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覇王の改革
189ー2 商会主アコル(3)ー2
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頼めば簡単に自分の国を助けてくれる……とは思っていないだろうが、こちらの事情はギルマスも説明していたはずだ。
それなのに当然という顔をされても困る。
「では、貴方ではなくマリード領主に掛け合う」と言ってバロン王子が席を立つ。
「無駄だよ。現在コルランドル王国は、魔獣討伐に関して全ての権限を【覇王軍】が持っている。
マリード侯爵もそれに従っている」
簡単に隣国の冒険者や領主を動かそうとする王子に、俺は冷たく現実を突きつけた。
ここは土下座してでも助けてくれと頼む場面だ。
でもまあ、それは平民として育った俺の感覚であり、それをするのは本来臣下や側近の仕事だ。そう考えると、領主の子息には期待できないだろう。
「覇王軍メンバーが2人、そしてAランク冒険者が1人では不服だとでも?
我ら覇王軍は、既に12回以上魔獣討伐に出動している。
離れた領地で同時に魔獣の氾濫が起こった場合、2人以上の覇王軍メンバーで向かうというのが基本方針だ。
そして、知っているとは思うが、覇王軍が救援に向かう時は有料だ」
覇王に直接救援に向かって貰える被災地が、どれだけ幸運なのかも知らず、甘い考え方をしている王子に向かって、ボンテンクがコルランドル王国の普通を教える。
まあ、魔獣の襲撃で危機的状況にあり、助けを求める領地があれば、助けないという選択肢はないので、領都マリードの冒険者ギルドから応援を頼むしかないな。
「エクレア、学院長に事情を話して、執務室の通信機でマリード領の冒険者ギルドに連絡し、高ランク冒険者の応援を頼んでくれる?」
『ええ、いいわよ。人数はどうする?』と、突然姿を現したエクレアが返事をする。
「そうだなあ、出せるだけ出して貰って、サーシム領の冒険者ギルドにも、ミル山の魔獣が向かう可能性があると伝えておいて。
それからロルフ、ミル山が大規模噴火したから、覇王軍は隣国に救援に向かうと国王に伝えておいて」
『了解アコル』と、七色の光を身に纏ったエクレアは、キラキラ輝くような笑顔で了承し姿を消した。
『了解した主』と、同じく突然姿を現した新しい契約妖精のロルフは、今日は1メートルの背丈だけど、見た感じから賢者っぽいので、可愛いとかキラキラではない。
ある意味妖精っぽくないロルフは、威厳のある声で応えて姿を消した。
ロルフは現在、王宮担当として国王や大臣たちに俺の指示を伝えてくれている。
「妖精・・・」と呟いたニルギリ公国の4人は、何かに思い至ったようで、慌てて席を立ちドアの前まで下がり最上級の礼をとった。
「大変失礼しました覇王様。どうか命だけは・・・」と声を震わせるのは領主の子息であるエドガーだ。
いや、俺は今まで誰も不敬罪で処刑なんかしてないよ。
せいぜい強引に覇王講座を受講させたくらいで、王妃が死んだのも俺が不敬罪に処した訳ではない。
でもここで正式に名乗ると【覇気】が発動してしまう。
隣国の王子に尻もちをつかせるのも面倒だ。
「座れ、急ぎなのだろう? で、サブギルマス以外の冒険者ランクは?」
「は、はい、わ、私はCBランクです」と、体を震わせながらバロン王子。
「わ、私はBラ……ランクです」とエドガーが答え、近衛騎士は冒険者ではないと青い顔をして答えた。
……おかしい、覇気を放っていないはずだが・・・
俺が首を捻っていると、「アコル様、少々覇気が漏れております」とボンテンクが教えてくれた。
とても急いではいるが、仕方ないのでお茶にしよう。
救援に対する請求額も決めなきゃいけないし。
そういえば防護頭巾がまだ完成してなかった。
余分があれば、この4人の分も頂いておくとしよう。
護衛のタルトさんが淹れてくれたお茶を飲んでいたら、ミルダの町のギルマスとマサルーノ先輩、ヤーロン先輩が、段取りができたと報告にやって来た。
「マサルーノ、指揮を任せる。ヤーロン、4つ目の変異種が出たら無理に戦うな。
ギルマス、冒険者の主な仕事は住民の避難誘導だ。噴火が続くようならミルダの町の領主と相談し、住民の避難も視野にいれろ。いいか、命大事に!だぞ」
「はい、命大事に!」とマサルーノ先輩とヤーロン先輩の声が揃う。
「了解しました! 決して無駄死にさせません!」とギルマスも引き締まった顔で了解し頭を下げた。
ちょうどその時「頭巾が完成した!」と言って、サブギルマスが10枚ほどを抱えてやって来たので、俺たちは直ぐに出発することにした。
外に出ると、覇王専用馬車の上にも小さな噴石が少し積もっていて、アレクシス領主の家紋入り馬車は、所々へこんでいたりヒビが入っていた。
俺はポケットに入れておいた魔法陣の紙を取り出し、馬車の戸口に押し当てて魔力を流した。
「新しい防御魔法ですかアコル様?」
「そうだよ。これ1枚で馬車全体をカバーできると思う。
魔力量が100は必要だから、マサルーノに3枚渡しておく。
できるだけ馬車で移動し、再び噴火が起こったら、急いで全員が入れるかまくらを作って退避して欲しい。
土魔法が得意なマサルーノじゃなきゃできない仕事だ」
自分はマリード領に残らなければならないのかと、がっかりというか不満そうにしていたマサルーノ先輩に、何故ボンテンクとアレクシス領に行くことを決めたのか、その理由をさらりと盛り込んで指示を出す。
「了解しました。ヤーロンと一緒にマリード領を守ります」と、マサルーノ先輩は納得したのか、笑顔で魔法陣を書いた用紙を受け取った。
「アコル様、調達した食料は分けますか?」
「いや、こっちは俺の持っているモノを使うから、ヤーロンの采配で使ってくれ。
冒険者たちを頼む。魔法適性とランクで上手く組み分けし、リーダーを指名しろ」
「了解しました。アコル様もご無理されませんよう」
ヤーロン先輩も笑顔で応えて、俺とボンテンク、タルトさん用の頭巾を手渡してくれた。
できれば覇王軍メンバーは全員連れて行きたいところだが、今のミルダの町に居る冒険者だけでは、上級魔獣は倒せない。苦渋の決断だがこれがベストだと考えよう。
バロン王子の乗る馬車にも防御魔法を施し、御者をする近衛騎士のロートさんが頭巾を被ったのを確認して、俺たちは隣国に向けて出発した。
それなのに当然という顔をされても困る。
「では、貴方ではなくマリード領主に掛け合う」と言ってバロン王子が席を立つ。
「無駄だよ。現在コルランドル王国は、魔獣討伐に関して全ての権限を【覇王軍】が持っている。
マリード侯爵もそれに従っている」
簡単に隣国の冒険者や領主を動かそうとする王子に、俺は冷たく現実を突きつけた。
ここは土下座してでも助けてくれと頼む場面だ。
でもまあ、それは平民として育った俺の感覚であり、それをするのは本来臣下や側近の仕事だ。そう考えると、領主の子息には期待できないだろう。
「覇王軍メンバーが2人、そしてAランク冒険者が1人では不服だとでも?
我ら覇王軍は、既に12回以上魔獣討伐に出動している。
離れた領地で同時に魔獣の氾濫が起こった場合、2人以上の覇王軍メンバーで向かうというのが基本方針だ。
そして、知っているとは思うが、覇王軍が救援に向かう時は有料だ」
覇王に直接救援に向かって貰える被災地が、どれだけ幸運なのかも知らず、甘い考え方をしている王子に向かって、ボンテンクがコルランドル王国の普通を教える。
まあ、魔獣の襲撃で危機的状況にあり、助けを求める領地があれば、助けないという選択肢はないので、領都マリードの冒険者ギルドから応援を頼むしかないな。
「エクレア、学院長に事情を話して、執務室の通信機でマリード領の冒険者ギルドに連絡し、高ランク冒険者の応援を頼んでくれる?」
『ええ、いいわよ。人数はどうする?』と、突然姿を現したエクレアが返事をする。
「そうだなあ、出せるだけ出して貰って、サーシム領の冒険者ギルドにも、ミル山の魔獣が向かう可能性があると伝えておいて。
それからロルフ、ミル山が大規模噴火したから、覇王軍は隣国に救援に向かうと国王に伝えておいて」
『了解アコル』と、七色の光を身に纏ったエクレアは、キラキラ輝くような笑顔で了承し姿を消した。
『了解した主』と、同じく突然姿を現した新しい契約妖精のロルフは、今日は1メートルの背丈だけど、見た感じから賢者っぽいので、可愛いとかキラキラではない。
ある意味妖精っぽくないロルフは、威厳のある声で応えて姿を消した。
ロルフは現在、王宮担当として国王や大臣たちに俺の指示を伝えてくれている。
「妖精・・・」と呟いたニルギリ公国の4人は、何かに思い至ったようで、慌てて席を立ちドアの前まで下がり最上級の礼をとった。
「大変失礼しました覇王様。どうか命だけは・・・」と声を震わせるのは領主の子息であるエドガーだ。
いや、俺は今まで誰も不敬罪で処刑なんかしてないよ。
せいぜい強引に覇王講座を受講させたくらいで、王妃が死んだのも俺が不敬罪に処した訳ではない。
でもここで正式に名乗ると【覇気】が発動してしまう。
隣国の王子に尻もちをつかせるのも面倒だ。
「座れ、急ぎなのだろう? で、サブギルマス以外の冒険者ランクは?」
「は、はい、わ、私はCBランクです」と、体を震わせながらバロン王子。
「わ、私はBラ……ランクです」とエドガーが答え、近衛騎士は冒険者ではないと青い顔をして答えた。
……おかしい、覇気を放っていないはずだが・・・
俺が首を捻っていると、「アコル様、少々覇気が漏れております」とボンテンクが教えてくれた。
とても急いではいるが、仕方ないのでお茶にしよう。
救援に対する請求額も決めなきゃいけないし。
そういえば防護頭巾がまだ完成してなかった。
余分があれば、この4人の分も頂いておくとしよう。
護衛のタルトさんが淹れてくれたお茶を飲んでいたら、ミルダの町のギルマスとマサルーノ先輩、ヤーロン先輩が、段取りができたと報告にやって来た。
「マサルーノ、指揮を任せる。ヤーロン、4つ目の変異種が出たら無理に戦うな。
ギルマス、冒険者の主な仕事は住民の避難誘導だ。噴火が続くようならミルダの町の領主と相談し、住民の避難も視野にいれろ。いいか、命大事に!だぞ」
「はい、命大事に!」とマサルーノ先輩とヤーロン先輩の声が揃う。
「了解しました! 決して無駄死にさせません!」とギルマスも引き締まった顔で了解し頭を下げた。
ちょうどその時「頭巾が完成した!」と言って、サブギルマスが10枚ほどを抱えてやって来たので、俺たちは直ぐに出発することにした。
外に出ると、覇王専用馬車の上にも小さな噴石が少し積もっていて、アレクシス領主の家紋入り馬車は、所々へこんでいたりヒビが入っていた。
俺はポケットに入れておいた魔法陣の紙を取り出し、馬車の戸口に押し当てて魔力を流した。
「新しい防御魔法ですかアコル様?」
「そうだよ。これ1枚で馬車全体をカバーできると思う。
魔力量が100は必要だから、マサルーノに3枚渡しておく。
できるだけ馬車で移動し、再び噴火が起こったら、急いで全員が入れるかまくらを作って退避して欲しい。
土魔法が得意なマサルーノじゃなきゃできない仕事だ」
自分はマリード領に残らなければならないのかと、がっかりというか不満そうにしていたマサルーノ先輩に、何故ボンテンクとアレクシス領に行くことを決めたのか、その理由をさらりと盛り込んで指示を出す。
「了解しました。ヤーロンと一緒にマリード領を守ります」と、マサルーノ先輩は納得したのか、笑顔で魔法陣を書いた用紙を受け取った。
「アコル様、調達した食料は分けますか?」
「いや、こっちは俺の持っているモノを使うから、ヤーロンの采配で使ってくれ。
冒険者たちを頼む。魔法適性とランクで上手く組み分けし、リーダーを指名しろ」
「了解しました。アコル様もご無理されませんよう」
ヤーロン先輩も笑顔で応えて、俺とボンテンク、タルトさん用の頭巾を手渡してくれた。
できれば覇王軍メンバーは全員連れて行きたいところだが、今のミルダの町に居る冒険者だけでは、上級魔獣は倒せない。苦渋の決断だがこれがベストだと考えよう。
バロン王子の乗る馬車にも防御魔法を施し、御者をする近衛騎士のロートさんが頭巾を被ったのを確認して、俺たちは隣国に向けて出発した。
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