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21 揺れる想い(3)
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俺は自分の変化に驚いて、その事実を受け止めるのに時間が掛かった。
悠希先輩と一緒に学校へ向かう途中も、何度か溜め息を吐いてしまう。
「悠希先輩、外でも俺の目は青いですか?」
「う、う~ん、室内よりも、むしろ屋外の方が青いな。しかも、髪は半分以上が群青色に変わっているから、クラスメートたちは驚くだろうな」
悠希先輩もはーっと深く息を吐き「春樹に注目が集まるのは避けられないな」と呟き、きっと俺のせいだと言って謝った。
仕方なく俺は、教室より先に教員室に行って、生活指導部の教師に届け出をすることにした。
「なんだこりゃ!おい四ノ宮、お前、毎日青い染料でも飲んでるのか?」
生活指導で剣道部顧問の安浦(46歳)は、俺の髪の毛の1本1本に色がついているのを見て、染めたのではないと理解しながらも、有り得んなとか呟きながら溜め息をつく。
「安浦先生、俺は真剣に悩んでるんですよ! 朝起きたらこうなってた俺の気持ちも考えてください! 黒に染めてもいいですか? 瞳は、黒のカラコンした方が良いですか?」
「いやいや、うちの学校は、ヘアカラーもカラコンも禁止だ・・・俺の口から許可はできん。まあ特例として、それが原因でお前が虐められたりして、学校生活に支障が出たら考えるが、は~っ……俺から教師たちには報告しとく」
心底疲れたという感じで溜め息をつき、問題児を見るような目で俺を見て、さっさと教室に行けと手を振って追い払おうとする。
「溜め息をつきたいのは俺の方です安浦先生!」
俺はプリプリと怒りながら、あまりに雑な扱いに腹をたてる。
……ああ、教室に行くのが憂鬱だ。
想像した通り、教室に入ると原条のヤツが飛んできて、ジロジロと俺の瞳を覗き込み、数人の女子から「きれーな髪」とか言われて触りまくられる。
「俺は見世物じゃない!」と叫んだが、何人かパシャパシャと写真を撮っている。
「おいコラ! 写真を撮るなら事務所を通せ!」と抵抗するが完全に無視された。
担任が教室に入ってきて、にやにやしながら俺の前まで来ると「春樹、お前本当はハーフだろう」と疑うように言いながら、「こいつは突然変異だから虐めるなよ」と、有り難くもない言葉で、さらりと俺の変化を受け入れるようクラスメートたちに指導する。
なんか違う。ここは「大丈夫?」とか「なんでこんなことに?」とか、心配して声を掛けるところだろう!
当然のことながら、俺の模試は地を這った・・・
◇◇ 夏木 伯 ◇◇
今日は久し振りにバンドメンバーが集合する。集合場所は蒼空先輩の家だ。
俺たちの目標は自主製作のCDを作ることだが、如何せん、俺たちにはオリジナル曲がない。
そこで、今日は曲作りをどうするかについて話し合う。
俺はどうしても、ネットの中のラルカンドの曲が気になってしょうがない。
俺も曲を作ろうと頑張ってみたが、何故かラルカンドの曲が頭の中でループして、新しい曲に向き合えない。
おまけに毎日のように前世の夢を見る。そして、起きたら枕が涙で濡れている。
ラルカンドが好きで好きで、一緒に居るのに不安で、独占欲が強くて、いつもラルカンドを泣かせていた。
優しくしたいのに嫉妬心が強くて、つい責めてしまう。
……最低だ。あれじゃラルカンドが可哀想だ。だけど、抱き締めても抱き締めても、ラルカンドを自分のものにできないという想いに支配される。
会う度に激しくキスをして、抱き寄せて……それでも足りないとエイブは感じていた。
夢の中のエイブの記憶には、ラルカンドを抱いているシーンがない。
あれだけ愛しているのに、何故かセックスシーンが出てこない。
もう少し先までストーリーが続けば、そんな場面を見るのだろうか?
愛しているんだラルカンド……と叫びながら、何故かエイブは泣いている。何かを後悔して、悲しくて辛くて泣いている。
……別れたのかな? 捨てられたのかな?……ラルカンドは僕も好きだと、いつも言ってくれていたのに。
「おい伯、聞いてるのか?」
「えっ? あ、すみません。ちょっと考え事をしてました。何でしたっけ?」
前世のことばかり考えていて、一俊先輩の話を聞いていなかった。
「はーっ、お前なぁ……この前の春樹の一件以来、ちょっと変だぞ!」
蒼空先輩が呆れたような顔をして、俺を睨みながら溜め息をつく。
「いえ、そうじゃありません。ラルカンドのことを考えていて」
春樹という名前を聞いてドキリとする。言い訳をするつもりが、何故かラルカンドの名前を口にしてしまった。
「ああ、惜しかったな。ポイントランキングは4位だったっけ。まあ、まだこれから本選だから、案外入賞するかも知れないな。あっ! そう言えば伯、お前、ラルカンドに会いたいとか言ってたな」
「なになに蒼空? 伯はラルカンドにラブなの?」
にやにや笑いながら、ギターの祥也先輩がからかうように聴いてきた。
「ラブ? いえいえ、そうじゃないんですが、会いたいのは確かです」
俺は右手を振って違うと言いながら、でも会いたいとか言ってしまった。
「俺はてっきり、伯は春樹が好きなのかと思っていたが……そう言えば、ラルカンドの声が好きだって言ってたな」
「はあ? そ、蒼空先輩、変なこと言うの止めてください! 春樹は友達だし、ラルカンドは……ファンみたいなもんです」
おれは懸命に言い訳しながら、顔が赤くなっていくのを感じた。何かを言えば言う程、墓穴を掘っていく感じだ。
ラルカンドにラブだとか、春樹を好きだとか、何で分かるんだよ先輩たち!?
……んっ? あれ、春樹を好き?
「まあ、そのうち自覚するだろう。伯にはラブソングを作って貰おう。伯、今話していたのは、誰がどんな曲を作るかってことだ。俺は応援ソングで、蒼空は失恋ソングがいいらしい。祥也はクリスマスソングにするらしいから、お前は?ってさっき質問したんだ。伯にはラブソングを任せる。初恋を祝してな。頑張れよ!」
「ええっ? 今の会話のいったい何処に、俺がラブソングを担当する要素があったんですか一俊先輩? 初恋を祝してって、誰の初恋ですか?俺のじゃないですよね?」
俺は何がなんだか分からなくなり、懸命に抵抗しながら益々混乱していく。
「いや、だから春樹」
「はい?」
「だからー、もういい! お前は春樹でもラルカンドでもいいから、とにかくラブソングな。バラードでもいいわ」
なんか疲れたような呆れたような顔をして、蒼空先輩が勝手にラブソングだと決定した。全く納得できないが、話を聞いていなかった俺が悪いので、一応了解ですと答えておく。ラブソングに決定である。
……春樹でもラルカンドでもって感覚が、さっぱり分からない。まるで俺が春樹を好きみたいじゃないか。そりゃぁ嫌いじゃないけど、春樹は男だ。それにラルカンドだって男だ。・・・男だよな・・・そうだよな……? エイブの影響か?そうなのか?
結局次回までに、歌詞だけは書いて持ち寄ることになった。
それから、次の練習曲の一つに、ラルカンドの【絡んだ糸】を演奏することになり、蒼空先輩が楽譜を仕上げてくれるそうだ。
なんやかんや言いながら、先輩たちだってラルカンドの曲が好きなんだよな。
午後4時半、お茶飲みながら休憩していると、この前作った春樹のグループラインに、春樹から写真が送られてきた。なんてタイムリーなんだ。
「なんじゃこりゃ!」と叫んだのは蒼空先輩だった。
俺は春樹から送られてきた写真を見て、前世のラルカンドと同じ色の髪と瞳に頭が混乱して、言葉など発することができなかった。だから、同じグループラインで春樹の写真を見て叫んだ蒼空先輩のように、素直に叫べなかった。
他のメンバーが「どうした?」「何だ何だ?」と蒼空先輩のスマホを覗き込み、「なんじゃこりゃ!」と全く同じリアクションをとった。
春樹 今朝、気付いたら、こんなになってました。
なんじゃこりゃ!って叫んだ俺は、今日の模試どころではありませんでした***
写真 春樹の髪は、半分以上が群青色になり、瞳が濃いブルーになっていた。
春樹 ちなみに、今朝は片方の瞳だけがブルーだったのに、模試が終わったら両目になっていた。俺の先祖は何人だったのだろうか? ***
啓太 何があった春樹? 昨夜は悠希先輩の家に泊まったんだろ?
春樹 何もないよ……悠希先輩は紳士だから
啓太 はあ? 紳士? とにかく直ぐに帰ってこい!
蒼空 俺も今から行く! いや、今から啓太は俺の家に来い! 春樹は電車で……いや、スクールバスで、最寄りのバス停で降りろ!
伯 俺も蒼空先輩の家にバンドメンバーと居ます……悠希先輩の家に泊まったんだ
春樹 高級旅館みたいだったよ伯。
啓太 伯、お前は帰れ!
伯 絶対に嫌だ!
蒼空 うるさい! とにかく、俺の家に集合だ。買い出しして待ってる。住所は下記のマップで。迷子になるなよ。
啓太 了解
春樹 ありがとうございます。お邪魔します。
「フフ、相変わらず啓太は過保護だな蒼空。お前も苦労するよな」
「うるさいぞ一俊!」
よく分からないが、過保護な啓太のことを、何故か蒼空先輩がからかわれている。
悠希先輩と一緒に学校へ向かう途中も、何度か溜め息を吐いてしまう。
「悠希先輩、外でも俺の目は青いですか?」
「う、う~ん、室内よりも、むしろ屋外の方が青いな。しかも、髪は半分以上が群青色に変わっているから、クラスメートたちは驚くだろうな」
悠希先輩もはーっと深く息を吐き「春樹に注目が集まるのは避けられないな」と呟き、きっと俺のせいだと言って謝った。
仕方なく俺は、教室より先に教員室に行って、生活指導部の教師に届け出をすることにした。
「なんだこりゃ!おい四ノ宮、お前、毎日青い染料でも飲んでるのか?」
生活指導で剣道部顧問の安浦(46歳)は、俺の髪の毛の1本1本に色がついているのを見て、染めたのではないと理解しながらも、有り得んなとか呟きながら溜め息をつく。
「安浦先生、俺は真剣に悩んでるんですよ! 朝起きたらこうなってた俺の気持ちも考えてください! 黒に染めてもいいですか? 瞳は、黒のカラコンした方が良いですか?」
「いやいや、うちの学校は、ヘアカラーもカラコンも禁止だ・・・俺の口から許可はできん。まあ特例として、それが原因でお前が虐められたりして、学校生活に支障が出たら考えるが、は~っ……俺から教師たちには報告しとく」
心底疲れたという感じで溜め息をつき、問題児を見るような目で俺を見て、さっさと教室に行けと手を振って追い払おうとする。
「溜め息をつきたいのは俺の方です安浦先生!」
俺はプリプリと怒りながら、あまりに雑な扱いに腹をたてる。
……ああ、教室に行くのが憂鬱だ。
想像した通り、教室に入ると原条のヤツが飛んできて、ジロジロと俺の瞳を覗き込み、数人の女子から「きれーな髪」とか言われて触りまくられる。
「俺は見世物じゃない!」と叫んだが、何人かパシャパシャと写真を撮っている。
「おいコラ! 写真を撮るなら事務所を通せ!」と抵抗するが完全に無視された。
担任が教室に入ってきて、にやにやしながら俺の前まで来ると「春樹、お前本当はハーフだろう」と疑うように言いながら、「こいつは突然変異だから虐めるなよ」と、有り難くもない言葉で、さらりと俺の変化を受け入れるようクラスメートたちに指導する。
なんか違う。ここは「大丈夫?」とか「なんでこんなことに?」とか、心配して声を掛けるところだろう!
当然のことながら、俺の模試は地を這った・・・
◇◇ 夏木 伯 ◇◇
今日は久し振りにバンドメンバーが集合する。集合場所は蒼空先輩の家だ。
俺たちの目標は自主製作のCDを作ることだが、如何せん、俺たちにはオリジナル曲がない。
そこで、今日は曲作りをどうするかについて話し合う。
俺はどうしても、ネットの中のラルカンドの曲が気になってしょうがない。
俺も曲を作ろうと頑張ってみたが、何故かラルカンドの曲が頭の中でループして、新しい曲に向き合えない。
おまけに毎日のように前世の夢を見る。そして、起きたら枕が涙で濡れている。
ラルカンドが好きで好きで、一緒に居るのに不安で、独占欲が強くて、いつもラルカンドを泣かせていた。
優しくしたいのに嫉妬心が強くて、つい責めてしまう。
……最低だ。あれじゃラルカンドが可哀想だ。だけど、抱き締めても抱き締めても、ラルカンドを自分のものにできないという想いに支配される。
会う度に激しくキスをして、抱き寄せて……それでも足りないとエイブは感じていた。
夢の中のエイブの記憶には、ラルカンドを抱いているシーンがない。
あれだけ愛しているのに、何故かセックスシーンが出てこない。
もう少し先までストーリーが続けば、そんな場面を見るのだろうか?
愛しているんだラルカンド……と叫びながら、何故かエイブは泣いている。何かを後悔して、悲しくて辛くて泣いている。
……別れたのかな? 捨てられたのかな?……ラルカンドは僕も好きだと、いつも言ってくれていたのに。
「おい伯、聞いてるのか?」
「えっ? あ、すみません。ちょっと考え事をしてました。何でしたっけ?」
前世のことばかり考えていて、一俊先輩の話を聞いていなかった。
「はーっ、お前なぁ……この前の春樹の一件以来、ちょっと変だぞ!」
蒼空先輩が呆れたような顔をして、俺を睨みながら溜め息をつく。
「いえ、そうじゃありません。ラルカンドのことを考えていて」
春樹という名前を聞いてドキリとする。言い訳をするつもりが、何故かラルカンドの名前を口にしてしまった。
「ああ、惜しかったな。ポイントランキングは4位だったっけ。まあ、まだこれから本選だから、案外入賞するかも知れないな。あっ! そう言えば伯、お前、ラルカンドに会いたいとか言ってたな」
「なになに蒼空? 伯はラルカンドにラブなの?」
にやにや笑いながら、ギターの祥也先輩がからかうように聴いてきた。
「ラブ? いえいえ、そうじゃないんですが、会いたいのは確かです」
俺は右手を振って違うと言いながら、でも会いたいとか言ってしまった。
「俺はてっきり、伯は春樹が好きなのかと思っていたが……そう言えば、ラルカンドの声が好きだって言ってたな」
「はあ? そ、蒼空先輩、変なこと言うの止めてください! 春樹は友達だし、ラルカンドは……ファンみたいなもんです」
おれは懸命に言い訳しながら、顔が赤くなっていくのを感じた。何かを言えば言う程、墓穴を掘っていく感じだ。
ラルカンドにラブだとか、春樹を好きだとか、何で分かるんだよ先輩たち!?
……んっ? あれ、春樹を好き?
「まあ、そのうち自覚するだろう。伯にはラブソングを作って貰おう。伯、今話していたのは、誰がどんな曲を作るかってことだ。俺は応援ソングで、蒼空は失恋ソングがいいらしい。祥也はクリスマスソングにするらしいから、お前は?ってさっき質問したんだ。伯にはラブソングを任せる。初恋を祝してな。頑張れよ!」
「ええっ? 今の会話のいったい何処に、俺がラブソングを担当する要素があったんですか一俊先輩? 初恋を祝してって、誰の初恋ですか?俺のじゃないですよね?」
俺は何がなんだか分からなくなり、懸命に抵抗しながら益々混乱していく。
「いや、だから春樹」
「はい?」
「だからー、もういい! お前は春樹でもラルカンドでもいいから、とにかくラブソングな。バラードでもいいわ」
なんか疲れたような呆れたような顔をして、蒼空先輩が勝手にラブソングだと決定した。全く納得できないが、話を聞いていなかった俺が悪いので、一応了解ですと答えておく。ラブソングに決定である。
……春樹でもラルカンドでもって感覚が、さっぱり分からない。まるで俺が春樹を好きみたいじゃないか。そりゃぁ嫌いじゃないけど、春樹は男だ。それにラルカンドだって男だ。・・・男だよな・・・そうだよな……? エイブの影響か?そうなのか?
結局次回までに、歌詞だけは書いて持ち寄ることになった。
それから、次の練習曲の一つに、ラルカンドの【絡んだ糸】を演奏することになり、蒼空先輩が楽譜を仕上げてくれるそうだ。
なんやかんや言いながら、先輩たちだってラルカンドの曲が好きなんだよな。
午後4時半、お茶飲みながら休憩していると、この前作った春樹のグループラインに、春樹から写真が送られてきた。なんてタイムリーなんだ。
「なんじゃこりゃ!」と叫んだのは蒼空先輩だった。
俺は春樹から送られてきた写真を見て、前世のラルカンドと同じ色の髪と瞳に頭が混乱して、言葉など発することができなかった。だから、同じグループラインで春樹の写真を見て叫んだ蒼空先輩のように、素直に叫べなかった。
他のメンバーが「どうした?」「何だ何だ?」と蒼空先輩のスマホを覗き込み、「なんじゃこりゃ!」と全く同じリアクションをとった。
春樹 今朝、気付いたら、こんなになってました。
なんじゃこりゃ!って叫んだ俺は、今日の模試どころではありませんでした***
写真 春樹の髪は、半分以上が群青色になり、瞳が濃いブルーになっていた。
春樹 ちなみに、今朝は片方の瞳だけがブルーだったのに、模試が終わったら両目になっていた。俺の先祖は何人だったのだろうか? ***
啓太 何があった春樹? 昨夜は悠希先輩の家に泊まったんだろ?
春樹 何もないよ……悠希先輩は紳士だから
啓太 はあ? 紳士? とにかく直ぐに帰ってこい!
蒼空 俺も今から行く! いや、今から啓太は俺の家に来い! 春樹は電車で……いや、スクールバスで、最寄りのバス停で降りろ!
伯 俺も蒼空先輩の家にバンドメンバーと居ます……悠希先輩の家に泊まったんだ
春樹 高級旅館みたいだったよ伯。
啓太 伯、お前は帰れ!
伯 絶対に嫌だ!
蒼空 うるさい! とにかく、俺の家に集合だ。買い出しして待ってる。住所は下記のマップで。迷子になるなよ。
啓太 了解
春樹 ありがとうございます。お邪魔します。
「フフ、相変わらず啓太は過保護だな蒼空。お前も苦労するよな」
「うるさいぞ一俊!」
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