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高学院 1年生
58ー2 救済活動(4)ー2
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今回の救済活動の為に購入したのは、高額なガラス窓や、新品の布団や食器類だけで、冒険者ギルドの預かりになっていたお金を使って購入した。
今年の夏、単独で魔獣の変異種を討伐していたけど、査定金額が決まらず代金をまだ貰っていなかった。
その代金が金貨25枚(宵闇の狼にも金貨10枚が渡されている)と、モンブラン商会から依頼されていた香木の他にも、自分用に香木を採取して持っていたモノを半分売って、その代金が金貨20枚で、ギルドカードに新しく入金されていたのは金貨45枚(450万円)だった。
買い物のためギルドカードからお金を引き出しに行こうとしていたら、先にギルマスからお呼びがかかった。
魔術師試験の内容が大きく変わり、一般資格が出来たことにより、冒険者ギルドは大いに沸いたようで、ギルマスもダルトンさんも、それを考えたのは俺に違いないと思ったようだ。
だから直ぐに冒険者ギルドから呼び出しを受けたのだった。
まあ俺は、何のこと?って惚けたけどさ。
その時に、ずっとDランクにしておいた冒険者ランクを、Bランクまで上げることになった。
これまで記録されていた薬草採取の功績や、【宵闇の狼】と一緒に仕事した魔獣討伐達成回数や報奨金の金額から、DランクからBランクまで上げざるを得なかったらしい。
今度上級魔獣を倒せば即BAランクに、変異種を倒せばAランクに格上げされることが決まっている……らしい。
これ以上ランクを上げたくない俺は、上級種ではないけどアナコンダやビッグボアーは、商業ギルドと取引をする。商業ギルドのランクは上がるけど望むところだ。
完成した診療所の裏で、俺は早速アナコンダとビッグボアーをマジックバッグから取り出し、にっこり微笑んでサブギルマスに査定してねとお願いする。
「ちょっと待ってや、こ、これ、アナコンダやないか! こんな高級素材、冒険者ギルドじゃなくていいんか?
はっ? これはなんや、卵? まさかアナコンダの卵かいな! いやいや、はあ?」
なんだか賑やかなサブギルマスは、大騒ぎしながら査定を始めた。
ビッグボアーは明日の自分たちの食料分を残して、それ以外はアナコンダの肉の半分と一緒に、明日、格安でレブラクトの住民に売りに出される。
アナコンダの残りは、商業ギルド本部で競りにかけられることになった。
卵は滋養強壮に効くということで、これまた高値で取引されるらしい。
俺のマジックバッグは時間の経過が遅いと知っている【宵闇の狼】の4人が、夕食の食材にもなると知って、喜んで解体と夕食の準備をしてくれることになった。
アナコンダの一部分は、骨が多く食べ難いが、他の部分は脂がのって美味しい。特に、卵を産む時期のアナコンダは美食家が大金をはたいて買い求めるそうで、皮は高級カバンや冒険者の身を守る防具になったりする。
「お金はどうするんや? 個人のギルドカードに入れるんか? それともモンブラン商会を通すんか?」
「もちろん、モンブラン商会経由で。じつは夕食後、とあるポーション作りに挑戦します。もしも成功したら、俺の個人名や店の名前が出ると不味いんです。その意味は分かりますよね」
「ちょっとセージ部長、あんたんとこの会頭、いったいどんな教育してるんや? 末恐ろしい商人やな。なんか変な汗でてきたわ」
サブギルマスは、預り書兼納品書の控えを俺に渡し、文句を言いながらも凄く嬉しそうにアナコンダの卵を見ている。
救済活動に来て、結構大きな商いができるなんて思ってもいなかったんだろう。
俺たちの食用と住民に安く売る分以外は、容量や卵が割れないことを考慮し、俺が商業ギルドまで運ぶことになった。
疲れ果てて休んでいた医療チームの5人は、俺とサブギルの交渉や、アナコンダやビッグボアーの解体の様子をただ呆然と見ていた。
どこをどう突っ込んだらいいのか分からず、顔を引きつらせて傍観している。
今日は初めての体験で疲れただろうし、目の前に出された魔獣に驚いたんだろう。決して俺の行いに顔を引きつらせているのではないと思う。
でも、【宵闇の狼】のメンバーがどんどん焼いていく、アナコンダとビッグボアーの肉の匂いの誘惑には勝てず、立ち上がってお皿を持ち、嬉しそうに焼き上がるのを待っている。
疲れを取るためにも食事は大事だ。お酒はないけど、俺がサービスで淹れたお茶を飲んで、全員ほっかりとリラックスしてくれた。
今夜のお茶は、当然疲労回復効果のある薬茶である。
食後に居残り組は三つのグループに分かれた。
造ったばかりの診療所は、一番広い治療室を医療チーム5人で、待合室は宵闇の狼の4人と俺が、診察室をサブギルマスとセージ部長が使うことになった。
ちなみに布団は医療チームの分しかないので、サブギルマスとセージ部長には、俺のマジックバッグに保管してあった毛皮を使ってもらう。
宵闇の狼は冒険者だから、何処でも眠れる最低限の装備は持っている。
午後8時、疲れが出る時間だけど、俺はこれからリーマス王子と医療チームの前で、ポーション作りを始める。
「これから出す薬草は、どれも絶滅したと思われている希少なものです。
ですから、もう二度と同じ素材を使ってポーションを作ることはできないかもしれません。では、素材の説明からします」
俺がこれからポーションを作ると言い出した時、薬師も医師も嫌な顔をした。
作れるわけがないと怪訝な顔をするのではなく嫌な顔だ。
その意味するところを考えると、素人の学生、しかも商学部の平民が、貴族が独占している医療という領分に足を踏み入れる行為に、嫌悪感があったに違いない。
付け加えると、彼等、彼女等は、人より多くを学んだ頭脳明晰な者ばかりで、医療を行う者として正義感や使命感もある。
だからこそ、先程から目の前で行われた商人としての遣り取り、つまり金儲けの道具としてポーションを作るのだろうと受け取ったからこその嫌悪感なのだろう。
好印象を持たれたい訳ではないけど、少しでも円滑に物事を進めるため、俺はこの学院の薬師コースの卒業生でもある母さんの名前を出した。
「ええぇっ!あなた、パリージアの息子なの? パリージアは元気? 家を飛び出したって……私は彼女の親友だったのに、何もしてあげられなかったの」
意外にも母の親友だったというラベンダーさんは、母が家出をした経緯を知っていたみたいで、ずっと心配していたのだと涙声で話してくれた。
セイランド部長教授も母のことを覚えていたみたいで「彼女は優秀だったな」と言ってくれた。
「学院を卒業した後、母は冒険者として生き、努力してAランク冒険者になり、同じAランク冒険者だった父と出会い結婚しました。
父は魔獣の変異種と戦い亡くなりましたが、母は今【薬種 命の輝き】という店を一人で頑張ってやってます」
そこから皆さんの態度は一気に軟化して、俺がポーションを作れるのは、母さんが教えたからだろうと納得してくれた。
「正義感の強かったパリージアの息子なら、無償でこの診療所を作ったことも納得できたわ」って、ラベンダーさんは嬉しそうに頷き、他のメンバーも笑顔になった。
今年の夏、単独で魔獣の変異種を討伐していたけど、査定金額が決まらず代金をまだ貰っていなかった。
その代金が金貨25枚(宵闇の狼にも金貨10枚が渡されている)と、モンブラン商会から依頼されていた香木の他にも、自分用に香木を採取して持っていたモノを半分売って、その代金が金貨20枚で、ギルドカードに新しく入金されていたのは金貨45枚(450万円)だった。
買い物のためギルドカードからお金を引き出しに行こうとしていたら、先にギルマスからお呼びがかかった。
魔術師試験の内容が大きく変わり、一般資格が出来たことにより、冒険者ギルドは大いに沸いたようで、ギルマスもダルトンさんも、それを考えたのは俺に違いないと思ったようだ。
だから直ぐに冒険者ギルドから呼び出しを受けたのだった。
まあ俺は、何のこと?って惚けたけどさ。
その時に、ずっとDランクにしておいた冒険者ランクを、Bランクまで上げることになった。
これまで記録されていた薬草採取の功績や、【宵闇の狼】と一緒に仕事した魔獣討伐達成回数や報奨金の金額から、DランクからBランクまで上げざるを得なかったらしい。
今度上級魔獣を倒せば即BAランクに、変異種を倒せばAランクに格上げされることが決まっている……らしい。
これ以上ランクを上げたくない俺は、上級種ではないけどアナコンダやビッグボアーは、商業ギルドと取引をする。商業ギルドのランクは上がるけど望むところだ。
完成した診療所の裏で、俺は早速アナコンダとビッグボアーをマジックバッグから取り出し、にっこり微笑んでサブギルマスに査定してねとお願いする。
「ちょっと待ってや、こ、これ、アナコンダやないか! こんな高級素材、冒険者ギルドじゃなくていいんか?
はっ? これはなんや、卵? まさかアナコンダの卵かいな! いやいや、はあ?」
なんだか賑やかなサブギルマスは、大騒ぎしながら査定を始めた。
ビッグボアーは明日の自分たちの食料分を残して、それ以外はアナコンダの肉の半分と一緒に、明日、格安でレブラクトの住民に売りに出される。
アナコンダの残りは、商業ギルド本部で競りにかけられることになった。
卵は滋養強壮に効くということで、これまた高値で取引されるらしい。
俺のマジックバッグは時間の経過が遅いと知っている【宵闇の狼】の4人が、夕食の食材にもなると知って、喜んで解体と夕食の準備をしてくれることになった。
アナコンダの一部分は、骨が多く食べ難いが、他の部分は脂がのって美味しい。特に、卵を産む時期のアナコンダは美食家が大金をはたいて買い求めるそうで、皮は高級カバンや冒険者の身を守る防具になったりする。
「お金はどうするんや? 個人のギルドカードに入れるんか? それともモンブラン商会を通すんか?」
「もちろん、モンブラン商会経由で。じつは夕食後、とあるポーション作りに挑戦します。もしも成功したら、俺の個人名や店の名前が出ると不味いんです。その意味は分かりますよね」
「ちょっとセージ部長、あんたんとこの会頭、いったいどんな教育してるんや? 末恐ろしい商人やな。なんか変な汗でてきたわ」
サブギルマスは、預り書兼納品書の控えを俺に渡し、文句を言いながらも凄く嬉しそうにアナコンダの卵を見ている。
救済活動に来て、結構大きな商いができるなんて思ってもいなかったんだろう。
俺たちの食用と住民に安く売る分以外は、容量や卵が割れないことを考慮し、俺が商業ギルドまで運ぶことになった。
疲れ果てて休んでいた医療チームの5人は、俺とサブギルの交渉や、アナコンダやビッグボアーの解体の様子をただ呆然と見ていた。
どこをどう突っ込んだらいいのか分からず、顔を引きつらせて傍観している。
今日は初めての体験で疲れただろうし、目の前に出された魔獣に驚いたんだろう。決して俺の行いに顔を引きつらせているのではないと思う。
でも、【宵闇の狼】のメンバーがどんどん焼いていく、アナコンダとビッグボアーの肉の匂いの誘惑には勝てず、立ち上がってお皿を持ち、嬉しそうに焼き上がるのを待っている。
疲れを取るためにも食事は大事だ。お酒はないけど、俺がサービスで淹れたお茶を飲んで、全員ほっかりとリラックスしてくれた。
今夜のお茶は、当然疲労回復効果のある薬茶である。
食後に居残り組は三つのグループに分かれた。
造ったばかりの診療所は、一番広い治療室を医療チーム5人で、待合室は宵闇の狼の4人と俺が、診察室をサブギルマスとセージ部長が使うことになった。
ちなみに布団は医療チームの分しかないので、サブギルマスとセージ部長には、俺のマジックバッグに保管してあった毛皮を使ってもらう。
宵闇の狼は冒険者だから、何処でも眠れる最低限の装備は持っている。
午後8時、疲れが出る時間だけど、俺はこれからリーマス王子と医療チームの前で、ポーション作りを始める。
「これから出す薬草は、どれも絶滅したと思われている希少なものです。
ですから、もう二度と同じ素材を使ってポーションを作ることはできないかもしれません。では、素材の説明からします」
俺がこれからポーションを作ると言い出した時、薬師も医師も嫌な顔をした。
作れるわけがないと怪訝な顔をするのではなく嫌な顔だ。
その意味するところを考えると、素人の学生、しかも商学部の平民が、貴族が独占している医療という領分に足を踏み入れる行為に、嫌悪感があったに違いない。
付け加えると、彼等、彼女等は、人より多くを学んだ頭脳明晰な者ばかりで、医療を行う者として正義感や使命感もある。
だからこそ、先程から目の前で行われた商人としての遣り取り、つまり金儲けの道具としてポーションを作るのだろうと受け取ったからこその嫌悪感なのだろう。
好印象を持たれたい訳ではないけど、少しでも円滑に物事を進めるため、俺はこの学院の薬師コースの卒業生でもある母さんの名前を出した。
「ええぇっ!あなた、パリージアの息子なの? パリージアは元気? 家を飛び出したって……私は彼女の親友だったのに、何もしてあげられなかったの」
意外にも母の親友だったというラベンダーさんは、母が家出をした経緯を知っていたみたいで、ずっと心配していたのだと涙声で話してくれた。
セイランド部長教授も母のことを覚えていたみたいで「彼女は優秀だったな」と言ってくれた。
「学院を卒業した後、母は冒険者として生き、努力してAランク冒険者になり、同じAランク冒険者だった父と出会い結婚しました。
父は魔獣の変異種と戦い亡くなりましたが、母は今【薬種 命の輝き】という店を一人で頑張ってやってます」
そこから皆さんの態度は一気に軟化して、俺がポーションを作れるのは、母さんが教えたからだろうと納得してくれた。
「正義感の強かったパリージアの息子なら、無償でこの診療所を作ったことも納得できたわ」って、ラベンダーさんは嬉しそうに頷き、他のメンバーも笑顔になった。
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