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貴族たちの願望
107ー1 戻って来た王都(3)ー1
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もっと様子を見たいと言ってごねるギルマスを引き摺って執務室に戻り、護衛の話を先にすることにした。
母さんが元貴族令嬢で、実家から逃げ出したことを知っている二人に、実は母さんの実家が何か仕掛けてきそうなので、貴族でも対応できる人を護衛としてお願いしたいと要望を伝える。
するとダルトンさんは、俺の良く知るB級魔術師であり冒険者のシフォンさんの名前を上げた。
シフォンさんは、俺が初めて会頭と出会った時に、兄のタルトさんと共にモンブラン商会一行の護衛をしていた。
伯爵令嬢だけど、側室の子だから自立するために冒険者をしているって言ってた。
俺も何度か一緒に護衛をしたから、シフォンさんの人柄は良く知っている。
シフォンさんなら母さんも安心できるかもしれない。
シフォンさんはモンブラン商会とも関係が深いから、何かを探られても誰も疑問に思わないだろう。
母さんは表向き、自分は【薬種 命の輝き】の店主に雇われていると言っているので、店主が身内だとは思われていない。
息子の俺はまだ未成年で学生だし、モンブラン商会で働いているから、店を持っていると考える者は殆どいない。
ポーション【慈悲の雫】を4本売って、スノーウルフの変異種の毛皮の代金と合わせて金貨27枚をカードに入金した。これで損失は無くなった。
ひと段落ついたところで、俺はサナへ領を襲った魔獣やドラゴンの情報を提供する。
【王立高学院特別部隊】の護衛としてサナへ領に行った冒険者からも、多くの報告が届き始めたようだが、ミルクナの町の上空を飛んでいたドラゴンと、モカの町を襲ったドラドンとは種類が違うということは聞いていなかったようだ。
「なんだと! 金色のドラゴンは火を噴くが人間は食べないだと!」
「はいギルマス。王都レブラクトを襲ったドラゴンは火を噴かなかったけど人間を食べた。
でもサナへ領とデミル領を襲ったドラゴンは、人間を食べていません。
レッドウルフやビッグベアーを追いかけて山を下ってきて町を焼いたけど、金色のドラゴンは主に魔獣の上位種を餌にしているものと思われます」
俺は自分の推測ですがと付け加え、黄金のドラゴンは、魔獣の大氾濫で上位種を倒してくれる可能性があるので、住民や国は戦わず逃げる方が安全だと思うと意見を述べた。
「確かに、上位種を餌にしてくれるなら助かるな。ドラゴンにも種類があって、現れたドラゴンによって対処が違うということか」
「はいダルトンさん。でも、どっちのドラゴンに襲われても、住民は地下室に直ぐに避難することが必要です」
この時話をした黄金のドラゴンと自分が、不思議な縁で繋がっているということに、この時の俺は思ってもみなかった。
話も終わったので帰ろうとして階段を降りていくと、何やら一階が騒がしい。
何かあったのかなと覗いてみれば、スノーウルフの変異種の毛皮の前で「ブラックカード持ちの冒険者て誰だろう?」とか「これを単独で? 嘘だろう!」とか「どうやって倒したんだろう?」とか「ブラックカード持ちってバケモノ?」って興奮しながら騒いでいる冒険者たちがたくさん居た。
バケモノって失礼だなと思いながら、皆の視線が毛皮に向いている隙に、俺は気配を消すようにしてギルドを去った。
◇◇ モンブラン商会 ◇◇
翌日、サナへ領での救済活動の詳しい報告と、シフォンさんの件をお願いするためモンブラン商会に顔を出した。
今回の救済活動では、モンブラン商会の名前を使ったから、きっちりと収支報告書を出さなきゃいけない。
それに、モンブラン商会の備品になっていた鍋などの調理器具を寄付してしまったので、損失分の支払いをしなきゃいけない。
いつものように執務室に入ると、今日は見知らぬ先客が居た。
「アコル、彼はサナへ支店を任せている支店長のビブロスだ。
サナへ領の救済活動に関して少し問題が起こったようで、たった今到着したところだ」
会頭からサナヘ支店長を紹介され、俺は支店長に挨拶をした。
詳しい問題内容を聞くため、緊張しながらいつもの席に座る。メンバーは、会頭・副会頭・支店長と俺の4人だ。
「君が高学院に首席合格したモンブラン商会の若きホープか。確かに利発そうな顔をしている。
まあ、そう緊張しなくていい。問題が起こったと言っても、モンブラン商会は金を受け取るかどうかの返事をするだけだ」
ビブロスさんはサナへ領の伯爵家の出身で年齢は52歳。現在は結婚し準貴族の身分になっているらしい。
パッと見は厳しそうだけど、声は優しく笑うと印象がガラリと変わる。
「ここにサナへ侯爵家から届いた書状がある。
内容を簡単に言うと、モカの町の住民とココア村の住民に対して行った救済活動において、モンブラン商会の損失分について補填する用意があるので、詳しい明細を提出し承認されれば支払いをするというものだ」
今回サナへ領で行った救済活動に、モンブラン商会が協力したという話を聞いていなかった支店長は、会頭と相談してから正式に返事をするので、暫く待って欲しいと使いに来た家令に返事をしたそうだ。
サナへ侯爵家に対して曖昧な返事など出来ないので、何も知らなかった支店長は、馬車を飛ばして王都へと向かったらしい。
……なんだか申し訳ないな。ちょうど休暇に入るタイミングだったもんな。
「私としては、モンブラン商会が損失を出した訳じゃないから、お金を請求する気はありません。
損失金額は金貨40枚くらいですが、在庫になっている商品もあるので、それを考慮すれば実質金貨20枚程度です。
フッ……なるほど、今更領主の体面を守りたくなったということですか。
ですが、商業ギルド本部からレッドカードを与えられた【薬種 命の輝き】の商団主としては、最後まで意地を通したいと思います」
俺はそう言って魔王の如く黒く微笑むと、サナへ領へ出発することになった日から、王都に帰って来るまでの出来事を、家から持ってきた収支報告書を見せながら、商人としてお金を中心に話していった。
「これは余談ですが、何れ皆さんの耳にも入ると思いますので言っておきます。
救済活動をしていた私は、平民の分際で領主にお金のことで意見する生意気な奴だと疎まれ、モカの町の副役場長やサナへ侯爵の側近の指示で、殺し屋に襲われ剣で斬られました」
「な、なんだと! 救済活動に来た【王立高学院特別部隊】の学生を襲っただと!
しかも身銭をきって尽くしたアコルを! それでアコル、大丈夫だったのか?」
会頭は怒りの形相で立ち上がり、拳を強く握って珍しく大声で叫んだ。
母さんが元貴族令嬢で、実家から逃げ出したことを知っている二人に、実は母さんの実家が何か仕掛けてきそうなので、貴族でも対応できる人を護衛としてお願いしたいと要望を伝える。
するとダルトンさんは、俺の良く知るB級魔術師であり冒険者のシフォンさんの名前を上げた。
シフォンさんは、俺が初めて会頭と出会った時に、兄のタルトさんと共にモンブラン商会一行の護衛をしていた。
伯爵令嬢だけど、側室の子だから自立するために冒険者をしているって言ってた。
俺も何度か一緒に護衛をしたから、シフォンさんの人柄は良く知っている。
シフォンさんなら母さんも安心できるかもしれない。
シフォンさんはモンブラン商会とも関係が深いから、何かを探られても誰も疑問に思わないだろう。
母さんは表向き、自分は【薬種 命の輝き】の店主に雇われていると言っているので、店主が身内だとは思われていない。
息子の俺はまだ未成年で学生だし、モンブラン商会で働いているから、店を持っていると考える者は殆どいない。
ポーション【慈悲の雫】を4本売って、スノーウルフの変異種の毛皮の代金と合わせて金貨27枚をカードに入金した。これで損失は無くなった。
ひと段落ついたところで、俺はサナへ領を襲った魔獣やドラゴンの情報を提供する。
【王立高学院特別部隊】の護衛としてサナへ領に行った冒険者からも、多くの報告が届き始めたようだが、ミルクナの町の上空を飛んでいたドラゴンと、モカの町を襲ったドラドンとは種類が違うということは聞いていなかったようだ。
「なんだと! 金色のドラゴンは火を噴くが人間は食べないだと!」
「はいギルマス。王都レブラクトを襲ったドラゴンは火を噴かなかったけど人間を食べた。
でもサナへ領とデミル領を襲ったドラゴンは、人間を食べていません。
レッドウルフやビッグベアーを追いかけて山を下ってきて町を焼いたけど、金色のドラゴンは主に魔獣の上位種を餌にしているものと思われます」
俺は自分の推測ですがと付け加え、黄金のドラゴンは、魔獣の大氾濫で上位種を倒してくれる可能性があるので、住民や国は戦わず逃げる方が安全だと思うと意見を述べた。
「確かに、上位種を餌にしてくれるなら助かるな。ドラゴンにも種類があって、現れたドラゴンによって対処が違うということか」
「はいダルトンさん。でも、どっちのドラゴンに襲われても、住民は地下室に直ぐに避難することが必要です」
この時話をした黄金のドラゴンと自分が、不思議な縁で繋がっているということに、この時の俺は思ってもみなかった。
話も終わったので帰ろうとして階段を降りていくと、何やら一階が騒がしい。
何かあったのかなと覗いてみれば、スノーウルフの変異種の毛皮の前で「ブラックカード持ちの冒険者て誰だろう?」とか「これを単独で? 嘘だろう!」とか「どうやって倒したんだろう?」とか「ブラックカード持ちってバケモノ?」って興奮しながら騒いでいる冒険者たちがたくさん居た。
バケモノって失礼だなと思いながら、皆の視線が毛皮に向いている隙に、俺は気配を消すようにしてギルドを去った。
◇◇ モンブラン商会 ◇◇
翌日、サナへ領での救済活動の詳しい報告と、シフォンさんの件をお願いするためモンブラン商会に顔を出した。
今回の救済活動では、モンブラン商会の名前を使ったから、きっちりと収支報告書を出さなきゃいけない。
それに、モンブラン商会の備品になっていた鍋などの調理器具を寄付してしまったので、損失分の支払いをしなきゃいけない。
いつものように執務室に入ると、今日は見知らぬ先客が居た。
「アコル、彼はサナへ支店を任せている支店長のビブロスだ。
サナへ領の救済活動に関して少し問題が起こったようで、たった今到着したところだ」
会頭からサナヘ支店長を紹介され、俺は支店長に挨拶をした。
詳しい問題内容を聞くため、緊張しながらいつもの席に座る。メンバーは、会頭・副会頭・支店長と俺の4人だ。
「君が高学院に首席合格したモンブラン商会の若きホープか。確かに利発そうな顔をしている。
まあ、そう緊張しなくていい。問題が起こったと言っても、モンブラン商会は金を受け取るかどうかの返事をするだけだ」
ビブロスさんはサナへ領の伯爵家の出身で年齢は52歳。現在は結婚し準貴族の身分になっているらしい。
パッと見は厳しそうだけど、声は優しく笑うと印象がガラリと変わる。
「ここにサナへ侯爵家から届いた書状がある。
内容を簡単に言うと、モカの町の住民とココア村の住民に対して行った救済活動において、モンブラン商会の損失分について補填する用意があるので、詳しい明細を提出し承認されれば支払いをするというものだ」
今回サナへ領で行った救済活動に、モンブラン商会が協力したという話を聞いていなかった支店長は、会頭と相談してから正式に返事をするので、暫く待って欲しいと使いに来た家令に返事をしたそうだ。
サナへ侯爵家に対して曖昧な返事など出来ないので、何も知らなかった支店長は、馬車を飛ばして王都へと向かったらしい。
……なんだか申し訳ないな。ちょうど休暇に入るタイミングだったもんな。
「私としては、モンブラン商会が損失を出した訳じゃないから、お金を請求する気はありません。
損失金額は金貨40枚くらいですが、在庫になっている商品もあるので、それを考慮すれば実質金貨20枚程度です。
フッ……なるほど、今更領主の体面を守りたくなったということですか。
ですが、商業ギルド本部からレッドカードを与えられた【薬種 命の輝き】の商団主としては、最後まで意地を通したいと思います」
俺はそう言って魔王の如く黒く微笑むと、サナへ領へ出発することになった日から、王都に帰って来るまでの出来事を、家から持ってきた収支報告書を見せながら、商人としてお金を中心に話していった。
「これは余談ですが、何れ皆さんの耳にも入ると思いますので言っておきます。
救済活動をしていた私は、平民の分際で領主にお金のことで意見する生意気な奴だと疎まれ、モカの町の副役場長やサナへ侯爵の側近の指示で、殺し屋に襲われ剣で斬られました」
「な、なんだと! 救済活動に来た【王立高学院特別部隊】の学生を襲っただと!
しかも身銭をきって尽くしたアコルを! それでアコル、大丈夫だったのか?」
会頭は怒りの形相で立ち上がり、拳を強く握って珍しく大声で叫んだ。
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