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決戦開始
252ー1 覇王、人材確保に動くー1
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「本日より、それぞれのチームで必要と思われる人材は、積極的に外部から招集しても構わない。
優秀な人材確保の為なら、王命だろうが覇王命令だろうが出すことも厭わない」
【覇王探求部会】の後半、結成された新チームの成果に、コルランドル王国のみならず隣国の命運が懸かっているのだと告げ、なり振り構っている場合ではないと真摯に訴えた。
魔獣の大氾濫と領主の怠慢によって、ワートン領やヘイズ領が崩壊した例を挙げ、国民が一致団結しなければ生き残れないのだと周知させる。
【覇王探求部会】は、人々を救うために覇王が招集した最高機関であり、国民は【覇王探求部会】の活動に協力する義務を負うと公布する。
また同時に、【覇王探求部会】の活躍次第で、国民の生存率は大きく変わるだろうと内外に広く知らしめ、部会員や協力者には名誉や褒賞、多大な貢献をした者には爵位を与えると約束する。
……協力者は多ければ多いほどいいし、優秀でやる気のある者を、身分に関係なく表舞台にあげることも覇王の仕事だろう。
例えば【古代魔術具の起動と複製】チームの場合、教授が使えると思った元教え子や他校の教師、又は技術者を高学院に呼んで共に研究することを許可する。
もしも王宮に勤務している役人だったら、現在の職務よりも優先して取り組むことができるよう、国王に許可を出させる。
【魔獣氾濫の謎の解明】チームなら、魔獣に詳しいAランク冒険者に協力を依頼し、変異種の生態確認や異形魔獣の生息域の確認をする。
また、植物や薬草に詳しい薬師や植物学者に協力して貰い、魔獣氾濫前と氾濫後の植物の変化や生息域の変化を調査する。
冒険者ギルドが行う、龍山やセイロン山での魔力量測定や魔石の変化確認においても、必要であれば魔石に詳しい者を招集したり、国内にある魔力測定器は、官民を問わず所持している者へ、強制的に貸し出すよう王命を出して貰う。
「人材の采配は、各チームのリーダーに任せる。
ログドル王子も、各チームとの連携や情報収集に必要な人材を確保し、覇王探求部会本部責任者として相応しい組織を作ってくれ。
覇王探求部会本部は、高学院の使われていない音楽室に設置する。
また、古代魔術具の研究本部は、マキアート教授の研究室とし、必要なら隣の演習場に簡易的な建物の建設を許可する」
ここで大きく前進させなければ、春から始まるであろう魔獣との決戦に勝利することはできないだろう。
俺は覇王権限を行使し、人もお金も一気に動かすつもりだと宣言した。
もちろん【覇王探求部会】発足について、覇王便りで知らせることも忘れない。
◇ ◇ ◇
翌日の昼食時間、学食の掲示板に【覇王探求部会】の設立と活動内容、部会員又は協力者募集と書かれた紙が貼り出された。
◆ 規定の単位を取得し、成績優秀と認められた学生が希望した場合、【覇王探求部会】の協力者として、研究・調査・本部事務作業に参加することができる。
参加者の講義欠席における単位不足は、協力内容やその働きに応じて、単位として代替取得できるものとする。
◆ 成績優秀者以外でも、担任、学院長、副学院長の何れかが認めれば、得意分野で参加することができる。
◆ 医療コース・魔法部・特務部の学生が現地調査に向かう場合、特別手当が支給される。
優秀な人材確保の為なら、王命だろうが覇王命令だろうが出すことも厭わない」
【覇王探求部会】の後半、結成された新チームの成果に、コルランドル王国のみならず隣国の命運が懸かっているのだと告げ、なり振り構っている場合ではないと真摯に訴えた。
魔獣の大氾濫と領主の怠慢によって、ワートン領やヘイズ領が崩壊した例を挙げ、国民が一致団結しなければ生き残れないのだと周知させる。
【覇王探求部会】は、人々を救うために覇王が招集した最高機関であり、国民は【覇王探求部会】の活動に協力する義務を負うと公布する。
また同時に、【覇王探求部会】の活躍次第で、国民の生存率は大きく変わるだろうと内外に広く知らしめ、部会員や協力者には名誉や褒賞、多大な貢献をした者には爵位を与えると約束する。
……協力者は多ければ多いほどいいし、優秀でやる気のある者を、身分に関係なく表舞台にあげることも覇王の仕事だろう。
例えば【古代魔術具の起動と複製】チームの場合、教授が使えると思った元教え子や他校の教師、又は技術者を高学院に呼んで共に研究することを許可する。
もしも王宮に勤務している役人だったら、現在の職務よりも優先して取り組むことができるよう、国王に許可を出させる。
【魔獣氾濫の謎の解明】チームなら、魔獣に詳しいAランク冒険者に協力を依頼し、変異種の生態確認や異形魔獣の生息域の確認をする。
また、植物や薬草に詳しい薬師や植物学者に協力して貰い、魔獣氾濫前と氾濫後の植物の変化や生息域の変化を調査する。
冒険者ギルドが行う、龍山やセイロン山での魔力量測定や魔石の変化確認においても、必要であれば魔石に詳しい者を招集したり、国内にある魔力測定器は、官民を問わず所持している者へ、強制的に貸し出すよう王命を出して貰う。
「人材の采配は、各チームのリーダーに任せる。
ログドル王子も、各チームとの連携や情報収集に必要な人材を確保し、覇王探求部会本部責任者として相応しい組織を作ってくれ。
覇王探求部会本部は、高学院の使われていない音楽室に設置する。
また、古代魔術具の研究本部は、マキアート教授の研究室とし、必要なら隣の演習場に簡易的な建物の建設を許可する」
ここで大きく前進させなければ、春から始まるであろう魔獣との決戦に勝利することはできないだろう。
俺は覇王権限を行使し、人もお金も一気に動かすつもりだと宣言した。
もちろん【覇王探求部会】発足について、覇王便りで知らせることも忘れない。
◇ ◇ ◇
翌日の昼食時間、学食の掲示板に【覇王探求部会】の設立と活動内容、部会員又は協力者募集と書かれた紙が貼り出された。
◆ 規定の単位を取得し、成績優秀と認められた学生が希望した場合、【覇王探求部会】の協力者として、研究・調査・本部事務作業に参加することができる。
参加者の講義欠席における単位不足は、協力内容やその働きに応じて、単位として代替取得できるものとする。
◆ 成績優秀者以外でも、担任、学院長、副学院長の何れかが認めれば、得意分野で参加することができる。
◆ 医療コース・魔法部・特務部の学生が現地調査に向かう場合、特別手当が支給される。
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