2 / 6
ー第1話ー 乳歯抜歯 6歳
しおりを挟む
「海人くん2番ユニットへどうぞー。」
衛生士の南さんが海人くんを2番ユニットへ。
「海人くん、今日はどうしたの?」
「えっとね、ここ!
ここがね、グラグラしてるの。」
「あっほんとだー!
もう下から大人の歯出てきてるねー。」
「うん!
僕大人の歯がちゃんと出てこれるように子供の歯抜いてもらいに来たのー!」
「そっかぁ、大人の歯出てこれるようにしとかないとだもんねー。
じゃあ最初のチックンだけ頑張らなきゃいけないんだけど、チックンがなるべく痛くなくなるように魔法のお薬塗っていいー?」
「えっ魔法のお薬?
チックンいやぁ…」
「大丈夫、なるべく痛くなくなるように魔法のお薬塗ってあげるからね、頑張ろう?」
「んー…わかった…」
「よーし、海人くん偉いねぇー。
じゃあ歯の周りにお薬ぬりぬりするよー。」
そう声掛けをしながら乳歯の周りの歯茎に表面麻酔を塗っている南さん。
さすがだなぁと思いながら俺は浸麻を準備して海人くんが見えないところに置いた。
「はーい、魔法のお薬終わりー。
どう?ちょっとピリピリしてきたでしょ。」
「うん、ピリピリしてる。」
「よかったー、それ魔法のお薬が効いてる証拠だからもうチックン頑張れるよ!
ここに一緒にいるからね、チックンだけ頑張ろうねー。
堺先生お願いします。」
南さんはアシスタントの位置で海人くんの手を握ってくれた。
「はーい、じゃあ海人くん、チックン頑張るよー。
これ終わったらもう痛いのないからねー。」
そう声をかけて乳歯の周りの歯茎に針を刺した。
「んんーっ!!いたいぃー!!」
「ごめんねぇ、海人くん動かないよー。
頑張れー。」
南さんは身体を固定しながら声掛けをしてくれていた。
「はーい、チックン終わりー。
1回クチュクチュしてねー。」
「うわあぁぁん!!(泣)」
「大丈夫大丈夫、痛かったねぇ。
よく頑張ったよー。
もう絶対痛いのないからねぇ。」
初めての麻酔で痛くてビックリしたのか南さんが宥めてくれているけどずっと泣いている海人くん。
なかなか泣き止みそうにない。
サッと抜いて終わらせてあげた方が良さそうだな。
「海人くん、椅子倒すよー。
ここゴローンして?
すぐ抜けるし痛くないからね。」
「うわあぁぁん!!やだぁああ!!」
そうだよね、そうなるよね。
これ以上長引かせても海人くんの負担になる。
「南さん、寝かせて固定して。
すぐ終わらせるから。」
「はい。
海人くんゴローンするよー。
すぐ終わるからねー。」
大きな口で泣いてくれてるから3秒くらいですぐ抜けた。
永久歯が斜めに生えてきてたからどっちにしても抜歯した方がよかった。
お母さんの判断は正しかったと思う。
「よーし、抜けたよー。
歯は綺麗にしてもらって帰ってね。
あとは南さんお母さんに説明よろしく。」
「はい。海人くん頑張ったねー。
偉かったよー。お母さんとこ行こっか!」
それから南さんはお母さんのところへ行き、海人くんの頑張り、治療内容、状態を説明して治療は終了した。
乳歯の抜歯は抜くのこそ痛くないし早いんだけど歯茎への麻酔がやっぱり子供にはすごく痛いようだ。
今回の海人くんはギリギリ永久歯に影響は出ていなかったけどもう少し遅ければ永久歯に影響が出ていた。
永久歯が生えてきている時は永久歯に影響が出る前に早く乳歯抜くことをおすすめした方がいいと俺は思った。
衛生士の南さんが海人くんを2番ユニットへ。
「海人くん、今日はどうしたの?」
「えっとね、ここ!
ここがね、グラグラしてるの。」
「あっほんとだー!
もう下から大人の歯出てきてるねー。」
「うん!
僕大人の歯がちゃんと出てこれるように子供の歯抜いてもらいに来たのー!」
「そっかぁ、大人の歯出てこれるようにしとかないとだもんねー。
じゃあ最初のチックンだけ頑張らなきゃいけないんだけど、チックンがなるべく痛くなくなるように魔法のお薬塗っていいー?」
「えっ魔法のお薬?
チックンいやぁ…」
「大丈夫、なるべく痛くなくなるように魔法のお薬塗ってあげるからね、頑張ろう?」
「んー…わかった…」
「よーし、海人くん偉いねぇー。
じゃあ歯の周りにお薬ぬりぬりするよー。」
そう声掛けをしながら乳歯の周りの歯茎に表面麻酔を塗っている南さん。
さすがだなぁと思いながら俺は浸麻を準備して海人くんが見えないところに置いた。
「はーい、魔法のお薬終わりー。
どう?ちょっとピリピリしてきたでしょ。」
「うん、ピリピリしてる。」
「よかったー、それ魔法のお薬が効いてる証拠だからもうチックン頑張れるよ!
ここに一緒にいるからね、チックンだけ頑張ろうねー。
堺先生お願いします。」
南さんはアシスタントの位置で海人くんの手を握ってくれた。
「はーい、じゃあ海人くん、チックン頑張るよー。
これ終わったらもう痛いのないからねー。」
そう声をかけて乳歯の周りの歯茎に針を刺した。
「んんーっ!!いたいぃー!!」
「ごめんねぇ、海人くん動かないよー。
頑張れー。」
南さんは身体を固定しながら声掛けをしてくれていた。
「はーい、チックン終わりー。
1回クチュクチュしてねー。」
「うわあぁぁん!!(泣)」
「大丈夫大丈夫、痛かったねぇ。
よく頑張ったよー。
もう絶対痛いのないからねぇ。」
初めての麻酔で痛くてビックリしたのか南さんが宥めてくれているけどずっと泣いている海人くん。
なかなか泣き止みそうにない。
サッと抜いて終わらせてあげた方が良さそうだな。
「海人くん、椅子倒すよー。
ここゴローンして?
すぐ抜けるし痛くないからね。」
「うわあぁぁん!!やだぁああ!!」
そうだよね、そうなるよね。
これ以上長引かせても海人くんの負担になる。
「南さん、寝かせて固定して。
すぐ終わらせるから。」
「はい。
海人くんゴローンするよー。
すぐ終わるからねー。」
大きな口で泣いてくれてるから3秒くらいですぐ抜けた。
永久歯が斜めに生えてきてたからどっちにしても抜歯した方がよかった。
お母さんの判断は正しかったと思う。
「よーし、抜けたよー。
歯は綺麗にしてもらって帰ってね。
あとは南さんお母さんに説明よろしく。」
「はい。海人くん頑張ったねー。
偉かったよー。お母さんとこ行こっか!」
それから南さんはお母さんのところへ行き、海人くんの頑張り、治療内容、状態を説明して治療は終了した。
乳歯の抜歯は抜くのこそ痛くないし早いんだけど歯茎への麻酔がやっぱり子供にはすごく痛いようだ。
今回の海人くんはギリギリ永久歯に影響は出ていなかったけどもう少し遅ければ永久歯に影響が出ていた。
永久歯が生えてきている時は永久歯に影響が出る前に早く乳歯抜くことをおすすめした方がいいと俺は思った。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる