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貴族たちの願望
110ー2 冬季休暇中の高学院ー2
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不思議なことに、サナへ侯爵に対して不敬だという意見が出なかったので、問題ないだろうかとカモン教授に訊いてみた。
「学生が実家で必ず親に話をしているはずだから、国中の貴族が今回のことを知ることになる。
執行部が全員サナへ領へ行っているし、王命で救済に行っている以上、どうせ詳細な報告が必要になる」
サナへ侯爵や側近の【王立高学院特別部隊】への対応を、信じられないと言っていたカモン教授は、ちょっと嬉しそうに問題ないと言ってくれた。
ヨサップ教授とノボルト教授も、よい教材になるでしょうと言っている。
「それにしても、ここまできちんと収支報告書が作成できて、容赦ない提案書も書けるとは……学生というより商人としてよく学んでいる。
流石モンブラン商会だ。ん? ちょっと待て、この収支報告書はモンブラン商会ではなく大商団【薬種 命の輝き】になっているが、さっきアコル君は、私が興した店と言わなかったか?」
カモン教授は収支報告書に書いてある、モンブラン商会傘下である、大商団【薬種 命の輝き】という店の名前をもう一度確認しながら、大商団? 私が興した?と首を捻る。
「はい。商業ギルド本部に開業届を出して1年足らずで、レッドカードを頂きました。
ただの個人商店では、年末にあれだけの商品を集められません。
うちの取り扱い商品は、特殊なポーションと国宝級のマジックバッグが含まれていますから。
ああ、これはここだけの秘密でお願いします」
俺は人差し指を唇に当て、秘密ですよと念押ししながら微笑んだ。
「な、なんだと1年で大商団?!」とカモン教授が眉を寄せ、「レッドカードだと!」と叫びながらノボルト教授は化け物を見るような視線を俺に向ける。
最後に「やっぱり心臓に悪い」とヨサップ教授が呟いた。
マジックバッグから取り出した、商業ギルド本部発行のレッドカードを見て、他の2人も「全くだ」と言って頷いた。
昼食を学食で食べたら、自分の部屋に帰って軽く掃除をする。
午後からは、マキアート教授の研究室に向かう。
ドアのガラス部分から中を覗くと、大きな紙に魔法陣を書き込みながら、議論している2人の教授の姿が見えた。
魔法陣対決以来カルタック教授は、俺の持つ古代魔法陣の知識を学びたいと、頻繁にマキアート教授の研究室にやってくるようになった。
言葉遣いや態度も、平民だと蔑むようなことも無くなったし、伝承の魔法陣を発動するのが夢だったと照れながら話し、ドラゴン討伐のために協力すると約束してくれた。
「お疲れ様ですマキアート教授、カルタック教授」
「なんだアコル、もう戻って来たのか?」とマキアート教授は何処か嬉しそうだ。
「お帰りアコル君。聞いてくれ、私はとうとう……とうとう妖精と契約したんだ! 今朝研究室のドアを開けたら白い花が机の上に置いてあった」
カルタック教授は興奮しながら、ポケットの中から小さな白い花を取り出して見せてくれる。
サナへ領の救済活動には、あまり興味がなさそうな二人の姿に、それでいいのか? と首を捻りたくなったけど、研究バカの優先事項は魔法陣のようだ。
「おめでとうございますカルタック教授。いったい何をプレゼントしたんですか?」
「私が机の上に置いていたのは、金や鉄を含む小さな鉱石だ」
カルタック教授が嬉しそうに説明していると、男の子の妖精が姿を現した。
『僕は金属や変わった石が大好きなんだ。僕の名前はゴールド。
僕はワイコリーム領の小さな森で、妖精を探しているカルタックを見掛けて、こっそり付いて来たんだ。よろしくお願いしますアコル様』
ゴールド君は丸顔で眉が太く、キラキラ光る小さな石がたくさん縫い付けられた黒い服を着ていて、赤・橙・藍・黄色の菱型の石が付いた黒い帽子をかぶり、笑顔で挨拶してくれた。
「よろしくねゴールド君。これからカルタック教授には、古代魔法陣を何度も使ってもらう予定だから、魔力を貸してあげてね」
『了解です。僕がカルタックの夢を叶えてあげるんだ』
「ゴールド君、ありがとう。必ず夢をかなえるよ。ううっ、感激だぁ」
嬉しさが爆発したカルタック教授は、スッと取り出したハンカチを目に当てる。几帳面なカルタック教授らしくばっちりアイロン掛けしてある。
笑ってるゴールド君は可愛いえくぼを作って『大袈裟だなぁ』と照れている。
「それでは早速、古代魔法陣の改良をお願いします。
この魔法陣は土や氷で武器を瞬時に作り出し、遠くまで飛ばすことが出来る魔法陣ですが、このままでは130以上の魔力量が必要です。
武器を作り出す部分を消して、手持ちの武器を飛ばすことが出来れば、魔力量が節約できます。
そして工夫すれば、ドラゴンにも届くのでないかと思うのですがどうでしょう?」
羨ましそうにゴールド君とカルタック教授を見ていたマキアート教授の前に、教授が大好きな古代魔法陣を書いた紙を差し出して質問する。
「おう、新しい魔法陣か。どれどれ……ん? これは見たことがない記号が使われている。カルタック教授、この記号を見たことがあるかね?」
「いえ、私も初めて見ました。アコル君、この記号が書かれた魔法陣が他にもあるだろうか?」
2人は瞳をキラキラさせ、魔法陣を食い入るように見て、星のような形をした記号を指さし俺に質問してきた。
「う~ん、ちょっと待ってください。自分の部屋に戻って探してみます」
2人の前で【上級魔法と覇王の遺言】の魔術書を開くわけにはいかないので、俺は自分の部屋に戻って確認してくることにした。
自室で魔術書を開いてみると、いくつか星のような形の記号を見付けた。
どうやら土や水適性を使って武器となるモノを作り出し、攻撃する魔方陣に使われているようだ。
これまで魔術書に描かれている魔法陣を頭の中に描き、詠唱して魔法を発動させるだけだった俺は、じっくりと記号を確認したことがなかった。
これからは魔法陣について、記号も含めてもっと本気で勉強する必要性を痛感した。
古代魔法陣のみに頼るのではなく、自分のオリジナルの魔法陣を作れるようにしたい。
研究室に戻った俺は自分の仮説を言って、星型の記号を取り除くとどうなるのか、早速実験することにした。
空白になったスペースに、槍や矢の記号を書いた魔法陣でも、発動するのかについても調べていこう。
改良すれば魔力量が80~90くらいでも発動できそうな、使い勝手の良さそうな魔法陣をいくつか提出して、たくさんの学生が使えるようにしたい。
ただし、改良した場合、元の詠唱の言葉をそのまま使うと、発動しない可能性が高いと思うと付け加えておく。
さあ、演習場で実験開始だ。
「学生が実家で必ず親に話をしているはずだから、国中の貴族が今回のことを知ることになる。
執行部が全員サナへ領へ行っているし、王命で救済に行っている以上、どうせ詳細な報告が必要になる」
サナへ侯爵や側近の【王立高学院特別部隊】への対応を、信じられないと言っていたカモン教授は、ちょっと嬉しそうに問題ないと言ってくれた。
ヨサップ教授とノボルト教授も、よい教材になるでしょうと言っている。
「それにしても、ここまできちんと収支報告書が作成できて、容赦ない提案書も書けるとは……学生というより商人としてよく学んでいる。
流石モンブラン商会だ。ん? ちょっと待て、この収支報告書はモンブラン商会ではなく大商団【薬種 命の輝き】になっているが、さっきアコル君は、私が興した店と言わなかったか?」
カモン教授は収支報告書に書いてある、モンブラン商会傘下である、大商団【薬種 命の輝き】という店の名前をもう一度確認しながら、大商団? 私が興した?と首を捻る。
「はい。商業ギルド本部に開業届を出して1年足らずで、レッドカードを頂きました。
ただの個人商店では、年末にあれだけの商品を集められません。
うちの取り扱い商品は、特殊なポーションと国宝級のマジックバッグが含まれていますから。
ああ、これはここだけの秘密でお願いします」
俺は人差し指を唇に当て、秘密ですよと念押ししながら微笑んだ。
「な、なんだと1年で大商団?!」とカモン教授が眉を寄せ、「レッドカードだと!」と叫びながらノボルト教授は化け物を見るような視線を俺に向ける。
最後に「やっぱり心臓に悪い」とヨサップ教授が呟いた。
マジックバッグから取り出した、商業ギルド本部発行のレッドカードを見て、他の2人も「全くだ」と言って頷いた。
昼食を学食で食べたら、自分の部屋に帰って軽く掃除をする。
午後からは、マキアート教授の研究室に向かう。
ドアのガラス部分から中を覗くと、大きな紙に魔法陣を書き込みながら、議論している2人の教授の姿が見えた。
魔法陣対決以来カルタック教授は、俺の持つ古代魔法陣の知識を学びたいと、頻繁にマキアート教授の研究室にやってくるようになった。
言葉遣いや態度も、平民だと蔑むようなことも無くなったし、伝承の魔法陣を発動するのが夢だったと照れながら話し、ドラゴン討伐のために協力すると約束してくれた。
「お疲れ様ですマキアート教授、カルタック教授」
「なんだアコル、もう戻って来たのか?」とマキアート教授は何処か嬉しそうだ。
「お帰りアコル君。聞いてくれ、私はとうとう……とうとう妖精と契約したんだ! 今朝研究室のドアを開けたら白い花が机の上に置いてあった」
カルタック教授は興奮しながら、ポケットの中から小さな白い花を取り出して見せてくれる。
サナへ領の救済活動には、あまり興味がなさそうな二人の姿に、それでいいのか? と首を捻りたくなったけど、研究バカの優先事項は魔法陣のようだ。
「おめでとうございますカルタック教授。いったい何をプレゼントしたんですか?」
「私が机の上に置いていたのは、金や鉄を含む小さな鉱石だ」
カルタック教授が嬉しそうに説明していると、男の子の妖精が姿を現した。
『僕は金属や変わった石が大好きなんだ。僕の名前はゴールド。
僕はワイコリーム領の小さな森で、妖精を探しているカルタックを見掛けて、こっそり付いて来たんだ。よろしくお願いしますアコル様』
ゴールド君は丸顔で眉が太く、キラキラ光る小さな石がたくさん縫い付けられた黒い服を着ていて、赤・橙・藍・黄色の菱型の石が付いた黒い帽子をかぶり、笑顔で挨拶してくれた。
「よろしくねゴールド君。これからカルタック教授には、古代魔法陣を何度も使ってもらう予定だから、魔力を貸してあげてね」
『了解です。僕がカルタックの夢を叶えてあげるんだ』
「ゴールド君、ありがとう。必ず夢をかなえるよ。ううっ、感激だぁ」
嬉しさが爆発したカルタック教授は、スッと取り出したハンカチを目に当てる。几帳面なカルタック教授らしくばっちりアイロン掛けしてある。
笑ってるゴールド君は可愛いえくぼを作って『大袈裟だなぁ』と照れている。
「それでは早速、古代魔法陣の改良をお願いします。
この魔法陣は土や氷で武器を瞬時に作り出し、遠くまで飛ばすことが出来る魔法陣ですが、このままでは130以上の魔力量が必要です。
武器を作り出す部分を消して、手持ちの武器を飛ばすことが出来れば、魔力量が節約できます。
そして工夫すれば、ドラゴンにも届くのでないかと思うのですがどうでしょう?」
羨ましそうにゴールド君とカルタック教授を見ていたマキアート教授の前に、教授が大好きな古代魔法陣を書いた紙を差し出して質問する。
「おう、新しい魔法陣か。どれどれ……ん? これは見たことがない記号が使われている。カルタック教授、この記号を見たことがあるかね?」
「いえ、私も初めて見ました。アコル君、この記号が書かれた魔法陣が他にもあるだろうか?」
2人は瞳をキラキラさせ、魔法陣を食い入るように見て、星のような形をした記号を指さし俺に質問してきた。
「う~ん、ちょっと待ってください。自分の部屋に戻って探してみます」
2人の前で【上級魔法と覇王の遺言】の魔術書を開くわけにはいかないので、俺は自分の部屋に戻って確認してくることにした。
自室で魔術書を開いてみると、いくつか星のような形の記号を見付けた。
どうやら土や水適性を使って武器となるモノを作り出し、攻撃する魔方陣に使われているようだ。
これまで魔術書に描かれている魔法陣を頭の中に描き、詠唱して魔法を発動させるだけだった俺は、じっくりと記号を確認したことがなかった。
これからは魔法陣について、記号も含めてもっと本気で勉強する必要性を痛感した。
古代魔法陣のみに頼るのではなく、自分のオリジナルの魔法陣を作れるようにしたい。
研究室に戻った俺は自分の仮説を言って、星型の記号を取り除くとどうなるのか、早速実験することにした。
空白になったスペースに、槍や矢の記号を書いた魔法陣でも、発動するのかについても調べていこう。
改良すれば魔力量が80~90くらいでも発動できそうな、使い勝手の良さそうな魔法陣をいくつか提出して、たくさんの学生が使えるようにしたい。
ただし、改良した場合、元の詠唱の言葉をそのまま使うと、発動しない可能性が高いと思うと付け加えておく。
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