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魔王の改革
86ー1 ココア村の被災者たちー1
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出発前に村長の家に行くと、一昨日ココア村から逃げてきた住民と、被災者を寝泊まりさせている善意の住民たちが、食料を援助して欲しいと集まっていた。
どこの町や村でも、この時期は冬籠りの準備を終え、新年を祝うために出稼ぎに行っていた家族が帰ってくる。
冬期休暇のために帰ってくる家族の分の食料はあるが、突然やって来た避難民の食料まで蓄えている家なんかない。
下手をすると共倒れになってしまう。
特に、雪が降れば狩りをすることもできず、肉は町まで行かないと手に入らない。
手に入っても干し肉だ。野菜は土や雪に埋めて保存しているものの、余裕なんて有りはしない。助けたいけど自分たちも食べなければならないのだ。
「本当にすまない。俺たちは、ドラゴンに家を焼かれて、家から持ち出せたのは僅かな金と食料と衣類だけなんだ。
金は食料を分けて貰うために、ここに到着するまでに無くなってしまった。
分かってる。この村にだって余裕はないって・・・だけど、火を噴くドラゴンに襲われ、親を亡くした子供や、なんとか生き残った女性の分だけでも、何か分けては貰えないだろうか・・・」
ココア村から逃げてきた住民の代表者と思われる30代の男性が、地面に膝をついて頭を下げてお願いしている。
後ろで申し訳なさそうに立っているココア村の人々は、疲れ果てた顔をして泣きながら一緒に頭を下げている。
子供や女性の中には、防寒着を着ておらず震えている者も居た。
「スフレさん、チェルシーさん、ミレッテさん、炊き出しの準備をお願いします。この方たちは、我々【王立高学院特別部隊】が救援に向かう予定地の被災者の方々です」
炊き出しという言葉を聞いて、その場にいた半数が俺たちの方を振り返った。
俺たちには、この窮状を放って旅立つことなんて出来なかった。
目的地はモカの町だが、サナへ侯爵がココア村とは連絡が取れなかったと言っていた。
だから、目の前でお腹を空かせて凍えている人々は、救済すべき人たちなのだ。
「村長さん、我々はサナへ侯爵と王様から依頼を受け、モカの町とココア村に救済活動に向かう【王立高学院特別部隊】です。
本隊は、サナへ侯爵様や第三王子トーマス様と一緒に、馬車でモカの町に向かっています。
我々は荷馬車で向かう別動隊です。僅かではありますが、肉の提供は出来ます。
それと、今からココア村の皆さんに炊き出しを行いたいと思います」
俺の話を聞いたココア村の人々の顔が喜色に変わり、子供たちから「肉だー!」と歓声が上がった。
何度か予行演習をしてきたので、メンバーは素早くカマドを作り始め、俺は50人分と思われる量の野菜と肉を用意すると言って荷馬車に戻った。
こんな場所でマジックバッグを使うことは出来ない。救済品は多くないし、目的地にはまだ到着していないのだ。
土魔法が使えないゲイルとダンを連れ小型の荷馬車に乗りこみ、必要量をマジックバッグから取り出し、元々積んであったかのように演出する。
肉はミルクナの町で仕留め解体してあるスノーウルフを2頭分だけ出す。
それと、ミルクナの町の住民の皆さんから頂いた古着や、毛皮の切れ端(平民は切れ端を縫い合わせて使う)も取り出す。
調理道具は村長さんの家から借りたり、商業ギルドに仕入れてもらった物も少しだけ出した。
女性陣が頑張って炊き出しの準備を始めたので、俺や男子学生は他の救済活動をする。
この村には古くなった空き家が2軒あり、ココア村の被災者たちの大半は、隙間風が吹き込むその2軒で、肩を寄せ合いながら生き延びていた。
その2軒に、古着や毛皮の切れ端を置き、代表者から必要な人に分けてもらう。
親戚の家にお世話になっている被災者も10人くらい居たけど、その人たちは肩身が狭くても何とかなるだろう。
最低限生きるのに必要な物さえ揃わないけど、責任をもって救済するのはサナへ侯爵の仕事だ。
俺たちは急場を凌げる救済をするしかない。
「それじゃあマサルーノ先輩、せっかくレーズンくんが契約してくれたんですから、頑張って土魔法で隙間を塞いでください。
他のメンバーは薪を集めてください。俺はケガ人の手当をします」
そうこうしているうちに、ココア村の女性たちも炊き出しを手伝い、肉入りのスープが出来上がった。
食器も10セットくらいしか救済品として出せないので、子供や女性から順に食べていく。
その間に男性陣は、マサルーノ先輩たちと借りた家の穴や隙間を補修する。
被災者だって、ケガ人じゃない限り働いてもらわなくてはならない。全て自分たちの為なのだから。
俺は村の集会所……のような建物で、ケガ人の手当を始めた。
ケガの多くは火傷や打撲で、幸運にも重傷者は居なかった。
俺はココア村の代表者の男性の、打撲で腫れた患部に湿布を当てながら、ドラゴンや魔獣に襲われた様子をゆっくりと聴きだしていく。
ぽつぽつと話し始めたココア村の代表者は、重傷者を連れて逃げることができず、見捨ててしまったのだと泣きながら話し始めた。
最初の異変は、村にレッドウルフの群がなだれ込んできたことだった。
その目的は住民を食べることではなく、何かから逃げているようで、あっという間に村を通り過ぎていった。
ああ良かったと安堵したのもつかの間、次に現れたのが凶暴な人食い熊で、群れではなかったが3頭が住民を襲い始めた。
皆が逃げまどっていると、今度はセイロン山から金色のドラゴンが飛来してきて、口から炎を吹き出し、次々と家を焼いていった。
ドラゴンは人食い熊を追っていたようで、火を噴きながら3頭を仕留めると、今度はレッドウルフを追いかけるようにして、モカの町の方へ飛んでいった。
ココア村の住民たちは、ドラゴンの炎や人食い熊に襲われ、村の家が殆ど燃えたので、生き残ったのは150人足らずだった。
再びドラゴンや魔獣に襲われては全滅してしまうと判断し、残りたいと希望した者と、重傷者やお年寄りを村外れの焼けなかった家に移し、置いて逃げるしかなかったのだと懺悔し自分を責めながら話してくれた。
その中には、ココア村の村長である父親も含まれていた。
……金色のドラゴン・・・間違いなく変異種だろう。空から火を吹くとは、なんて凶悪なんだろう。
どこの町や村でも、この時期は冬籠りの準備を終え、新年を祝うために出稼ぎに行っていた家族が帰ってくる。
冬期休暇のために帰ってくる家族の分の食料はあるが、突然やって来た避難民の食料まで蓄えている家なんかない。
下手をすると共倒れになってしまう。
特に、雪が降れば狩りをすることもできず、肉は町まで行かないと手に入らない。
手に入っても干し肉だ。野菜は土や雪に埋めて保存しているものの、余裕なんて有りはしない。助けたいけど自分たちも食べなければならないのだ。
「本当にすまない。俺たちは、ドラゴンに家を焼かれて、家から持ち出せたのは僅かな金と食料と衣類だけなんだ。
金は食料を分けて貰うために、ここに到着するまでに無くなってしまった。
分かってる。この村にだって余裕はないって・・・だけど、火を噴くドラゴンに襲われ、親を亡くした子供や、なんとか生き残った女性の分だけでも、何か分けては貰えないだろうか・・・」
ココア村から逃げてきた住民の代表者と思われる30代の男性が、地面に膝をついて頭を下げてお願いしている。
後ろで申し訳なさそうに立っているココア村の人々は、疲れ果てた顔をして泣きながら一緒に頭を下げている。
子供や女性の中には、防寒着を着ておらず震えている者も居た。
「スフレさん、チェルシーさん、ミレッテさん、炊き出しの準備をお願いします。この方たちは、我々【王立高学院特別部隊】が救援に向かう予定地の被災者の方々です」
炊き出しという言葉を聞いて、その場にいた半数が俺たちの方を振り返った。
俺たちには、この窮状を放って旅立つことなんて出来なかった。
目的地はモカの町だが、サナへ侯爵がココア村とは連絡が取れなかったと言っていた。
だから、目の前でお腹を空かせて凍えている人々は、救済すべき人たちなのだ。
「村長さん、我々はサナへ侯爵と王様から依頼を受け、モカの町とココア村に救済活動に向かう【王立高学院特別部隊】です。
本隊は、サナへ侯爵様や第三王子トーマス様と一緒に、馬車でモカの町に向かっています。
我々は荷馬車で向かう別動隊です。僅かではありますが、肉の提供は出来ます。
それと、今からココア村の皆さんに炊き出しを行いたいと思います」
俺の話を聞いたココア村の人々の顔が喜色に変わり、子供たちから「肉だー!」と歓声が上がった。
何度か予行演習をしてきたので、メンバーは素早くカマドを作り始め、俺は50人分と思われる量の野菜と肉を用意すると言って荷馬車に戻った。
こんな場所でマジックバッグを使うことは出来ない。救済品は多くないし、目的地にはまだ到着していないのだ。
土魔法が使えないゲイルとダンを連れ小型の荷馬車に乗りこみ、必要量をマジックバッグから取り出し、元々積んであったかのように演出する。
肉はミルクナの町で仕留め解体してあるスノーウルフを2頭分だけ出す。
それと、ミルクナの町の住民の皆さんから頂いた古着や、毛皮の切れ端(平民は切れ端を縫い合わせて使う)も取り出す。
調理道具は村長さんの家から借りたり、商業ギルドに仕入れてもらった物も少しだけ出した。
女性陣が頑張って炊き出しの準備を始めたので、俺や男子学生は他の救済活動をする。
この村には古くなった空き家が2軒あり、ココア村の被災者たちの大半は、隙間風が吹き込むその2軒で、肩を寄せ合いながら生き延びていた。
その2軒に、古着や毛皮の切れ端を置き、代表者から必要な人に分けてもらう。
親戚の家にお世話になっている被災者も10人くらい居たけど、その人たちは肩身が狭くても何とかなるだろう。
最低限生きるのに必要な物さえ揃わないけど、責任をもって救済するのはサナへ侯爵の仕事だ。
俺たちは急場を凌げる救済をするしかない。
「それじゃあマサルーノ先輩、せっかくレーズンくんが契約してくれたんですから、頑張って土魔法で隙間を塞いでください。
他のメンバーは薪を集めてください。俺はケガ人の手当をします」
そうこうしているうちに、ココア村の女性たちも炊き出しを手伝い、肉入りのスープが出来上がった。
食器も10セットくらいしか救済品として出せないので、子供や女性から順に食べていく。
その間に男性陣は、マサルーノ先輩たちと借りた家の穴や隙間を補修する。
被災者だって、ケガ人じゃない限り働いてもらわなくてはならない。全て自分たちの為なのだから。
俺は村の集会所……のような建物で、ケガ人の手当を始めた。
ケガの多くは火傷や打撲で、幸運にも重傷者は居なかった。
俺はココア村の代表者の男性の、打撲で腫れた患部に湿布を当てながら、ドラゴンや魔獣に襲われた様子をゆっくりと聴きだしていく。
ぽつぽつと話し始めたココア村の代表者は、重傷者を連れて逃げることができず、見捨ててしまったのだと泣きながら話し始めた。
最初の異変は、村にレッドウルフの群がなだれ込んできたことだった。
その目的は住民を食べることではなく、何かから逃げているようで、あっという間に村を通り過ぎていった。
ああ良かったと安堵したのもつかの間、次に現れたのが凶暴な人食い熊で、群れではなかったが3頭が住民を襲い始めた。
皆が逃げまどっていると、今度はセイロン山から金色のドラゴンが飛来してきて、口から炎を吹き出し、次々と家を焼いていった。
ドラゴンは人食い熊を追っていたようで、火を噴きながら3頭を仕留めると、今度はレッドウルフを追いかけるようにして、モカの町の方へ飛んでいった。
ココア村の住民たちは、ドラゴンの炎や人食い熊に襲われ、村の家が殆ど燃えたので、生き残ったのは150人足らずだった。
再びドラゴンや魔獣に襲われては全滅してしまうと判断し、残りたいと希望した者と、重傷者やお年寄りを村外れの焼けなかった家に移し、置いて逃げるしかなかったのだと懺悔し自分を責めながら話してくれた。
その中には、ココア村の村長である父親も含まれていた。
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