双葉病院小児病棟

寝る前に

愛華side




由来ちゃんのベッドのカーテンの中に黒崎先生が入っていった。




その後、痛そうな声が漏れて聞こえてきた。




いつもどおりの黒崎先生だけど、やっぱり厳しいな^^;




終わったかな？




声掛けに行こうかなと思い起き上がると、カーテンの端からひょっこり覗いている子が(笑)




「みーくん、おいで(^-^)」




手を広げて呼ぶと、にっこり笑ってパタパタと走って抱きついてきた。




「みーくん、頑張ってきたんだ？」




湊「うん、僕頑張ったよ…？」




「おっ、偉いじゃん(撫)」




湊「ふふっ(´˘`＊)
だからね、遊ぼっ♪」




そうだよね、さっき約束したもんね(笑)




でももう遅いからなぁ、まぁトランプくらいならいいかな。




「分かった、じゃあトランプしよっか。」




湊「うんっ！
トランプ好き～♪」




「トランプで何する？」




湊「ばばぬきっ！」




ババ抜きって2人じゃ面白くないでしょ(笑)




いつもならその面白くないババ抜きするんだけど、今日は由来ちゃんいるからね。




「みーくん、今日は3人でババ抜きしよっか。」




湊「えっ、3人ってだれぇ？」




「ふふ、みーくんは初めましてだね^^
由来ちゃん、開けていーい？」




カーテン勝手に開けるのは、どうかとおもって声をかけてみた。




由「えっ…う、うん。」




まさか話しかけられると思ってなかったのかな？




カーテンを開けるとびっくりしている様子の由来ちゃん。




「由来ちゃん、一緒にトランプしない？」




湊「ゆらちゃん…
お姉ちゃん、由来ちゃんっていうんだね(*^^*)」




由「え、私も…いいの……？」




湊「うんっ、由来ちゃんもババ抜きしよー♪」




「この子は湊くん、ここに入院してる子だよ。
ほら、みーくんも由来ちゃんによろしくして？」




湊「みなとだよ、よろしくっ(*´꒳`*)」




由「湊くんか…よろしくね^^」




ふふ、仲良く出来そうだね♪




「じゃあババ抜きしよっか！
由来ちゃんのベッドのテーブルでしようか。
じゃないと黒崎先生に怒られるからね(笑)」




湊「黒崎先生こわいんだよ！」




由「えっ……やっぱり怖い…？」




「こら、由来ちゃん怖がらせないの(笑)
大丈夫、1回だけなら怒らないから早くしようか！」




由来ちゃんが動かないでいいように、由来ちゃんのベッドのテーブルにトランプ置いて、囲むようにみーくんと私が座った。




良かった、由来ちゃん大丈夫そうで。




黒崎先生にいじめられて泣いてるかと思った(--;)(笑)




大きな声出すとバレちゃうからカーテンを閉めて、(*´ b｀)シーってしながら小声でババ抜きをした。




由「あー、負けちゃった(笑)」




あら、由来ちゃんが笑った。




みーくんもババ抜き出来て嬉しそうだし、結果オーライかな？




うわ、もう9時か。




消灯時間になる前にみーくん送りに行かなきゃ。




まだ物足りなそうなみーくんを部屋へ送って、急いで帰ってきたら9時ピッタリ。




危なかった^^;