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魔王の改革
78ー2 乱入者ー2
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◇◇ 図書館 ◇◇
同時刻、魔法省の役人と思われる四人が学院長の許可も得ず、妖精学講座が行われている図書館に乗り込んでいた。
「ここが妖精学講座なるものを教えている教室か!」
四人の役人のうちの一人が、高圧的な態度で図書館に入るなり怒鳴った。
「君たちは、誰の許しを得てこの場に来た?」
「はあ? 誰の許しだと? 我々は魔法省の高官だ。当然副大臣ヘイズ侯爵様の命令で動いている」
目の前の学生が誰なのかも知らない自称高官は、悪びれることもなく断言した。
魔法省は現在、王立高学院を卒業した優秀な魔法師が閑職に飛ばされたり、研究所に押し込められていた。
副大臣であるヘイズ侯爵の周囲は、全て自分の派閥の人間で固められており、地方の高学院を卒業した事務官が多かった。
「へえ、ここは王立高学院。政治や軍が介入してはならない場所だ。
ヘイズ侯爵は、そのような常識も知らないのか・・・フン、これが魔法省の現状だ諸君」
ルフナ王子はよく通る声で、懐疑的な視線を魔法省の役人に向けている同胞に向かって言った。
「なるほど、妖精と契約した学生を、高学院が保護する意味がよく分かるな」
ルフナ王子の隣にやって来て意見したのは、ワイコリーム公爵家のラリエス君だった。
「学生のくせに生意気な態度だな。貴族とは言え、そのような反抗的な態度の者は、魔法省には就職できないぞ!」
ヘイズ領の高学院を卒業していた男は、魔法省というエリート集団で働いている自分を、常日頃から偉い役人だと豪語するような人間だった。
しかしながら爵位は低く、王子や領主の子息と謁見できるような立場ではなかった。
「嫌だなあ、別に私たちは魔法省に就職したいなんて思ってないから。
それで、魔法省の役人が、何の権限で大事な講義を邪魔するんだ?」
【麗しの三騎士】のエイト君は、役人より偉そうな態度で腕を組み、完全に喧嘩を買う気だ。
「な、生意気な!
我々は魔法省に届け出されてない講義を辞めさせるために来た。
誰が教えているのか知らんが、素人が妖精と契約できる方法を知っている訳がない!
我々魔法省には、騙されている学生を正しく導く義務がある。責任者は誰だ!」
3年前まで採用担当として地方の高学院に出向いていた役人の一人は、学生やその家族からもてなされる側の人間だった。
下級貴族の子息には、自分に逆らったら魔法省では働けないぞと脅し、賄賂を要求することも・・・いわゆる美味しい役職に就いていた。
こんな風に学生から反抗的な態度を取られることなんて一度もなかった。
彼がこれまで面接してきたのは、地方の下級貴族の学生であり、高位貴族の子息は、役人に頭を下げて就職する必要などなかったのだ。
「うわーっ、今の魔法省の役人って、怖いもの知らずだな」
「講義に乱入してくるなんてあり得ないよな。バカなの?」
「信じられない。ここが王立高学院で学生は貴族だって知らないのか?」
「俺も今の魔法省には就職したくないな。こんなんじゃ、アコル君の言う通り使い捨てにされそうだ」
学生たちは、王子と領主の子息に向かって暴言を吐く魔法省の役人に違和感を感じた。
そして同時に、今の魔法省の役人のレベルの低さを知ることになった。
迷惑そうな視線を向け、あり得ないと囁き合う。
「責任者? それは当然学院長だろう? そんなことも知らないのか?」
今日のルフナ王子は絶好調だった。少しでもいい格好をしようと頑張っていた。
だって、自分の肩に可愛い妖精のアラビカちゃんが座っていたのだ。
「どうやら高学院の教育レベルが落ちているようだ。魔法省の役人に敬意も払えないとは。
ヘイズ侯爵様の仰る通り、今の学院長の教育・・・」
「黙りなさい! 貴方こそここを何処だと思っているの?
魔法省の役人は、王子や領主の子息に礼も取らず暴言を吐くよう指示されているのかしら?
あら、その顔は何?
確かに魔法省の副大臣はヘイズ侯爵ですが、大臣はわたくしの祖父であるマリード侯爵だったはずですわ。
大臣の孫を睨み付けるとは、今の魔法省はどうなっているのかしら?」
「信じられませんわねノエル様。
ただの役人が、ルフナ王子やワイコリーム公爵家のラリエス様、マギ公爵子息であるわたくしの弟エイトを見下すなんて。
魔法省は、いえ、ヘイズ侯爵は王家に対し謀反でも考えているのかしら!」
日頃は温厚なエイト君の姉であるミレーヌ様が、ノエル様の隣に進み出て、逆に役人を睨み付けた。
執行部のメンバーは、なんて頼もしいんだろう!と、アコルは成り行きを傍観していて嬉しくなった。
「な、なんだと・・・大臣の孫? お、王子だと・・・」
強気の態度だった役人たちは、急に顔色が悪く……いや真っ青になっていく。
魔法省大臣は3年前から病気療養中で、ヘイズ侯爵派の役人は、王宮では怖いものなしだった。
「ここは王立高学院。王族や高位貴族も学んでいる誇り高き神聖な場所です。
何故王子の前で礼をとっていないのです?
ルフナ王子、折角ですからアラビカちゃんを見せて差し上げれば?
魔法省と高学院の教育の差を教えてあげた方が、二度と王族に反意を、いえ、高学院に足を踏み入れることもなくなるでしょうから」
ガタガタと震え始めた四人の役人に向かって、アコルは穏やかな口調でルフナ王子にお願いする。
とどめを刺しに現れたアコルに、その場にいた学生も教師たちも賛同し、一斉に立ち上がって胸を張る。
「仕方ないな。僕の可愛いアラビカちゃんが穢れそうだけど、妖精学講座の素晴らしさを教えた方がいいだろうね。アラビカちゃん」
ルフナ王子は、嬉しそうに自分の契約妖精の名を呼んだ。
すると、それはそれは可愛い姿で、5色の羽根を優雅に羽ばたかせて、ルフナ王子の周りをふわふわと飛ぶ女の子の妖精が姿を現した。
途端に「キャー可愛い!」とか「俺も早く妖精と契約したい!」と、あちらこちらから声が上がる。
『王子であるルフナに対して暴言を吐くとは、ねえルフナ、この人たちって不敬罪よね。このまま生かしておいていいの? 妖精仲間を呼んで、懲らしめてもいい?』
とても可愛い顔をして、アラビカちゃんは容赦なくはっきりと言い放った。
図書館の古い本に宿っていたアラビカちゃんは、まだ若い妖精だけど知識が豊富で頭がきれた。
可愛いけどご主人様の敵には容赦なかった。
口癖が『私がルフナを守るわ』だったので、学生たちは妖精と契約できれば、自分を守ってくれる存在にもなるのだと信じることができた。
「よ、妖精・・・」と目を見開いたまま、役人たちは茫然とアラビカちゃんを見つめる。
そして、図書館内に居る全員から敵意を向けられていると気付き、アラビカちゃんの言葉に恐怖した四人は、「ヒーッ!」と震えあがって逃げだした。
同時刻、魔法省の役人と思われる四人が学院長の許可も得ず、妖精学講座が行われている図書館に乗り込んでいた。
「ここが妖精学講座なるものを教えている教室か!」
四人の役人のうちの一人が、高圧的な態度で図書館に入るなり怒鳴った。
「君たちは、誰の許しを得てこの場に来た?」
「はあ? 誰の許しだと? 我々は魔法省の高官だ。当然副大臣ヘイズ侯爵様の命令で動いている」
目の前の学生が誰なのかも知らない自称高官は、悪びれることもなく断言した。
魔法省は現在、王立高学院を卒業した優秀な魔法師が閑職に飛ばされたり、研究所に押し込められていた。
副大臣であるヘイズ侯爵の周囲は、全て自分の派閥の人間で固められており、地方の高学院を卒業した事務官が多かった。
「へえ、ここは王立高学院。政治や軍が介入してはならない場所だ。
ヘイズ侯爵は、そのような常識も知らないのか・・・フン、これが魔法省の現状だ諸君」
ルフナ王子はよく通る声で、懐疑的な視線を魔法省の役人に向けている同胞に向かって言った。
「なるほど、妖精と契約した学生を、高学院が保護する意味がよく分かるな」
ルフナ王子の隣にやって来て意見したのは、ワイコリーム公爵家のラリエス君だった。
「学生のくせに生意気な態度だな。貴族とは言え、そのような反抗的な態度の者は、魔法省には就職できないぞ!」
ヘイズ領の高学院を卒業していた男は、魔法省というエリート集団で働いている自分を、常日頃から偉い役人だと豪語するような人間だった。
しかしながら爵位は低く、王子や領主の子息と謁見できるような立場ではなかった。
「嫌だなあ、別に私たちは魔法省に就職したいなんて思ってないから。
それで、魔法省の役人が、何の権限で大事な講義を邪魔するんだ?」
【麗しの三騎士】のエイト君は、役人より偉そうな態度で腕を組み、完全に喧嘩を買う気だ。
「な、生意気な!
我々は魔法省に届け出されてない講義を辞めさせるために来た。
誰が教えているのか知らんが、素人が妖精と契約できる方法を知っている訳がない!
我々魔法省には、騙されている学生を正しく導く義務がある。責任者は誰だ!」
3年前まで採用担当として地方の高学院に出向いていた役人の一人は、学生やその家族からもてなされる側の人間だった。
下級貴族の子息には、自分に逆らったら魔法省では働けないぞと脅し、賄賂を要求することも・・・いわゆる美味しい役職に就いていた。
こんな風に学生から反抗的な態度を取られることなんて一度もなかった。
彼がこれまで面接してきたのは、地方の下級貴族の学生であり、高位貴族の子息は、役人に頭を下げて就職する必要などなかったのだ。
「うわーっ、今の魔法省の役人って、怖いもの知らずだな」
「講義に乱入してくるなんてあり得ないよな。バカなの?」
「信じられない。ここが王立高学院で学生は貴族だって知らないのか?」
「俺も今の魔法省には就職したくないな。こんなんじゃ、アコル君の言う通り使い捨てにされそうだ」
学生たちは、王子と領主の子息に向かって暴言を吐く魔法省の役人に違和感を感じた。
そして同時に、今の魔法省の役人のレベルの低さを知ることになった。
迷惑そうな視線を向け、あり得ないと囁き合う。
「責任者? それは当然学院長だろう? そんなことも知らないのか?」
今日のルフナ王子は絶好調だった。少しでもいい格好をしようと頑張っていた。
だって、自分の肩に可愛い妖精のアラビカちゃんが座っていたのだ。
「どうやら高学院の教育レベルが落ちているようだ。魔法省の役人に敬意も払えないとは。
ヘイズ侯爵様の仰る通り、今の学院長の教育・・・」
「黙りなさい! 貴方こそここを何処だと思っているの?
魔法省の役人は、王子や領主の子息に礼も取らず暴言を吐くよう指示されているのかしら?
あら、その顔は何?
確かに魔法省の副大臣はヘイズ侯爵ですが、大臣はわたくしの祖父であるマリード侯爵だったはずですわ。
大臣の孫を睨み付けるとは、今の魔法省はどうなっているのかしら?」
「信じられませんわねノエル様。
ただの役人が、ルフナ王子やワイコリーム公爵家のラリエス様、マギ公爵子息であるわたくしの弟エイトを見下すなんて。
魔法省は、いえ、ヘイズ侯爵は王家に対し謀反でも考えているのかしら!」
日頃は温厚なエイト君の姉であるミレーヌ様が、ノエル様の隣に進み出て、逆に役人を睨み付けた。
執行部のメンバーは、なんて頼もしいんだろう!と、アコルは成り行きを傍観していて嬉しくなった。
「な、なんだと・・・大臣の孫? お、王子だと・・・」
強気の態度だった役人たちは、急に顔色が悪く……いや真っ青になっていく。
魔法省大臣は3年前から病気療養中で、ヘイズ侯爵派の役人は、王宮では怖いものなしだった。
「ここは王立高学院。王族や高位貴族も学んでいる誇り高き神聖な場所です。
何故王子の前で礼をとっていないのです?
ルフナ王子、折角ですからアラビカちゃんを見せて差し上げれば?
魔法省と高学院の教育の差を教えてあげた方が、二度と王族に反意を、いえ、高学院に足を踏み入れることもなくなるでしょうから」
ガタガタと震え始めた四人の役人に向かって、アコルは穏やかな口調でルフナ王子にお願いする。
とどめを刺しに現れたアコルに、その場にいた学生も教師たちも賛同し、一斉に立ち上がって胸を張る。
「仕方ないな。僕の可愛いアラビカちゃんが穢れそうだけど、妖精学講座の素晴らしさを教えた方がいいだろうね。アラビカちゃん」
ルフナ王子は、嬉しそうに自分の契約妖精の名を呼んだ。
すると、それはそれは可愛い姿で、5色の羽根を優雅に羽ばたかせて、ルフナ王子の周りをふわふわと飛ぶ女の子の妖精が姿を現した。
途端に「キャー可愛い!」とか「俺も早く妖精と契約したい!」と、あちらこちらから声が上がる。
『王子であるルフナに対して暴言を吐くとは、ねえルフナ、この人たちって不敬罪よね。このまま生かしておいていいの? 妖精仲間を呼んで、懲らしめてもいい?』
とても可愛い顔をして、アラビカちゃんは容赦なくはっきりと言い放った。
図書館の古い本に宿っていたアラビカちゃんは、まだ若い妖精だけど知識が豊富で頭がきれた。
可愛いけどご主人様の敵には容赦なかった。
口癖が『私がルフナを守るわ』だったので、学生たちは妖精と契約できれば、自分を守ってくれる存在にもなるのだと信じることができた。
「よ、妖精・・・」と目を見開いたまま、役人たちは茫然とアラビカちゃんを見つめる。
そして、図書館内に居る全員から敵意を向けられていると気付き、アラビカちゃんの言葉に恐怖した四人は、「ヒーッ!」と震えあがって逃げだした。
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