可愛いよ、とても・・・」

そして俺の唇は夏美の唇と重なる。やがて二人のキスは、舌を絡め合う濃厚なキスへと移行していく。

「はあん」

夏美が微かに吐息を漏らす。俺はディープキスをしながら、夏美のフレッシュな太ももに手をあて、優しく撫でるように触る。

「夏美、男の人にキスされたり、触られたりするの、初めて?」
「うん。でも、拓也さんにだったら、私、何をされてもいい」

俺はディープキスを続けながら、太ももの内側を優しく撫で、少し脚を開かせる。
俺の手はゆっくりと夏美の秘部に移動し、パンティの上から優しく上下に動かした。
夏美は『はぁはぁ』と吐息を漏らし続ける。

今の俺のこの行為は、今までの少女達に対するものとは全く違っていた。
そこには夏美に対する、愛、が確かに存在している。
ああ、なんて愛おしいんだ。夏美、愛してる。この世で一番、誰よりも愛してる。
俺は秘部から手を離し、夏美の耳元で優しくつぶやく。

「夏美・・・好きだよ。愛してる」

「私も・・・拓也さんを愛してる。私、拓也さんだけを、ずっと愛していくよ、これからもずっと・・・」

それを聞いた俺の目はまた潤んできた。そしてまた涙が頬をつたう。
今日の俺は一体どうしてしまったのだろう。
荒み、汚れ歪みきった俺の心が、夏美という天使によって清められていくようだ。

俺は他の少女達とも、愛してるという言葉を使うことは何度もあった。

しかし、俺と夏美の愛してる、はそんな簡単なものじゃない。
二人の愛してるには、本当の愛が存在している。俺はそう感じていた。

だからこそ、俺は今、こうして涙が自然に溢れてきているのだと思う。


俺の涙をみた夏美は、笑いながらこう言った。

「拓也さん、また泣いているの。もう拓也さんたら、泣き虫なんだから」

そう言って夏美は、笑顔で俺の頭を軽くポンポンとたたいた。

俺は再び夏美を抱きしめ、熱いキスをした。



「もうこんな時間か、そろそろ出ようか」

「うん、私、すごくすごーく楽しかったよ」

夏美は満面の笑顔でそう答える。

夏美の笑顔は、キラキラと輝いていて眩しかった。
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