28 / 181
サンタさん、目標を決める
28 新しい守護霊トキニさん
しおりを挟む
2人になった守護霊が、私に「おはよう」と機嫌よく声を掛ける。
窓の外を見ると、まだ太陽は昇り始めたばかり。良い子は睡眠時間が大事なのに、煩くて2度寝はできそうにない。は~っ。
『はじめましてやな。俺はトキニ32歳。3千年前に開拓者をしてたんや。
開拓者ってのは、今でいうところの地質学者と探索者を混ぜた感じの職業やな』
「はじめましてサンタです。私の詳しい話は、魔法使いのサーク爺から聞いてください。
ゴホン、2人にとても大事な話をします。私が寝ている時は緊急時以外、私に聞こえるように話をしたり話し掛けないでください」
私は超不機嫌な声で挨拶をして、しっかり釘をさしておく。
中途半端な睡眠で目覚めた幼児の寝起きは、最悪だって覚えて貰わなくちゃね。
『わしは悪くないぞサンタや。こやつが勝手に話し掛けてきたんじゃ』
『それは関係ないよ。はっきり言うね。私、無理矢理起こされて超不機嫌!
今後は人数が増えるみたいだから、私が呼び掛けた時か、私に危険が迫った時とか知識を教える時だけ話し掛けて。
いい? 勝手に2人の会話を私に聞かせないで。
もう2人になったから、私に話し掛けなくても寂しくないでしょうサーク爺』
朝食時間の頃には、すっかり目も覚めて体も脳も起動して、ちょっと言い過ぎたかなと反省した。
だって、あれから2人とも話し掛けてこないもん。
今日は誕生日で勉強も魔法の練習もお休みだから、もっとコミュニケーションをとっとかないとだよね。ごめんなさい。
『トキニさん、さっきは寝ぼけてたから、詳しい仕事内容をもう一度教えてくれる?』
『サンタさん、もう怒ってないんか? ゴメンやったな。
俺が生きてた時代は、トレジャーハンターが探索してる中層部で生活してたんや。
底層部と呼ばれている部分は、7千年前の星の再生紀と呼ばれている時代の遺跡やな。あの時代はまだ、高度文明紀の遺物が使われていたらしいで。
でもな、もっと下には1万年前の高度文明紀の都市が眠ってるんや』
「なんですって!」
『なんじゃと! 完全に滅んだ訳じゃないのか?』
サーク爺と私の驚きの声が重なった。
トキニさんの主な仕事は、中層部と底層部の地層の違いを調べて、底層部の古代都市を発見したり、もっと下にも都市が埋まっているかどうかを調査するのがメインの仕事だったらしく、最下層の都市の一部を発見したらしい。
他にも、火山活動を調査したり、鉱物資源の調査もしていたのだという。
そこからトキニさんは、自分の記憶と輪廻の輪で出会った様々な時代の魂から学んだ知識を教えてくれた。
トキニさんの話をトレジャーハンター的に纏めると、1万年前の高度文明紀の遺跡は、私たちが底層部だと思っている部分よりも更に下にあるようだ。
この星は、約9千6百年前に大規模な地殻変動が起こり、その後も3回の大噴火を経験し、幾つかの文明や多くの国が滅んでいるらしい。
最後の噴火は約1千2百年前で、現在私たちが生きているのは、その時に起きた噴火で積もった地層の上にあるらしい。
う~ん、これはトレジャーハンター協会に教えた方がいい知識よね。
いや待って、国とか教会とかにも教えるべき知識だわ。
でも、幼児の私が言っても信憑性が低くて、誰も聞いてくれないかも・・・
【輪廻の輪でトキニさんが得た知識】
① 超古代文明紀 1万5千年前 (サーク爺が生きていた時)
② 高度文明紀〖最下層〗 約1万年前頃 ⇒ 9千6百年前に大地殻変動で大陸の全ての都市が地中に埋まる。
③ 星の再生紀〖底層部〗 9千5百年前~約7千年前 ⇒ 6千8百年前に大規模噴火で再び大陸が地中に埋まる。
④ 王国紀〖中層部〗 6千7百年前~約3千年前 ⇒ 2千8百年前に大規模噴火で大陸の半分が地中に埋まる。(トキニさんが生きていたのは王国紀)
⑤ 戦乱紀〖上層部〗 2千7百年前~約2千年前 ⇒ 千9百年前に小規模多発噴火で大陸のあちらこちらが地中に埋まる。
⑥ 文明紀〖地表面〗 千8百年前 ⇒ 探索記 ⇒ 現代
なんか不思議だけど、地殻変動や大噴火が起こった年代はかなり正確みたい。
大噴火の後は、百年くらい文明の立て直しに時間が掛ったってことか。
『それじゃあ、底層部で発見される魔術具って、星の再生紀に作られたの?』
『いや、違うで、それらは全て高度文明紀の遺跡から採掘されたもんや、高度文明紀から守り続けて使われていた魔術具やで。
高度文明紀以降は、大地殻変動によって文明も高度な技術も全てが後退したんや。魔法使いが激減し、技術者も少ししか生き残れなかったらしいわ』
……ほうほう、なんとか人類が生き残れたってくらい、凄い天変地異だったってことね。
「あれ? サーク爺が生きてた超古代文明紀の遺跡って、どうなったの?」
『それが記憶にないんじゃ。輪廻の輪の中で目覚めたのは恐らく8千年前くらいじゃ。その間の出来事は覚えとらん。
最下層の遺跡を見たら、自分の生きていた時代の延長線上の文明なのか、全く違う文明なのか分かるかもしれんがな。
あの時代は魔法が盛んじゃったから、魔術具という物は殆ど無かったと思うぞ』
「へ~っ、だったら、もしかしたら最下層のまだ下があるかもしれないってことかぁ」
『いやサンタさん、それは掘ること自体が不可能やで』
せっかく新たなロマン、冒険の夢を描いていたのに、トキニさんったら現実的な意見で夢をくじくなんて・・・がっかりだよ。もうもう。
ん? でも10歳までに1万年前の高度文明紀に生きた守護霊が来る可能性もあるってことよね?
それに中層部の時代に生きてたトキニさんが居るってことは、中層部の情報がバッチリ分かるってことだ。そして底層部に関する知識も少しある。
トレジャーハンターじゃなくて開拓者だけど、私たちより魔術具や高度文明紀の情報をたくさん持ってるってことだ。
……キャーッ! これって凄い誕生日プレゼントじゃない? うん。
窓の外を見ると、まだ太陽は昇り始めたばかり。良い子は睡眠時間が大事なのに、煩くて2度寝はできそうにない。は~っ。
『はじめましてやな。俺はトキニ32歳。3千年前に開拓者をしてたんや。
開拓者ってのは、今でいうところの地質学者と探索者を混ぜた感じの職業やな』
「はじめましてサンタです。私の詳しい話は、魔法使いのサーク爺から聞いてください。
ゴホン、2人にとても大事な話をします。私が寝ている時は緊急時以外、私に聞こえるように話をしたり話し掛けないでください」
私は超不機嫌な声で挨拶をして、しっかり釘をさしておく。
中途半端な睡眠で目覚めた幼児の寝起きは、最悪だって覚えて貰わなくちゃね。
『わしは悪くないぞサンタや。こやつが勝手に話し掛けてきたんじゃ』
『それは関係ないよ。はっきり言うね。私、無理矢理起こされて超不機嫌!
今後は人数が増えるみたいだから、私が呼び掛けた時か、私に危険が迫った時とか知識を教える時だけ話し掛けて。
いい? 勝手に2人の会話を私に聞かせないで。
もう2人になったから、私に話し掛けなくても寂しくないでしょうサーク爺』
朝食時間の頃には、すっかり目も覚めて体も脳も起動して、ちょっと言い過ぎたかなと反省した。
だって、あれから2人とも話し掛けてこないもん。
今日は誕生日で勉強も魔法の練習もお休みだから、もっとコミュニケーションをとっとかないとだよね。ごめんなさい。
『トキニさん、さっきは寝ぼけてたから、詳しい仕事内容をもう一度教えてくれる?』
『サンタさん、もう怒ってないんか? ゴメンやったな。
俺が生きてた時代は、トレジャーハンターが探索してる中層部で生活してたんや。
底層部と呼ばれている部分は、7千年前の星の再生紀と呼ばれている時代の遺跡やな。あの時代はまだ、高度文明紀の遺物が使われていたらしいで。
でもな、もっと下には1万年前の高度文明紀の都市が眠ってるんや』
「なんですって!」
『なんじゃと! 完全に滅んだ訳じゃないのか?』
サーク爺と私の驚きの声が重なった。
トキニさんの主な仕事は、中層部と底層部の地層の違いを調べて、底層部の古代都市を発見したり、もっと下にも都市が埋まっているかどうかを調査するのがメインの仕事だったらしく、最下層の都市の一部を発見したらしい。
他にも、火山活動を調査したり、鉱物資源の調査もしていたのだという。
そこからトキニさんは、自分の記憶と輪廻の輪で出会った様々な時代の魂から学んだ知識を教えてくれた。
トキニさんの話をトレジャーハンター的に纏めると、1万年前の高度文明紀の遺跡は、私たちが底層部だと思っている部分よりも更に下にあるようだ。
この星は、約9千6百年前に大規模な地殻変動が起こり、その後も3回の大噴火を経験し、幾つかの文明や多くの国が滅んでいるらしい。
最後の噴火は約1千2百年前で、現在私たちが生きているのは、その時に起きた噴火で積もった地層の上にあるらしい。
う~ん、これはトレジャーハンター協会に教えた方がいい知識よね。
いや待って、国とか教会とかにも教えるべき知識だわ。
でも、幼児の私が言っても信憑性が低くて、誰も聞いてくれないかも・・・
【輪廻の輪でトキニさんが得た知識】
① 超古代文明紀 1万5千年前 (サーク爺が生きていた時)
② 高度文明紀〖最下層〗 約1万年前頃 ⇒ 9千6百年前に大地殻変動で大陸の全ての都市が地中に埋まる。
③ 星の再生紀〖底層部〗 9千5百年前~約7千年前 ⇒ 6千8百年前に大規模噴火で再び大陸が地中に埋まる。
④ 王国紀〖中層部〗 6千7百年前~約3千年前 ⇒ 2千8百年前に大規模噴火で大陸の半分が地中に埋まる。(トキニさんが生きていたのは王国紀)
⑤ 戦乱紀〖上層部〗 2千7百年前~約2千年前 ⇒ 千9百年前に小規模多発噴火で大陸のあちらこちらが地中に埋まる。
⑥ 文明紀〖地表面〗 千8百年前 ⇒ 探索記 ⇒ 現代
なんか不思議だけど、地殻変動や大噴火が起こった年代はかなり正確みたい。
大噴火の後は、百年くらい文明の立て直しに時間が掛ったってことか。
『それじゃあ、底層部で発見される魔術具って、星の再生紀に作られたの?』
『いや、違うで、それらは全て高度文明紀の遺跡から採掘されたもんや、高度文明紀から守り続けて使われていた魔術具やで。
高度文明紀以降は、大地殻変動によって文明も高度な技術も全てが後退したんや。魔法使いが激減し、技術者も少ししか生き残れなかったらしいわ』
……ほうほう、なんとか人類が生き残れたってくらい、凄い天変地異だったってことね。
「あれ? サーク爺が生きてた超古代文明紀の遺跡って、どうなったの?」
『それが記憶にないんじゃ。輪廻の輪の中で目覚めたのは恐らく8千年前くらいじゃ。その間の出来事は覚えとらん。
最下層の遺跡を見たら、自分の生きていた時代の延長線上の文明なのか、全く違う文明なのか分かるかもしれんがな。
あの時代は魔法が盛んじゃったから、魔術具という物は殆ど無かったと思うぞ』
「へ~っ、だったら、もしかしたら最下層のまだ下があるかもしれないってことかぁ」
『いやサンタさん、それは掘ること自体が不可能やで』
せっかく新たなロマン、冒険の夢を描いていたのに、トキニさんったら現実的な意見で夢をくじくなんて・・・がっかりだよ。もうもう。
ん? でも10歳までに1万年前の高度文明紀に生きた守護霊が来る可能性もあるってことよね?
それに中層部の時代に生きてたトキニさんが居るってことは、中層部の情報がバッチリ分かるってことだ。そして底層部に関する知識も少しある。
トレジャーハンターじゃなくて開拓者だけど、私たちより魔術具や高度文明紀の情報をたくさん持ってるってことだ。
……キャーッ! これって凄い誕生日プレゼントじゃない? うん。
115
あなたにおすすめの小説
婚約破棄? 国外追放?…ええ、全部知ってました。地球の記憶で。でも、元婚約者(あなた)との恋の結末だけは、私の知らない物語でした。
aozora
恋愛
クライフォルト公爵家の令嬢エリアーナは、なぜか「地球」と呼ばれる星の記憶を持っていた。そこでは「婚約破棄モノ」の物語が流行しており、自らの婚約者である第一王子アリステアに大勢の前で婚約破棄を告げられた時も、エリアーナは「ああ、これか」と奇妙な冷静さで受け止めていた。しかし、彼女に下された罰は予想を遥かに超え、この世界での記憶、そして心の支えであった「地球」の恋人の思い出までも根こそぎ奪う「忘却の罰」だった……
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
『龍の生け贄婚』令嬢、夫に溺愛されながら、自分を捨てた家族にざまぁします
卯月八花
恋愛
公爵令嬢ルディーナは、親戚に家を乗っ取られ虐げられていた。
ある日、妹に魔物を統べる龍の皇帝グラルシオから結婚が申し込まれる。
泣いて嫌がる妹の身代わりとして、ルディーナはグラルシオに嫁ぐことになるが――。
「だからお前なのだ、ルディーナ。俺はお前が欲しかった」
グラルシオは実はルディーナの曾祖父が書いたミステリー小説の熱狂的なファンであり、直系の子孫でありながら虐げられる彼女を救い出すために、結婚という名目で呼び寄せたのだ。
敬愛する作家のひ孫に眼を輝かせるグラルシオ。
二人は、強欲な親戚に奪われたフォーコン公爵家を取り戻すため、奇妙な共犯関係を結んで反撃を開始する。
これは不遇な令嬢が最強の龍皇帝に溺愛され、捨てた家族に復讐を果たす大逆転サクセスストーリーです。
(ハッピーエンド確約/ざまぁ要素あり/他サイト様にも掲載中)
もし面白いと思っていただけましたら、お気に入り登録・いいねなどしていただけましたら、作者の大変なモチベーション向上になりますので、ぜひお願いします!
ひきこもり娘は前世の記憶を使って転生した世界で気ままな錬金術士として生きてきます!
966
ファンタジー
「錬金術士様だ!この村にも錬金術士様が来たぞ!」
最低ランク錬金術士エリセフィーナは錬金術士の学校、|王立錬金術学園《アカデミー》を卒業した次の日に最果ての村にある|工房《アトリエ》で一人生活することになる、Fランクという最低ランクで錬金術もまだまだ使えない、モンスター相手に戦闘もできないエリナは消えかけている前世の記憶を頼りに知り合いが一人もいない最果ての村で自分の夢『みんなを幸せにしたい』をかなえるために生活をはじめる。
この物語は、最果ての村『グリムホルン』に来てくれた若き錬金術士であるエリセフィーナを村人は一生懸命支えてサポートしていき、Fランクという最低ランクではあるものの、前世の記憶と|王立錬金術学園《アカデミー》で得た知識、離れて暮らす錬金術の師匠や村でできた新たな仲間たちと一緒に便利なアイテムを作ったり、モンスター盗伐の冒険などをしていく。
錬金術士エリセフィーナは日本からの転生者ではあるものの、記憶が消えかかっていることもあり錬金術や現代知識を使ってチート、無双するような物語ではなく、転生した世界で錬金術を使って1から成長し、仲間と冒険して成功したり、失敗したりしながらも楽しくスローライフをする話です。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる