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第23話 義兄弟、翔太への依頼

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翔太と義兄弟になぅてから暫く経った7月のある木曜日、俺は翔太にライン通話をした。
奴に新しい少女を調達してもうらおうと思ったからだ。
翔太は俺の弟分、兄貴である俺には絶対服従と言い聞かせてあるし、こっちには翔太と彩香のセックス動画と言う保険がある。
動画は俺と後輩の健一二人で所有している。

「よう、翔太」
「あ、拓也さん・・・兄貴、突然どうしたんですか?」
「いやね、お前に新しい少女を紹介してもらおうと思ってね。誰か心当たりはあるか?」
「ええ・・・あるにはあります。兄貴の好きそうな女の子が」

翔太の話によると、彼の1個上の先輩だった少女がいるらしい。
翔太と同じテニス部だったその子に、翔太は色々面倒を見てもらったり、交流があったらしい。翔太はその子に弟の様に可愛がってもらっていたという。
ラインも交換しており、今でもラインで絡んだり、ランチをおごってもらった事もあるそうだ。
その少女は今は恋崎南高校の1年生だということだ。

ルックスは超可愛い系で、男子受けがよく、中学の時にはかなりモテていたらしい。
しかし何人もの男子に告白されても、全て断っていたという。
翔太の話では、その子、前田夏美は母子家庭のせいか、いわゆるファザコンで、かなり年上の男性に興味があるらしい。まさに俺にピッタリじゃあないか。

高1の超可愛い系少女か・・・これはなんとか物にしたいところだな。

「翔太、その子を俺に紹介してくれよ。お前ならうまくやれるだろ?」
「はい、兄貴がそう言うなら、何とかします」
「おう、頼んだぞ」

それから2日経った土曜日の夕方、翔太からラインが入った。
翔太の話によれば、ラインで俺の画像を送ったところ、会ってみてもいいと言ってくれたようだ。
それも二人きりで。
俺はやはり会うのは週末がいいので、週末で会える日を教えてほしいと伝えた。

それから2時間程で翔太からラインが入り、来週の土曜日の午後に会えるという。
翔太がいつまでも仲介しているのも面倒なので、その子と直接ライン交換をしたいと翔太に告げた。相手の答えはOKで、翔太に頼んで、その少女、高1の前田夏美とラインを交換した。

その日の夜、通話できる時間帯もわからないし、最初から通話はどうかと思ったので、俺はまず前田夏美にラインのチャットを送ってみた。

〈夏美さん初めまして、神山拓也です。ライン交換ありがとうございます。〉
〈初めまして、前田夏美です。よろしくお願いします〉
〈翔太君から夏美さんのことを聞いて、なんか気になってしまって〉
〈私も、翔太君から拓也さんの画像見せてもらって、優しそうだなって〉
〈いや、全然優しくはないけど、そう言ってもらえてなんか嬉しいな〉

それから二人で暫くチャットを続けた。それほど盛り上がった感じは無かったが、初対面だし、こんなもんだろう。
でも、俺自身で改めて直接会う約束を取りつけることに成功した。
来週末、土曜日の午後1時。恋崎駅前で待ち合わせすることになった。
顔の画像を送ってほしいと頼んだが、それは恥ずかしいといって断られた。
まあ、翔太は可愛いと言っていたし、別にあせる必要はないだろう。

それから夏美とは、毎日ラインをした。そしてかなり打ち解けたと思われる頃合いを見て、会う予定の前日金曜日の夕方に、ライン通話をかけた。

「やあ夏美ちゃん、こんにちは。今電話大丈夫?」
「たくやさん、こんにちは。今母さんいないし、大丈夫ですよ」

この時、俺は夏美の声を初めて聴いた。高音で、少しおっとりとした優しい喋り方で、声質がかなり若く感じられた。
夏美の声は、高1にしては小学生ですと言われても信じてしまうような、幼い声だった。
その可愛く幼い声が、俺のロリ心を激しく揺さぶる。このカワボでしかもルックスも超可愛いだと?

通話しながら、俺の肉棒はギンギンに勃起してしまった。

可愛いって、一体どんな顔をしているのだろう。俺の夏美への興味は尽きない。

「それでね、明日、会うの大丈夫かなって思ってさ」
「大丈夫ですよ、明日の午後1時に、恋崎駅前で待ち合わせですよね」
「そうそう。車は、ロータリー横の駐車場に停めるね。ああ、早く会いたい」
「そんなに焦らないで下さいよ。私可愛くないし、会うのはずいんですから」
「いや、正直俺も会うの恥ずかしいよ。でも、めっちゃ会いたい」
「私も。本当は、すごく楽しみなの」
「じゃあ、明日。よろしくね」

そう言って通話を終えた。

俺には沙希と由紀という彼女がいて、彩香とも浮気の関係にある。しかし、この夏美に対する感情は一体何なんだろう。
まだ会ってもいないし、たった今初めて声を聞いただけだが、何か胸を締め付けられるような切ない感覚。
俺の頭の中はもう夏美のことで一杯だ。

夏美とラインチャットを初めてから、彼女の一文字一文一文に恋をし、そして今日その可愛い素敵な声に恋をし、もはや俺は夏美を好きになっていた。
その夏美と明日会うことになるのだ。俺の心臓はバクバクと脈打ち、ドキドキ感、緊張感が止まらない。
今迄の人生でこれほど緊張したことがあるかという位だ。
会うのはもちろん楽しみだが、同時に怖さもある。こんな気持ち、初めてかも知れない。
例えば沙希と初めて会った時も、ここまでの緊張はなかった。
一体俺はどうしたと言うのだろう。

夏美は魅力的な少女だ。まだ会っていない。顔もしらない。ただラインチャットで話をし、先程少しだけ声を聞いただけだ。
でも・・・もう俺は夏美を好きになっていた。夏美が好きで好きでたまらない。

その日の夜、俺はなかなか寝付けなかった、緊張と不安が俺の中でどんどん膨らみ、目が冴えて眠ろうとしても眠れないのだ。時間は午前2時を過ぎている。
俺はアラームを午前9時にセットして、ビールを350ミリ3本程空けて、ようやく眠りについた。
明日はいよいよ夏美との・・・。
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