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戦いの始まり
159ー2 ヘイズ領の魔獣ー2
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翌日の昼、次男からモンブラン商会の店の中には何もなかったと報告を受けたヘイズ侯爵は、ようやく領都民の動きに気付いたが、もう完全に手遅れだった。
持ち出せる財産を持って、領都民たちは勝手に避難を開始したのだ。
領都民の判断は正しいのだが、本来それは領主から出された命令や号令で始まるはずだった。
領都から脱出しようとしている住民に、慌てて移動制限をかけたが、取り締まるはずの警備隊が全く役に立たず流出を食い止めることはできなかった。
「領都を出ていった者は、再び戻って来ても決して入れるな!
どうしても入りたいと言うなら、平民は金貨3枚、冒険者は金貨10枚、商人からは金貨50枚を徴収しろ! 払わない者を領都民とは認めない」
ヘイズ侯爵に怒りをぶつけられている上級役人は、領地内の伯爵家や子爵家の者である。
彼らとて内心は自分が管理している領地が心配でならなかったが、そんなことを言おうものなら、爵位を剝奪される可能性もあるかもと考え、何も言い出すことはできなかった。
キリキリと痛む胃の辺りを押さえながら、皆は反論することなく会議に出席していた。
「報告します! 魔獣の群は、ヨイデの町を通り過ぎ真っ直ぐ領都に向かっています。次に通過するのはボイロ伯爵の領地かと……あと1日半で到達する予想です」
「な、なんだと・・・うちの領地? うちに魔獣は向かっているのか?」
戻って来た領民から金を徴収しろと命令されていた上級役人の一人が、早馬で報告しに来た危機管理担当者の報告を聞いて立ち上がった。
「領主様、お願いでございます。このままでは我が領民1万は全滅してしまいます。
どうか、どうか【覇王軍】と【魔獣討伐専門部隊】、【王立高学院特別部隊】に、救援要請を出してください」
ボイロ伯爵は領主の前で土下座し、どうか救援要請してくださいと懇願する。
ヘイズ侯爵は「考えておく」とだけ答えて、会議室を出ていった。
◇◇ ワイコリーム公爵 ◇◇
ヘイズ侯爵から救援要請が届いたのは昨日の夜だった。
王様は【覇王軍】と【王立高学院特別部隊】に出動要請し、【魔獣討伐専門部隊】に出動命令を出した。
しかし、【王立高学院特別部隊】の顧問であるハシム殿が、マジックバッグを買っていない領地に救援及び救済に行く時は、金貨400枚の前金を支払う約束なので、支払われなければ行かないと突っぱねた。
困った王様は、必ず後からヘイズ侯爵に払わせるからと言って、ハシム殿に支払いを渋った。
財務大臣であるレイム公爵は、王妃の年間予算金貨500枚から捻出すればいいと王様に進言した。
……相変わらず王様は、考え方が甘い。
……学生たちは命を懸けて行くのだ。遠足に行くのでも、遊びに行くのでもない。
今回【覇王軍】を率いてヘイズ領に向かうには、マギ公爵家のエイト君で、【王立高学院特別部隊】を率いるのは姉のミレーヌさんだ。
バタバタと混乱してまともな指揮を執れない国防省とは違い、学生たちの準備は万端で、【魔獣討伐専門部隊】と共に翌朝夜明けと同時に王都を出発した。
【魔獣討伐専門部隊】も慣れてきて、遠征の準備は万全だ。
医療班は王立高学院から外科医と薬師を一人ずつ、軍の医療班からは10人出す。
王都を出発して4時間、先発してヘイズ領に入ったはずの【魔獣討伐専門部隊】数名と冒険者5人が血相を変え戻ってきて、信じられない話を始めた。
「ヘイズ侯爵は、領都の南に在るボイロの町の4キロ手前から、魔獣の進行方向と思われる林や草原、そして村に火を放ち、北風を利用して燃え広がった火と煙で、魔獣の群をライバンの森に押し戻しているそうです。
既に多くの村が全滅し、途中の町が半壊していると聞きました。
ヘイズ侯爵は、半壊して生き残っている町の領民を・・・ぎ、犠牲にしてでも押し戻す作戦を決行するだろうと・・・」
先発していた【魔獣討伐専門部隊】の副指揮官ネルソンは、唇を嚙みしめ血を滲ませながら私の前で跪き、ヘイズ領の役人から聞いた話を報告する。
「はぁ? 村や町に火を放つ? 魔獣と戦うのではなく押し戻す?
それでは魔獣の大群を、ヘイズ領から王都に向かうように仕向けていると言うのか?」
いったいネルソンは何を言っているのだと眉を寄せたが、唇に滲んだ血を見て、これは冗談でも作り話でもないのだと愕然とする。そして怒りが込み上げてくる。
「魔獣の数と位置は?」とエイト君が冷ややかな声で訊いてきた。
「はい、領都に向かっていた魔獣の数は100頭を超えていて、ライバンの森からは止めどなく魔獣が溢れているそうです。
恐らく総数は200を軽く超えていると思われます。
現在の大群の位置は、既に襲撃を受けて半壊しているヨイデの町へ到達するのに約半日・・・という所まで押し戻されているようです」
副指揮官のネルソンは、報告後に歯を食いしばり両手を強く握りしめた。
……あり得ない。なんという愚策。民を事前に避難させることなく見殺しにするとは、領主の役目を何だと思っているんだ!
「半日・・・これから向かっても間に合わないな。
ハーッ、守るべき民が居ないなら【覇王軍】は今回の救援をお断りします」
「領主が意図的に民を魔獣に襲わせた町になど、怖くて【王立高学院特別部隊】も向かえません。
私たちの仕事はご遺体の処理ではなく、生きている方々を救うことです。
金貨400枚程度で受けられる仕事では、ああ、それさえも頂いてはいませんでした。
ヘイズ侯爵は、救済活動がなんなのかをご存じないのかもしれません」
エイト君とミレーヌさんは、互いに頷き合ってヘイズ領行きを断ってきた。
私だって行きたくはない。しかし、押し戻された魔獣が王都に向かうなら、食い止めねばならない。
「それならば、魔獣がヘイズ領を越え王都ダージリンに足を踏み入れたら、国王に代わり国務大臣として魔獣討伐を依頼したい。
我々だけでは、200頭の魔獣の討伐は難しい。どうか王都民を助けて欲しい」
私は真剣な視線を二人に向け、新たな提案をする。
……腹をくくろう。ヘイズ領は無視して、魔獣の討伐に専念するのだ。
「隊員たちと相談させてください」と、姉弟の声が揃う。
事情を話し始めた二人に、学生たちからヘイズ侯爵に対する怒りの声が上がる。
様々な被災地を実際に救済してきた学生たちだから、ヘイズ侯爵の愚かさが分かるのだろう。
貧しい領民を見殺しにしたデミル公爵も、作為的に領民を犠牲にしようとしているヘイズ侯爵も、領主として失格だと学生の意見が一致した。
持ち出せる財産を持って、領都民たちは勝手に避難を開始したのだ。
領都民の判断は正しいのだが、本来それは領主から出された命令や号令で始まるはずだった。
領都から脱出しようとしている住民に、慌てて移動制限をかけたが、取り締まるはずの警備隊が全く役に立たず流出を食い止めることはできなかった。
「領都を出ていった者は、再び戻って来ても決して入れるな!
どうしても入りたいと言うなら、平民は金貨3枚、冒険者は金貨10枚、商人からは金貨50枚を徴収しろ! 払わない者を領都民とは認めない」
ヘイズ侯爵に怒りをぶつけられている上級役人は、領地内の伯爵家や子爵家の者である。
彼らとて内心は自分が管理している領地が心配でならなかったが、そんなことを言おうものなら、爵位を剝奪される可能性もあるかもと考え、何も言い出すことはできなかった。
キリキリと痛む胃の辺りを押さえながら、皆は反論することなく会議に出席していた。
「報告します! 魔獣の群は、ヨイデの町を通り過ぎ真っ直ぐ領都に向かっています。次に通過するのはボイロ伯爵の領地かと……あと1日半で到達する予想です」
「な、なんだと・・・うちの領地? うちに魔獣は向かっているのか?」
戻って来た領民から金を徴収しろと命令されていた上級役人の一人が、早馬で報告しに来た危機管理担当者の報告を聞いて立ち上がった。
「領主様、お願いでございます。このままでは我が領民1万は全滅してしまいます。
どうか、どうか【覇王軍】と【魔獣討伐専門部隊】、【王立高学院特別部隊】に、救援要請を出してください」
ボイロ伯爵は領主の前で土下座し、どうか救援要請してくださいと懇願する。
ヘイズ侯爵は「考えておく」とだけ答えて、会議室を出ていった。
◇◇ ワイコリーム公爵 ◇◇
ヘイズ侯爵から救援要請が届いたのは昨日の夜だった。
王様は【覇王軍】と【王立高学院特別部隊】に出動要請し、【魔獣討伐専門部隊】に出動命令を出した。
しかし、【王立高学院特別部隊】の顧問であるハシム殿が、マジックバッグを買っていない領地に救援及び救済に行く時は、金貨400枚の前金を支払う約束なので、支払われなければ行かないと突っぱねた。
困った王様は、必ず後からヘイズ侯爵に払わせるからと言って、ハシム殿に支払いを渋った。
財務大臣であるレイム公爵は、王妃の年間予算金貨500枚から捻出すればいいと王様に進言した。
……相変わらず王様は、考え方が甘い。
……学生たちは命を懸けて行くのだ。遠足に行くのでも、遊びに行くのでもない。
今回【覇王軍】を率いてヘイズ領に向かうには、マギ公爵家のエイト君で、【王立高学院特別部隊】を率いるのは姉のミレーヌさんだ。
バタバタと混乱してまともな指揮を執れない国防省とは違い、学生たちの準備は万端で、【魔獣討伐専門部隊】と共に翌朝夜明けと同時に王都を出発した。
【魔獣討伐専門部隊】も慣れてきて、遠征の準備は万全だ。
医療班は王立高学院から外科医と薬師を一人ずつ、軍の医療班からは10人出す。
王都を出発して4時間、先発してヘイズ領に入ったはずの【魔獣討伐専門部隊】数名と冒険者5人が血相を変え戻ってきて、信じられない話を始めた。
「ヘイズ侯爵は、領都の南に在るボイロの町の4キロ手前から、魔獣の進行方向と思われる林や草原、そして村に火を放ち、北風を利用して燃え広がった火と煙で、魔獣の群をライバンの森に押し戻しているそうです。
既に多くの村が全滅し、途中の町が半壊していると聞きました。
ヘイズ侯爵は、半壊して生き残っている町の領民を・・・ぎ、犠牲にしてでも押し戻す作戦を決行するだろうと・・・」
先発していた【魔獣討伐専門部隊】の副指揮官ネルソンは、唇を嚙みしめ血を滲ませながら私の前で跪き、ヘイズ領の役人から聞いた話を報告する。
「はぁ? 村や町に火を放つ? 魔獣と戦うのではなく押し戻す?
それでは魔獣の大群を、ヘイズ領から王都に向かうように仕向けていると言うのか?」
いったいネルソンは何を言っているのだと眉を寄せたが、唇に滲んだ血を見て、これは冗談でも作り話でもないのだと愕然とする。そして怒りが込み上げてくる。
「魔獣の数と位置は?」とエイト君が冷ややかな声で訊いてきた。
「はい、領都に向かっていた魔獣の数は100頭を超えていて、ライバンの森からは止めどなく魔獣が溢れているそうです。
恐らく総数は200を軽く超えていると思われます。
現在の大群の位置は、既に襲撃を受けて半壊しているヨイデの町へ到達するのに約半日・・・という所まで押し戻されているようです」
副指揮官のネルソンは、報告後に歯を食いしばり両手を強く握りしめた。
……あり得ない。なんという愚策。民を事前に避難させることなく見殺しにするとは、領主の役目を何だと思っているんだ!
「半日・・・これから向かっても間に合わないな。
ハーッ、守るべき民が居ないなら【覇王軍】は今回の救援をお断りします」
「領主が意図的に民を魔獣に襲わせた町になど、怖くて【王立高学院特別部隊】も向かえません。
私たちの仕事はご遺体の処理ではなく、生きている方々を救うことです。
金貨400枚程度で受けられる仕事では、ああ、それさえも頂いてはいませんでした。
ヘイズ侯爵は、救済活動がなんなのかをご存じないのかもしれません」
エイト君とミレーヌさんは、互いに頷き合ってヘイズ領行きを断ってきた。
私だって行きたくはない。しかし、押し戻された魔獣が王都に向かうなら、食い止めねばならない。
「それならば、魔獣がヘイズ領を越え王都ダージリンに足を踏み入れたら、国王に代わり国務大臣として魔獣討伐を依頼したい。
我々だけでは、200頭の魔獣の討伐は難しい。どうか王都民を助けて欲しい」
私は真剣な視線を二人に向け、新たな提案をする。
……腹をくくろう。ヘイズ領は無視して、魔獣の討伐に専念するのだ。
「隊員たちと相談させてください」と、姉弟の声が揃う。
事情を話し始めた二人に、学生たちからヘイズ侯爵に対する怒りの声が上がる。
様々な被災地を実際に救済してきた学生たちだから、ヘイズ侯爵の愚かさが分かるのだろう。
貧しい領民を見殺しにしたデミル公爵も、作為的に領民を犠牲にしようとしているヘイズ侯爵も、領主として失格だと学生の意見が一致した。
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